マブラヴ·オルタネイティヴ〜蒼穹の彼方〜   作:naomi

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FILE79 終着の刻

ぶつける度に壊れる『ルガーランス』を再生させる『TST-TYPE97X0:竜騎』。『 Mk.Alles(マークアレス)』はそんな『竜騎』の微かな変化を感じ取っていた。

 

(もう、恐れて無いんだな。白銀少尉……………悪いけど【あの方法】に確証が無い以上。俺もやられる訳には行かない!)

 

『 Mk.Alles(マークアレス)』の変化を感じ取る『社霞』。

 

(白銀さん!?)

 

「!?」

 

『 Mk.Alles(マークアレス)』の背中の翼からアンカーが襲い来る。これまで見たことの無い攻撃に3人は一瞬対処が遅れた。

 

「あの翼!攻撃出来るのかよ!?グォォォォ!!」

 

『竜騎』の肩、腕、膝、足、胴体とアンカーが突き刺さる。

 

「痛みが無い…………純夏!?」

 

(私は大丈夫だから…………武ちゃん!)

 

「その状態で動くだと!?そんなことをしたら君の身体が…………!?」

 

自分の中に【何か】が入る感覚を掴む『真壁一騎』。

 

「鑑…………純夏」

 

(ごめんなさい。武ちゃんを死なせる訳にはいかないの!)

 

「流石は俺を【この世界】に呼ぶだけの強い意志を持った娘だ。」

 

『 Mk.Alles(マークアレス)』が【何か】に囚われ藻掻き苦しんでいるように見える『白銀武』

 

「今だ!やるぞ!!霞!!!」

 

(はい!!!)

 

無理矢理動きアンカーから脱出する『竜騎』。壊れた部位をもの凄い勢いで修復する。

 

(!?彼らの負うはずの同化が鑑純夏を通して俺の中に入ってくる……………)

 

「オララァーーーーー!!!」

 

『ルガーランス』を突き立てる『竜騎』。還元される【同化現象】への処理と『鑑純夏』の干渉で『竜騎』への対処が遅れる『 Mk.Alles(マークアレス)』。

 

竜騎の突き立てた『ルガーランス』は『 Mk.Alles(マークアレス)』の胸部を…………貫いた。

 

地面に叩きつけられる『 Mk.Alles(マークアレス)』。

 

「グゥぅぅ!?」

 

「ハァ…………ハァ…………ハァ…………ようやく一矢報いたぜ…………真壁一騎」

 

「……………こんなやり方があるとは、思わなかったよ」

 

「……………」

 

「……………さぁ、俺をやるんだ」

 

「!?…………馬鹿なこと言わないでくださいよ。一緒に探すんでしょ?!【元の世界】に帰る方法」

 

「……………白銀少尉」

 

「やったのだな武!」

 

「冥夜!?」

 

突如『御剣冥夜』と通信が繋がる。センサーの反応する地点には赤い『TSF-TYPE00F:武御雷(たけみかづち)』と『04式戦術歩行戦闘機 (TSF-Type04):不知火・弐型』、2機の試01式戦術歩行戦闘機 (XFJ-01):極光』も健在だ。

 

「お前ら…………大尉達をやったのか!?」

 

「いや…………それが…………」

 

「?」

 

「私が2人にやられるなんて本気で思ってないでしょうね?白銀!!」

 

「ちょ、ちょっと速瀬中尉!!」

 

「!?」

 

『不知火・弐型』と通信が繋がると何故か『速瀬水月』が同乗していた。

 

「私は危うくやられるところだったがな」

 

「!?!?」

 

続いて『篁唯依』の乗る『極光』からは『伊隅みちる』の声がした。

 

「なにがやられるところだ。そっくりそのままお返しするぜ」

 

「同感だ」

 

「どういうことだ?なんで伊隅大尉と速瀬中尉が?!」

 

「それがな白銀少尉。貴様と真壁一騎が同化の結晶に包まれた直後に2人共、投降したんだ。」

 

「!?」

 

『篁唯依』の不思議そうに語るその言葉に当然『白銀武』も理解出来ずにいた。

 

「それが私達の任務だからだ」

 

「任務?」

 

『伊隅みちる』の堂々とした言葉に終始理解に苦しむ『ブレード小隊』の面々。

 

「白銀。貴様と真壁一騎の接触を妨害させないことが私達の任務だった。」

 

「えっ!?」

 

「それが成された以上。私達が戦闘を継続する必要性は無くなったからな。投降したまでだ」

 

「俺と真壁一騎の接触がそんなに重要な事なんですか?」

 

「……………」

 

「伊隅大尉?」

 

画面越しの『伊隅みちる』は何かを躊躇っているように見えた。そんな彼女が重く閉ざした口を開く。

 

「白銀…………真壁一騎を撃て」

 

「!?」

 

その発言にその場にいた誰もが動揺した。

 

「伊隅大尉なにを!?」

 

「……………」

 

『篁唯依』の問いに無言を貫く『伊隅みちる』

 

「速瀬中尉!なにか知ってるんですか?」

 

側にいる『速瀬水月』に『榊千鶴』は問いかけるが彼女は何も答えない。

 

「どういうことなんだよ…………全然意味わかんねーよ!俺はもう真壁一騎を撃つ理由は無いんだ!」

 

「……………」

 

「あの人が純夏を救ってくれたってようやくわかったから。もう戦う理由なんてないんだよ!?」

 

「白銀…………」

 

『伊隅みちる』がその理由を述べようとした時

 

(伊隅大尉。速瀬中尉。ありがとう御座いました)

 

「純夏!?ッツ!!」

 

いつの間にか『鑑純夏』の気配が『竜騎』から完全に消え、『 Mk.Alles(マークアレス)』に移っていた。

 

「純夏どういうことだ?なんでそっちにいるんだよ?!」

 

(…………聞いたでしょ武ちゃん。一騎さんが【因果導体】になったって)

 

「あぁ、さっき夕呼先生から聞いたよ」

 

「一騎さんが【因果導体】になっちゃったのは…………私のせいなの!?」

 

「なんだって!?」

 

『真壁一騎』が『この世界』に現れた真相が『鑑純夏』の口から語られた。

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