転生者のヒーローアカデミア   作:1052667

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準・備・期・間

 

さて、西沙にコスチュームの依頼もしたし職場体験の準備は万全。

あとはあの子がうちの事務所に来てくれる事を祈るだけ。

今は職員室で加山先輩のお手伝いをしてる。

 

「そういえば光莉ちゃんは?」

 

「今日は小学校に行ってる。たまには出席しろって先生に言われたみたい。」

 

光莉は知能は大人だけど身体は小学生。

因みに私は有耶無耶にしてる。

 

「さ、行くわよ。」

 

え?どこに?取り敢えずついていこう。

ついた場所はA組の教室。

相澤君が授業してる。

 

「これを踏まえ、指名の有無に関係なく職場体験に行ってもらう。プロの活動を実際に体験して、より実りある訓練にしようってこった。職場体験っつってもヒーロー社会に出ることには違いない。つまり、お前らにもヒーロー名が必要になってくる。まぁ、仮ではあるが適当なもんを付けたら―――」

 

「地獄を見ちゃうよ!この時の名が世に認知されてそのままプロ名になってる人は多いからね!」

 

「途中で名前を変えるとなると面倒くさいことになるよ!」

 

加山先輩が入ったので私も入る。

私いるか?

 

「その辺のセンスはミッドナイトさんと日向に査定してもらう。俺はそういうの出来んからな。将来、自分がどうなるのか。名を付けることでイメージが固まり、そこに近づいていく。それが[名は体を表す]ってことだ。よく考えてヒーロー名を付けろよ。」

 

あ、相澤君寝ちゃった。

私はクラスの皆にホワイトボードを配る。

私もりじぇだったときにヒーロー名迷ったなぁ。本当は[リンカーネイション]にしたかったけど身バレしないように[ミラージュ]にしたんだよな。でも[ミラージュ]と[ステルス]で一番迷った。懐かしいなぁ。

 

「じゃあ、そろそろ出来た人から前に出て来て発表してね。」

 

まずは青山か。なんか嫌な予感が...

 

「いくよ?輝きヒーロー[I can not stop twinkling]!!略して[キラキラが止められないよ☆]」

 

「長っ!!Iをとって[Can't stop twinkling.]にしたほうが良いと思うよ。」

 

「それね、プチフィーユ!」

 

最初からこれだとめっちゃ心配になってきた。

ヒーローデビューしたときに子供に覚えられるのかなぁ。

キラキラの人とか言われそう。

 

「じゃあ次アタシね、エイリアンクイーン!」

 

「血が強酸性のアレを目指してるの!?止めときな!?」

 

わお、香山先輩に突っ込まれてる。

 

「じゃあ次、私いいかしら?」

 

おっと。あの子はたしか蛙吹ちゃん。

彼女は大丈夫そう。

 

「小学生の頃から決めてたの。梅雨入りヒーロー[フロッピー]!」

 

「かわいい!」

 

「親しみやすくていいわ!皆から愛されるお手本のようなネーミングね!」

 

やっとまともなのが来た。

 

「剛健ヒーロー、烈怒頼雄斗!!!」

 

「リスペクト?」

 

「そっす!だいぶ古いけど俺の目指すヒーロー像はクリムゾンそのものなんす!」

 

「憧れの名を背負うってからには相応の重圧がついて回るわよ!」

 

「覚悟の上っす!」

 

それから皆ヒーロー名を決めていった。

イヤホンジャック、テンタコル、セロファン、テイルマン、シュガーマン、ピンキー、チャージズマ、インビジブルガール、クリエテイ、ショート、ツクヨミ、グレープジュース、アニマ、爆殺王―――  おいちょっと待て。

 

「爆豪、それはやめとけ。」

 

「そういうのはやめた方がいいわね。」

 

「なんでだよ!?」

 

「当たり前でしょ。名前に[殺]とか入ってる時点で駄目。」

 

「取り敢えず保留ね。次!」

 

次は麗日ちゃんか。

 

「考えてありました[ウラビティ]。」

 

「洒落てる!」

 

「いいねぇ。っと、次は出久か。」

 

出久はホワイトボードに書かれてる文字、[デク]。

デクって木偶の坊とかの?

 

「これが僕のヒーロー名です。」

 

それって元々爆豪に言われてた悪口じゃないの?

心境の変化があったのかな?

 

「さ、爆豪決まった?」

 

「[爆殺卿]!!」

 

「「違う、そうじゃない。」」

 

香山先輩と被ってしまった。

あ、相澤君起きた。

 

「職場体験は1週間。肝心の職場だが指名のあった者は個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。指名のなかった者は予めこちらからオファーした全国の受け入れ可のヒーロー事務所40件。この中から選んでもらう。13号のようにそれぞれ活動地域や得意なジャンルが異なるから良く考えてから選べ。今週末までに提出しろよ。」

 

相澤君と加山先輩は教室から出ていった。

黒板を見るとA組への指名件数が載ってる。

 

轟焦凍  4,123

爆豪勝己 3,556

常闇踏陰 360

飯田天哉 301

上鳴電気 272

八百万百 108

切島鋭耳郎 68

麗日お茶子 20

瀬呂範太 14

葉隠透 1

 

出久は0か。

どこにするんだろう?

 

「出久、職場体験先どうすんの?」

 

「まずこの40名の受け入れヒーローらの得意な活動条件を調べて系統別に分けた後、事件・事故解決件数をデビューから現在までの期間でピックアップして僕が今必要な要素を最も備えてる人を割り出さないといけないな。こんな貴重な経験そうそうないし慎重に決めるぞ。そもそも事件がないときの過ごし方等も参考にしないといけないな。ああ、忙しくなるぞ、うひょー。」

 

「呪文かよ。」

 

そういえば赤理が出久で試したいことがあるって言ってたよな。

放課後グラウンド貸してもらうか。

 

 

 

==================

 

 

 

[光莉サイド]

 

予想はしてた。

雄英体育祭で実況席に座ったのは失敗だった。

 

「ひかりちゃん、なんでじっきょうせきにいたの?」

 

「ゆーえーこーこーのひーろーとなかいいの?」

 

「ゆーえーのこときかせてー。」

 

「つよいねー。」

 

クラスメイトが群がってくる。

あのとき感情に任せて怒るんじゃなかった。

体育祭が終わった後、文句があるヒーローを黙らせたけどそれが裏目にでちゃった。

登校中知らん大人から声かけられるし、マスコミに目をつけられるし。

学校ではクラスメートの質問攻め。

早く帰って日向ちゃんの側にいたい。

 

「後で話すから、授業に集中しよ?」

 

「はーい。」

 

「わかったぁ。」

 

はぁ、知能が低いと対応が疲れる。

・・・そういえば赤理って子供の割には知能高いよな。なんでだろ。

っと、今は授業に集中しないと。

 

「教科書7ページの問題2をやってくださ〜い。」

 

7ページね。

え〜と、あった。①6×3。

簡単じゃねぇか!!私人生2周目だぞ!!

とっとと終わらせよう。

 

「えっ!?ひかりちゃんもうおわったの?」

 

「はやぁ。」

 

うん。簡単すぎるもん。

早く授業終われ。あ、チャイムなった。

クラスメートに話しかけられる前に教室から出よう。

あ、次移動教室。ていうかこの学校に逃げ場がねぇ。

 

「つぎおんがく?」

 

「3かいまであるくのやだー。」

 

階段登るだけだぞ?しかもここ2階。

音楽室前ってたしか3年生の教室だったな。絶対声かけられる。

 

「ねぇなんで皆かわいくないのかなぁ。ブサイクは皆死んじゃえばいいのに。」

 

え?

階段登ったら先輩(らしき人)がハサミをもって他の先輩(らしき人)を刺してるんだけど。

これやばい感じ?

 

「あれ?君たち2年生?かわいいねぇ。あ、でも右の子はかわいくないなぁ。」

 

「キャァァァァ!!!」

 

隣の子が悲鳴をだした。

 

「ねぇ、この世にかわいい未満はいらないんだよ?」

 

仕方ない。

私は近づいてハサミを持ってる手を蹴る。

 

「いたぁっ!!」

 

「うるさい。」

 

ジャンプして首にチョップ、腹に蹴りを入れる。

蹴りで先輩(らしき人)を壁に打ち付けた。

 

「やめてよ〜、もうしないから〜。」

 

「どうだか。誰か先生読んで。怪我してる先輩方は保健室に――」

 

周り見渡して気づく。

血を出してる人10人以上いる。

てか何人か胸から血出てるぞ!?

 

「保健室に行くより病院の方がいいな。」

 

「えっと、せんせー!!きゅーきゅーしゃ!!」

 

「もう呼んだ!!全生徒は教室で待機!!」

 

外からサイレンが聞こえる。

早く帰って日向ちゃんに会いたい...

 

 

 

==================

 

 

 

[赤理サイド]

 

「You wonder how you keep going♪」

 

「赤理ちゃん機嫌良いねぇ。」

 

「うわっ!!」

 

びっくりしたぁ。

 

「あ、ごめん。驚かせちゃった?」

 

「その声は麗日姉ちゃんと葉隠姉ちゃん?」

 

「そうだよ。」

 

あってた。声だけで判別するの難しいや。

 

「赤理ちゃんごきげんだね。」

 

「うん。サポート科から要らなくなった金属もらったんだ。私の身体には金属が必要だから助かったよ。」

 

これアルミかな?甘い。

でもやっぱり鉄が1番美味い。

ん?メールだ。

 

 グラウンドに来て。 

 

どうしよう。今どこにいるかわからない。

 

「あの... ちょっとグラウンドに行きたいんだけど案内してくれない?私アイマスクしてるから...」

 

「良いよ!」

 

葉隠ちゃん(多分)に手を繋がれて移動する。

階段を降りて暫く歩く。

 

「ついたよ。」

 

「ありがとう。日向いる?」

 

「いるよ。ついでに出久もいる。」

 

あ、出久兄ちゃんもいるんだ。

 

「で、試したい個性って何?」

 

「ああ、あるにはあるんだけど発動条件が変なんだよね。」

 

「「「発動条件??」」」

 

「相手と私が[友達]と認識してなきゃ駄目なんだ。日向ちゃんや母さん(西沙さん)は家族だから効果がないと思うんだ。」

 

「なるほど... だから出久を呼んだのか。」

 

「友達ってことは私達も発動条件に入るの?」

 

「お互いがそう思っていれば。私は友達だと思ってるけど。」

 

「なら大丈夫やね。」

 

「じゃあお披露目と行こうか。」

 

私はタブレットを皆に見せる。

タブレットには袖らへんから出したコードを接続させてる。

 

「対象者:緑谷出久。同期、完了。」

 

真っ暗な視界に砂嵐が入って風景が映る。

 

「出久兄ちゃんとの視界を共有、そして私と接続してるタブレットからも見ることができる。」

 

「僕の視界!?」

 

「うん。皆の顔初めて見た。視界共有は5分間まで。一度使用したら10分は使えないみたい。」

 

「すごい!僕の視界が共有できる上に赤理ちゃんと接続したタブレットを使えば第三者や他の人にも見せられるのか。しかも共有してる間僕には何も異常が起きてない。それに赤理ちゃん―――」

 

「ストップ。長い。」

 

そういえばもうすぐ職場体験か。

私も準備しておくか。

 

 

[強化編]が終わったら番外編(スピンオフ)出していいかな?

  • 見たいし、いいよ。
  • 駄目、本編続けろ。
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