遊戯王ARC-V Grand Order 作:ボルメテウスさん
藤丸と謎の男。
そこから発する気配は、その場にいた全員が動けない程に緊迫していた。
手札にあるカードを見ながらも、まるで殺し合いを行うような雰囲気と共に先攻になったのは
「俺のターン」
謎の男の方だった。
「俺は幻影騎士団ダスティローブを召喚。
さらに自分フィールドに「幻影騎士団」モンスターが存在する場合、手札から幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚する」
その言葉と共に、謎の男の場に現れたのは2体のモンスター。
同時に現れたモンスターは、その幻影という名に相応しくボロボロな衣類を思わせるモンスターだった。
モンスターを2体同時に召喚したと共に、既に次の動きへと入っていた。
「俺はレベル3の幻影騎士団ダスティローブとサイレントブーツでオーバレイ!戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク3、幻影騎士団ブレイクソード!」
その言葉と共に現れたのは、まるでデュラハンを思わせるモンスター、ブレイクソードだった。
その登場に対して、周りは驚く中でも、藤丸は笑みを浮かべた。
それに対して、謎の男は警戒の色を変えないまま。
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
それと共に初手の派手な動きとは打って変わって、終わりは静かだった。
しかし、それはまだデュエルが始まったばかりだからこそ。
「俺のターン、ドロー。
まずは、俺は始まりの英霊 マシュ・キリエライトを召喚する。
さらに、俺は手札から融合を発動する」
「初手から融合」
「あぁ、俺は手札のヘシアンの騎士と狼王ロボを融合!
人間を恨みし、復讐者よ!その刃で、全てを食らいつけ!融合召喚!現れろ、狼王の復讐騎 ヘシアン・ロボ」
その言葉と共に、藤丸の場に現れたのは、奇妙なモンスターだった。
首なしの騎士という点では、ブレイクソードと確かに似ているが、問題はその首なしの騎士が乗っている動物だ。
それは巨大な狼であり、燃えさかるような炎が特徴的だった。
何よりも、首なしの騎士よりも、その狼の方が何よりも目立っていた。
「さらに俺は手札から魔術技能 黄金律を発動。
その効果で、カードを2枚ドロー、さらに俺は魔法カード触媒選びを発動。
デッキから『英霊』モンスター2体を墓地に送って発動できる。デッキから墓地に送ったモンスタ―のレベルの合計と同じレベルの『英霊』モンスター1体を手札に加える。
俺は魔人大名 織田信長と曼殊沙華の魔 織田信勝を墓地に送り、デッキからレベル8無空の剣豪 宮本武蔵を手札に加える」
「罠カード、幻影剣!
フィールドの効果モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
俺はブレイクソードを選択し、効果を発動する。
対象のモンスターの攻撃力は800アップする」
「これで、ヘシアン・ロボと攻撃力は同じ」
「それがどうした。
ヘシアン・ロボの効果。
このモンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、このカードの魔力カウンターを2つ取り除いて発動できる。ダメージステップ終了時まで、このモンスターの攻撃力は1000アップし、お互いにカードの効果を発動できない。この効果の発動に対してカードの効果を発動できない」
「っ」
同時にヘシアン・ロボは真っ直ぐとブレイクソードに向かって突っ込む。
それは、まさしく災害というべきなのか。
ブレイクソードは、その身体に無数の傷を作り上げる。
だが、ブレイクソードは破壊される事はなかった。
「なに?」
「幻影剣の効果はまだある。
戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる」
「つまりは、最初から破壊を防ぐ為か」
「そのモンスターで相打ちする可能性を考えていたがな」LP4000→3000
全くの無傷という訳ではなかった。
それでも、藤丸の攻撃を耐える事ができた。
「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
そう、静かに言うと共に、謎の男の方へとターンが移る。
「俺のターン。
まずはブレイクソードの効果を発動。
1ターンに1度、このカードのオーバレイユニットを1つ取り除き、自分及び相手フィールドのカードを1枚ずつ対象として発動できる。そのカードを破壊する。
俺が選ぶのはブレイクソードと始まりの英霊 マシュ・キリエライト」
「マシュ」
その言葉と共にブレイクソードはそのまま剣を振り下ろす。
それを合図に、マシュとブレイクソードは、光の中へと吸い込まれ、消える。
だが、それに対して、周りは驚きを隠せなかった。
「おい、どういう事だよ」
言葉の意味。
それは謎の男の場にいる2体のモンスターの事だった。
「エクシーズ召喚されたこのカードが破壊された場合、自分の墓地の同じレベルの「幻影騎士団」モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは1つ上がる」
「自滅ではなく、次へ繋げる手か。
そして、ロボではなくマシュを選んだのは、何か訳があるな」
「そうだ。
俺はレベル4になった2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
レベル4,つまりはランク4のモンスター。
それは先程までのブレイクソードよりも上のランクのモンスターが現れる。
「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!
今、降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」
その叫びと共に現れたモンスター。
漆黒のドラゴンと言うべきか、細長くも迫力のある龍。
それを前にして、全員が動けなかった。
「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果。
このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き、相手フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
このターンのエンドフェイズ時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、
その数値分このカードの攻撃力をアップする。
トリーズン・ディスチャージ!」
その言葉と共に、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンから放たれた雷が、ヘシアン・ロボの身体を縛る。
「さらにこの効果はもう一度発動する事ができる。
トリーズン・ディスチャージ!!」
さらに追い打ちをかけるように、再びその雷は、ヘシアン・ロボを縛り付ける。
度重なる効果によって、既にヘシアン・ロボの攻撃力は元の2800から、一気に700へと下がる。
それに対してダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力は4600。
「バトル、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでヘシアン・ロボに攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」
その叫び声と共にダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンは真っ直ぐとヘシアン・ロボに襲い掛かる。
その攻撃に対して、ヘシアン・ロボは避ける事はできず、その雷の牙で、ヘシアン・ロボを貫く。
「ぐっ」LP4000→100
残りライフは100。
あと僅かでも、そのライフは燃え尽きる。
その状況の中で、藤丸は、笑みを絶やさなかった。
「なぜ笑う」
謎の男は、藤丸に尋ねる。
その理由を問いたかった。
「さぁ、それは俺も分からない。
けど、なんでだろうな。
ワクワクしてくるからかもな」
「ワクワクだと?」
それは、藤丸以外の全員が疑問に思った。
「お前のような強い奴と戦える。
自分が危機的状況だと分かっている。
けど、何よりも、お前のような相手と戦えるのが、嬉しくて仕方ない」
「・・・お前は、アカデミアの人間じゃないな」
同時に、まるで核心とも言える言葉で、謎の男は言う。
「学校という意味では違うな。
それに、お前が言うアカデミアが同じか分からない」
「そうか、ならば、このデュエルは無意味か」
そう、謎の男はデュエルを終わらせようとする。
だが
「まさか、それこそ、駄目だろ」
「なに?」
「デュエルは最後まで何が起きるか分からない。
それが楽しい。
そうだろ」
それに対して、柚子も沢渡達も、首を傾げる。
異質な雰囲気を出す会話について来れないのか。
藤丸の言葉に同意する者は
「確かに、そうかもな」
謎の男、ただ一人だった。
「俺はこれで、ターンエンドだ。
さぁ、ここからどう反撃する」
「反撃だったら、既に打っている。
墓地にある曼殊沙華の魔 織田信勝の効果。
このカードが墓地に存在する場合に発動できる。『英霊』融合モンスターによって決められた墓地のこのカードを含む融合素材モンスターを自分の墓地から除外し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。」
「そのカードは、まさかあの時から」
それは、触媒選びの際に、墓地に捨てられたカード。
本来ならば、墓地肥やしという意味でのカードであったが、このカードと組み合わせる事によって、その能力はまさに脅威となる。
「俺は墓地にある曼殊沙華の魔 織田信勝、狼王の復讐騎 ヘシアン・ロボ、始まりの英霊マシュ・キリエライト、そして魔人大名 織田信長で融合!
天魔来りて、六天滅す——
我こそは化天を超え変生せし神仏衆生の敵なり!
融合召喚!第六天の魔王 織田信長!!」
それと同時だった。
藤丸の場が一気に爆発する。
同時に現れたのは、髪は燃えるような紅に染まり、漆黒の鎧を身に纏っていた。
「っ」
「第六天の魔王 織田信長の攻撃力は、融合素材にした英霊の数だけ、攻撃力は上がる。
今の攻撃力は4000。
さらに、俺は永続魔法、魔術師技能 魂食いを発動。
自分フィールドに存在する『英霊』モンスターの攻撃力はそのモンスターレベル×100アップする。
信長のレベルは9。
よって、攻撃力は4900!
さらに、俺は魔法カード、カリスマを発動。
それによって、攻撃力は500上がり、5400」
「だが、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを破壊しても、2900。
それでは、俺には」
「魔力カウンターは既に2つある。
よって、効果を発動。
このカードの魔力カウンターを2つ取り除き、相手フィールドの攻撃表示のモンスター1体を対象として発動できる。対象のモンスターを守備表示にしターン終了時までその守備力を元々の守備力分ダウンさせる」
「それって、実質」
「ダイレクトアタックじゃないかよ!」
その言葉と共に戦慄すると同時に、信長は、その銃をダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンに向ける。
「信長で、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンに攻撃」
それを合図に、火縄銃の引き金は引かれる。
無防備になったダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンはそれを受け止め、爆散する。
その勢いは凄まじく、倉庫を包み込む程の爆発だった。
「きゃぁっ!」
その爆風に耐えながら、柚子はなんとか見つめる。
周りを見れば、それに吹き飛ばされた沢渡達が壁に貼り付けになる。
その状況の中で、藤丸は黒い男へと近づく。
それは黒い男も同じだった。
強烈な爆風の中で、二人は近づく。
「次は負けない」
「何時でも来い」
場違いとも言える会話。
疑問に思いながらも、黒い男の素顔が見える。
その顔に
「遊矢っ」
柚子は驚きを隠せなかった。
同時にまるで何か起きたように、その人物は消えていった。
「ねっねぇ、藤丸、さっきのは」
「んっ、遊矢のそっくりさんだろ」
「えっいや、そんな訳ないよ。
あそこまで似ているなんて」
「そうかぁ?
俺の所ではよくある話だぞ。
似たような顔の人物は結構いたしなぁ」
そう、特に気にしていない様子の藤丸に柚子は思わずため息を吐く。
「そう言えば、沢渡達は」
「あれ、そう言えば?」
その言葉と共に先程まで、デュエルの観客になっていた沢渡達の事を思い出して、周りを見る。
既に姿がいない事もあって、多少は疑問に思いながらも、そのまま立ち去る事にした。
ヘシアンの騎士
星2/闇属性/アンデット族/攻1000/守800
効果/スピリット
このカードはルール上「幻霊」カードとしても扱う。
このカードは通常召喚できない。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①:このカードが特殊召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。
②:フィールドのこのカードが破壊された時に発動する。このカードを特殊召喚する。
狼王ロボ
星2/地属性/獣族/攻1200/守600
効果/スピリット
このカードはルール上「幻霊」カードとしても扱う。
このカードは通常召喚できない。
①:このカードが特殊召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。
②:このカードは罠カードの効果の対象にならない。
狼王の復讐騎 ヘシアン・ロボ
星7/闇属性/獣族/攻2800/守2100
効果/融合
「狼王ロボ」+「ヘシアンの騎士」または「幻霊」モンスター
このカードはルール上「英霊」カードとしても扱い、「狼王ロボ」を融合素材にした融合召喚でのみ融合召喚できる。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
②:このモンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、このカードの魔力カウンターを2つ取り除いて発動できる。ダメージステップ終了時まで、このモンスターの攻撃力は1000アップし、お互いにカードの効果を発動できない。この効果の発動に対してカードの効果を発動できない。
魔人大名 織田信長
星7/炎属性/戦士族/攻 2500/守 1900
効果モンスター
このカード名はルール上『英霊』カードとして扱う。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(2):相手フィールドのモンスターが効果を発動した場合に、このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。その発動と効果を無効にし、ターン終了時までそのモンスターの攻撃力を元々の攻撃力分ダウンさせる。
(3):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、ダメージ計算前にそのモンスターを破壊する。
曼殊沙華の魔 織田信勝
星1/炎属性/戦士族/攻 100/守 100
効果モンスター
このカード名はルール上『英霊』カードとして扱う。
(1):自分メインフェイズに自分フィールドの『織田信長』モンスター1体を対象として発動できる。自分の手札・フィールドからこのモンスターを攻撃力・守備力500アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
(2):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。『英霊』融合モンスターによって決められた墓地のこのカードを含む融合素材モンスターを自分の墓地から除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
触媒選び
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから『英霊』モンスター2体を墓地に送って発動できる。デッキから墓地に送ったモンスタ―のレベルの合計と同じレベルの『英霊』モンスター1体を手札に加える。
第六天の魔王 織田信長
星9/炎属性/戦士族/攻 ?/守 ?
融合・効果モンスター
『織田信長』モンスター+『英霊』モンスター1体以上
このカード名はルール上『英霊』カードとして扱う。
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの元々の攻撃力・守備力はこのカードの融合素材に使用したモンスターの数×1000の数値になる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(3):このカードの魔力カウンターを2つ取り除き、相手フィールドの攻撃表示のモンスター1体を対象として発動できる。対象のモンスターを守備表示にしターン終了時までその守備力を元々の守備力分ダウンさせる。
(4):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
無空の剣豪 宮本武蔵
星8/地属性/戦士族/攻 3500/守 1000
効果モンスター
このカード名はルール上『英霊』カードとして扱う。
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から『英霊』モンスターカードと『技能』魔法・罠カードを1枚づつ除外した場合にのみ手札から特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(2):このカードの魔力カウンターを2つ取り除いて発動できる。このターン、このカードは2回までモンスターに攻撃でき、このカードが戦闘で破壊したモンスターの効果は無効になり除外される。
(3):自分のターン終了時にこのカード以外のフィールドのカードを1枚選択して発動する。自分フィールドのこのカードと選択したカードを除外する。
魔術師技能 魂食い
永続魔法
このカード名のカードは自分フィールドに1枚しか存在できない。
(1):自分フィールドに存在する『英霊』モンスターの攻撃力はそのモンスターレベル×100アップする。
(2):自分フィールドの『英霊』モンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、そのモンスターに魔力カウンターを1つ置く。
藤丸がアクションマジックを使うのは
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あり
-
なし