こちら魔法界ホームセンター   作:そこら辺に転がってる石

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Q.レガシーくんちゃん英雄じゃね?
A.英雄にしろなんにしろ、あの場ではただの通りすがりの一般魔法使いでいたかったんだよ。


お説教じみた発言が苦手な場合は今回きついかもしれない
一応先生だからね、やばい行為してるやつにはある程度説教するもんだ


天秤よりも秤が欲しい

「これをホグワーツに?」

「そーよ。散々脅しはしたものの...まぁ、物自体に魔法をかけなきゃいいからね。荷台に乗せてそれを浮遊呪文とかで浮かせて運んじゃえば楽なもんよ。君らに頼みたかったのは積み上げと積み下ろしってわけ」

 

 テレビジョンがいくつか乗った荷台を浮かせて運びながら、洞窟のような道を歩く。なお、ちゃっかり子供達も荷台に乗っていたりする。

 流石にあんな重たいものを一人一つ持ってえっちらおっちらホグワーツへ!というわけにもいかない。彼らまだ低学年だし、流石にそんな体罰じみたことをするほど怒ってはいないし。

 壊しはしたけど、それを予測せず低学年に出した私も悪い。口には言わないけどね。

 

「そういえば、さっきのって先生の妹とかなのか?」

「敬語。さっきのって店主の話してる?あれも私よ」

「あれも、先生...?」

 

 本当だ、混乱している。そこまで変なこと言った自覚はないけど。

 だって今までもそんな反応...いや、あれはまぁまぁ大きくなって色々自分で理解したりできる年齢だったからか?低学年ならこんなものなんだろうか。考えてみれば授業として低学年と接したの今回が初めてだったし、まぁこんなもんか。

 

「私は複数いるの。そのうち習うと思うけど双子呪文っていう便利なのがあって、それを自分にかけることで自分という存在の個体数を増やしてるのさ。今六人いるから、意外とあちこちで見ると思うよ」

「双子呪文...そんな便利なものが」

「あ、残念だけど人を増やせるのは私のオリジナル呪文で、魔法省によって他人の使用が禁止されてるから使えないよ。そもそもマルチタスクしてるようなものだから普通の人には使えないしね」

 

 増えたとしても、全く同じ動きをするだけで終わるだろう。そもそも耳も口も目も全てが増えるわけだから、慣れてないと情報過多で酔うかもしれない。喋りながら運動しながら人の話を三人分聞くことができるのかって。こう聞くとなかなかにやってることやばいな、私。

 

「というか、ダイアゴン横丁でもいたでしょうに。あそこにもよろづや二号店あるし、教材の指定もあそこだし」

「ダイアゴン、あぁ!」

 

 今更ながら思い出したらしい。意外とあちこちにいるからね、私は。少なくはあるもののいる場所が場所だから、生きてりゃ一回くらいは目にするだろうし。

 

「自己紹介の時にも説明した気がするがね...これに懲りたら是非とも人の話は聞きな。特にそこの二人!」

 

 びしっ!っと後ろを向きながら指を刺す。無論歩きながら。

 指を刺された二人は急な出来事にあたふたとし始めた。遅いよその仕草。

 

「ジェームズ・ポッターにシリウス・ブラック。君らは今私の中で評価がマイナスだ。今後ちょっとでも違和感のある動きをしたら私は迷いなく減点するから気をつけな。仮にもポッター家とブラック家の子供なら、少なくとも他の魔法族に対してのお手本になる動きをしたまえよ」

「...家は関係ないだろ」

「次に君らは家じゃなくて俺自身を見ろ、と思う」

 

 ボソッと呟いたブラックくんに対して予言すると、驚いたように目を見開く。

 残念ながら開心術ですらない。超簡単にわかる予想なだけ。

 

「自分を見て欲しいなら、まずその生意気な態度をやめな。それをする限り君らは親の脛を齧るどうしようもないバカ息子以外の印象は与えられないぞ。自分の主張を通したい場合は相手の要求に応え、相手にそれを認識させるに足るメリットを提示することで初めて通るんだ。我儘だけで生きていけると思うなよ」

「でも」

「でも、だって、けどはすべて言い訳と見なす。少なくとも話も聞かずに今みたいな罰則を受けている現状、君らのその主張は通らない。肝に銘じな」

 

 ブラック家は超有名な、聖28一族にもいる由緒正しき純血の家柄である。そら立派な貴族よ。マルフォイ家と肩を並べる財力とそれを上回る純血へのこだわりがある。

 

 今まで見て来たブラック家はスリザリンが多かった気がするけど、どうやら彼はグリフィンドールらしい。まぁそれは血液型占いみたいなものだし特に関係はないかな。

 

 対して、ポッター家は有名ではないものの純血の一族ではあるため、多少耳にする程度にはでかい一族だ。まぁこっちも金持ち。

 数年前にやっと後継が生まれたーみたいなのを小耳に挟んだんだけど、多分彼のことだろう。甘やかされたんやなって。

 

 どちらにしろ、彼らは有名どころのお坊ちゃんなのだ。それならそれなりの態度を取らなきゃいけないもんよ、悲しいことに。

 私はまぁ、両親いないし家系があるわけでもないけど、教員やってたりマグル学関連で有名になったりと言う実力を出したからある程度自由になっているだけで。なんだかんだ実力主義だからね、魔法界って。

 

「ついでにこのまま説教しよ。リーマス・ルーピンとピーター・ペティグリュー。君らの評価は少しマイナス寄りのゼロだ。挽回は効くだろうけどそれでもいい印象は持たれない...実行犯でもないのになぜだと思う?」

「そ、それは、えぇっと」

「...僕が、いや、でも」

 

 ペティグリューくんが動揺し、ルーピンくんが何かを言いかける。片方はともかく、何を言いたいのか事情を知っているからおおかた予想はついている。

 

 んー、この二人はなぁ。どちらかといえば前者二人のせいでヘイトを買っているものの、特別何かしたわけではないからなぁ。現状も連帯責任みたいな感じだと思っている節がある。

 間違ってはいないんだけど、妙に崩壊しやすい友情になりそうなんだよなぁ、それ。

 

「そうだなぁ。少し説明が難しいのだけれど、君らが望むにしろ望まないにしろ、君ら四人組の良心でありストッパー役は君らしかできないんだ。少なくとも周りはそう見えてる。そんな君たちが、実行しないにせよヘラヘラと笑っているだけなのは、被害者にとっては加害者よりも恨みを持つ存在になりがちよ。なんで助けてくれないんだーってね」

「で、でも、それじゃ止まってくれなくて...!」

 

 うっかり言ってしまった、みたいに口を押さえるペティグリューくんと、それを睨むように見るポッターとブラック。

 手を振って軽い打撃ダメージを二人に与えつつ、私はペティグリューに目を合わせた。

 

「いってぇ!」

「睨むのはお門違いだろ、ったく...まぁ言っても止まらんやつはそらもういる。そう言う時こそほら、教員がいるわけだし?告げ口したら何されるかわからない、なんて思わずに相談して欲しいね。少なくとも私なら、何かする余裕すら与えないようにはするとも」

「...ほ、ほんとうに?」

「嘘はつかんよ。てなわけで君らは雑用期間を伸ばしてあげよう。君らにとっての立派な行為が、小心者を脅しあげるって認識らしいからね」

「横暴だ!」

「減点しなかっただけマシと思いな。君らほんとに私の中で評価下げるの得意だな」

 

 どうしてくれようか。許せんぞ、いい加減。

 

「あー...最後に、セブルス・スネイプ。君の評価は普通だよ。ただ短気なのは反省点だ。挑発なんて鼻で笑って流すのが1番大人な対応さ。好きの反対は無関心なのだから、嫌味や反応を見せるってことはあなたのことがまだ好きな方ですーって言ってるようなもんだからね」

「...あいつらが僕の尊厳を破壊してもですか」

「そう言う場合は是非とも私や他の先生に報告して欲しいもんだが、そもそも暴言ってのは放った本人のコンプレックスだったりする内容が大半よ。つまり、仮に君にバカと言った人がいたらその人は周りに向かって自分はバカですーと自己紹介してるようなもんなんだよ。ほら、そう思うと流石に鼻で笑えてくるだろ?」

 

 言ったことは結構ブーメランで帰ってくるんだぜ。未来だろうと過去だろうと面白いぐらいに当てはまる。あと鼻で笑うって結構挑発というか、相手にとって腹立つ行為だからとっても簡単で効果的なんだよね。

 

 しかし、尊厳破壊って。そんなセリフが出るとは。

 何されたんだろうか。先生とっても心配になって来た。




主人公はいじめられてるらしいことを知っているけど現場は見てない。見たらどうするだろう。スルーはしないけど激怒もしなさそう。そも怒るんかこいつ。
自分で彼らの性格を擬似的に作り出してなんですが、主人公とマローダーズの相性はそこそこ悪いです。なんか見てて腹立つなーくらいは常に思ってるけど表には出さない。そんな感じ。
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