ハイスクールD×D 最強は出尽くしたあとは合わせるだけ   作:komika

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002 まいた餌に食いついたけどまだまだ始まらない

ほとんどが女子で囲まれたいつのもの登校風景。その中から男を探すのも大変だろう。現在俺の通う駒王学園女学園は学園の上層部が一掃され、あたらしい経営陣が配属されたらしくそのせいもあってか3年前より男子学生の受け入れを始めた。だが偏差値と倍率が高く男子の方ではつねにすくない旗をめぐって奪い合い状態らしい。というわけもあってバカや阿呆や変態が入り込む隙間なんてないはずなんだが…

 

「いっせいーおっぱいおっぱいだぞ!」

 

「どうしたというのです!一誠君がおぱーいに反応しないなんて」

 

変態三人組があいかわらずはしゃいでやがる。しかもよりによってその中心である兵藤一誠が俺の後ろの席なのだからよけいたちが悪い。

 

「い、いやなんでもねぇよ!そうだなーおっぱいだなー」

 

いつもならはしゃぎすぎて周りの女子から罵詈雑言の嵐と陰口や小言の雨あられなのだがどうにも今日は一誠の調子がわるいらしくイマイチ盛り上がりに欠けているようだ。まぁ原因を知っているわけだが。

 

(ついに堕天使がきたか…いや昨日その場にいたから知ってるわけだけども)

 

結局のところ一誠はあれが若干トラウマになってるみたいだな。まぁあいかわらず女性への執念ともいえるエロスは健在のようだが。そう思っているとチャイムが鳴る。それを気にいままで喋っていた女子や男子は喋るのをやめ黒板を向き教科書を一斉に開き始める。まぁ若干何名かは教科書やノートで壁をつくりその中で作業をしているようだが。

 

(さて…ノートをとらないと)

 

愛用のボールペンを片手にもち板書を静かに始めた。

 

 

 

 

 

 

「いや…あの」

 

学校が終わり帰ろうとして教室をでたのだがなぜか気に食わない超絶イケメン野郎に壁バンを食らっている。

 

「ねぇ…君、これから暇かな?」

 

なんだこの乙女ゲー。とにかく俺は男に迫まれて喜ぶ趣味はないためなんとか引き剥がそうとするのだが…。

 

「や、やめてください」

(離れろこのクソ野郎)

 

この体俺の意思に背きまくっていてどうにも引き剥がせずにいた。

 

「そんなにいやかな?帰りついでに少し寄る程度でいいんだ」

 

いやだと言ってるのがわからないのかこの野郎は。怒りを胸にしまいなんとか弱きなこの体でなんとか撒けないか試してみるが撒けなかったためおとなしくついていくことにする。

 

 

 

 

 

 

木場についていくと校舎の裏側にあるさびれた旧校舎の2階の個室に案内された。

 

「ようこそお越しいただきました当オカルト研究部へ」

 

そこには三学年のお姉さまと言われる一人である長いロングポニーテールが特徴的な姫島朱乃(ひめじまあけの)がいた。

 

「暁美ほむらさん…いやこういったほうがいいかしら」

 

彼女は一瞬ためをつくりコウモリのような翼をひろげこちらを威嚇するように睨みつけてゆっくりと口を開いた。

 

「はぐれ悪魔ハンター『武器商人ガラミィ』」

 

その翼を見た瞬間この体は俺の意思とは無関係に腰が抜けたのか尻餅をつきなんとか離れようと手で体を移動する。

 

「ヒッ」

 

小さく漏れた叫び声と先ほどの行動を見た彼女は笑顔に影を差し先ほどの倍以上の気迫でこちらを睨みつけてくる。

 

「あら…あらあらあらあらあら、つまらない演技はおやめになったほうがよろしいですわよ?じゃないとあなたのその顔を原型を残さずすりつぶしてやりたくなってきてしまいますわ」

 

俺はその言葉をきに体を変化させる。演出は豪華に、肉と骨を一緒にすり潰すような吐き気すら催す不愉快な音そしてドロドロと溶けて臓器すら除くその体。その様子を見ていたこの部屋にいた三人は嫌な顔を見せるがどれも冷静に戦闘態勢をとっている。この状況で良く冷静さを保っていると感心するがよく考えたらはくれ悪魔のほうがエグいやつが多いことを思い出す。そして体を完全に整え終えると俺は静かに優雅にまるで劇場で謳う俳優のように口を開き演じる。

 

「で、一体俺になんのようなんだ?これでも学生やってるから忙しんだぜ?」

 

そこには鍛えられ引き締まった肉体を持つ、白髪の女が立っていた。

 

「あなた…本当に人間ですの?」

 

顔を青くしている姫島が未だ戦闘態勢を解かずにこちらの一挙一動を見逃さないように見つめている。警戒心が強いなー。

 

「さぁな?俺の種族なんて忘れちまったよ。天使や堕天使のような翼もなきゃ、悪魔のような魔力も持っていない。そして妖怪のような妖力すらない」

 

そして俺は軽く姫島の顔を見つめ薄く笑いを浮かべ喋りかける。

 

「あえていうなら人外か?」

 

そんなとこだろうとつぶやき俺の様子をみていた姫島がなにやら警戒心を少しだけ解いた感じがした。しかし他のやつらはあいかわらず解いていない。

 

「というかいい加減隠れてないで出てきたらどうだ?」

 

俺は部屋の隅に向かって軽く声をかけるが返事がない。しばらくその方向をみつめていると白髪の小さい女の子がでてきた。たしか一年の幼女小猫だったか?

 

「塔城小猫です」

 

す、すごいなー最近の小猫は心まで読めるのかー。というか今のってまさか気か?気を操って自分の存在を薄めていたのかな?

 

「今のは…」

 

俺は小猫に喋りかけたのだがその間に入るかのように姫島先輩が答えた。

 

「魔術ですわ」

 

先ほどの戦闘態勢時より今の方が圧倒的に怖いのは気のせいだろうか…気だけに。あかん寒い

 

「結局俺になんのようなんだよ。俺は普通に学生してただけだぜ?」

 

「部長がいない今…今日の部活は副部長である私の預かりにあります」

 

「だから?」

 

そして姫島は頬に手を軽く添え邪神の如き笑みを浮かべこちらを見ている。どんどんと漏れ出す魔力がよけいに怖さを演出している。

 

「私…許せないんですよ。勝手な真似をされそうな方が」

 

この言葉に塔城と木場は一瞬震えていた。木場なんて笑みが張り付いているのか笑いながら震えてたぞ。

 

「別にあんたらのヤマで仕事をするつもりなんてないさ。ただ俺はなんどもいってるが学生をしたいだけだ」

 

「まぁ今のところあなたは何もしてませんし、ただ普通に暮らしているだけみたいなので今回は見逃しますが」

 

とここで姫島は一旦言葉を切り能面のような笑みを崩し真剣な目でこちらを見ている。

 

「こちらにもプライドというものがあります。故お忘れなきように」

 

そう言って姫島は俺を家の前まで送ってくれた。ずっと俺の後ろについてくるから帰り道が本当に怖かった。

 

「まぁ…でもやっとまいた餌に食いついたか」

 

『…君趣味悪いよ』

 

「アぁ!?てめぇの全能ぶった切るぞ」

 

『すいませんでした』

 




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