こちら魔法界ホームセンター 作:そこら辺に転がってる石
若干グダってきたからそろそろ原作話に繋げたい
面白い夢を最近見るので夢日記書こうか模索中
インターホンを新調したい
「あ、やべ」
黒板に書き込んでいる最中、やばいことに気がつきつい本音が漏れた。文字を書く手が一瞬止まり、生徒たちが怪訝そうに私を見る。
少し悩んで...まぁ大丈夫だろうと私は授業を再開した。影響があったとて授業を放り投げる理由はないだろう。
さて、ともう一度前を向く。向けた視点はホグズミードにある店内、店員の私の視界だ。私の目の前にいる人物を見る。
黒いフードを被ったそれは、一見すると魔法使いによくいるちょっと怪しい客だろう。しかし、こちらに杖を向けていることと、扉の向こう側に同じ黒服が立っているのが見えることから、なんらかの集団であることが見える。
少なくとも杖を向け敵対している以上、この店の客ではない。
「申し訳ないけど、この店は魔法使用禁止よ。いくつか使えなくなるものがあるからね」
「貴様を我が君がご所望だ。黙ってついてきてもらおう」
さては会話が通じないな。
ちょうど今は落ち着いた時期、店に客が誰もいないのが救いだろうか。もしくはそれを狙ったか。
強盗というわけでもなく、どうやら私をご所望のようだ。ここの私が選ばれたのは、ダイヤゴン横丁よりも人通りが少なく、ホグワーツほどの安全圏ではない位置のバレた存在だからだろうか。
しかし、ワガキミ?
「誰だか知らんが用があるなら当人に来店してもらいたいんだけどなぁ。客としてなら大歓迎なのだけど」
「いいからこちらへ来い。怪我をしたくなければな」
黒服の男はそういうと、杖を振るう。
おそらく無言呪文で放たれた爆破魔法が、私の横に置いてあった商品を爆破させる...なんてことを!これ高いのに!
「何壊してんだテメェ。そもそもワガキミって誰だよ知らん人じゃん。知らねーやつについていくなと教わったことないの?」
「黙れ!偉大なる闇の魔法使いも知らぬ分際で!」
闇の魔法使い。もしや最近巷で噂のゔぉる君か?彼が私に用?なんで?
いや、まぁ確かに教師と生徒ではあったけど、だからと言って固執するような関係性でもないし...分身の魔法のことが聞きたいんだろうか、まいったな。
「人違いでしょ」
「っ、インペr」
「魔法を使うなバカが」
パァン、と乾いた音が店の中に響く。軽く言ったがまぁまぁ爆音だったので耳がキーンとして少し痛い。
インペリオ。禁じられた魔法の一つで、服従の呪文とも呼ばれる魔法。要するに今私を服従させようとしたわけだ。
かかると多幸感に襲われ一種のトランス状態になる。かけた本人の命令に従うようになるらしいが、頑張れば解除できると先輩が言ってた気がする。
ただ、禁じられた呪文に共通することだけど効力が強すぎる故に無言で呪文を唱えることができず、発動までにほんの数秒時間がかかるのが弱点ではなかろうか。現に、気持ち護身用として置いてあった拳銃で撃てる程度には時間があった。セーフティは話してる間に外しといたからね。
人間誰しも、大きな音には敏感になって動作を止めるものだ。殺すと面倒なので相手にはあたってないものの、爆音を鳴らしながら頬を掠めて飛んでいった鉄の塊は流石に無視できないだろう。そこまで知らない物体によって放たれたものなら尚更。
「お前が呪文を唱える前にやれるよ、私は。話は聞いてやるから魔法は使うな」
魔法族は銃を舐めている。確かに熟練者なら、守護呪文などで防御したり爆破呪文で弾を壊したりするやべー奴らもいるかもしれないが、銃はとにかく速度が速い、杖を振るよりも呪文を唱えるよりも早く撃てるものが銃だ。弾が通らないにしても、大きい音で妨害できるのが銃だ。誰でも使える即死呪文が銃だ。
...ゔぉるなんたら君はどうだろうな。アルバスは歳のせいでほぼ不可能だろう。銃ってのはそれだけの威力を秘めてて、そんで持って誰でも使えるのが利点なんだから。
「ちなみに、外の連中に何か期待するのはやめた方がいいと思うなー。君らに使うなと言ってるだけで私が使わないとは言ってないし。銃の試し撃ちできるように防音設備はしっかりしてるのよ?」
設備というか魔法というか。どの機械が何の影響で壊れるかを私は知ってるから、その程度の魔法をかけることはできる。
ついでに他の私を使って先輩にヘルプを申請中である。魔法省呼ぶとめんどそうだし、聞きたいことも聞けないしね。
「さて、しらばっくれるのはやめにしよう。どーせ君らのそれってゔぉる君のことだろ?何で私を気にしてるかが気になるんだけど...何か知らない?」
「...」
「私これでも長生きしてるし、アルバス君ほど偉大ではないが強大な力はあるつもりなの。今現状、密会するにはもってこいだけど」
あらためて、目の前の男を見る。
金髪だ。プラチナブロンドともいうのだろうか。昔と比べて少し毛量が減ったんじゃないかな。目の下にはうっすらとクマが見えるし、明らかに学生の時と比べてやつれている。少なくとも苦労しているのだろうか。
彼は杖をゆっくりおろし、軽く後ろを向く。窓越しに自分の仲間たちがこちらを見ているが、少なくとも今すぐ攻め入る雰囲気ではないことを察したのだろう。こちらに向き直った。
「提案があります。先生」
「いいよ、そういう展開大好き」
光を失っていない青い瞳を輝かせて、ルシウス・マルフォイは覚悟を決めた声を上げた。
さて、呼んだ手前申し訳ないけど先輩には適度に逃してほしいって伝えないとな。皆殺しにされちゃ敵わん。
銃は魔法より強し。杖を振る予備動作と呪文のアドバンテージを速射でカバーします。
レガシー君ちゃんは多分銃避けるし後から唱えて守るし銃弾並みの魔法をバカスカ飛ばしてくる。そんぐらい超人じゃないと困る