遊戯王ARC-V Grand Order 作:ボルメテウスさん
前作での、あまりにも多すぎるデッキカテゴリで混乱した事もあり、今作ではFate関連のみに絞らせて貰いました。
こちらで、カードの募集を行っています。
皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=292254&uid=45956
舞網市。
レオコーポレーションのお膝元であり、港町を再開発後にカードゲーム中心の経済特化したような都市となっており、デュエルの技術だけが突出して進歩している。
そんな街で、今、俺は。
「腹が減って、動けねぇ」
空腹で死にかけている。
この街に来て、早々にスリに合ってしまい、下宿先のメモもなくなった。
しかも、ここに来る前に充電を忘れたので、携帯電話の電池も切れてしまった。
「……はぁ、とにかく腹が減った。
どっかの誰かを襲って、金を奪おうかな」
「いや、何とんでもない事を言い出すの!」
俺の言葉が聞こえたのか、誰かが俺に思いっきり突っ込む。
「んっ?」
俺は思わず、振り返ってみる。
そこには頭がまるでトマトを思わせる髪型をしている奴がいた。
「トマトか」
「それは、俺の頭を見て、言ったのか」
「ああ、そうだよ。トマトみたいな頭のお前の事だよ」
俺はそう言いながら、その男を見る。
見た目からして、中学生ぐらいだな。
しかし、このトマトみたいな頭。どこかで見たことがある気がするんだよな……。
「はぁ、まぁ良いか。
そんなに腹が減っているんだったら、えっと、カレーパン「カレーパン!!!」うわぁ!!」
そのトマト君がカレーパンを持っていると聞いたので、俺は立ち上がる。
同時にこちらに渡してくれたカレーパンを口の中に入れる。
「あぁ」
至福の時間とはまさにこういうことだろう。
こんなにも幸せな気分になれる食べ物。
それがカレーパン。
噛んだ瞬間、カリッと香ばしく揚げられたパン生地の中から溢れ出る芳しい香りと辛味を含んだスパイシーなカレー。
そして、そこに混じるまろやかなチーズと旨みのある肉汁。
それらの全てが絶妙に絡み合い、さらに食欲をそそり続ける。
そして、気付いた時には、もう最後の一欠片となっていた。
それを食べ終わった後、俺は満足感と共に、こう思った。
これが幸せという物なんだなと。
「そこまで、満足にカレーパンを食べるなんて」
「いやぁ、本当に助かったぜ! ありがとう!」
俺は満面の笑みを浮かべながら、目の前にいるトマト少年に感謝をする。
「良いよ、良いよ。
さっき、偶然抽選で当たったカレーパンをあげただけなんだし……」
トマト君は照れくさそうな顔をしながら、頬を掻いていた。
ちなみにあの後、お礼としてトマト君の分のカレーパンも買ったのだ。
「それじゃ、俺はこの後用事があるから!」
「あっ」
俺はすぐにお礼を言おうとしたが、すぐにトマト君は走り去ってしまった。
結局、名前を聞くことが出来なかった。
その時こそ、しっかりと名前を聞かないとな。
俺はすぐにその後ろを追った。
だが、街の土地勘があまりなく、追いついた時には、何やら巨大なビルだった。
「ここは?」
何やら大きなビルだ。
俺はすぐにそのまま入っていく。
中には結構多くの人がいるようだ。
そして、何やら会場だ。
すると、何やら騒いでいる様子だった。
「何の騒ぎだ?」
「んっ、あんたは」
「誰?」
「えっと、さっき生き倒れていた人なんだ。
カレーパンを渡して」
「おぉ、さっきはありがとうな、恩人。
それで、これは何の騒ぎだ?」
「いや、それが」
「彼が快くカードを俺に渡してくれたんだ。
良い奴だろ」
「沢渡さんの言う通りだぜ」
「ふぅん」
何やら騒いでいるので、詳細は分からないが、ようするに。
「恩人のカードが盗まれたという訳か。
だったら、取り返せば良いか」
「取り返すって」
「殴れば良い」
「まさかの暴力!!」
「えぇ、だって窃盗を働いたんだろ」
「いや、だとしても」
そう、俺が思いっきり殴る準備をしていると。
「まっ待て待て!
ここは、そうだな、デュエルだ! デュエルで決着をつけよう」
「えぇ、なんで」
そう、俺は不満げに拳で殴ろうとした。
『先輩、ここはさすがに暴力は』
「ちっ、分かったよ」
さすがらにマシュに言われたら、引き下がるしかない。
「それじゃ、デュエルで決着をつけてやるよ。
掛かってこい」
「ふぅ、なんとかできた。
だが、この俺にデュエルで勝てると思うなよ」
「さっさと来いよ、それとも口だけなのか?」
「へぇ、だったら、その減らず口、すぐに叩けなくするぜ!」
そう言い、デュエルディスクを展開する。
「「デュエル」」
まずは俺のターン。
さっそく見せてやるよ、このカードをな」
その言葉と共に沢渡の奴が取り出したのは、さっきの恩人の奪ったカードだ。
あんまり知らないけど、話題になっているカードというのは知っている。
「くくっ、まぁ俺は本当に選ばれているなぁ」
それと共に手札にあるカードを見て、呟く。
「俺はスケール1の星読みの魔術師と、スケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」
その言葉と共に沢渡の場には2人の魔術師が現れる。
白と黒。
全く正反対の印象を受ける2人のモンスターは沢渡を挟むように現れる。
そんな沢渡の上空には巨大なペンデュラムが現れ、大きく動く。
「これで、俺はレベル2から7までのモンスターを同時に召喚する事ができる! ペンデュラム召喚!!」
その言葉を合図に、上空にある穴から光が3つ地上に現れる。
「レベル5パワーダーツシューター! レベル6ロケットダーツシューター! そして最後はレベル7アルティメットダーツシューター!!」
「ふぅん」
なるほど。
未だにルールを覚えたばかりだが、なんとなくだが分かった。
あのペンデュラム召喚というのは、手札にあるモンスターを一気に召喚する事ができる。
それは本来だったらリリースが必要な上級モンスターでも同じか。
「だから、自信がそんなにあった訳か」
「あぁ、そうだよ。
俺はこれでターンエンドだ。
さぁ、どうする!」
そうペンデュラム召喚をする事に成功した奴は何やら挑発するように言う。
だが、こちらとしてはむしろ都合が良い。
「別に、変わらないよ。
どちらにしても、俺はこのターンで終わらせるから」
「何を言っているんだ、お前」
「何よりも、お前は勘違いしている所が一つある。
お前が自慢げに言うそのペンデュラム召喚。
反対に自分の首を絞めた事を、それに後悔していろ」
「はぁ?」
俺の言葉がどういう意味なのか分からず、首を傾げる。
だが、すぐに終わらせる。
「俺のターン、ドロー。
まず、俺は始まりの英霊 マシュ・キリエライトを召喚する」
その言葉と共に、俺は手札にあるマシュを場に召喚する。
儚い印象とは裏腹に、その手に持つ強固で巨大な盾。
それが印象的な少女であるマシュ。
彼女こそが、このデッキの鍵となる。
だが、その攻撃力を見て、沢渡を始めとするギャラリーは一斉に笑い出した。
「なっなんだよ、そのモンスターは、攻撃料が0って」
「使えないカードじゃないかよぉ」
そう、マシュを馬鹿にするような声をするが、関係ない。
「言っていろ。
俺はさらに魔法カード、魔術師技能 令呪を発動する。
このカードは、自分のライフを好きな数値だけ払う事ができる。
その支払った数値が500につき、自分のモンスターに魔力カウンターを一つ置く。
俺はライフを3000払い、マシュに魔力カウンターを6つ置く」LP4000→1000
「ライフを自分から減らした?
しかも、魔力カウンターだって?」
「魔力カウンター?」
その言葉に、聞き慣れなかった観客は確かにいるようだ。
「カウンターというのは、特定のカードの効果などによって指定されるカードに置く目印になる物なんだ。
この場合だと、あの人の場にいるマシュに対してカウンターが6つ置かれているけど」
「ライフをあそこまで減らして、それをなんで置いたんだ?」
「それはここからだ。
さらにこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
そして、俺はマシュの上に置かれている魔力カウンターを7つ取り除く事で効果を発動。
そうした場合、手札・デッキ・墓地から『英霊』と名のつくモンスターを取り除いた魔力カウンターと同じレベルのモンスターを一体を特殊召喚する」
「えっと、さっきマシュの効果で魔力カウンターが7個取り除かれたという事は」
「召喚ができるのは」
「レベル7のモンスター!」
その言葉を聞いて、ギャラリーは驚いているようだ。
「────告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
現れろ、円卓の王 アルトリア・ペンドラゴン!」
その言葉と共に現れたのは闇の街に現れた光。
そこに立っていたのは騎士の姿をした少女であり、その手には剣を持つ。
その姿を見た誰もが驚きを隠せずにいた。
「いっいきなりレベル7のモンスターが現れたのは驚いたけど、所詮は一体。
そいつでどうするつもりだよ」
「こうする。
俺は、英霊技能 輝ける路を発動する。
自分の場にアルトリアがいる時のみに発動でき、自分の場のモンスターを一体を選択する。そのモンスターに魔力カウンターを3つ置く。
俺はアルトリアに魔力カウンターを3つ置く」
「また、魔力カウンター」
「さらに俺は英霊技能 竜の炉心を発動する。
自分の場に存在するモンスター一体を選択する。
そうした場合、そのモンスターの攻撃力は、そのモンスター自身の守備力分だけ上げる」
「えっ、それって」
「アルトリアの攻撃力は2500。
そして、守備力は2000って書いてあるから」
「攻撃力4500!!」
「なにぃ!!」
同時に、アルトリアを中心に突風が吹く。
それがアルトリアからの力だと察すると、沢渡はさすがに青ざめる。
しかし、すぐに冷静を取り戻すように言う。
「たっ確かに攻撃力は4500で脅威かもしれないけど、所詮は1体。
それじゃ「何の為に魔力カウンターを置いたと思うんだ」はひっ」
「アルトリアの効果。
このカードの魔力カウンターを3つ、取り除いて発動できる。
そうした場合、このカードは相手フィールド上に存在する、全てのモンスターに1回ずつ攻撃をする事ができる」
「えっと、それじゃ、沢渡の場にいる全てのモンスターに攻撃ができるから」
「その分、ダメージが通るから」
「そういう事」
同時にアルトリアの剣に変化が起きる。
それまでは風を纏っていた剣は黄金に輝く刀身が露わになる。
─束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。受けるが良い! ─
露わになった剣を真っ直ぐと構える。
そこから巨大な星の光が放たれる。
それは、夜だと設定されているはずの街を一瞬で朝だと勘違いさせる程の光だ。
「約束された勝利の剣!」
同時に俺が言うと共に、アルトリアは真っ直ぐと剣を放つ。
「なっなあぁあぁ!!」
その光に対して、避ける手段を持たない沢渡は瞬く間に光に吸い込まれる。
それは奴の場にいたダーツモンスター達を全て光へと消し、勝負を決した瞬間でもある。
「本当に1ターンで終わらせた」
「ペンデュラムは確かに強いけど、こういう弱点もあるという訳だ。
という事で」
俺はそう言い、沢渡が吹き飛ばされると共に飛び出たカードを拾うと恩人にカードを渡す。
「はいよ、奪われたカードだろ」
「おっおぉありがとう!」
そう、恩人は笑みを浮かべて、受け取る。
「あなた、一体何者?」
「俺?
俺は今日引っ越してきたばかりの藤丸立香」
「藤丸?
それって、もしかして、今日、塾で居候予定の」
「えっ、もしかしてそこなの!
いやぁ、運が良いなぁ」
そう、俺は笑みを浮かべる。
藤丸立香
どこから来たのか、なぜ来たのか、現状は謎の物語の主人公。
お調子者で、カレーパン好き。
彼が持つ『英霊』のカードは未だに謎が多いが、それでもただ一つ言えるのは。
良い奴という事だけ。
カード紹介
始まりの英霊 マシュ・キリエライト
星4/光属性/戦士族/攻 0/守 2000
効果モンスター
このカード名はルール上『英霊』カードとして扱う。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(2):このカードの魔力カウンターを好きな数、取り除いて発動できる。
そうした場合、手札・デッキ・墓地から『英霊』と名のつくモンスターを一体を特殊召喚する。
特殊召喚したモンスターはターン終了時に墓地に置く。
円卓の王 アルトリア・ペンドラゴン
星7/光属性/戦士族/攻2500/守2000
効果モンスター
このカード名はルール上『英霊』カードとして扱う。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。
⑵:このカードの魔力カウンターを3つ、取り除いて発動できる。
そうした場合、このカードは相手フィールド上に存在する、全てのモンスターに1回ずつ攻撃をする事ができる。
⑶:このカードが相手モンスターを破壊した時、このカードの上に魔力カウンターを一つ置く。
英霊技能 カリスマ
通常魔法
自分の場にレベル5以上の英霊カードが存在する時のみ発動できる。
⑴自分の場のモンスターの攻撃力を500上げる。
英霊技能 竜の炉心
通常魔法
自分の場に『アルトリア』と名のつくカードが存在する時のみ発動できる。
⑵自分の場に存在するモンスター一体を選択する。そのモンスターの攻撃力は、そのモンスターの守備力分だけ上げる。
英霊技能 輝ける路
通常魔法
自分の場に『アルトリア』と名のつくカードが存在する時のみ発動できる。
⑴自分の場のモンスターを一体を選択する。そのモンスターに魔力カウンターを3つ置く。
魔術師技能 令呪
速攻魔法
自分の場に『英霊』カードが存在する時のみ発動できる。
⑴自分のLPを好きな数値だけ払って発動できる。
払ったLP5000につき、自分の場の『英霊』カードに魔力カウンターを1つ置く。
藤丸がアクションマジックを使うのは
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あり
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なし