こちら魔法界ホームセンター 作:そこら辺に転がってる石
まぁ、うん。アイツやべーよしか言えないんだけどさ
てわけで突発時間稼ぎ話。今原作を捜索中なんだ。不死鳥の騎士団上巻と謎のプリンス上下巻しか見つからない。あとどこ行ったんじゃ
この路線、ホグワーツ特急と名付けられており、ホグワーツ魔法学校の最寄駅があるホグズミードへと一直線に走るらしい。年に6本しか走らない、いわゆる学生向け列車だ。
つまり、今乗っている殆どがホグワーツに在籍する生徒ということになる。無論新入生のみということではなく、在校生も乗っている。ごく稀に職員が乗っていることもあるそうだ。
まぁ、大体は新年度に向けての準備で忙しく前もって学校に行っている教員が多いのだが。シユウに限っては分身体が存在する影響でホグワーツ担当はここ数十年学校から出たことがないので、列車を利用したことはなかった。
「かぼちゃジュースを三つ。あとは...何かいるものあるか?」
「カエルチョコレートを一つ、あとかぼちゃのパイも」
「僕はいいよ。お弁当もあるしね」
さて、大体昼前に出発した俺たちだが、距離の問題もあり着くのは夕方、というかほぼ夜に差し掛かるそうだ。つまりは昼食が必要なわけで。
幸いにも車内販売があったのでとりあえず定番の飲み物を購入し、ついでにドラコの欲しがった菓子類を買う。学生にも手が届く良心的な価格設定だ。商品は魔法界にしかないものもあればかぼちゃパイやロックケーキと言ったイギリスならではの食べ物も見える。大半が甘いものか菓子なので、正直昼食に向かない気がするのは塩分が好みな俺だからだろうか。
俺とトムは一応事前情報として車内販売があったと聞いてはいたが、暇を持て余したシユウが気まぐれで作った弁当があるので買う必要はほとんどない。まぁ多分、弁当を持ってくるやつはほとんどいないだろう。荷物になるし、何より買うのと対して変わらないラインナップになりがちだ。
車内販売の女性が次のコンパーメントへと向かい、ドラコは俺からチョコレートとかぼちゃパイ、かぼちゃジュースを受け取る。トムにも飲み物を渡し、いそいそと弁当を準備する。
「それは...すごい変わった弁当だな。すごく美味しそうだ」
「今シユウの一人がアジアの方を旅しているらしいからその影響だろうな」
「弁当にこんな拘ってるのは初めてみた」
通常の弁当は果物にサンドイッチ、あと飲み物が適当に入っていればいい方だろう。切ったり箱に入っていたらなお上等。普通はラップに包まれ適当に鞄に突っ込まれているものだ。
対して、俺達が食おうとしている弁当は、何というか、豪華だ。主食こそサンドイッチではあるものの、ピーナッツバターを塗っただけなどではなく具材はぎっしりと詰まり、表面がカリッと焼かれた豪華なものだ。包み紙には魔法がかかっていたらしくどことなく暖かい。
別で包まれていた箱にはソーセージやナゲット、サラダが彩りよく詰められており、果物も季節に合ったものが丁寧に切られて仕切られている。
「いつ用意したんだ?」
「さぁな。まぁシユウにしちゃ手抜きな方だ」
「これでか?」
「豪勢な時は手間が倍かかる」
どこの国だったか。やばいぐらいに弁当にこだわりを見せていた国があった。なんせそれがそこらじゅうで大量に売っていたんだから驚きだ。
分身体は暇な時は本気で暇なので、こう言った凝ったことをしたくなるものなのだ。特にこれを作った家にいるシユウは俺たちの世話が目的で分裂した存在なので、学校に行くとなって本気で暇だったんだろう。若干ストレス発散にもなるので料理はとても良い。
そんなことを考えながらサンドイッチを頬張る。
「良いな、そういう弁当。覚えておこう」
「君の家にも例の僕妖精がいるだろう?頼んでみたらどうだ?彼らならきっと喜んで作ってくれるよ」
「あぁ、アイツテキパキ動くし結構料理が上手いんだ。帰ったら頼んでみるよ」
「気になるならホグワーツにも僕妖精はいるから頼んでみると良い。と言っても三食学校で出るだろうし弁当は必要ないかもな」
個人的な感想ではあるが、ホグワーツの食事は少し苦手だ。何というか、甘いものが多いというのもあるし、脂っこいというか、どこかしつこい食事が多いのだ。
正直普通の食事と言われればそれまでだが、弁当のように暇を持て余したシユウによって作られた数々の料理を食べたあとだと...少しきつい。
どうも俺はホムンクルスな影響か、シユウの頃とは味覚などの感覚がだいぶ違うのだ。シユウの頃であれば何でもかんでも楽しく食べれたのだが、この体になってから好き嫌いが増えた気がする。子供らしいと言われればそうなのだが...体が成長している過程の弊害だろうか。
そんな風に飯を食いながら雑談していると、不意にコンパーメントの扉からノックが聞こえてきた。
横を向くと、おそらく同い年ぐらいであろう少女が、扉についた小さな窓から見える。トム...は俺と同じ知り合いしかいないから良いとして、ドラコを見る。 首を振っている、ということは知り合いではないということだろう。
少し戸惑ったが、別車両に座る監督生が伝言を回している可能性もあるため、扉を開けた。
「食事中にごめんなさい。ここにヒキガエルが迷い込まなかった?彼のペットが逃げてしまったらしいの」
少し出っ歯な、くるくる髪の少女は淡々と告げる。言われて視線をずらすと、確かに彼女の後ろに小さく縮こまる少年の姿が見えた。
しかしヒキガエルか。フクロウや猫、ネズミなど、俺達は必要がないがフクロウ便に利用したり、純粋に魔法使いの使い魔ポジションとして連れ歩く人が多い種族は学校で飼うことを公的に認められている。魔法界に住む生き物はマグル界のそれらよりも賢く、意思疎通ができるやつが多いからこそ飼えるのだ。
で、それが逃げたと。大変だな、何かを察して逃げたか、単純に主人に嫌気がさしたか...さっきも言ったがだいぶ賢いので、そこそこの理由があって逃げてそうではある。
「見てないな」
「そもそも扉が閉まっていたから入り用がないね」
「閉める前に迷い込んでたり保護されていた可能性もあるでしょう?でもいないのね。わかったわ」
少女はそう言って、扉も閉めずにズカズカと次の部屋に行った。同じことを聞いているらしい。
後ろにいた少年はオドオドしながらもこちらに軽く頭を下げ、扉を閉めて必死に少女についていった。
「...あれはグリフィンドールだろう。僕の夕飯をかけても良い」
「後ろのはわかんねーが、ハッフルパフとかか?まぁでも少女については同意」
「随分と気が強いな...」
怒涛の勢いに唖然とするしかなく、逃避するかのように全員寮を予想し合う。何せここにいる全員ほぼスリザリン確定組なので、ああいう性格はちょっとレアなのだ。
しかしなかなかに豪快だった。人によっては色々と思うかもしれないが、俺としてはなかなかに興味深いと感じる性格だ。同い年だろうし名前ぐらい聞いておくべきだっただろうか。もしもう一度来るようなら聞いてみたい。
ネームドキャラへの軽い接触と、魔法界でもイギリスだから食文化は似ているよねって話。こうやって考えると日本の弁当ってすげーよな
弁当部分少し前の私が深夜テンションで書いていたのだけどお腹空いてたんだろうか
軽い人物紹介だ!味をしめた!
なぜか賢く礼儀正しいよドラコ君!
原因1 行動を共にする人が自分よりも知識人
原因2 ルシウスはマグルを認めている
原因3 悪いことは叱ってくれる人がいる
原因4 家の僕妖精が礼儀正しく賢い
原因5 彼は知っている
実際のところ、無条件で全てを認めてくれる環境と自分より劣った人との過度な交流は変な性格を作りやすそう
この世界のドラコ君は人生二周目の双子と行動を共にし、現教員との接触が多かったため変に歪んだ性格にはなっていないよ!
貴族たるもの常に優雅たれの精神ってことだね!