こちら魔法界ホームセンター 作:そこら辺に転がってる石
不思議だなぁ
ゲームキャラ出ます
アルバス君なる友人と友好関係を築いた後。
特に難なくホグワーツを卒業した。
いやぁ楽しかったかな学校生活!特にこれといった事件は...まぁ、私にはなかったかな。
平凡に授業を受けて、平凡な青春を謳歌したつもりだ。校長は最悪だったけど教員は優しくいい先生が多かったし、友人もアルバス君だけだができたし。とりあえず上々じゃないだろうか。
強いて文句を言うなれば、自分が活躍するような大きな事件が起きなかったことぐらいだろう。
一年生の頃、寮が同じこともあり仲良くしてくれた七年生の先輩はすごい大冒険をしたらしい。
テロリストに近い行為をしていたゴブリンの集団と当時猛威を奮っていた闇の魔法使い及び魔法生物の密猟者たちをほぼほぼ根絶やしにした、と本人は語っていた。
それを聞いた際はすこぶるワクワクしたし、自分にもそんな経験が来るんじゃないかと期待したけど...まぁ。特にそんなことはなく。少し残念なような、平和で良かったような。
ちなみに、その先輩とはとても意気投合したのでいまでも連絡を取り合ってる。なんでも特殊な魔術の研究を行っているとかなんとか...。よくわからないがヒッポグリフやらセストラルやらに乗りながら魔法生物と共に強く生きているようで何よりである。野生児か?
アルバス君とも勿論、連絡こそあまりないものの友人の付き合いは健在だったりする。今は何をしているかは知らないが、卒業式近くに旅行に行くんだとそこそこはしゃいでいたから割と未来は安泰なんじゃないかな。知らんけど。
まぁ、なんだかんだ言って成績とかも優秀だったらしいし、魔法省か学校にでも勤めてるんじゃないかなって予想してる。私は教わったことなかったけど、人に教えるのうまかったらしいしね。
そんな風にホグワーツでの思い出に浸っていると、不意打ち気味にカラン、という軽やかな鐘の音が聞こえてくる。
おぉっと、どうやら仕事の時間のようだ。
「はーいいらっしゃい。ホグズミード『よろづや』へようこそー」
「やぁ、ここに...シユウ?」
「おや、噂を...してたわけでもないけど。お久しぶりです先輩」
魔法も何もかかっていない、木でできた簡素な扉を押して入ってきたのは、件の激ヤバ先輩。
...ふむ、見た目はやっぱり普通なんだよな先輩って。偉業が異常すぎるけど。
「久しぶりだね!何年振りかな?」
「最後に会ったのは...三年前くらいじゃないかなー。その時もホグズミードだった気がする」
「あはは。まぁ、調べ物ついでによく寄るからね。この街の雰囲気がとても好きなんだ」
そういえば、大のホグズミード好きだっけ。来るたびに『ホグズミード、今行くよ!』なんて叫ぶぐらいには。もうきてるんだよってツッコミ入れる魔道具でも発明した方がいいんだろうか。
ホグズミードに対する反応が乙女のソレである。何がそこまで気に入ったのかは私にはさっぱりわからん。
「そんなホグズミードに新しい店が出来たと聞いて、仕事も研究もすっぽかして飛んできたけど...君はここでアルバイトしてるのかい」
「いやいや、そもそもここの店長だよ私は。だからここが私の家で私の店...ちょい待ち、仕事どころか研究まですっぽかしたのか先輩。そんなに好きならホグズミードに住めばいいのに」
「いやいや、こうして時々訪れるホグズミードが大好きなのさ」
「へぇーよくわがんね」
見てくれは普通なんだけどなぁ!
この先輩多分実力とかお金とか、諸々全部スペック高いのにモテないのはこういうところだと思うんだ、私。面白いから直接本人に言わないけど。
そもそもモテない事実を本人が気にしてないこともあるけれども。この人の頭の中身は1に謎魔法2に殲滅、3に魔法生物で4はホグズミードだ。後時々チェストって文字も過ぎるらしい。なんだチェスト。
「それにしても...ここはなんの店なんだい?随分と不思議なものが置いてあるけど。それに店の名前も...外の看板はよろずやって読むのか」
「そうそう、右から左に読んで『よろづや』よ。東の方にある島国の言語なのさ」
「へぇ、ちなみにどういう意味なんだい?」
「んー、まぁ何でも屋って意味だけど、この場合は雑貨屋ってのが正しいかな。私は個人的に気に入ったものを世界各国から集めて売ってる感じ」
「なるほど、雑貨屋...けれど、見たところ魔法がかかっているものはないみたいだね」
「そこは流石研究者だなぁ。そーよ、これ全部魔法のかかっていない、俗にいう『マグル製品』よ。とはいえ店の大きさもあるしそんなに数が多いわけじゃないけど」
田舎のようにも見えるが、ホグズミードには毎年ホグワーツの生徒たちが遊びにきて買い物をすることもあり超人気な土地だ。買えたのはほんの小スペースであり、この店も中央に机が置けない程度には小さなお店になっている。
無論私も魔法使いの端くれなので拡張呪文を使えばもっと広い空間にすることもできるのだが、手入れが面倒くs...置くものもそこまでないのでそのままの大きさで営業している。
大きめなの置ければなー。もうちょっといいものがあったりしたんだけど、まぁ妥協だね。
「マグルか...恥ずかしい話、あまり詳しくはなくてね。この辺はどう使うんだい?」
「あー、その辺は子供向けのおもちゃだよ。古今東西あらゆる世界のおもちゃコーナー。魔法界のように一人でに動いたりするものは少ないけれど、その分体や知恵を使って遊ぶものが多くあるのよ」
魔法界の道具やおもちゃって、見た目はコレだけど魔法がかかってるから見た目以上の動きをするよーってのが多い。そのせいかは知らないけどマグルのおもちゃも同等に考えているみたいで、見たままのものをどうやって使うかがわからない人が多い。勿論マグル生まれの魔法使いも多いから一概にはいえないけど。
この店に訪れるのはマグルのおもちゃを珍しがって見に来るものも多いが、魔法のかかっていない物品を求めてくる人もいる。いやー一体何に使うんだろうなー。
「へぇ、マグルも変わったものを作るんだね...っと、そうだそうだ、もう少し長くいたいんだけどこの後に用事があってね」
「おや、珍しい。学者仲間?」
「いや、ちょっと違うかな。どっちかといえば...」
先輩が後ろを振り向き、店に入ってくる人がいないことを確認してから口を開いた。
「ホグワーツで同じ寮だった人と会うんだけど...どうも今、少し魔法界が騒がしいみたいなんだ。昔みたいにゴブリンが大暴れしているわけではなさそうなんだけど、近々何かが起こるんじゃないかって話をする予定なんだ」
「騒がしいのか...全然知らなかった。店以外だと仕入れのために魔法界から離れてること多くて」
「その様子だと厄介なことにはあまり巻き込まれなさそうだね。とはいえ、もし何かあったら連絡してくれよ。すぐにアバダしに行くから」
「なんで捕まんないんだあんた」
「さぁ?ランロクのせいじゃない?」
「誰だよランロク」
なんか少し聞いたことがある名前な気もするけど、関わりがないから全然わからん。本当に誰だ。
魔法省はもっとこの先輩を取り締まるべきだと思うんだよ。そのうち本当に闇の魔法使いと密猟者のいない素晴らしい魔法界ができちゃうぞ。聞こえはいいけどそこにあるのは死体の山とその上に座る先輩だけだろうし。
「あはは。じゃあ、元気でね。シユウ」
「あいー。先輩こそ元気で。まぁ死なないと思うけど」
「無論。誰だと思ってるんだい?」
カラン、と鐘を鳴らしながら扉を開けて先輩は去っていった。
いやぁー...相変わらずぶっ飛んでて面白い人だったなー。私より人外なのでは?あの人。
「しかし魔法界なー。アルバス君に聞いてみようかなー。変なこと起きて出張できなくなるのも困るしなー」
彼なら知ってるでしょ、多分。
あんまり出ない予定だけど、レガシーくんちゃんは古代魔法以外のことをシユウに冒険譚として聞かせている。
ルート的にはある寮に入り、セバスチャンに全ての魔法を教わって、守護者になった形。でもアバダが楽しすぎて戦うのが好きになりつつあるやべー奴。魔法省さんこっちです。
本人曰く「こうなったのはランロクのせい」らしい。まじかよランロク許せねぇな。
ホグズミードは恋人。好きなものはハナハッカ(加工用)で嫌いなものはムーンカーフ。あの目めっちゃ怖い