私は切明刃の姿になって電話をかける。
「もしもし?結?」
『っ!その声は...』
「結、会って話がしたい。誰もいない所で。」
『わかった。明日午前9時に事務所に来なさい。サイドキックたちには休ませておく。』
「うん。」
そして、次の日。
私は結の事務所に来た。
中に入ると結が向かえてくれた。
「突然ごめん。」
「ああ。こっちも色々聞きたいことがある。」
会議室に案内された。
私はすべて話すことにした。
置いていかれる人の気持ちがわかった今、結には本当のことを話して置かないといけない気がする。
「まず、私の本名から話そうと思う。」
「本名?お前は刃ちゃんじゃないのか?」
「あ、本人だって言ったら嘘になるけど、別人って言っても嘘になるから... そこは難しいや。」
転生は死んで魂が別の身体に行くから身体は残っちゃうんだよなぁ。
「私の名前は転画生。」
「転画生って、転生個性の?」
「知ってるの?」
「ええ。公安とかでは危険視されてた個性よ。転生先が調べられていたようだけど捜査は打ち切られたわ。」
「そ、そうなんだ。話を戻すけど、その転生先が切明刃だった。」
「なるほど。」
「でも転生は継続した。死んでも別人として蘇って、新しい個性が増える。この姿は4回目で手に入れた個性を使って再現してる。」
「そう、じゃあ貴方は刃ちゃんと同一人物と見ていいわけね。」
「うん。」
「なんで本当のことを言ったの?あの時は逃げたのに。」
「それは... 友達が死んだから。置いてかれる気持ちがわかったの。だから、謝りたくて。」
「・・・・・・・」
「結、今まで黙っててごめん!」
私は頭を下げる。
「・・・話してくれてありがとう。」
「え?」
結からは意外な言葉がでた。
どうして?大切な友人に大事なことを黙ってたんだよ。なんで怒らないの?
「私は嬉しかったの。死んだ刃ちゃんが会いに来てくれて、真実を話してくれて。」
「怒ってないの?」
「怒ってないよ。」
結の笑顔が見える。
「私のことは誰にも言わないで。」
「わかった。」
「あ、それともう1つ。再開したときにメモを落としたんだけど知らない?」
「それなんだけど... 公安に押収されてしまったわ。なんでも内容が国家機密くらいやばいらしいわ。」
マジか。私は頭を抱える。
「あえて詮索しないでおくけど、あんまり危ないことはしないで欲しいわ。」
「それは無理かも...」
「そう、気をつけてね。」
私は席を立つ。
「ありがとう、結。また何処かで。」
「ええ。また会いましょう。」
私は異空間へのゲートを開いてこの場を去る。
また会いたいな。
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今日は雄英高校の卒業式だ。
白雲君が死んでからもう1年半か。
白雲君の葬儀以降、相澤君や山田君とあまり話さなくなった。
卒業証書を受け取って席につく。
この学校ともおさらばか。
3年なんてあっというまだった。
校長先生の長い話も終わって退場する。
今日から学生じゃなくなる。これからどうしようか。
これもうヒーローアカデミアじゃなくね?
もう卒業しちゃったよ?
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