こちら魔法界ホームセンター 作:そこら辺に転がってる石
新学期の始まる直前の教師は、死ぬほど忙しい。
とは言ったものの私はそこまでではなかったりする。理由としては私が沢山いるので物理的な業務は分配できることや、マグル学なので生徒により魔法の暴発等を考える必要はなく、物品等の取り扱いも全て私によって成り立つからだ。
ついでになんだかんだと教師暦もベテランの域に達したようで。流れ作業の如く終わらせられるようにはなってきている。
「シユウ先生、少々宜しいかな」
「おや、スネイプ先生。ここまで来るとは珍しい。どしたの」
と言うわけでそこそこ暇になったので教室内の片付けや今世の世情に合わせた模様替えを行なっていたのだが、珍しい人が現れた。
昔悪ガキ4人に虐められたスリザリン生のセブルス・スネイプ君。何年か前だったかに教員になったらしく、ふらりと現れて魔法薬学の先生として立派に勤めてる。なおスリザリンを結構贔屓していると噂だが、各寮の先生は割とそんなものなので諦めて欲しい。
私?私はほら、割と平等だと思う。代わりにスネイプ君が贔屓してるのでいいかなって。
「なに、少々遠方で育つ植物が足りなくなりましてな。受注させて頂きたい」
「あぁ、よろづやとしてか。良いよー。リストとかある?」
「無論こちらに」
「あいあい。ふむ...在庫ないのがいくつかあるから旅行中の私が取るとして、新学期始まるかどうかぐらいになるかもしれないけど良いかい?」
「えぇ、今季中盤で使おうと考えてるのでそれまでならいつでも」
「あ、急ぎでないのね。そらよかった」
よろづや、結構万能店として動いております。
まぁ実質店はそこまで忙しくないんだ。収入的には悪くはない働きをしているけど、まぁお金とかはあるに越したことはないよね。家族増えたし。
どうせ旅路の途中で手に入る物だし、そこまでの負担もない。
「会計は入手後にまとめて領収書切るからそれで。あ、そうだ。一個言いたいことあったんだ」
「言いたいことですかな?」
「言いたいと言うか聞きたいと言うか、二つあるんだけどさ。とりあえず、今期の闇の魔術に対する防衛術の先生知ってる?」
ホグワーツは!呪われている!
具体的には闇の魔術に対する防衛術のみだが、呪われてしまっている。なんか知らんが教員が毎年いないのだ。理由もさまざまではあるが1年以上続いた教員はここ3、40年ぐらい存在していない。
早々毎年の恒例行事として教員の入れ替わりが発生している、ホグワーツの七不思議とも言える謎である。謎とは言ったが呪いだし、かけた相手もゔぉる君なのは大体の教員が知っていたりする。
なお、張本人だったトム君は呪った自覚なく、何それ知らないと驚いていた。
で、話を戻すけども。今年の先生を私は未だ知らないのだ。いつもなら知らされているのだが、なんか今回妙に隠されてる。別に困ってはいないんだけど、まぁ気になるじゃん?
「ご存じでないのですか。確か...クィレル。そう、クィリナス・クィレル先生です」
「ふむ...聞いてもわからなかった」
そもそも人の名前覚えるの苦手だったわ。くぃれ、く、クク先生。
流石に同じ教員になるし覚えておこう。でも覚えても1年でいなくなるんだよなぁ。
「なんで今まで教えてくれなかったんだアルバス君、隠すほどの名前じゃないし...」
「どうでしょうな。あの狸ジジ、失礼。あの校長は大変聡明な方ですから、何か深い考えがあったのでしょう」
「いま狸ジジイ言いかけたか君」
「気のせいです」
なん、なんだろう。スネイプ君教員になってから何度も話す機会あったけど、妙にアルバス君のこと嫌いよね。気持ちはわからなくもないけど。
すごいこう、尊敬してるけど親の仇みたいに見てる時がある。それもアルバス君の目の前で堂々と。一度アルバス君にそれ相談されたけど君がなんかやったんだろうなーって言ったら泣きそうな顔になってた。何があったんだよ君ら。
「まぁ...いいか。あ、あと言いたいことなんだけど。来年度うちの子入学するからさ」
「なんと...もうそんな歳ですか」
「その気持ちはわかる。んで、十中八九スリザリンだから適当に目をかけてやってくれない?私がやると親子贔屓に見えるかもしれないからさ。こう言っちゃなんだけど君がやった方が自然だし」
「少し物申したくもありますが...良いでしょう。しかし随分と言い切りますね。グリフィンドール等に入ってもおかしくないのでは?」
「んー、ないでしょ」
元スリザリン生で闇の帝王そのものだった少年と、元スリザリン生の記憶と経験を全て引き継いだ少し唯我独尊みの少年。
いや、レイブンクローもハッフルパフもまずないだろ。百歩譲りまくってグリフィンドールが...いややっぱないわ。絶対スリザリン。
「本体かけたって良いや」
「そんなの要りません」
「そんなのとかひどいな⁉︎」
なんか変だよスネイプ先生!
その1 明らか校長に敵対的
その2 描いてないけど髪は柔らか
その3 グリフィンドールはそこまで憎くない
その4 生き残った男の子の年齢を気にしてない
なんでじゃろ