[転生者サイド]
赤理からの報告書。
ナイトアイと共に受け取った。
すごい、写真付きだ。
「こんなのよく調べたなぁ。」
「仕上げは私がやったけど、殆ど夢叶君が頑張ってくれた。」
あ〜。だから朝から寝込んでたのか。個性の使いすぎとメンタルが持たなかったのね。あとでお見舞いに行こう。
それにしても個性を壊すクスリね。
私が一番欲しいものが本当にあるのね。私の人生を終わらせられる物はぜひ欲しい。私が化け物になる前に。
「ブレインズの面々も今回の作戦に参加するけど、誰が行く事になったの?」
「個性の使いすぎで寝込んでいる夢叶君以外行く。夢叶君はミッドナイトにまかせてある。」
香山先輩に?変なこと吹き込まなければ良いけど。
「ありがとう。1時間後の会議に間に合うように皆を集めて。」
「
赤理は黒い霧を出してワープしていった。
「で、ナイトアイ。私に個別に聞きたいことって何?」
ナイトアイには別件で呼ばれてたんだよね。転生個性のことかな?
「海馬赤理。彼女について詳しく教えて欲しい。」
ほえ?
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さて、色んなヒーローが集まってきてるな。
相澤君やナイトアイ、噂で聞いたリューキュウにロックロック、ミリオと他2名。
出久に、切島君。梅雨ちゃんに麗日ちゃん。
ブレインズの皆も来ているね。夢叶君はいないけど。
あとは... ゲッ!酉野先生いるぅ!!
目があったので咄嗟に目をそらす。
「よお、反田。今世じゃ神野区以来だな!」
「あッ... どうも...」
気まずい。
本当に気まずい。
てか5番目の名前懐かし。
「日向ちゃん!そろそろ席について。」
「あ、うん。」
全員が席についたのを確認するとナイトアイ達が喋りだす。
「あなた方に提供して頂いた情報のおかげで調査が大幅に進みました。死穢八斎會という小さな組織が何を企んでいるのか。知り得た情報の共有と共に協議を行なわせてもらいます。」
「それでは始めてまいります!我々、ナイトアイ事務所とブレインズは2週間ほど前から指定敵団体、死穢八斎會について独自調査を進めています。」
なにそれ聞いてない。
慌ててブレインズの皆を見るけど全員目をそらす。おいこら。
なんでリーダーの私がハブられるんだよ。
「調査開始のきっかけは?」
「レザボアドッグスと名乗る強盗団の事故からです。」
「そんな事故ありましたね。」
「警察は事故として処理しましたが、腑に落ちない点が多く追跡を始めました。」
「私センチピーダーがナイトアイの指示の下、追跡調査を進めておりました。」
ほえ〜。
ナイトアイのサイドキック、センチピーター曰く死穢八斎會とヴィラン連合の接触があったらしい。
「え~このような過程がありヒーローネットワークで皆さんに協力を求めたわけで――」
「そこ、とばしていいですよ。」
あ、飛ばされた。
するとヒーローの1人、ロックロックが口を開いた。
「雄英生やブレインズとはいえ、ガキがこの場にいるのはどうなんだ?話が進まねぇや。本題の企みにたどり着く頃にゃ日が暮れてるぜ。」
「抜かせ!ここにいる2人はスーパー重要参考人やぞ!」
まあ普通は真っ当な意見だな。
「八斎會は認可されていない薬物のさばきをシノギの一つにしていた疑いがあります。そこでその道に詳しいヒーローに協力を要請しました。」
ナイトアイはヒーローの1人、ファットガムに話をふる。ファットガム始めてみた。丸い。抱きつきたい。
「昔はゴリゴリにそういうんぶっ潰しとりました!そんで先日のレッドライオットのデビュー戦。今までに見たことない種類のモンが環に撃ち込まれた。個性を壊すクスリ。」
「個性を壊す!?」
けど環君は個性出してる。回復するのかな?
でも話聞く限り個性因子そのものを攻撃してるみたい。
切島君と青以のおかげでサンプルが手に入って解析できたのね。
「そしてその中身を調べた結果、むっちゃ気色悪いもんが出てきた。人の血や細胞が入っとった!」
倫理観のかけらもねぇな。
「さっきから話が見えてこないんだが、それがどうやって八斎會と繋がる?」
「今回切島くんが捕らえた男、そいつが使用した違法薬物な。そういうブツの流通経路は複雑でな。今でこそかなり縮小されたが、色んな人間や組織が何段階にも卸売りを重ねて、やっと末端に行き着くんや。」
ファットガムによると死穢八斎會の中間売買組織が関わっているらしい。これだけだと証拠不十分。
「若頭、治崎の個性はオーバーホール。対象の分解、修復が可能という力です。分解、一度壊し直す個性、そして個性を破壊する弾。治崎には壊理という名の娘がいる。出生届もなく詳細は不明ですがミリオと緑谷が遭遇した時は手足におびただしく包帯が巻かれていた。」
「まさかそんな悍ましいこと...」
「超人社会だ。やろうと思えば誰もが何だって出来ちまう。」
「なるほどな」
「・・・何?何の話ッスか?」
「やっぱガキはいらねぇんじゃねえの?分かれよな?つまり治崎って野郎は娘の体を銃弾にして捌いてんじゃね?ってことだ。」
ロックロックの言葉についていけなかった物も事態を理解する。
「実際に銃弾を売買しているのかは分かりません。現段階では性能としてあまりに半端です。ただ仮にそれが試作段階にあるとして、プレゼンのためのサンプルを仲間集めに使っていたとしたら、確たる証はありません。しかし、全国に渡る仲間集め、資金集め。もしも弾の完成形が完全に個性を破壊するものだとしたら?悪事のアイデアがいくつでも沸いてくる。」
「想像しただけで腸煮えくりかえる!今すぐガサ入れじゃ!」
「ケッ、こいつらが子供保護してりゃ一発解決だったんだじゃねぇの?」
その瞬間、ロックロックにナイフが飛んでくる。おい。
ナイフはあと少しずれていたら彼にあたっただろう。この中でナイフを持ってる奴は...
「な〜にやってんの通。」
「別に。現場にいなかった奴が野次を飛ばすのが気に食わなかった。」
「ヒーローを攻撃しちゃだめでしょ。」
「何しやがんだ。」
このままじゃ通とロックロックが喧嘩するな。
「あなたは現場にいなかったので私が説明します。」
赤理が起立した。背低いから椅子の上に立ってるけど。
「まず彼女に接触した我々ブレインズには保護は認められてない。そこでナイトアイに連絡したが電波妨害の個性を持ったやつのせいで連絡が行き届いてなかった。逃げ足も早く捕まえられた組員は電波妨害のやつだけだった。我々も、出久兄ちゃんも、ミリオ兄ちゃんも悔しいのは同じ。そうでしょ?」
「今度こそ必ず壊理ちゃんを!」
「「保護する!!」」
赤理も相当怒ってるな。
「ケッ!ガキが粋がるのも良いけどよ。推測通りだとして若頭にとっちゃその子は隠しておきたかった核なんだろ?それが何らかのトラブルで外に出ちまってだ。あまつさえガキんちょヒーローに見られちまった。素直に本拠地に置いとくか?俺なら置かない。攻め入るにしても[その子がいませんでした]じゃ話にならねぇぞ。どこにいるのか特定出来てんのか?」
「問題はそこです。何をどこまで計画しているのか不透明な以上、一度で確実に叩かねばならない。」
「というワケで我らブレインズが独自調査で壊理ちゃんの居場所を特定しました!そのおかげで1人キャパオーバーで寝込んでるけど。」
「私聞いてないんだけど...」
「ごめん。」
「そんなことは置いといて。」
置くなよ。
「まず私の個性、追跡は触れた相手の場所がわかる個性。触れた相手の場所は1年間わかる。その結果、本拠地こと組長の屋敷に今もいることがわかった!」
「ただし光莉の個性には欠点があり、高さがわからない。」
「そこで私の出番。私の個性の1つに視覚共有がある。友達とお互い思っていれば相手の視界を見ることができる。そして壊理ちゃんと少し交流したときになんと友達になれたんだ。そこで私はタブレットを身体につなげながら視覚を共有。そして壊理ちゃんが普段過ごしている部屋の写真を入手することができた。インターバルとかもあるけどね。」
モニターにいくつかの写真が表示された。これが壊理ちゃんがいつも観ている光景か。こんなところ出たくなるよ。
「後はここにいないブレインズのメンバーの1人、夢叶君は個性により壊理ちゃんの記憶の一部を見る。そしてまた視覚共有で彼女が普段されている事も映像に撮ることができちゃった。ただしこの映像はヤバすぎるので見るならそれ相応の覚悟で見てください。」
そんな映像を夢叶君は見たのか。トラウマモンをあの豆腐メンタルで何度も見てたのか。そりゃ寝込むわ。つーか夢叶君の個性便利すぎだろ。あ、その分メンタル弱いのか。
「じゃあカチコミか?」
「ええ。しかし八斎會の戦力が未だに不明なためむやみに動く事はできない。」
「・・・オールマイトの元サイドキックの割にずいぶん慎重やな。回りくどいわ!こうしてる間にも壊理ちゃん泣いとるかもしれへんのやぞ!」
「我々はオールマイトになれない。だから分析と予測を重ね、救けられる可能性を100%に近づけなければ。」
「焦っちゃいけねぇ。下手に大きく出て捕らえ損ねた場合火種が大きくなりかねん。ステインの逮捕劇が連合のPRになっちまったようにな。むしろチンピラに個性破壊なんつう武器を流したのもそういう意図があってのものかもしらん。」
「ステイン捕まえた張本人の前で言う?」
「考え過ぎやろ!そないなことばっか言うとったら身動き取れへんようなるで!」
「無視!?」
でも言ってることは最も何だよなぁ。
「あの、1ついいですか?どういう性能かは存じ上げませんが、サー・ナイトアイ。未来を予知できるなら俺たちの行く末を見ればいいじゃないですか。このままでは少々合理性に欠ける。」
「それは、出来ない。私の予知性能ですが、発動したら24時間のインターバルを要する。つまり1日1時間、1人しか見ることが出来ない。フラッシュバックのように、他人の生涯を記録したフィルムを見られる、と考えていただきたい。ただしそのフィルムは全編、人物の近くからの視点。見えるのはあくまで個人の行動と僅かな周辺環境だ。」
「いや十分過ぎるだろ。」
「赤理とか夢叶君と協力すればもっと可能性を広げられるのでは?」
「出来ないとはどういうことなんですか?」
「例えばその人物に近い将来死―― ・・・ただ無慈悲な死が待っていたらどうします?」
なるほど。近い人の死ね。ナイトアイならオールマイトかな?
私も白雲君の死がなかったらどれだけ変わっていただろうか。
4人で一緒に卒業して事務所開いて。
おっと!心のなかで脱線してた。
「私の個性は行動の成功率を最大まで引き上げた後に勝利のダメ押しとして使うものです。不確定要素の多い間は闇雲に見るべきじゃない。」
「はぁ!?死だって情報だろ!?そうならねぇ為の策を講じられるぜ!」
「占いとは違う、回避できる確証はない。」
「ナイトアイ!よくわかんねぇな。良いぜ俺を見てみろ!いくらでも回避してやるよ!」
「ロックロック。あんただって家族いるだろ?親しい人が死ぬ映像、それも未来で起きるかもしれない映像を見せられて、回避出来なかったらどうする?それが過去に何度もあったら?彼の事も考えてみろ。」
「ッ!」
「それに、もし未来の情報に頼りすぎてバタフライエフェクトを起こすかもしれないよ。」
未来は変えることができるけど、良いようにも悪いようにもできる。
「・・・はぁ。とりあえずやりましょう。【困っている子がいる】これが最も重要よ。」
「娘の保護。可能な限り確度を高めて早期解決を目指します。ご協力、よろしくお願いします。」
こうして会議は終わった。
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「私何も聞いてなかった...」
「ごめんって。」
「でも日向ちゃんの変身で潜入できたかも。」
「私に転生しろってか?」
「とりあえず会議室でるぞ。」
絶賛スネてます。
なんでリーダーがハブられる!?
「もっとリーダーを頼れよ。」
「個性の使いすぎで頭がイッちゃうから呼びにくかったんだよ。」
「コンニャロ〜。あ、相澤く〜ん!」
エレベーターに乗ろうとしたら先に相澤君がいた。
一緒にエレベーターに乗る。エレベーターを出た先には出久達がいた。めっちゃ暗い。
「通夜でもしてんのか?」
「ケロ、先生...」
「あぁ、学外ではイレイザーヘッドで通せ。いやしかし、今日は君たちのインターン中止を提言しに来たんだがな。」
「えぇ!今更なんで!?」
「敵連合が関わってくる可能性があると聞かされたろう。話は変わってくる。」
「・・・ただなぁ緑谷、お前はまだ俺の信頼を取り戻せていないんだよ。」
「!?」
「残念なことに、ここで止めたらお前はまた飛び出してしまうと俺は確信してしまった。俺が見ておく。するなら正規の活躍をしよう緑谷。わかったか?問題児。」
「・・・はい!」
出久ってだいぶ問題児だよなぁ。
ミリオの方も他の3年生に励まされてる。
「出久、ミリオ。助けられずに悔しい思いをしているのは君たちだけじゃない。」
「私も、夢叶も、青以も、通も、あの場にいた皆悔しいんだ。子供の私達にできることは少ない。保護する権利さえあれば助けられた。夢叶君にいたってはあの場で壊理ちゃんの記憶を観た。彼もこの作戦に参加したがってたよ。」
「夢叶君...」
「必ず助け出す。そして奴、治崎にはそれ相応の報いを受けさせる。
その瞬間赤理は両手を回転ノコギリにする。それに合わせて皆も武器を出す。殺意高すぎない?
「出久兄ちゃん、ミリオ兄ちゃん。壊理ちゃんを必ず助けよう?さっき視覚共有してわかった、今も泣いている。」
「もちろん。」
「助け出す!」
イイハナシダナー。現実だけど。
「まだ時間はある。今はカチコミの準備を。」
そしてあの薬、欲しい。
おまけ
ブレインズのメンバーの各自評価。
・日向からの評価
光莉→最高の相棒
赤理→かわいい妹
青以→ちょっと怖い
夢叶→弟分
通→少し気が合う
・光莉からの評価
日向→結婚したい
赤理→かわいい妹
青以→初対面変えたい
夢叶→恋のライバル
通→少し怖い
・赤理からの評価
日向→頼れるお姉ちゃん
光莉→頼れるお姉ちゃん
青以→かわいがってくれる
夢叶→信頼はしてる
通→ツンデレと思ってる
・青以からの評価
日向→かわいい
光莉→かわいい
赤理→かわいい
夢叶→かわいい
通→かわいい
・夢叶からの評価
日向→好き
光莉→恋のライバル
赤理→よくわかんない
青以→怖い
通→怖い
・通からの評価
日向→信頼している
光莉→信頼している
赤理→妹を思い出す
青以→女装してる理由を知りたい
夢叶→少し厳しくしすぎてる気がする
主役回出すなら誰がいい?
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音足青以
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明晰夢叶
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並川通