て、手続き疲れたぁーー。
そりゃそうか。大企業の社長(私がいない間に大手になってた)がいきなり3人の子供を養子にとるってことになって役所は大騒ぎになった。
光莉は近くの養護施設に暮らしてたからすぐに終わったけど、私と赤蟻ちゃんはそうは行かない。戸籍が無いんだ。
警察とかが来て大変だった。ラグドールがいて助かったぁ。
個性届けとか虚偽だらけだけど大丈夫かな?
今日から海馬日向(戸籍を作る時に漢字にした)になるのか。友人が母と姉妹になる気不味さ。
とは言っても私は兎も角赤蟻ちゃんはもっと時間がかかるみたい。
・生まれ→不明
・親→不明
・個性→不明(異形型)
・年齢→不明(多分私より年下)
・趣味→情報収集
普通に怪しい。だからもう少し時間がかかるっぽい。私と光莉は西沙が用意した一軒家にいた。家具も用意されてる。
「日向ちゃんと同じ屋根の下...」
光莉が怖い。まあ元
「近くの商店街に散歩行ってくる。冷蔵庫の中空だし。」
「待って、私も行く。」
怖いて。目が正気じゃない。
財布に5万円入れて出かける。林檎食いてぇ。
「商店街って、田等院商店街?」
「そ。今日の晩ごはん何作ろっか。」
「(日向が作った料理なら)なんでも良いよ。」
「はーい。」
私達は商店街に入る。
夕飯にカツ丼でも作るか。冷蔵庫も空だったし明日や明後日の事も考えなくちゃ。
あ、そうだ。戸籍GETしたんだから小学校にも行かなきゃ行けないのか?
「今日は買うもの沢山あるね。」
「そうなの?せいかt―――」
光莉が何か言おうとしたけど爆発音でかき消された。
「何今の?」
「爆発音?」
私と光莉は爆発音が聞こえてきた方を見る。人だかりも出来てた。
そこには目付きの悪い少年が目の付いたヘドロに取り込まれていた。少年の個性が爆発なのかあたりを爆発させていた。
ヒーローも集まってきている。ただ彼らの言葉に怒りを覚えた。
「爆炎系は我の苦手とする所! 今回は他に譲ってやろう!」
「こっちは消火で手一杯だ! 消防車まだ? 状況どうなってんの!?」
「ベトベトの身体で掴めねぇし、いい個性の子供が中で抵抗してもがいてる!」
「お陰で地雷原だ。三重に手が出しづらい状況、あぶねぇっ!」
「駄目だっ、誰か有利な個性のヒーローが来るまで待つしかねえ!」
「何、すぐに誰か来るさ。あの子には悪いがそれまで耐えてもらおう。」
つまり自分が何も出来ないから待機ってことか。もしそれであの子が死んだらどうなるんだ?
責任取れるのか?それでもヒーローかよ。
「光莉、ちょっと行ってくる。」
「・・・・気をつけて。」
光莉は私の言いたいことがわかったのか、真剣な顔でうなずいた。
私は監視カメラが無い路地に行き、異空間の中に入る。
「久しぶりに行くか。」
中にある白骨死体を見て、私は呟いた。
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[ノーサイド]
野次馬の中から一人の少年が飛び出して行く。その少年はそのまま一直線にヘドロまで走っていった。ヘドロが攻撃しようとした時とっさにリュックを投げて怯ませさらに接近、捕まっていた少年を助けようと必死に掻き出そうとしている。
「なんでッ!?てめぇッ!!」
「脚が勝手に!なんでってわからないけど、君が、助けを求める顔してたっ!」
「邪魔するなぁ!!」
ヘドロヴィランは飛び出してきた少年を攻撃しようとした。しかしその瞬間、ヘドロヴィランはふっとばされ、目付きの悪い少年は飛び出してきた少年と一緒にその場にとどまっていた。急な出来事に皆何が起きたかわからない。しかし、少年たちとヘドロヴィランの間に、
「フゥぅぅぅぅ!!なんか動きづらいなぁ。でも最高。血が騒ぐって奴かな?」
2人の少年やヒーロー、野次馬達は突然の彼女の登場に驚いてる。
「動きづらいのはずっと閉じ込められてたからかな?」
彼女は固まってる2人の少年を見る。
「ああ、そうか。突然のことでビックリしちゃったのかい?」
「テメェッ!よくも邪魔をしたな!!」
ヘドロヴィランが彼女を睨んでる。
彼女は蜃気楼で姿を消した。そしてヘドロヴィランの後ろに彼女が現れた。
「死ね!」
ヘドロヴィランは彼女を攻撃したが、透き通って消えた。今度は前に現れる。そしてまた消える。
「私はこっちだよ。」
「このぉ!!」
「そっちは偽物。」
「クソぉ!!」
ヘドロヴィランは怒り狂ってる。彼女は煽っている。それを何回も続ける。
「さて、そろそろ良いかな?」
そう言われてヘドロヴィランは警戒する。そして異変に気づく。
「か、身体が動かねぇ!!」
「あんたヘドロだろう?熱くなると固まるもんだ。上空に蜃気楼でレンズを作って君を熱したワケでね、君がその場から動けないように煽らせてもらったよ。」
ヘドロヴィランの身体は固まっており、動かすのが難しいようだ。
「このアマがぁ!!」
「うるさい。」
ヘドロヴィランは動きづらい身体で彼女に手(?)を伸ばしてくるが、鎌で斬り飛ばされた。
「そこのヒーロー?名前は?」
「シ、シンリンカムイだ。」
「じゃ、警察への引き渡しお願い。」
「良いのか!?」
「良いよ。私は手柄とかそういうものには興味ないんでね。」
「あの、貴方はもしかして...」
女性のヒーローが彼女に声をかけてきた。
「あ、名乗ってなかったね。私はミラージュ。意味は蜃気楼。突然消えては現れる。私は帰ってきた。」
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[転生者サイド]
さて、帰るか。報道陣がカメラを向けてるけど無視。
ん?彼処にいるのはさっき飛び出していった少年じゃないか。勝手なことして怒られてるのかな?
ちょっと見にいってみるか。
「全く、君が危険を犯す必要は無かったんだ! 」
「すみません...」
「シンリンカムイ、この子の説教は私がやるから君は他のヒーローを手伝って来てくれ。」
「え?あ、わかった。」
シンリンカムイがいなくなったのを確認する。
「さて、君の名前は?」
「み、緑谷出久です。」
「出久ね。いい名前だ。」
なんかどっかで見たことあるような気がするのは気のせいだろうか。
「君はヒーローが何も出来ない時に飛び出していた。個性も使わずにあの行動ができた君は誰よりもヒーローだったよ。」
「え、いや、その...」
「だけどな、勇気と無謀を履き違えてはいけない。ヒーローになるのも良いけど、その前に怪我をしちゃったら元も子もないでしょ。記憶に刻まれる、歴史に名を残すのは紙一重なんだ。」
「・・・はい。」
「なに湿気た顔してるんだよ。元気出せ。」
私は出久に向かって右拳を向ける。
「え、えっと...?」
「グータッチだよ。軽くでいい。ほら。」
出久は驚きながら右手を軽くタッチした。
「よし、これで私達は友達だ。よろしくな。」
私は出久の頭を撫でる。
「じゃあ、またどこかで。」
私は蜃気楼で姿を消す。そしてさっきの路地まで行って日向の姿に戻る。
「ゴホッ!!」
まずい、吐血だ。取り敢えず手についた血をハンカチで拭く。
路地から出て、光莉と合流する。
「お買い物、できなくなっちゃったね。」
「仕方ない。コンビニでなんか買うか。」
その後、親や友達含め多くの人から携帯に連絡が来た。
もうアカデミアじゃなくなってる。タイトル変えるべき?
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YES
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NO
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EITHER IS FINE