『雄英体育祭!ヒーローの卵たちが、我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!どうせテメーらアレだろ、こいつらだろ!?ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!ヒーロー科!1年A組だろぉぉ!!?』
隣にいる山田君が大声を出す。
今日は雄英高校の体育祭だ。懐かしいなぁ。
因みに私と光莉は実況室にいる。本当は相澤君が一緒に実況する予定だったけど怪我が酷いからね。
『話題性では遅れを取っちゃいるがこっちも実力派揃いだ!ヒーロー科1年B組!普通科!C,D,E組!サポート科!F,G,Hも来たぞ!!そして経営科!I,J,K!雄英1年!!揃い踏みだぁぁぁ!』
もっと公平に実況しろよ。
お、選手宣誓だ。へー、爆豪なんだ。
「せんせー、俺が一位になる。」
おい。それで良いのか?選手宣誓だぞ?
あ、香山先輩が切り替えた。
最初の種目は障害物競走か。どうなるかな?
「計11クラス全員参加のレースよ!コースはこのスタジアムの外周約4キロ!我が校は自由さが売り文句!!コースを守れば何をしたって構わないわ!!さぁさぁ!位置に就きまくりなさい!!」
皆スタート地点に集まってる。
「スタート!」
加山先輩の声とともに1年生達が走り出した。
『ついに始まったぜ、雄英体育祭1年部門!実況はボイスヒーロー、プレゼント・マイク!解説はブレインズの2人だ!解説Are you ready?ブレインズ!!』
『『イエェェェーイ!!』』
観客が誰だコイツって目でこっちを見てるが気にしない。
『先頭はA組の轟は氷結攻撃で後続を妨害!しかし、実力者たちは見事に躱して轟を追いかける!さぁ、いきなり障害物だ!まずは手始め、第一関門!ロボ・インフェルノ!仮想ヴィランロボットがお相手だ!』
『ヒーロー科の入試試験に出てきた奴だね。』
『相変わらず金かけてるな雄英高校。』
轟すげぇー。ロボを凍らせて倒した。
『1-A轟!!攻略と妨害を一度に!!こいつはシヴィー!!すげぇな!!あれだな!もうなんか!ずりぃな!!』
『てか2人ほど潰されなかった?』
確かに倒れたロボットの下敷きになった人がいた。
大丈夫かな?
「轟の野郎、ワザと倒れるタイミングで!」
「A組のヤロウは本当嫌な奴ばかりだな!」
「「俺じゃなかったら死んでたぞ!」」
よかった!生きてた。
てか切島君か。
『A組の切島、そしてB組の鉄哲も潰されていたー!ウケル!さぁ地――』
バゴンッ
『・・・・ちょっと黙れ山田。』
『ひぇっ...』
『あー(こいつ地雷踏んだなw)』
私は斧を壁に当てて山田君を黙らせた。
『生きていたから良かったものの、「ウケル」はないだろ。まず最初に怪我や体調の心配をしろ。』
『は、はい...』
『さ、気を取り直して、実況しますか。』
光莉は切り替えるのが上手いなぁ。
『おっと。現在先頭は爆豪と轟が争っている。その次の障害物は?』
『い、一面地雷原怒りのアフガンだ。地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ、目と脚酷使しろ。ちなみに地雷、威力は大したことねえが音と見た目は派手だから失禁必死だぜ。』
地雷か。
『先頭の爆豪と轟はそんなもん知るかと言わんこっちゃないくらい爆速です。』
『後ろの生徒たちは足元に気をつけながら歩いています。』
『轟!爆豪!2人とも一歩も譲らねぇぜ!さぁ1位はどちらが―― 後方で大爆発!?何だ、あの威力!?』
『地雷が一斉に爆発したのかな?』
『あ、あれはA組の緑谷だ!』
『A組の緑谷、爆発で猛追、つーか!抜いたあああ!』
おお、出久の奴一気に1位になった。
『緑谷、間髪入れず後続妨害!なんと地雷原即クリア!イレイザーヘッドの奴、ホントにどんな教育してんだ!?』
『ただ単にお互いがライバル視して火つけたんじゃないの?』
『序盤の展開から誰がこんなの予想出来た!?今!一番にスタジアムに帰ってきたその男!緑谷出久の存在をぉぉ!!!』
『お、2位は轟か。そして爆豪が3位か。』
『上位A組じゃん。』
いやぁ、やっぱり出久はすごいねぇ。
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[赤理サイド]
さてと。
「副社長、ちょっと良い?」
「逆だ。」
まったく。目隠しは不便だね。
「なにかようか?」
「パソコンかして。」
「わかった。」
眼の前(見えないけど)にいる人は[UNIVERSE&WEAPONS]の副社長。
「それで?何して欲しい?」
「全国の監視カメラの情報。」
「待っろ。」
キーボードの音がする。ハッキングに関する知識はピカイチなのに他は平凡なんだよな。
「出来たよ。」
「ありがと。」
私は左手を変形させて大量のコードを出し、パソコンに接続する。
真っ暗な視界が変わり、インターネットの情報が頭に入ってくる。
「俺雄英体育祭見たいんだけど。」
「まあ少し待ってください。」
流石にこの量は時間がかかるな。
彼には悪いけど雄英体育祭を見るのは諦めてもらおう。
「Dhiifama」
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[転生者サイド]
『さ〜て、レクリエーションも終わった。さあ、メインディッシュの時間だァァ!!』
『ヘイガイズ!アァユゥレディ!?色々やってきたが、結局これだぜ、ガチンコ勝負!頼れるのは己のみ!心技体に知恵知識!総動員して駆け上がれ!』
『二人共テンション高いな。』
レクリエーションの前にA組の女の子がチアリーダーの服を着ているっていうハプニングがあったけどおいておこう。
『大1戦はA組緑谷出久VSC組心操人使!』
『ルールは簡単!相手を場外に落とすか行動不能にする。あとは[まいった]とか言わせても勝ちのガチンコだ!怪我上等!こちとら我らがリカバリーガールとファーストエイドが待機してっから、道徳倫理は一旦捨ておけ!』
『だけど命に関わることは駄目だよ!』
『さぁ、行くぜ!?レディィイ、スタートォ!!』
始まった!お、なんか会話してる。
『あれ?出久がピタリと止まったけど?』
『もしかして操られてるんじゃない?』
『こりゃまさかの事態だぁ!なんか下剋上!』
おいおいおい、出久の奴戦闘不能かよ!!
出オチキャラになるきか?
『ここで終わりかよ!プレスウルトラしろよ!』
『日向、よく見て。』
『ん?指が光って―― 爆発した!?』
出久の指が光って爆発した!!やりやがったなあいつ。
『洗脳も解けたっぽいね。』
出久は心操に近づくと彼の片腕を掴んで投げ飛ばして、あ!!
『踵落とし決めたァァァ!!』
私の必殺技の踵落とし。
入学前にやり方を教えたんだよね。
『ふらついた心操をそのまま場外に投げ飛ばした!!』
「心操くん場外!緑谷くん、二回戦進出!」
加山先輩の声が聞こえた。出久は2回戦進出か。
『ちょっと席外すね。』
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さて、出久のいる部屋はここだな。
「よ!」
「あ!ミラージュさん!」
今私は鏡根りじぇの姿で来ている。
「指2本爆発は痛そうだね〜。」
「痛かったです。」
もうリカバリーガールに治してもらったのか。
「さっきの踵落としは最高だったよ。」
「ありがとうございます!」
そして右拳を出久に向け、出久とグータッチする。
「頑張れよ、少年。」
「はいっ!」
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『ただいま〜』
『遅かったな!もう8試合目始まってるぜ!』
『ごめん、道に迷ってた。』
嘘。ちょっと出久と別れた後に寄り道してた。
『戦況は?』
『麗日は爆豪に何度も攻撃を行ってるけど爆豪には今のところ効果なし。』
『おお。』
麗日ちゃん頑張ってるなぁ。でも相手が悪い。
にしても――
『爆豪、留めささないね。キャパオーバーを狙っているのかな?』
意外だな。彼ならすぐにぶっ潰すと思っていたのに。
「女の子痛ぶって遊んでんじゃねぇ!!」
「そーだそーだ!」
「BOOOOOOOOOOOOOO!!!」
客席のヒーローからブーイング受けてる。
『会場の一部からブーイングだ!しかし、正直俺もそう思ぶふぅぅぅ!!』
どうした山田?
って、光莉!?
あ、ありのまま今起こったことを話す。光莉が山田君の顔面を鉄パイプでぶん殴った。
なにやってんの?
『今遊んでるって言ったのプロヒーローか?デビュー何年目だ!』
『何すんだよ...』
『どうした光莉...』
『爆豪はここまで上がって来た麗日の力を認めてるから警戒してる。彼は本気だからこそ手加減も油断も出来ない。そして麗日も諦めてない。そんな勝負に「早く勝て」とか言うやつは野次馬と同じだ!素で言ってるのなら帰って転職サイトでも見てろ!それでも文句ある奴は体育祭が終わった後に私の所にこいっ!』
うわぁ。マジギレしてるよ。
そういえば元プロヒーローだったな。
『おっと、ヒーローではないただの"ガキ"が失礼しました。日向、
『はーい。』
とりあえず山田君の顔を治す。
『おっと、ここで麗日が浮かしていた瓦礫を流星群のようにしてる!』
『しかし爆豪、麗日の秘策を堂々正面突破ァァァァァ!?!?』
『あ、麗日倒れた。キャパオーバー?』
「麗日さん行動不能!二回戦進出!爆豪君!」
『一回戦第八試合、はぁ... 麗日、うん、爆豪一回戦突破...』
『麗日も爆豪もすごかったね〜。』
『ね〜。』
『一回戦が一通り終わった~!!小休憩挟んだら早速次いくぞ!!』
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別室。
「光莉があんなにキレるとはね。」
「昔の自分を思い出してた。あそこまで酷くないけどね。」
元プロヒーローの上、大ベテラン。
だけど今はただのガキ。
「喧嘩売ってたみたいだけど大丈夫?」
「買うヒーローはどうかしてると思うよ。まあ来たら相手になるけど。」
「それもそうか。」
「Is that so?」
「うゔぁっ!?」
「きゃぁっ!?」
びっくりしたぁ。後ろに赤理がいる。
「お前いつからいた!?」
「喧嘩売ってるのところから。」
「てか今日ずっとどこにいたの?」
「調べ物。ヴィラン連合について調べてたけど梨の礫。これでも元情報屋だからね。」
「あ、そろそろ時間だから私達は実況室に戻るね。」
「じゃ。」
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『お待たせしたなエブリバディ!!二回戦第一試合はビッグマッチだ!!一回戦の圧勝で観客を文字通り凍りつかせた男!!ヒーロー科!轟 焦凍!片や!こっちはヒヤヒヤでの一回戦突破!!今度はどんな戦いを見せてくれるのか!?ヒーロー科!!緑谷 出久!』
『実況は引き続きマイク、解説はブレインズの日向と――』
『光莉がお送りいたします。』
『今回の体育祭!!両者トップクラスの成績!!まさしく!両雄並び立ち!!今、緑谷VS轟!スタァァァァァトッ!!!』
2人は開始の合図と共に衝突した。轟は氷結を、出久は指を弾いた勢いで生まれた衝撃波で。
それぞれの攻撃で相殺された。すげぇ。
『出久の指、拉げてる。』
『諸刃の剣か!出久は耐久戦を仕掛けるつもりか!』
轟は氷結をだすが、出久はその度にワン・フォー・オールで相殺している。
『出久の両手はボロボロ。この耐久戦はいつまで続くのだろうか。』
『よく見て。轟の動きが鈍ってる。あの攻撃のたびに轟の身体が冷えるんだと思う。』
『じゃあ炎の方使わないの?彼は火も使えるんでしょ?』
『まあそこは彼なりの縛りというかプライドがあるらしい。』
あ、出久がなんか叫んでる。
多分使ってない炎の方を言ってるのかな。
「君の、力じゃないか!!」
出久がそう言ったとき、轟の身体から火が出てきた。
『と、轟の左半身から火が!』
「焦凍ォオオ!やっと己を受け入れたか!そうだ、いいぞ!俺の血をもって俺を超えていき、俺の野望をお前が果たせ!」
『うるせぇ!!黙ってろナンバー2!!』
観客席にいるエンデヴァーが大声で叫ぶんだけど。
って、え!?突然会場が爆発したんだけど!?
『なに!?何が起きたの!?』
『冷やされた周囲の空気が瞬間的に熱され急激に膨張したんじゃない?』
『煙で何も見えねぇ!果たして勝敗は!?』
煙が晴れてると破壊されたステージ上に立つ轟と場外で倒れてるる緑谷。
「緑谷くん場外。轟君、三回戦進出!」
まじか〜。ここでやられちゃうのか出久。
『ちょっと出久の所行ってくる。リカバリーガールだけだと大変だと思うから。』
『いってらっしゃ〜い。』
あの怪我はやばい。
手術が必要になりそう。
「出久!大丈夫か!」
そこにはA組の数名に囲まれたボロボロの出久がいた。
「ひ、日向ちゃん...」
「まったく。今治すから。」
私は出久に触れると自身から日光エネルギーが抜けると同時に、出久の身体を再生させる。
4%くらい日光エネルギー使ったぞ。
轟の方はリカバリーガールとファーストエイドに任せよう。
「あくまで身体の再生だから疲れとか痛みは残るからね。」
「わかった。ありがとう。」
因みに出久には喋り方を変えてもらってる。
今の私は年下の女の子。やっぱり接し方が同じだと正体がバレそうな気がする。
「立てそう?肩を貸そうか?」
「大丈夫だよ。それに身長差があるから...」
あ。
「緑谷ァァァァ!!お前なんでこんな女の子と親しげに話せてるんだよぉぉ!!」
え?どうした峰田!?
「親しげにしたいなら普通に話しかけて。A組のアドバイザーなんだから。」
「えっ!?いいのか!?」
「もちろん♪」
なんかA組の女子数名が変な目で峰田を見てる。
どうしたんだろう?
「じゃ、そろそろ実況席に戻るね。出久はもう少し身体を大事にしてよね。私のエネルギーも無限じゃないから。」
==================
[赤理サイド]
「Wat sollt ech maachen.」
ヴィラン連合に関しては情報が少なすぎる。
裏社会の友人達に声をかけて見たけど得られた情報は少ない。
奴らは私の出自に何かしら関係してるはず。
この身体を作ったのも多分ヴィラン連合だろう。
「虫を飛ばすか。いや、それよりも先に―― ブフォッ!!」
痛ぁ。壁にぶつかっちゃった。
アイマスク取ろうかな?いや、まだ早い。
「ちょ、大丈夫!?」
ん?
「その声は葉隠ちゃん?」
「そうだよ。壁にぶつかってたけど大丈夫?」
「いや、大分痛い。」
「目隠ししてるんでしょ?私が一緒に案内してあげる。」
「・・・तुका देव बरें करूं」
まあいいや。
難しい話は後にしよ〜っと。
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[転生者サイド]
決勝戦はまさかの爆豪の勝ちだった。
やっぱり轟は炎を使わなかった。そして爆豪がキレた。
そして私達は今表彰台の近くにいるんだけど...
「フガァァァァァァァァァ!!」
表彰台で拘束されてる爆豪がいる。
これで表彰式を続ける加山先輩すげぇな。
「メダル授与よ!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!」
「私が!!メダルを持って来「我らがヒーロー!オールマイトォ!」」
「セリフ被ってる。」
「打ち合わせしなかったの?」
「you had one job.」
「辛辣だな君たち!」
あ、怒られちゃった。
オールマイトは表彰台に立っている生徒たちにメダルをかけてる。
爆豪は暴れながらもオールマイトにメダルをかけられてた。
「さぁ!今回は彼らだったが皆さん!この場の誰もがここに立つ可能性があったんだ!ご覧頂いた通り次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!!そして最後に一言!ご唱和ください!せーのッ!」
「「「「「プルス「お疲れ様でした!」ラッ!」」」」」
おい。
プルスウルトラじゃねぇのかよ。
「そこはプルスウルトラでしょオールマイト!」
「あぁ...いや、疲れたろうなって思って....」
なんだかなぁ。
まあ、いいや。
「さて、私達も帰る?」
「いや、私は少し
あ、まだ怒ってるのかな?
「赤理はどうする?」
「
え?もしかして今日1人?
仕方ない。
「オールマイト、ご飯食べに行こう。勿論私の奢りで。」
「What!?流石にそれは...」
「遠慮するなって。」
「いやいや!そういう問題じゃない!」
え?あー。そういうことか。
ヒーローが子供に奢られるのはちょっとまずいのかな?
「じゃあ割り勘で良いかな?」
「うーん、それなら...」
因みにこの会話はマスコミに見られている。
オールマイトと対等に話す謎の少女達の話が広まったのは別の話。
[強化編]が終わったら番外編(スピンオフ)出していいかな?
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見たいし、いいよ。
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駄目、本編続けろ。