こちら魔法界ホームセンター   作:そこら辺に転がってる石

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初期と書き方が違う?そんなバカな...マジやん。なんか改行とか変わっちゃってるな。何でや
というわけでちょっと改行とかの調整をしました。様子見て戻すかもしれないけど、とりあえずご了承ください

(内容的な意味で書き方前と変わったと思ったそこの君、正解。だって今プロットなくて直書きだからさ...変な感じになっちまうんよ...)

追記
誤字報告早くて助かる...たすかる...ぐぎぎ...もっと確認しろよ自分...!


新商品! 賢者の石(辰砂)
電池交換はお早めに


 普段から商店街、観光地としても利用されているダイアゴン横丁。普段から相当数の人はいるものの、近日は特に混み合っていた。

 現在夏休み真っ只中。暇を持て余した子供達や付き添いの親、旅行で訪れた観光客の他に、新入生として学校の教材を求める俺たちのような存在で道はごった返していた。

 

「ドラコ、迷子にならないように気をつけて。先ずは二人の買い物資金を取りに行きましょうか」

 

 結局仕事が入り来れなかったらしいルシウスの代わりに、ドラコの母親であるナルシッサが保護者としてついて来た。

 彼女は俺たちのことを何も知らないので、旦那が懇意にしているシユウの息子であり、自分の息子であるドラコの友人としか思っていない。

 俺たちとしてはそれで全く問題はないのだが、子供扱いしている姿を遠目で眺めているルシウスが胃の辺りを摩っていることがよくあったりする。

 

 俺達は念の為、認識阻害魔法のかかったメガネをかけて街を歩いていた。そこまで警戒する必要はないかもしれないが、そもそも白髪というのは妙に目立つ。生き残った云々としてというより、この髪色でチラチラと見られるのは鬱陶しい。

 付き添ってくれているドラコやナルシッサに迷惑をかけたいとも思わないしな。

 

「シユウさんの店ってどんな感じなんだ?」

「どんな、あー、そうだな。なんてことない店だと思うぞ。物品としてはマグルの物が大半だが」

「そういえば僕も訪れたことはないな。常に人がいたのもあるが、そういう事をするのであればホグズミードの方が都合が良かった」

「ホグズミード?」

「ホグワーツ近くにある観光地だよ。何年かすれば通えるようになる」

 

 確かに、よくよく考えれば俺の記憶に残る出来事の大半はホグズミードばかりだったな。そういうことってのはつまり、襲いやすいとかの話だろう。時期にもよるが、あっちの方がまだ人は少ない。

 

 そもそもダイアゴン横丁の店は人手が結構必要になる程度に忙しいことが多いのだ。近年のマグルに対する偏見の緩和や魔法のかかっていない製品の希少性を買われて土産として買っていく人がそこそこ来てくれるので、大きな収入源の一つになっているほどに。

 

 シユウの記憶からそんなことを考えつつ歩き...しばらくして首を傾げる。

 

「...シュウ?どうしたんだ?」

「いや、俺の記憶だとこの辺に店があったと思うんだが...よろづやってこの辺だったよな」

「あら?お母様から何も聞いていないの?」

 

 ナルシッサが一方を指差しながら告げる。

 

「お店、少々見た目を変えたらしいわ」

 

 そこにあったのは、周りと比べて見た目が逸脱している建物だった。

 横に長い真四角の看板を掲げ、一文字一文字ランプで照らしている。店の外にもいくつか品物であろう物が並んでおり、中には木の板も見える。

 そして何より、看板の文字。今までただよろづやと書かれていた看板は、確かによろづやとも書かれてはいたが、なんか余計なものもついていた。

 

「ホームセンターよろづや...」

 

 何だ、ホームセンターって。何なんだ。

 

 

 

 

 

 

「なんだあれ」

「何が?...あぁ外見?今のマグルの店こんな感じなんだって。ちょい待ち、この新入生キットだけ組み上げちゃうから」

 

 店の中は、やはり休みだったり新入生っぽい子供がいたりでそこそこに混み合っていた。何人か店員側であろう少年も見える。

 他の店とは違いマグルのものを扱う関係上、どうしても会計や陳列はアナログな方法で行うしかないので、必然的に人手が必要になってくる。最初は全部シユウ達で行っていたのだが、どうやらアルバイトを雇うようにしたみたいだ。ホグズミードでは一人でやっていた記憶があるのだが、やはり立地条件による集客率の違いだろうか。

 

 店に入ってすぐ、ドラコとナルシッサは別行動となった。必須科目となったマグル学の教材を買うためでもあり、後で自在に魔法を込められる魔法界では希少なマグル製品を見るためでもあるだろう。父親であるルシウスは特に利便性やその技術を知っているため、土産を買うつもりなのかもしれない。

 

「マグルではこんな建物が流行っているのか?僕の頃はこう、もう少し此方と違いがなかった気がするんだが」

「傾向だから一概にこれとはいえないけどね。魔法でできてしまう魔法界とは違いある程度の手間がかかる分、コストや量産性を重視した形とも言える。広告効果もでかいからね、っと。ちょっと裏いってくるからよろしく!」

「ほーい」

「了解、店長」

「とりあえず二人とも裏来て。渡したいのあるし」

 

 アルバイトの子に声をかけ奥に進むシユウ。返事からして若かった気がするが、学生アルバイトだろうか?

 諸々疑問を抱きながら裏手に回ると、シユウはすぐそばの机の上にあった小さな鞄を手渡した。腰に回す紐のついた、いわゆるウエストポーチだ。

 

「それ検知不能拡大魔法と重さ軽減の浮遊魔法、あと耐久とか関連の魔法がかかった魔法鞄だから自由に使って。一応マグル製品の耐えられるギリギリにしてあるから電化製品も運べるよ。広さはこの部屋ぐらい」

「前より魔法耐性上げられたんだな」

「鞄ってより製品自体をカスタムしてるからね。最近のマグル製品精密器具だから前よりもだいぶ魔法寄りにしないとすぐ壊れるんよ」

 

 確か、前は保護膜のようなものを作り出して適応させていたはずだが、今はどうも違うらしい。

 軽くカバンの中を漁る。分厚い本ぐらいの箱がいくつかと、さらに大きな箱が入ってるようだ。あとは教科書であろう冊子、さらに小さな...布?

 取り出してみると中でじゃらじゃらと音がした。どうやら財布らしい。

 

「そうそれ。資金だから持ってって」

「わかった」

「あとは...まぁ大丈夫か。強いていうなら買い物終わるまでは喧嘩しないように。メガネ外れたら困るし」

「そのぐらい空気は読める」

「僕も、流石にその騒がれ方は複雑な気持ちになるからね」

 

 確かに、トムにとっちゃ自分を倒した自分だと持て囃されるのに近いのか。複雑な感情を抱きそうではある。

 まぁ、喧嘩というかあのやり取りもコミュニケーションの一種でしかないわけで。俺達はどちらも記憶を持った人生二周目なのだし、そこまで意地を張って喧嘩する精神年齢でもない。何か引っ掛かる感覚はあるものの時と場合くらい弁えられる。

 

「んじゃいってら。なんかあったらここにいるから」

 

 ついでにバックヤードの仕事をする、と告げたシユウと別れて、店の方に戻る。

 と、突然後頭部に衝撃を受けた。驚くように隣を見るとトムも同じ目にあったらしく目を白黒している。

 そのまま流れるように肩に手を回され、俺達を丁度挟むように二人の人物が並び立つ。

 

「よう!君らが店長の子供だって?」

「つまり僕らと同じ双子ってこと」

「しかも後輩!」

「こりゃ新年度が楽しみだな」

 

 赤毛だ。とても特徴的な赤毛の、顔が瓜二つな二人組は楽しそうに話しかけてくる。先ほど言われた通り双子なのだろう。

 何なんだ、いきなり。

 

「誰だ?」

「こいつがフレッド」

「そいつがジョージ」

「ここでアルバイトしてる店員」

「ついでに君らの先輩になる」

「「よろしく、店長の息子さん」」

 

 正面に回りながら笑顔で手を差し出してきた。勢いに思わず握手を返したものの、何というか、色んな意味で驚いた。

 

「あー、俺はシュウだ。苗字はない」

「僕はトム...待ってくれ、君達僕らが彼女の息子だって知ってるのかい?」

「そりゃ知ってるさ。店長が教えてくれたからな」

「アレで認識されるの嫌なんだろ?だから店長の息子さんって呼んだんだ」

「それは、まぁ、助かった」

 

 随分とテンションが高く楽しげだが、気が利いている。何というか、シユウ好みの少年達だ。アルバイトはもしかしたら気質を買って雇っているのかもしれない。

 俺が知らないということは少なくとも最近知り合った、それこそ学校で知り合ったのだろう。ルシウス経由で知り合ったドラコのように、親同士の付き合いではないと思う。断言できるわけではないので憶測ではあるが。

 

「実は絡んだのは宣伝も兼ねてだ」

「俺たちはホグワーツでイタズラグッズを売ってる」

「お前達は色んな意味で知名度が出るだろ?」

「だから広告塔になってほしい」

「その代わり俺たちはお前達の色んな手伝いをする」

「たとえ寮が別れててもな。どうだ?」

「商魂逞しすぎるな」

 

 イタズラグッズ。なるほど、だからか。どちらが先かはわからないが、互いに目をつけ手元に置いた形がアルバイトと店長という関係なのだろう。俺たちのよく使う杖といい。シユウは気まぐれでジョークグッズを作る傾向があるからな。

 

「トム、お前は...目が輝いてるな」

「何、随分面白そうなことをしていると思ってね。そういう話なら大歓迎だ。ゆくゆくは僕がパトロンになれるよう動いてもいい」

「マジかよ!最高だな!」

「夢はでっかくだ。期待していいんだよな?」

「無論。協力してくれるならね」

「あー...楽しそうで何よりだ」

 

 何かが気に入ったらしいトムは、おそらくフレッドと固い握手を再度交わしていた。まぁ、うん。楽しいならいいんじゃないか?

 俺としても特に反対する理由はない。実際楽しそうではあるし、俺もシユウの一部としてジョークグッズは興味が尽きない。

 

「...とりあえず、よろしく」

「あぁ、よろしく頼むぜ、後輩達」

 

 ジョージであろう人物と握手を交わす。なんというか、学校の楽しみが増えていいな。こういうの。





個人的に、あの双子はやりたいことを通す芯の強さと、友人のために動ける優しさがある好きなキャラなんです。なんかこう、最初から寮を超えた友情を築ける数少ない人物の印象。
なのに...どうして、救いはないのですか!畜生アンチになってやる!だから私はハリポタアンチなんだ!


Q.トム君なんで嬉しそうなん?

A.彼の悪逆非道な行いは色々あってマイルドになり、普段はシュウとの喧嘩でほんのちょっと垣間見える程度になっている。けどまぁ、子供的にいえばイタズラ好きではあるので、シンパシー的な何かを感じたのでしょう。
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