歩夢と侑は、東京から新宿へは中央線に乗り、新宿からは特急「かいじ」に乗って昇仙峡へ向かった。92年3月のダイヤ改正で一部列車で6両から9両に増結されました。
「今日は、いい天気ね。」
「本当だわ。」
「やっぱり、山へ行くのもいいかもね。」
「ええ。」
特急「かいじ」は甲府駅に到着した。
「やっと、昇仙峡へ。」
「うん。」
「おや、あなたも昇仙峡へ行くんですか。」
「ええ。」
「おや、君たちはどこかで会ったかな。」
と、男は言った。
「あのー、あなたは。」
「僕、磯野マスオです、小説を書いています。」
「あっ、もしかして、「L特急「雷鳥」北陸旅行殺人事件」の磯野マスオさん。」
と、歩夢は言った。
「これは嬉しいな、数多くの読者に会えるなんて。」
「侑ちゃんも読んだよね。」
「うん。」
そして、1人の男は言った。
「私は企画会社に勤務しています、あなたは。」
「わしは製薬会社で役員をしています、立見です。」
「私は、室永です。」
こうして、歩夢と侑達は甲府駅で昇仙峡へ行く事になった。
御岳昇仙峡は甲府市の北部に位置する渓谷です。国の特別名勝にも指定されており、「日本一の渓谷美」といわれています。長い歳月をかけて削り取られた花崗岩の断崖や奇岩・奇石と清澄で豊富な水の流れをみることができ、渓谷沿いに整備された遊歩道では、四季折々で変化に富んだ渓谷美を間近で楽しめます。
「うわー、秋の昇仙峡は美しいわ。」
「本当だね。」
「愛ちゃんもせつ菜ちゃんも行きたかったかな。」
「そうね。」
そして、観光していると1人の男が倒れていた。
「ねぇ、何あれ。」
「さぁ。」
「おい、この男、死んでるぞ。」
「何ーっ。」
と、歩夢と侑と室永は驚いた。
「これは、ただの山岳事故ではないな。」
「それ、どういう事。」
「犯人は、ロープで切って殺害したんだわ。」
「なるほど、つまり犯人はナイフで切って転落させたって事ね。」
「そうよ、侑ちゃん。」
「もしかしたら、あいつの仕業じゃないのかな。」
と、立見は言った。
「誰、あいつって。」
「知らないのか、オートバイに乗った殺人鬼「エンペラー」と名乗る男だよ。」
「ああ、湾岸署で起きた事件ね。」
「そうよ、恐らくあの人と見て考えられるわ。」
歩夢は立見達に行った。
そして、小屋に入ると1人の男がやって来た。
「おやおや、ようこそ。」
「こんにちは。」
「あれ、いつもの人と違うね。」
「そうね。」
「帰りは、15時ごろに帰るんですね。」
「はい。」
「ゆっくりしてきなさい。」
そう言って、男は去って行った。
「あの男、怪しいわね。」
「うん。」
そして、歩夢は手伝いに行こうとしたが。
「あのー、お手伝いしましょうか。」
「えっ、何あなたは。」
と、歩夢は男が老人の格好して変装していたのだ。
「あっ、やっぱりあんたは「エンペラー」ね。」
そして、歩夢は叫んだ。
「大変よ、その山小屋の男は「エンペラー」よ。」
「何だって。」
エンペラーは、侑達をナイフで脅迫してきた。
「よくぞ見破ったな、この俺がエンペラーとはな。」
「キャーッ。」
と、侑と歩夢は逃げた。
「おい、立見。」
「何だ、アンタは。どうしてこんな事を」
「お前が悪いんだよ、お前が作った薬のせいでな。」
「じゃ、お前は。」
「そうさ。」
そこへ、歩夢と侑が男に言った。
「やはり、事件の犯人はあなたね。」
「ヌフフフフ、よくぞ見破ったな。」
「観念して、警察に捕まるのね。」
と、侑は言った。
「ちくしょー。」
「えーい。」
「ぐはっ。」
と、エンペラーは気絶した。
「やったー。」
こうして、歩夢と侑の昇仙峡日帰り旅行は殺人鬼「エンペラー」が変装見破る歩夢の推理で事件は解決した。
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