こちら魔法界ホームセンター   作:そこら辺に転がってる石

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基本的に一話2000文字程度に書いてるのですが、賢者の石がけの字も出てこねぇ
なんか書きたいこと書くと妙に変なシーンが増えてく....ふしぎ...


同じ名称の違う塗料

 魔法薬学は、少なくとも俺たちはなんの問題もなく終わった。

 初回なので座学を軽く行い、数人でグループを組んで薬を作る前段階、下拵えとも言うべき作業を行なった。すでに経験済みの俺やトムの他、家庭で習っていたであろう生徒の何人かが完璧にこなし、スネイプが若干スリザリン寄りに褒めていた。

 一人だけ、グリフィンドールのオドオドとした少年が調合間違いを起こしかけていたが、トムが近くにいたためことなきを得ていた。随分と手広く面倒を見ているらしい。

 

 ...毎度思うが、手間の多い調合をなぜあの先輩は数秒台の前に立ち素材を投げ入れるだけで作れていたのかが甚だ疑問だ。あの光景をスネイプに見せたい気持ちが若干出てきたのだが、古代魔法を探せば習得できたりするのだろうか。

 

「それで、どうするんだい?」

「何が?」

「あの森番のところだと。ハリーに誘われていただろう?」

 

 授業が終わり教科書をまとめているとトムに尋ねられた。

 そう言えばそんな話をしていたな。喧嘩が始まったせいでその辺の会話をすっかり忘れていた。

 

 トムはトム・リドルの時の記憶からハグリットが苦手らしい。対して俺はハグリットに対して...まぁ、何か特別思う事はない。

 かつてそんな生徒がいて、そんな生徒が退学となり、ダンブルドアが森番にした。正直それしか知らないので他になんとも言えない。シユウの時でさえ、授業内容で何か尋ねることもないし教員として担当寮について話すこともない。森番としての彼に対して接する理由はなく、野生を解放した先輩との遭遇を恐れてあまり禁じられた森に近づいたことがないので話す事はなかった。

 

「どっちでも良いな。...妙に律儀だな。お前がハリーに何を見出してるのか知らないが、俺にとっちゃ事前に知り合った一介の魔法使い以上ではないんだ」

「だろうね、シュウの性格は知っているよ。狙われた上で面倒と呆れ無関係を言い放って最後まで何もしなかったわけだし」

「それは、いやそうなんだがなんか複雑だなそれ。俺の話じゃねーし。そう言う話を含めるならお前そう言うタチじゃねーだろ?」

「得られるものは全て得るのが僕さ。前は兎も角今の僕が否定する理由もない。友人の誘いなんだ。断るわけがないだろう?」

「...お前なんでグリフィンドールなんだよ」

「慣れたからね。君こそスリザリン以外でも良かっただろうに」

 

 つまり、トム・リドルとしてはハグリットは嫌いだがそれはそれ、ハリーに誘いを断る理由もないし、友人や森番と仲良くしていた方が色々と都合が良い、と。まじで思考が利用できるものはなんでも使うと言わんばかりのそれだ。少なくともグリフィンドールらしくない思考回路でよく入れたものだとむしろ感心する。

 

 今の会話は特に隠すことなく喋っていたため、左右にいたハリーやロン、マルフォイにも聞かれていた。前々から付き合いのあるマルフォイは特に気にした様子がないが、ハリーは俺がどうでも良いと言ったことに少しばかり悲しんでいるように見えるが、まぁどうでも良い。

 

「冷たくないか?いくら知り合ったばかりだからってそんな言い方はないだろ」

 

 噛みついてきたのは案の定と言うか、そんなハリーの様子を見たロンだ。先ほどのマルフォイと喧嘩した時ほどの勢いはないが、疑問と若干の軽蔑を込めた声で咎めてくる。

 

「知らん、慣れろ。俺は人に媚び売るような性格じゃねーんだ。仲良くなりたきゃ相応のメリットを俺が見出せるよう動け」

「だから、そんな言い方!」

「諦めろウィーズリー。シュウはずっとこんな感じだが、別に話しかければ普通に対応するし誘えば来る。面倒くさがりの捻くれ者なだけなんだ。シュウ、さっきの話だがこの後予定もないし森番のところに行きたくないわけじゃないんだろう」

「お前随分俺のこと下げるな...。まぁ、そうだな。別に行かない理由もない。ドラコはどうするんだ?」

「残念ながら寮の先輩にお呼び出しをもらっているんだ。ついでにクラッブとゴイルにも用があってね。シュウとは別行動になるかな」

「じゃあ行くか」

 

 交友関係的にこの後もドラコと、まぁ宿題やらなんやらやると思っていたので断るつもりだったが、その予定がないのならまぁ、行っても良いか。

 掌を返したような俺の言葉に、トムはだろうな、と言う表情をしてハリーは先ほどと打って変わって喜びの表情を浮かべる。一方ロンはとにかく困惑しているようだ。何が何だかわからない、といった顔をしている。

 

「ロン、いいことを教えよう。この無表情淡白兄上は何か考えてるようでその実何も考えてない。口に出した以上の感情も何もないから適当に接するのがお勧めだよ」

「え?どういう...?」

「つまりアホなんだよ」

「バカにしてんのか。表へ出ろ愚弟、今までのオモチャじゃ済まねーぞ」

「あれは僕への縛りのようなものだ。制限がないなら僕が勝つ」

「一度も何一つ勝てたことのないお前がか?」

「戯れ合うのは良いけど巻き込まれるのはごめんだから僕はこれで」

 

 一触即発、腰にある杖を掴むかどうかの睨み合いをし始めると、危機を察知したドラコがそそくさと荷物をまとめて去っていく。

 ...冷静に考えればここはまだ魔法薬学の教室だ。スネイプは奥に引っ込んだとは言え、暴れて小瓶の一つでも落とせば大惨事になる。

 それに、今あまり習っていない魔法を含めた争いをするのはややこしい事態になる。

 

「チェスだな」

「了解」

 

 俺と同じ思考に至ったのだろう。提案すると即座に了承し、俺もトムも何事もなかったかのように荷物をまとめて席を立つ。

 ハリーとロンが動いてないな。最初の頃のドラコを思い出すような顔をしている。

 

「おい、森番ところに行くんだろ?」

「...え、あ、うん!」

「なんなんだこの二人...」

 

 ロンがずっと呆れてるな!疲れるぞ、そんな顔。




ちょこっと掘り下げコーナー。メモとも言う

シユウ
元凶。悪い事はそんなにしてない
分身がいっぱいいる。一体改造して子供姿にしようと思ったら失敗した
楽しいことしたいなー、と漠然とした目標を立てている
他人に興味がなさすぎるせいで自分の評価と知り合いの生死がよくわかってない。
マグル学教員・よろずや店長・ヌルメンガード居候と肩書きがいっぱい

シュウ
ホムンクルス兄。シユウの分身の記憶と.を持っている。
シユウに心底協力的でトムに若干敵対的。他者には無関心
失敗したのでシユウとの記憶行動の同期機能は消失。あと表情があんまり動いてないらしい。ちゃんと感情はある。
とある物を常に所持している
夢はない

トム
ホムンクルス弟。ヴォルデモートの魂と.を持っている
シユウに若干敵対的でシュウに協力的。他者との接触を増やしている。
赤子の頃ヴォルデモートにアタック(物理)されたせいで闇の帝王中に入っちゃった。今の姿はとある人物の少年時代にそっくりらしい。
やべー先輩からお願い事をされてる
夢はホグワーツの教員
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