どうも転生者です。
西沙ちゃんに呼ばれてファーストエイドとリブートを連れて地下駐車場に来ています。
「それで何のよう?」
「社用車買って改造したんだ。」
社用車ってこれか?バンが2台、トラックが1台ある。なんでクラシックカー?
「ミラージュ達が使うのはこのチェリーバネットだ。」
「いや、私車持ってるから。」
「それはお前の自車だろ?それに二人乗り用じゃん。」
まあそうだけど。
「次の仕事までに説明書読んで使えるようにしといてね。」
私は説明書とキーを受け取る。西沙ちゃんは去っていった。
取り敢えず車のドアを開けて内部を見る。
「旧車の割には中は最先端ですね。」
「人員は4人までか。」
車の座席は4つ。後ろの方にはコンピューターがぎっしり詰まってる。
私は説明書を見ながらコンピューターを操作する。
すると車の表面が変わった。
「なるほど、運送会社やテレビ局といった別の会社の車に擬態できるのか。」
「便利ですね。」
「あとはここに武器が収納されてるね。」
ボックスには銃型のサポートアイテムと槍型のサポートアイテムが入ってた。
「武器、どんなの?」
「まって、今説明書読む。」
え〜と、あった。
「気絶程度に放電する槍。両端から電気が出るみたい。銃の方はアイスピックが発射されるらしい。」
「それやばくないですか?下手したら人殺せますよ!?」
うん。これはヤバい。
さて、次の問題は...
「ファーストエイド。」
「なんですか?」
「これの運転、任せてもいいか?」
「・・・・・私、免許持ってませんよ。」
ゑ?
「持ってないの?」
「はい。」
「となると私が運転するしかないのか...」
ああ、私には
てことは走行中に他の車に飛び移れないのか。
「俺、免許もってるぞ?」
「「へ?」」
冗談だろ?なんでファーストエイドが持ってなくて
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私達は車の試運転やテストを一通り終えて休憩時間に入ってます。
ん?西沙ちゃんが書類持ってやってきたんだけど。嫌な予感がするなぁ。
「りじぇ、明日から君のチームに調べてもらう仕事だ。拒否権はないよ。」
「相変わらずブラックですなぁ。」
「私は甘党だよ?」
「誤魔化すな。」
そんな会話をしながら書類を見る。
どれどれ。仕事内容は[麻薬の取引現場を抑えろ]ね。
やばい案件だな。
てかこれ警察の仕事でしょ。
そして次の日。
リブートとファーストエイドに仕事内容を説明した。
「麻薬、ですか。」
「そう。保須市で問題になってる事件だ。本当は別のヒーローがやる仕事だったけど、ヒーロー殺しに殺られたみたいで私達にまわってきた。」
「危険仕事。」
「ヒーローは常に命がけだ。」
「あの... 私保須市出身なので道案内とかします?」
「ああ。頼むよ。」
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で、社用車で保須市に来ています。車の表面には運送会社の名前が映されてる。
「そこの角を曲がったところに路地があります。あそこに知り合いがいます。」
「知り合い?」
「はい。」
リブートに車を任せて、私達は路地に入る。
ファーストエイドの知り合いか。どんな奴だろう?
しばらく歩くと、メガネ(サングラス?)をかけた男性がいた。なんかどっかで見たことあるような?
「義欄、久しぶり。」
義爛!?確かバーを経営していた時によく来た客だったよな。店を買ったのもアイツだったはず。
「ん?お前か。お前がヒーローになったと聞いた時は驚いたな。」
「色々あってね。それで欲しい情報があるんだけど。」
「内容は?」
「保須市での麻薬取引。」
「25万ってとこだな。」
「はい。」
ファーストエイドが金を出して紙をもらった。てかどっからその金持ってきた?西沙ちゃんからか?
ん?なんか義爛がこっちを見てんぞ?
「何か顔についてますか?」
「いや、体育祭での戦い方がマスターにそっくりだったから、消息不明のマスターについて何か知ってるかと思ってね。」
「ノーコメント。」
私とファーストエイドはその場から去る。
まったく、懐かしい人物とあったな。
「義爛と知り合いだったんですか?」
「私の知り合いの知り合いってところだな。」
にしてもファーストエイドってなんでアイツと知り合いなんだ?
「さ、情報の場所に行きましょう。」
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私達が現場につくと、取引はもう始まっていた。
「よし、カチコミに行くよ。」
「え?」
「私が行くから。」
「了解。」
取引にいる人間は6人。全員刑務所送りにしてやんよ。
私は蜃気楼で作った分身を向かわせ、自分は透明になって向かう。
「なっ!ヒーロー!?」
「まじかよ!」
透明になった私は分身に気をとられている奴らを気絶させる。
やべっ、1人逃した。
「ファーストエイド、警察にこいつらを引き渡せ。私は逃げた奴を追う。」
取り敢えずドローンを飛ばして追跡させる。
ドローンからの情報によると奴は近くにある黒い車に乗って逃走を開始。3丁目の信号で止まってるな。
「こちらミラージュ。リブート、今どこにいる?」
『4丁目あたりいる。』
都合いいな。奴の車は行き先はわからないけど、途中で4丁目を通るのは確かだ。
「リブート、そこで待ってろ。すぐに行く。」
私は周りに誰もいないことを確認すると、ゲートを作って異空間の中に入る。
異空間は現実の1分が5分だ。そして距離は現実とリンクしてる。方向さえ間違わなければ近道できるというわけだ。急ぎのときには便利な個性。
異空間から出て、車に乗る。
「リブート、これから黒い車が来る。追いかけっ子の準備だ。」
「了解!」
お、来た来た。ナンバープレートも同じだな。
「あの車だ!追え!」
よし。カーチェイスが始まった。
私はコンピューターをいじって、担当の警察に連絡を入れる。
「こちらUNIVERSE&WEAPONSのミラージュ。現在麻薬取引犯の1人とカーチェイス中。車は黒くて、ナンバープレートは[12−XX]。場所は東京都保須市の4丁目付近。」
『わかった。すぐに手配する。』
連絡も終えたし、後はあの車に追いつくだけだ。
「ミラージュ、あいつこっちに気づいた。スピード上げた。」
「わかった。」
私は銃型のサポートアイテムを手に取り、右足の靴をローラースケートモードにする。
車のドアを開けて右足を道路につける。ローラースケートの車輪から振動が伝ってくるけどこれくらいなら大丈夫だ。私はアイスピックが発射される銃を相手の車のタイヤに向かって引き金を引く。
3発目ぐらいにタイヤに命中。やったね。黒い車はそのまま電柱にぶつかったぞ。ざまあみろ。
「リブート、車を止めろ。」
「了解。」
私とリブートは社用車から降りて、逃亡車に近づく。逃亡していた奴が出てきた。ナイフ手に持ってる。
「武器降ろせ。」
「そうすれば、五体満足で済ましてやるぞ。」
まぁ、素直に捕まるやつじゃないよな。
「うるせぇ!」
するとそいつは手をこっちに向けてきた。ビームか?
って、なんか私の身体から黒い煙のような出てきたんだけど!?なにこれ!?
「無事?」
「特に異変はないけど...」
一体何をしたんだ?
「俺の個性は恐怖を実体化させる能力があるんだ。てめぇが1番恐れている奴を実体化させることができるんだよ!実力は十分の一だがよ。」
え?それ不味くない?
私が恐れてる人って... どっちが出るの?
黒い煙が人の形になって...
私が間田空(3回目)だった時に出会った...
オール・フォー・ワンになった。
マジかよ。
「リブート、逃亡者を追え。私はこいつを相手する。」
「何故?」
「アイツは、お前でも私でも勝てない。」
「・・・・GOOD LUCK」
リブートが逃亡者を追うのを確認して、私は偽物のオール・フォー・ワンを見る。
恐らく本物より弱いだろう。でも勝てるビジョンがない。
私は分身を3体出して
「1,2の、3!!」
攻撃されないように透明になって空きを狙う。
って、こっち見てる!私の場所がわかるのか?―――って
「グボォ!」
殴られた...
蜃気楼が解除された。透明化が聞かないのか。偽物でも学習能力があるのね。
ん?拳が巨大化した!?やばい、殴られる。
間一髪で避けたけど、地面が陥没したよ...
やばい、2発目来た。もう、どうにでもなれっ!!
無我夢中に鎌を振り回したのが吉となったのか、
やっぱ師匠からもらったこの鎌の切れ味すげぇな。私は
「ん?」
ふと、殴られた所を見ると赤く滲んでる。ヤバいなこれ。
私は駆け出して鎌で
だけど私は
地面に落下すると視界がぼやけてきた。
起き上がろうとすると
「―――っ!!」
痛い。
私は左腕を動かして
市街地だから他の個性も使えない。このままじゃ転生してしまう。この今世でやりたいこともまだあるし、これ以上個性を増やしたくない。
右腕は使い物にならない。考えろ、この状況で勝つことを考えるんだ。
って、うわぁ!
目からビーム出して来やがった。
なんとか避けたけど、もし当たってたら火傷だわ。
「ゴホッ!」
やば... 口から血がでた。
戦闘態勢をとると、
ふっ飛ばされなかったけど後ろに倒れた。
コスチュームが赤色に染まるほど自分のダメージを物語ってる。
起き上がろうとしても起きられない。
こりゃ、もう転生するしかないのか...
―――っと、思った瞬間、
「――え?」
「もう大丈夫だ!何故かって?
―――私が来た!」
その瞬間、私は意識を失った。
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目を覚ました場所は病院だった。
一瞬転生したと思ったけど、身体を見たら鏡根りじぇのままだった。
「起きたようだね。」
声がした方を見ると、西沙ちゃんがいた。
「ああ、麻薬取引をやってた連中は全員逮捕されたよ。リブートとファーストエイドに感謝するんだね。」
よかった。
「それと君にお客さんが来てるんだ。」
お客さん?
「NO.1ヒーローと警察の塚内直正さんがもうすぐここに来るよ。」
ファッ!マジかよ。
西沙ちゃんが部屋を出ていったと同時にNO.1ヒーローと警察さんが入ってきた。
テレビとか雑誌に載ってるNO.1ヒーローが私の眼の前にいる。画風が違う。めっちゃ緊張してきたんだけど。
「は、はじめまして。オールマイト。」
「こちらこそ。ミラージュ。」
「それで、一体何のようですか?」
「君に聞きたいことがあってね。君の恐怖から生まれた人物についてなんだ。」
恐怖から生まれた人物?ああ、
「君はあの人物を知っているのか?」
「・・・・私が1番恐れているヴィランです。」
「そうか...」
「どこで奴を知ったんだい?」
「・・・・私の師匠から写真と説明だけ聞きました。」
嘘だ。真実を言っても信じてくれなさそうだしね。
「その師匠ってのは?」
「私に戦い方を教えてくれた、裏社会の人間です。故人です。」
妙に納得したような表情をする2人。
「・・・言っておきますけど、私は奴のスパイとかではありませんよ?あんな奴の仲間になるくらいなら死んだほうがましよ。」
「そこは理解している。疑ってすまなかった。」
その後色々会話した後、オールマイトと塚内警部は帰っていった。
あ~あ、負けちゃったなぁ。
私は弱いのに、よく
もっと強く、強くならないと。
頭が痛くなってきた。西沙ちゃんに頭痛薬と精神安定剤を持ってきてもらおう。
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[西沙サイド]
「お断りします。」
眼の前の
「我々に逆らうのか?」
「じゃあ、お前らの秘密バラされたい?」
「くっ。」
まったく、秘密を知るって良いことだね。
「確かにりじぇは危ない奴だよ。でもね、手懐けてしまえば可愛いもんさ。」
まぁ公安がりじぇを疑う理由もわかる。
1つ、謎の物質で出来た武器を持っている。
2つ、戦い方がヴィラン(高2まで)。
3つ、裏社会の師匠を持つ(本人談)。
4つ、謎が多い。
5つ、オール・フォー・ワンの姿を知っている。
だがこれは序の口だ本当にやばい秘密を私は知っている。
「私から言えることは1つ。りじぇより疑う人物がいる。」
「なに?」
「それにスパイを送り込むならバレないように工夫しなよ。」
「・・・バレていたのか?」
「そりゃ、うちの会社は1人除いてコネ入社さ。バレないほうが無理がある。ま、人員不足だったし助かったよ。」
オールマイトと塚内が病室から出てきたので、私は病室に戻る。
りじぇから薬のお願いをされたので、一旦会社に戻ることする。
「面倒くさいことになりそうだなぁ。」
会社に向かう途中、私は呟いた。
ちなみに転生者はオールマイトが八木俊典だとは気づいてません。