転生者のヒーローアカデミア   作:1052667

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作・戦・会・議

どうも転生者です。

現在私は22歳。あいも変わらずヒーローやってます。

変わったことといえば使うサポートアイテムを減らしたことかな。一回も使ってないのとかあるし。

今はリブートと一緒にパトロールしています。ヴィランも出ないし、今日も平和な1日が送れ―――

 

『社長命令だ。今すぐ帰ってこい。』

 

―――なかった。

空気読めよ西沙ちゃん。

 

「リブート、会社に戻るよ。」

 

「了解。」

 

私達は社用車に乗って会社に戻る。

会社に戻ると、霊ちゃんやサイドキックと、うちの会社のヒーローが全員集まってた。

 

「皆来たようだね。じゃあ、緊急の仕事の話をしようか。」

 

「緊急?」

 

「そ。これは公安からの命令。ヴィランに狙われてる子供を安全地帯まで護衛しろだって。」

 

「ちょっと待って。公安の命令ならわかるけど、なんで子供?」

 

「その子供の個性が強力なの?」

 

「さあ。その子供が行く先々でヴィランに狙われてて巻き込まれた一般市民が300人を超えて公安も動き出したってこと。」

 

何か裏がありそう。西沙ちゃんが地図を見せてきた。

 

「今はプッシーキャッツの事務所にいるけど、そこも安全とは限らない。だからヴィランに狙われる子供を保護する施設に入れることが決定した。ま、要は施設まで護衛だ。」

 

プッシーキャッツか。ラグドールちゃん元気かなぁ。

 

「じゃあ、行こうか。ファンタズマは私の車、スカーズとファーストエイドは目的地近くで待機、他は社用車で護衛対象を乗せて。」

 

私は霊ちゃんと一緒に愛車(フェラーリ)に乗り、サイドキックは社用車に乗ってプッシーキャッツの事務所に向かう。

目的地に付くと、プッシーキャッツの面々が出迎えてくれた。サイドキック達は車で待機。

 

「ご無沙汰しております。ミラージュとファンタズマです。」

 

「久しぶりね。さ、中に入って。」

 

私と霊ちゃんは中に入る。奥の部屋に7〜9歳位の男の子がいて、その表情は怯えていた。辛かったろうに。

 

「ラグドール、この子の名前と個性は?」

 

「名前は多々羅剛。個性は強制発動。意識がない人間の個性を強制的に使用させることが可能。」

 

さっすがラグドール。説明が早い。

 

「説明ありがとうラグドール。あの事は言ってないよね?」

 

「う、うん。」

 

よし。私は剛君と少し話して仲を深めた後、蜃気楼でお互いの姿を消して移動。社用車に剛君を乗せて自分と霊ちゃんは愛車(フェラーリ)に乗り込んだ。一応ドローンを飛ばしておく。

 

「うまくいくと良いね。」

 

「うん。剛君はサイドキック達に任せて私達は後ろから護衛だ。」

 

山道は順調に進んでいく。順調すぎて逆に怖いわ。

街に入って数十分。渋滞にあった。

 

「渋滞?」

 

「レジャーシーズンでもないのに...」

 

「周囲を警戒して。ヴィランの罠かもしれない。」

 

「あー、罠っぽいね。上空でこっちを狙ってる男がいる。」

 

「了解。って、へ?」

 

私はその瞬間、急いでドアを開けて外に出る。その瞬間、私の愛車(フェラーリ)が爆発した!

 

「ファンタズマ!無事か?」

 

「僕に物理攻撃は効かないよ。」

 

無事っぽいな。さて、上空にいる相手は両手に刃物をつけていて、目にはバイザーをつけてる。

見た感じ足からジェット噴射できる個性だ。

 

「ファンタズマ、周りの人間を避難させて。」

 

「必要ないと思う」

 

は?一般人を巻き込むのか?

 

「なんで?」

 

「だって... 周りの人間もヴィランっぽいよ。」

 

嘘だろ!?この渋滞すら罠かよ。そう思った瞬間、近くの人間が攻撃してきた。

 

「リブート、シュバルツ、バルカン!剛君を連れてここから離れて!」

 

「わかった。そっち、気をつけて。」

 

私と霊ちゃんはサイドキックたちを逃がすために援護する。

 

「ミラージュ、念のため僕も行く。剛君は任せて。」

 

「わかった。皆を頼むよ。」

 

まったく、そうは言ってもこの数だ。何人かは逃しちゃうかも。

でもね、ヒーローってのはこんな状態でも諦めちゃぁいけないんだよ。

 

「かかってこいよ、社会のゴミ共(ヴィラン達)。」

 

私のセリフにムカついたのか、ヴィラン共が殺意を向けて攻撃してきた。軽く10人がいた。ま、数は関係ないけどね。

取り敢えず突っ込んできた奴をかかと落としで気絶させ、腕に噛みつこうとしてきた奴の顔面にひじ打ち。後ろから来る奴の攻撃を受け流して、首元にスタンガンを当てる。

手がチェーンソーになってる奴の攻撃を避けて、透明になって移動。愛車(フェラーリ)の残骸のところまで行き、鎌を拾って腕に装着する。

分身と共に姿を現して、1番近い場所にいたヴィランを攻撃。

 

「死ね!」

 

そんな暴言を吐いてきたけど無視。致命傷にならない程度に斬り、蹴りを入れた。

少し離れたところに遠距離攻撃してくる奴が2人いるので、足についてる側を変形させて弓矢にし、奴らの足に矢を居抜き、ローラースケートを起動させて奴らに近づいて首チョップ。

さあて、流石に数が多いな。分身を1つ残して消す。自分も同時に姿を消す。ヴィラン達は分身を攻撃。分身は蜃気楼とバレないように攻撃を避け続ける。

私はヴィランが群がってるところに追撃用小型誘導ミサイルを向けて発射する。ヴィラン達には何もない空間から突然ミサイルが現れたように見えたはず。ヴィラン達は1人除いて全員ふっとばされた。

 

「もう終わりか?」

 

「このぉぉぉぉぉぉ!」

 

倒れた奴が反撃しようとしてきたけど足で顔面を蹴って気絶させる。

残りは2人か。

ミサイルを受けて無傷の女と、ずっと上空を飛んでいる男だ。

 

「あらあら、野蛮なおなごだこと(野蛮な女だこと)。」

 

「ヴィランよりはマシだと思うけどね。」

 

私は弓矢を分離させて2つのブレードにする。女は西洋風の剣を出してきた。

女は剣を奮ってきたので、ブレードで応戦する。女が剣1つに対して私はブレード2つだ。剣を右手のブレードで受け止め、左手のブレードを女の肩にぶつける。

って、嘘でしょ!?ブレードが折れた!?

私が驚いてると、女は身体を変化させた。まるで西洋の鎧だ。

 

こんあたいに勝つっと(この私に勝てると)思うちょっとかしら?(思ってるのかしら?)

 

すると甲冑女の目からレーザー出してきた!

とっさに避けたけど、こいつ個性2つあるのか!?

私はブレードを投げ捨て、鎌で対応する。甲冑女はレーザーを連射してくるから、私は姿を消す。

 

「逃げんな!あたいと戦え!」

 

誰が逃げるもんか。甲冑女の後ろの周った私は鎌で攻撃しようとした。

だけどその瞬間、ネバネバした白い物体が上空から私に降り掛かってきた。

身体にかかった物体は固まってきて私は拘束された。上空を見たら飛んでる男、口からネバネバした物を出してる。この物体、接着剤か?まずい、動けない!あの男のバイザーにはサーモグラフィーが付いてるのか?

取り敢えず透明化を解除。どうせ居場所はバレてると思うから。すると上空の男も地上に降りてきた。接着剤はお前の仕業か!

 

そけおったんね(そこにいたのね)。」

 

「悪いがお前にかまってる暇はない。目当てはあのガキとお前のサイドキックだ。」

 

「なっ!」

 

「しばらくここで大人しゅうしてな(大人しくしてな)。」

 

まずい、あの2人のヴィランに逃げられる。早く皆のところに行かないと!剛君が!!

 

 

 

==================

 

 

 

[ノーサイド]

 

ファンタズマ()とサイドキック達は目的地の施設の近くまで来てスカーズやファーストエイド、施設の職員と合流していた。

 

「早くこの子を施設の中に入れないと。」

 

「連絡によれば奴らここに向かってきてるらしい。」

 

「急いで施設に行こう。」

 

「待って!」

 

全員、剛を守りながら走っていくが、シュバルツが声をあげる。

その声につられて皆足を止め、シュバルツの目線の先を見る。するとそこには後方を走っていたファーストエイドと施設の職員が気絶していた。

 

「なにこれ...」

 

「どこに敵がいる!?」

 

「早く施設に!」

 

「その必要はない。」

 

「「「「「!!!???」」」」」

 

ファンタズマ()の言葉に全員が振り向く。

 

「始めっから罠なんだ。この仕事が私達に来たのは。」

 

ファンタズマ()は笑みを浮かべた。

 

「まさか...」

 

バルカンがそう言いかけた瞬間、ファンタズマ()はバルカンの身体に取り付き(を乗っ取り)、バルカンの個性でシュバルツを撃ち抜いた。シュバルツは血を流して倒れる。

 

「不幸の象徴は始末ね。さあて、次は貴方よバルカン君。」

 

バルカン(ファンタズマ)は壁に向かって走り出し、思いっきり頭をぶつけた。バルカンはその衝撃で気絶したが、ファンタズマ()にはダメージがなかった。

スカーズは眼帯を外してファンタズマ()と目を合わせるが効果はない。

 

「な、効かねぇだと!?」

 

「物理攻撃と精神攻撃は僕に効かないよ?」

 

「無敵じゃねえか!」

 

ファンタズマ()はどこから取り出したのか、鉄パイプを持ってスカーズに殴りかかる。

スカーズは避けることしか出来ず、ファンタズマ()取り憑かれ(乗っ取られ)、リブートに向かって個性を使用。

 

「ぐわぁぁぁぁぁ!!」

 

スカーズ(ファンタズマ)は自身を鉄パイプで殴り気絶する。スカーズから出てきたファンタズマ()は頭を抱えたリブートと、怯える剛を見た。

 

「ファンタズマ、終わったか?」

 

ミラージュと戦っていた2人組の男女がやってきた。

 

「そっちこそ、りじぇの足止めご苦労さん。さ、目的の物(2人)を回収しようか。」

 

 

 

==================

 

 

 

[転生者サイド]

 

私が接着剤から抜け出した時には全ては終わっていた。リブートと剛君が奴らに拐われた。

そして霊が裏切った。仲間の裏切りが1番受け入れられない現実だった。なんで...

 

「りじぇ。」

 

「西沙... 謝罪会見は終わったの?」

 

「うん。ちょっと2人で話さない?」

 

私は無言で頷くと、誰もいない部屋に案内された。

 

「この部屋は外から盗み聞きされないようになってる。だから大事な事を聴きたい。」

 

「大事な事?」

 

なんだろう?霊が裏切ったから私も疑われてるのかな。

 

「りじぇ、いや、こう呼ぶべきかな。転画生。」

 

「・・・・・なんのこと?」

 

「プロヒーローのテイル。彼女と会話するときは周りに気をつけた方がいいぞ。服装を変えるなら靴も変える方がいい。靴の裏に盗聴器があるかもしれないよ?」

 

そう言われて私は思い出す。あの日、西沙が私の靴紐を結んだ。その時に盗聴器をつけたのか。

 

「ああ、安心してくれ。別にそのことを言いふらすつもりはないから。」

 

「あ、ありがとう。」

 

「多分だけどラグドールも知ってるんじゃない?彼女の個性でバレてると思うし。」

 

「うん。」

 

ていうかだいぶ前からバレてたんだな。バレるのが霊じゃなくてよかった。

 

「それで約束してほしい。転生できるからって命を粗末にしないで。」

 

「・・・・・・・」

 

「約束、してくれる?」

 

「わかった。」

 

どうせ死ねないんだ。この人生は寿命で死にたいな。

 

「それと私は大事な事を黙っていた。」

 

何を黙ってたんだろう?

 

「私は霊がスパイだということを知ってて泳がせていた。」

 

「知ってたの!?」

 

「ああ。でもね、証拠が揃ったときに思ったんだ。誰も勝てないってね。」

 

そうか。霊の個性はゴースト。幽霊っぽいことができる。ん?

 

「精神攻撃は効かないの?」

 

「普通なら効くと思うよ。誰かに精神攻撃無効の個性を与えられなければね。」

 

「!!!」

 

まさか、オール・フォー・ワンか!?

 

「甲冑の女と空飛ぶ男。この2人も個性を2つ持っていた。偶然とは思えない。(オール・フォー・ワン)の存在は知ってるんでしょ?」

 

そうか。確かに甲冑の女も目からビーム出してたし、ジェットの男は口から接着剤を出していた。確かに奴が絡んでると思う。

 

「今回は私の責任だ。私が黙っていなければ、こんなことにならなかったんだ。」

 

「まって、西沙は悪くない。だって、霊が裏切るタイミングを遅らせたってことでしょ。もし、彼女が裏切る前に捕まえたヴィランだっていた。西沙は霊を利用してただけじゃん。」

 

「・・・私を責めないの?」

 

「勿論。霊はただのクラスメイトで同僚だったけど、西沙は友達だよ。」

 

本当だ。霊とは林間合宿の頃から話すようになったけど、友達とは思ってなかった。

 

「・・・ありがとう。」

 

そう言って西沙は左拳をこちらに向けてきた。え?なにこれ?

 

「グータッチだよ。友達の証としてね。」

 

なんでグータッチ?

 

「い、いやぁ、この前白いケアロボットのCG映画を見てやってみたくなってねぇ。」

 

映画の影響かよ。こんな時に...

私は右腕を伸ばして拳をあわせる。

その時の西沙の笑顔にキュンとしたのは内緒だ。

 

「さ、別室に行こう。作戦会議だ。」

 

「作戦会議?」

 

西沙はメガネをクイッと上げてこちらを見る。切り替え早いな。

 

「そう。リブートと剛君を助けるんだ。このまま拐われたままって訳には行かない。」

 

西沙について別室に行くと、スカーズ、ファーストエイド、バルカン、副社長が待機してた。

 

「皆、集まってくれてありがとう。」

 

「シュバルツはまだ目を冷ましてないが。」

 

「まあ、それは仕方ない。私から言うことは2つある。」

 

西沙の言葉に首を傾げるサイドキック達。副社長は知ってるのか真顔だ。

 

「まず1つ目。公安から命令何だけど、この会社でヒーローを雇うこと禁止された。」

 

「「「「!!??」」」」

 

「一週間以内に別の事務所に移動しろって公安が言ってる。解雇したくないから後で自主退職してほしい。」

 

「なんだと...」

 

「嘘でしょ... 戻りたくない...」

 

そりゃそうか。雇ってるヒーローの1人がスパイだった。公安が動かないはずもない。

 

「そしてもう1つ。この会社で雇ってるヒーローの最後の仕事だ。」

 

「仕事?」

 

「リブートと剛君を助け出す。」

 

「どうやって?場所もわかってないのに。」

 

「大丈夫、副社長。」

 

西沙に呼ばれた副市長がモニターに映像を映す。

 

「ミラージュが飛ばしたドローンの追跡によって奴らの潜伏場所を発見。場所は五留丼山という活火山にある建物だ。建物の周りは岩場だ。」

 

そういえばドローン飛ばしっぱなしだったな。

 

「確認されるだけでもその場に200人程の人間がいる恐らくファンタズマ達の仲間だろう。」

 

「200人か...」

 

「死にに行くようなものね。」

 

「ファンタズマはどうする?」

 

「あいつは私が相手する。この中で霊を倒せる可能性があるのは私だけだ。」

 

霊のことは私に任せろ。

 

「どうやって?物理攻撃も精神攻撃も効かない奴をどうやって倒すんだ?」

 

「勝算はあるの?」

 

「私に考えがある。」

 

フフフ、確かに霊は無敵だ。だけど、私だけが知ってる彼女の弱点。一か八かだけどやらないよりもやった方がいい。

 

「シュバルツはどうする?今も眠ったままだが。」

 

「シュバルツは病院に置いていく。残念だけど仕方がない。他に質問ある?」

 

皆を見るけど質問はなさそうだ。絶対にリブートと剛君を助け出す。絶対に。これ以上知り合いに死んでほしくない。

 

「諸君、今回の仕事は拐われた仲間と子供の救出だ!ヴィランの確保は二の次だ。そして生きて帰るぞ!」

 

転生した結の個性の系統は?

  • 変形系
  • 発動系
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