こちら魔法界ホームセンター 作:そこら辺に転がってる石
いっぱいついたのニヤニヤしちゃう。嬉しいね
誤字報告いっぱい嬉し...う、うれ、嬉しい...!?
すまんなぁ誤字ばっかりで...!いつも報告ありがとうございます...!
毎回確認してるのになんで誤字るんじゃろ。不思議ぃ
「見ろよシュウ!トムも!父上に買ってもらった箒さ!最新型ではないけれど結構早いんだ。乗ってみるか?」
「箒か...いや、僕はいい。箒なんて野蛮なもの乗りたくはないね。そもそも道具に頼るのもどうかと思う。やはりこの身一つで空を飛ばなくては」
「お前箒乗るの下手そうだしな」
「シュウ!いや、違うぞ。無論僕だって乗れる!お前こそ地に足ついた旅しかしてないんだから飛び方を忘れてるんじゃないか?」
「必要ないから乗らないだけで乗ること自体は余裕に決まってんだろ。少なくともお前よりは上手に乗れる」
「どうだか。喧嘩をふっかけてきたってことは君自身そこまで自信がないんじゃないか?自分よりも下を見て安心したいんだろう?」
「それこそお前のことじゃないのか?俺は必要ないから使わないが、お前は飛ぶ必要がありながら箒を使わないという選択をとっているだろう?」
「やっぱり仲がいいな」
挑発したのは俺だが、それに乗ってきたトムと向き合い、見えもしない火花をバチバチと散らす。よく見たら本当に魔力の衝突で火花が散っているように見えなくもない。
そんなに喧嘩っ早いつもりはなかったのだが、なぜかトムに対してのみ対抗意識と挑発精神が高く働いてしまう。正直原因もわかっているし互いに楽しい範囲なので黙認している気性だが、良かった点は自分の意識でするかどうかをしっかり選べるところだろうか。
条件反射で発動する呪いのようなものでなくて良かったとは思う。
「仲がいい...?」
「あれでもマイルドなのよ。魔法勝負になってないから」
「そうなのですか...それにしても随分久々ですね。ドラコの成長にも目を張るものがありましたが、そちらも随分と成長していらっしゃる」
「年齢差考えると数ヶ月ドラコ君の方が年上なんだけどねぇ...こっちの事情のせいでちょい大人びてて心配だが、少年に混じって遊べるなら上々か」
「本当に...あれが闇の帝王とか嘘だろ...」
遠くでは紅茶を飲みながらビジネス会話をしているはずの二人が座っている。俺たちのやり取りにも慣れきったもので、割と大人の理由で...受け入れてなさそうか?まぁ無理にでも受け入れてもらおう。
今日は久々に、マルフォイ家へと訪ねていた。俺とトムは無駄な有名人ということで、死喰い人の残党や熱烈なファンを避けるためにあまり外との交流ができておらず困っていたのを、事情を知りかつ共犯者であるルシウスを脅し、息子同士の交流という名目で定期的に他者と接触する機会を設けられていた。
例に漏れず今日がその日であり、ドラコが自慢しそれにトムが一言添え、俺が挑発してと言うほぼ毎回のルーティンが発生する日でもある。選べるってことは挑発してもいいってことだからな。
見ようによってはギスギスとした空気感だと思うかもしれないが、目の前にいるドラコや話してる親二人はこれがじゃれあいみたいなものだと理解しているので止める様子はない。実際トムもニヤニヤと怒りまではいかないような笑い顔で口喧嘩をしてくれている。
「で、実際飛べるのか?」
「箒のない飛び方なら自信あるけど、あれは思いっきり死喰い人になってしまうからその方法だと無理だな。箒にあまり触れた記憶もないから飛べるかどうか。シュウは?」
「俺じゃない時は飛んではいたが学校だけだな。人数が多かったのと旅路がほぼマグルの世界だったのもあるが」
「ならばまだ飛んでいた僕のほうが上だな」
「箒に乗れるか怪しくて拒否するのにか?」
互いに見合い、数秒経っただろうか。懐から互いに杖を引き抜き振う。いつも通り、ほんの少し俺の方が早く掲げ、杖の先端から魔法が飛び出す。
呪文はない。まだ習っていないというのもあるが、あんまりにも喧嘩っ早い俺たちを見てシユウが何処かから調達した杖だからだ。攻撃呪文を飛ばされても困るというので、特定の動作で五つぐらいのランダムな呪文が出る...要するにジョークグッツの一種を渡されているのだ。
結果として俺の呪文は杖を振りかけていたトムにあたり、頭からふわふわの兎耳が生える結果となった。多分変身術だろう。
少し遅れて飛んできたトムの呪文は、こちらが振り終わったこともあり割と余裕で避けることができた。振り向くと植木の一つが虹色に輝いている。なんでだ。
「俺の勝ちだ」
「フフッ、ず、随分と耳が長くなってるな、トム...!」
「あぁ、どっかの兄貴のお陰様でね...ドラコもどうだい?」
互いに挑発も含め遊びだとわかっているので、一発喰らったらそこで終了。今の決着は俺の勝ちなのでトムは箒に乗るのが怖い子ということになった。
割と全力で首を振り拒否するドラコを残念そうに見ながら、トムは恨めしそうにこちらを見やる。
「ずるい...やっぱずるいぞ...」
「しょーがねーだろ。回避術は先輩に教わってた時期もあったんだよ。そういう意味じゃ実戦経験お前の方が上だろ」
「こんな魔法使いも何もない戦闘を僕がしていたと思うか?」
しないだろうな。魔法族というものにこだわっていたヴォルデモートなら、慣わしに従い決闘を申し込むか、多勢にどでかい魔法をぶつけていただろう。少なくともこんなガンマンみたいな戦いはしないはずだ...多分。
「...あのジョークグッズ、販売は?」
「まだ。権利買う?」
「では後程」
これ商品じゃなく自作かよ。一応自分ではあるが、こうやって第三者目線で見るとシユウという人物がどれほど万能かを思い知る。
発見したものもそうだが、今みたいな気まぐれで発明した魔法道具も謎に評価の高い原因だろう。心当たりがいくつかある。
「とりあえず君らはそこまでにしときな。日課じゃんもう」
「いい訓練になるだろ?」
「鍛えられるのは反射神経だけだよ」
「先輩その鋭い反射神経でどんな呪文もローリング回避してたよ。プロテゴより早いらしい」
「あの人何なんだ」
それは俺達にもわからん。あの人の行動は永遠の謎だ。魔法界の七不思議の一つと言っても過言ではない。まぁ、そもそも他の六つがあるかは分からないが。
「あぁそうそう。それよりもだ。君ら学生になるだろう?そろそろ杖とか教科書とか買いに行く必要があるから、ドラコと一緒に買い物してきな」
「買い物?今からか?」
「今からは予定が合わないらしいから後日ね。どーせ私行く理由ないからルシウス君かナルシッサ君に保護者役頼んだからいうこと聞いたれよ」
その発言につい横にいるルシウスを見てみる。
...笑顔だが少し怯えているような気がする。俺じゃないな、トムか。元上司が子供になって俺に負けたのどういう感情で見ていたんだろうか。
「あぁ、僕か。別に何もしないさ。そもそもシユウが行かないのだって向こうにいるからだろ?」
「正解。どうせマグル学の教材は私の店だから、そこの私が君らに教材費用とちょっと遊ぶ金をあげよう」
「父上、僕も良いのですか?」
「あぁ...あぁ。こちらのいうことをしっかりと聞いてくれるのなら良いぞ」
おそらく胃が痛そうなルシウスが、それでも子供には苦しい顔を見せまいと笑顔で対応する。まぁ、嫌だよな。上司じゃなくても闇の帝王と友達の息子。親が裏切っていたのなら尚更。
何も知らないドラコはただ友人と共に街で遊ぶ許可を得られたことでニコニコとしている。悪いことは言わない、母親に付き添いで行ってもらえ。お前の胃が持たないぞ。
見ている分には面白いので特に伝えようとは思わないが。
「んじゃそういうことで。宜しくね、ルシウス君」
「前から思ってたが男女年齢問わず君呼びってどうなんだ?」
「えっ嘘変かな」
少し性格が変化し、第三者としてみると...まぁ、変なんじゃないか?知らないが。
Q.ルシウス君どこまで知ってんの?
A.だいたい知ってる。ホムンクルスとか遺伝子的な父親とかは知らないけど、中身闇の帝王と分身体だったことは知ってるし、過去にトム君と会話もしてる。何でって?おもろいからさ!
なおその時は死ぬほど震えるルシウス君に「でも僕トムだし」で終わった。本音が全く読めずにルシウス君は今も気が気ではないよ!
トムはガチで「ゔぉる君とトム君は早々別人だから僕に言われても」と思ってる。何だこいつもはや誰だ。トムか