僕の親父は転生者らしい   作:地底土竜

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番外編では日常回や設定とか色々書きます。


番外篇
二章までに登場したオリジナルアイテムとその周りの設定あと短編


 ・鬼道代行装置

 

 詠唱を霊力を一切持たない人間でも行える形式に落とし込んだもの。開発された当初は巨大化やら色々問題があったが現在では粗方解決、発動もボタン押しで簡単だが出力は無詠唱に劣る。詠唱の再現は難しくかなり構造が複雑化しており量産は困難。

 本作主人公の父親である海渡町再二は霊力を使用することが出来ないが戦う術は必要としていたので協力関係にあった浦原喜助に頼んで造ってもらったもの。

 その為元々は弾倉型霊子タンクを装置に装填して利用されていた。しかし今は主人公達の内に霊力を持たない者がいないため装填箇所に霊子送口を設けて直に自身の霊子を送り込めるタイプに改良されている。

 

 ・汎用霊子利用装置

 

 死神は周辺の霊子を使い足場を作るがそれを浦原喜助が鬼道代行装置のついでに機械的に再現したもの。元々の機能はそれだけ········というか弾倉型霊子タンクに霊子を補給するためだけのものだったがそのかなり後、再二はそれに小さな鬼道代行装置を外接したりすることで本編一話で登場した霊子砲が完成した。

 

 ・虚用スタンガン

 

 またまた再二の頼みによって誕生したアイテム。霊力の一切無い彼は虚の探知レーダーを持っていたとしても動く虚を肉眼では見えていないので攻撃を当て続けることが困難だった。だから一撃当てればそのまま撃破が確定する相手の動きを止める武装が必要だった。

 浦原喜助は仮面の軍勢を救った時に虚に対する多くの知見を得ていた。そのデータを用いて霊子により作られる身体の組成を解析していき毒となる物質を造り完成させた。弱い虚や弱った虚にしか効かない。

 加えて再ニがナナナ・ナジャークープの聖文字“無防備”が行う霊圧配置を観測しその弱点を突いて霊圧を麻痺させる力を伝えたことでその理論を用いて開発された武装も内の少数には内蔵されている。

 尚、霊圧配置の正確な把握には時間がかかるため基本は毒しか使わない。本編では剣にも搭載され虚夜宮内に侵入させる際に周りを周辺警戒の虚をゴリ押しで寝かした。

 

 ・霊子マシンガン

 

 前述した弾倉型霊子タンクを装填して霊子の弾丸をばら蒔く武器。ちょっと照準が逸れてても当たるように弾がバラける。再ニの主兵装。普段は機動砲台とかに搭載されている透明化の鬼道代行装置を使って隠している。既に今は存在しない。

 

 ・機動砲台

 

 前述の武装達は結局強敵と戦うことは出来ない。またまたまた再ニは浦原に頼み込んだ。透明化して霊圧も遮断出来て逃げの手、奇襲の手の黒腔展開装置完備。ここまでは良いのだが弾倉型霊子タンクが嵩張るせいで装弾数が落ちる、即ち最大火力が落ちる。その改良を終える前に再ニは死んだ。黒腔発動に使う二つの起点は内部に搭載されている。

 

 

 

 

 

 

 

 短すぎるのでちょっと短編日常回くっ付けます。時間軸は本編開始半年後。

 

 

 

 

 

 

 毎日練習が行われる訳じゃない。それは流石に身体に悪い。今日はそんな休みの日の朝、寝惚け眼を擦りながら歩いていると鳳橋さんを見かける。

 

「おはようございます鳳橋さん今日も散歩ですか?」

 

 鳳橋さんはよく散歩に出かける。平子さんに聞いたところそれは目的無く行われるらしい。

 

 散歩って面白いの? 

 

 そう思って僕は散歩に着いていってみようと考え話しかけてみた。

 

「グッモーニン瞳。その通りさ」

 

「あの、僕もそれに着いてって良いですか?」

 

「構わないよ。でも珍しいね」

 

「そうですか?」

 

「ああ、キミって休みの日まで根詰めて練習とかしてたじゃない。だからこういうのは好まないのかと思っていてね」

 

「あ~でしたねそういえば。ここに来てから僕、皆に闇雲に根詰めるだけじゃ成長出来ないって言われてたじゃないですか。でも最初は半信半疑だったんですよ」

 

「ここに来るまでそういう練習を重ねて6年、ちょっと僕は自分の練習のやり方にプライドとか持ってたりして。だから検証してみることにしたんです。鍛えてくれる人が一巡する度に詰める、詰めないって感じで」

 

 詰めない時も最近までは手癖で無意識に近い感じで練習しに下に降りたりちょっと練習しちゃったりしてたし周りからは分かりづらかったんだろうな。

 

「それで気づいたんですけど詰める時と適度に休みを入れる時で成果があんまり変わらなかったんですよね。なんで休みは訓練以外のことでやりたいことをやろうと思って」

 

「そうだったんだねぇ! 良い心掛けじゃない!」

 

「あはは、じゃ行きましょうか」

 

 僕、今思えばめっちゃ時間無駄にしてたんだな。悲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 散歩、外を歩いて気分転換するとかそんな意味だったような········気がする。

 歩いてみると何となくその意味が理解出来る気がする。目的が、目的地があってそこに向かう時というのはそれへの思索を巡らせる。だからこそ道端に、木に、空に目は行き届かない。けれども目的が無いのなら普段は向けない隅々に意識を向けることが出来る。

 目的や展望が介在しないそれらに傾注する瞬間には人生の内に生まれた重責とかみたいなのを忘れていられる。それが気分転換となる要因なのかもしれない。

 

 道端とかあんまり見てなかったから何か真新しく感じる········

 

「良いものですね、散歩」

 

「気に入ってくれたみたいだね! ボクも散歩が好きだよ。毎日外を見回る度に少しずつだけど確かな変化が見られてねぇ。同じ道でさえ1日後には新しい音色を聞かせてくれるんだ! 世界は芸術で満ちているってコトだねぇ! ボクにとって散歩はねそういう変化を見つめるために行ってるんだよね」

 

「そうなんですね。興味深いです」

 

 僕とは大きく異なる物の見方だ。鳳橋さんから見た世界はどうなっているのだろう? 全てが音楽へと繋がっていく様になっているのだろうか。それとも世界が音楽そのもの? ········何にせよそういう世界の見え方があの卍解を生んだんだろうなぁ。

 

 僕が見てる世界より綺麗なのかな。

 

 考えると気になって来る。彼の価値観を体験してみたいがどうすれば良いのだろうか。

 

 う~ん·········あ、僕も楽器弾いてみよう。それならちょっとは分かるかも。

 

「唐突に話を変えるんですけど僕に音楽を教えてくれませんか?」

 

「興味を持ってくれたのかい! 嬉しいよ! 何か弾いてみたい楽器はあるのかい?」

 

 鳳橋さんはバイト代を溶かして楽器を買っている。仮面の軍勢の潜伏期間はかなり長いがその間ずっとそうしていたらしいので楽器は沢山持っているようだ。

 

 弾いてみたい楽器かぁ。確か聞いたことある中で良さそうなのは········

 

「ギターです」

 

「ギターか! 良いねぇ! 帰ったら早速、練習してみるかい?」

 

「はい!」

 

 とても楽しみだ。いつか一通り戦いが終わったら楽団“仮面の軍勢”とか結成したいなぁ。皆はどう言うか分かんないけど。

 

 

 

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