時系列は前回の話から暫くたった頃。
インターンの時期になったブレインズは日向と光莉を除く4人で自由行動をしていたのであった。
[夢叶サイド]
「こちらファルコン1。ファルコン1、どうぞ。」
『こちらファルコン1,ターゲットは異常なし。』
『ファルコン1、こちらも異常なしだ。』
「あの〜、全員のコールサインをファルコン1にしたら意味ないんじゃない?」
「うるさい。」
『黙れ。』
『謝れ。』
「・・・はい。」
みんなひどい...
僕にだけ厳しくない?
日向ちゃんしかやさしくしてくれないよ...
『そういえば何日も同じ場所監視してるけどなんの意味があるの?』
「ここの近くにヤクザの事務所があってね。そこで1人の少女が虐待を受けてるって噂がある。信憑性は薄いけど。」
『その子かわいいかな?』
『無駄足じゃないといいがな。』
いや、その噂のために何日もずっと見張ってたの!?
なんかむd―― ッ!!
「夢叶君?」
この感じ、怯えてる?
「向こうから怯えるのが来る。」
「ありがとう。ファルコン1、見える?」
『見えないよ。』
『俺も。まって、見えた。』
「オッケー。視界共有完了、行くよ夢叶君。」
「は、はい。」
あ、赤理ちゃんの黒モヤあったかい。
すごい、路地裏まで来ちゃったよ。
あれ、あの子僕より1個下くらいかな?ものすごい恐怖を感じる。赤理ちゃんと同じくらいかな?というか――
「ねえ、怪我してるけど大丈夫?」
「ぇっ...」
「動揺してるね。とりあえず落ち着こ?」
赤理ちゃんペロペロキャンディー持ってたんだ。
「あ、ありがとう。」
――ッ!!
「どした?」
「悪意が、くる。」
「場所を変えよう。」
あ、またワープ。
[赤理サイド]
とりあえず近くの空き家に皆を集めた。
「じゃあ、お兄さんに話してごらん♪」
「お兄...?」
青以、その子を混乱させるな。
青以と夢叶君が少女に寄り添ってる。
「赤理、ブレインズに認められてるのは過剰防衛と個性ありの戦闘許可。保護は認められてない。」
あ。そうだった。
「・・・忘れてた。母さんに・・・ 駄目だ。今あの人は忙しい。」
この前の事件の後処理が大変なんだよねぇ。
マジでどうしよう。
「あのヤクザを監視しているヒーロー事務所がいるはずだ。そいつに頼むのは?」
「う〜ん、それが一番良いかも。」
「これならヒーロー免許も持っている日向ちゃんもいればよかったね。」
「確かに。」
「経験豊富な光莉もいたほうが良かったな。」
データベースにアクセス。死穢八斎會を監視しているヒーロー事務所はっと。
ナイトアイ事務所か。ここに保護してもらおう。
確かナイトアイ事務所のサー・ナイトアイはオールマイトの元サイドキックだっけ?
オールマイトがサイドキックにしていたんだ。信用はできそう。
「赤理、この子の事がわかった。虐待なんて生易しいものじゃない。」
「・・・マジ?」
「マジマジ。」
今日は[・]が多いな。
「この子の名前は?」
「壊理。壊理ちゃん。」
壊理ちゃんか。身長は私と同じくらいだね。
「はじめまして、壊理ちゃん。私は赤理。」
「赤理、もうちょっと右。」
あっ。仕方ない、一瞬だけアイマスク外すか。
あの子が壊理ちゃんね。ほんとに怯えてる表情してんじゃん。アイマスクを付け直して改めて壊理ちゃんの方向を向く。
「はじめまして。私は赤理。早速だけど友達になろう?」
「とも... だち?」
「うん。一緒に泣いたり笑ったり遊んだりするの。」
まずはこの子を安心させないと。
詳しいことはあt―――
「赤理ちゃん、来る!!」
まずい、刺客が追ってきた!
壁が壊れた音がする。
「壊理ちゃん、夢叶君、逃げるよ。2人はここを頼む!」
「任せろ!」
「承知した!」
追手が来た方向とは別方向にある窓から2人を出して私も続く。
まずいな。仕方ない、保険を使うか!
「
黒い霧から
「・・・?」
壊理ちゃんは不思議がってたけど無視。
「離れた場所でワープするよ。」
「待ちやがれぇ!」
知らん声が聞こえたのでボールペンをノックしてぶん投げる。そして聞こえる爆発音。
「赤理ちゃん、まだたくさん来る!!」
「チッ、ここは私が引き受けた!サー・ナイトアイに連絡するから保護してもらえ!!」
「わかった、行くよ!!」
壊理ちゃんは夢叶君に任せよう。早速ナイトアイに連絡。
両手を
「
[青以サイド]
何だよコイツ等、鳥みたいなマスクつけやがって。
「このガキ共ぉぉ!!」
「うっせ。」
「腕がぁぁッ!!??」
「おい、あれを使え!」
「ようしッ!」
拳銃?撃つ気!?撃ってきたァァッ!
あっつ、あぶねー。人差し指と中指で弾丸をキャッチ。僕の個性じゃないと無理だったな。
てか火傷しちゃった。後で日向ちゃんに直してもらお。
「こ、こいつ掴みやがった!」
「構わん撃てぇ!!」
また撃ってくる?キャッチすると火傷しちゃうし、チェーンソーで弾き落とそ。
「なんだコイツッ!」
「早ぇ!」
雑魚のヴィランと違ってこいつらはなかなか攻撃の隙が出来ない。
私も所詮は小3。大人の壁とはこれのことか。
「邪魔。」
「おっと。」
通君ってば乱暴。
鉈投げたけど弾かれてんじゃん。
「全く。」
うん?私達の影が濃くなってる?外で何か―― まずいッ!!
急いで通君を担ぐとその場から離脱!――って
BOOM!!
「ぎゃぁぁッ!」
「へ?その声って青以?もしかして巻き込んじゃった?」
「ひどいよぉ〜。」
「俺達も直撃するとこだった...」
赤理ちゃんの胸からでるビームってすごぃ。余波で吹っ飛んじゃったよ。
なんとか起き上がる。あ〜、私のかわいい手作りの服が焦げちゃったぁ〜。また作り直そう。
ん?
「なんだコレ?」
ケース?あ、これって弾丸が入ってるのね。
3発入ってる。
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[ノーサイド]
一方、夢叶と壊理は路地を走っていた。
夢叶は後ろから誰かが追いかけてくる気配を察知し、立ち止まって後ろを向く。
「来る。君を追って。」
その言葉に壊理が怯えるが、夢叶は壊理に笑顔を向けて路地の先を指差す。
「その先に行ったらヒーローが近くにいるはず。助けてほしいことを伝えるんだ。」
夢叶はそう言うと、壊理に先に活かせる。
「英雄症候群の子供か。」
やってきたのはペストマスクをした男性。白い手袋をしていた。
夢叶は手から紫色の光球を出すと、そのままその人物に向かって射つ。
光球は避けられ、夢叶は蹴られて壁に打ち付けられる。
夢叶はブレインズの中でも最弱なゆえ、最年少。
強い個性を持っているが当てられなければ意味がない。広範囲の攻撃もできるが、逃げた壊理に被害があると考えてしなかった。
マスクの男はそのまま壊理が向かったほうに行こうとしたが、夢叶は意識が朦朧とする中、力を振り絞り、光球を出す。
「あたって...」
光球はそのまままっすぐ男に向かって行くが、避けられてしまった。
夢叶はそのまま気絶した。
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一方サー・ナイトアイの事務所にインターンにきていた緑谷と3年生の通形ミリオは路地から飛び出してきた壊理と接触していた。
しかし壊理を追ってきた先程の男性、
2人は治崎に会ってしまったが、まだ調査中のためここは穏便に済ませなくてはいけない。
だが壊理の怯えた表情に出久の心は揺らぐ。
しかし、突然路地の向こう側から爆発音と共に煙が見えた。
「いかなくて良いのですか?」
「えっと...」
「行くよデク。」
「でも!」
「全くヒーローは人の機微に敏感ですね。すみません、ご迷惑おかけしました。では、お仕事頑張ってください。」
治崎はそう言いながら殺気を放つ。それは出久にもミリオも向けられたものではない。壊理に向けられたものだった。
壊理はそのまま治崎について行く。出久とミリオは爆発した方向に行かなければならない。出久は壊理を助けたい。しかしミリオに連れられて路地の奥に行くのであった。
路地の奥に進むと、倒れている子供を見つける。
「この子って!」
「夢叶君!?」
彼は気を失っていた。
「一体何が...」
「出久兄ちゃん!ミリオ兄ちゃん!」
「赤理ちゃん!?それに青以ちゃん!」
そこに赤理達がやってくる。因みに通とは出久もミリオも面識はない。
「なんでブレインズの皆がここに?」
「ナイトアイから連絡を受けてないの?」
その言葉に携帯を見る出久。しかし何も連絡がない。
「おかしいなぁ。」
「ちょっと確かめてみる。」
青以は携帯を使って出久にメールを送信する。しかし出久の携帯には連絡は来なかった。
「電波が通じない?」
「通、辺りを散策してきてくれ。」
赤理は通を行かせると、出久とミリオに自分たちがここにいる理由を説明する。
「じゃあ壊理ちゃんは...」
「死穢八斎會に虐待以上の事をされている。夢叶君が壊理ちゃんの記憶を観たらしい。詳しくはこれから調査する。」
「とりあえず夢叶を病院につれてくね。私も火傷しちゃったし。後これ。」
青以は自身が掴んだ銃弾を赤理に渡し、夢叶を抱えてジェットパックで飛んでいくのであった。
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[赤理サイド]
「報告は以上です。これからブレインズによる調査を開始します。」
「わかりました。そちらも気おつけて。」
ナイトアイに青以から受け取った銃弾を渡しながら報告を終える。
死穢八斎會の連中、捕まえられたのは通が半殺しにした電波妨害してきた奴だけだった。
「
自分の部屋に黒い霧を出してワープする。
部屋にあるモニターに自分の身体から出したコードを接続して録画する。
調査開始だ。視界共有。さあ、壊理ちゃんの見ている世界へ。
因みに赤理と壊理は壊理の方が背が高い。
赤理:108cm
壊理:110cm
主役回出すなら誰がいい?
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音足青以
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明晰夢叶
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並川通