こちら魔法界ホームセンター 作:そこら辺に転がってる石
ここで言うと器が小さいかもしれないが...気になる...それ書く必要あったか...?
話数が多いのは文字数が少ないからじゃよ。
魔法とはなんだろうか。簡単に使い学ぶが、私はすごく奥が深いと思う。
杖を振り詠唱すると起こる現象。どのような力をどうやって変換しどう発現させているのか。魔法薬を作る際にマグルの世界に存在している素材しか使わないものでもなぜ魔法薬となるのか。箒などの道具を使うときはなぜ杖が必要ないのか。そもそもどうしてマグルの製品と魔法は相性が悪いのか。
妖精の魔法と通常の魔法、古代魔法の違いは?禁じられた魔法はなぜあそこまで強いと言われている?魔法生物はどう言う原理で生まれた?
疑問は尽きない。なぜか魔法界にいる人々は魔法というものを当たり前だと軽視している傾向にあり、こういった根本に触れるような研究をしている人は少ない。魔法から何かを生み出しても、生み出した魔法が何かを調べる人はほぼいない。
だからこそ、私は逆にマグル学を重視する傾向がある。化学と言う原理を利用し当たり前として使っている彼らは、全体の人数の多さかそれとも当たり前となったのが近代だからなのかその根本を調べようとする物が多い。それらの大半はこちらで利用できるどころかその理論さえあればあれが完成する、みたいなものもある。
まぁ、こちらに存在する魔法のせいで崩れる理論もあるので一概に良いとは言えないのだけども。
「あーあれ?賢者の石よ。ホグワーツの立ち入り禁止な四階に移動したとかなんとか。まぁ罠いっぱいだしお勧めしないかな」
「んなあっさりと」
「いつかはバレるものよ。特にホグワーツって噂の広まり凄すぎるからね。あと知ったところで何もしないでしょ君らは」
サラッと告げたのはシュウが先ほど私にしてきた問いかけ。グリンゴッツで盗まれた盗品の話だ。
珍しく夕飯の前にシュウだけで話しかけてきたと思えば割と予想外な問いかけを行なってきた。私もだけどシュウもトムも学校内で親子関係と見られる行動を避ける傾向にあったので今までこういった事は全然なかったんだけどどう言う気の回し方だろうか。まぁ良いけど。
「すでにフィルチ君が数人入ろうとしたのを目撃したって報告してたし。まぁ入ったところで何が起きるでもないんだが」
「何があるんだ?罠って言ってたが」
「いくつかあるけど、最初のは迷い込んだ子供用に私のトラップ仕掛けてあんの。ゲームのクリア時間が私より早かったら開く扉。マグル製で鍵開け呪文対策してあるから避けられないだろうね」
「むしろ入り浸る奴いそうだな」
「一応対策済み」
まぁ、それは思わなくもなかったけどあれ以外何も思いつかなかったのだ。そもそもど忘れ呪文やらなんやらたくさん仕込んでついでに私の分身一人待機させとこうかとか思ってたのに却下したのはアルバス君だ。曰く、子供を苦しめるのは望んでいないのだと。
アレは石を守りたいのかそうでないのかがさっぱりわからない。
そもそも、何故ホグワーツなのか。ここは安全だと言う慢心か?襲撃される前提の罠というのも気になる。
あれでは何かを待っているようだ。それが狙われていると確信を持っていて、それを受け入れるための場所をご丁寧にも用意したような印象を受ける。考えすぎかもしれないけどね
「ところでなんで私に聞きに来たのさ。欲しいの?」
「いや要らん。そもそも俺らが歳をとるかどうかも疑問だし生きれるかどうかも怪しい」
「それはそうかもね。なんせ君らの体よくわからんし」
「...作った本人がこれだからなおのことだな」
仕方ないじゃないか。初めての試みだったんだ。ホムンクルス作成はそもそも禁止されている影響で資料が少ないし、私の分身を混ぜ込むと言うオリジナルが入っているせいでだいぶ複雑なことになってしまった。
結果できたのは二人に増えた子供だし、片方は赤子にしては若干成長しているしもう片っぽは中身ないしで、ぶっつけ本番じゃなかったら失敗作としてどうしてくれようかって感じだったし。
「そもそも予想外なんだよな...箒乗れないんだって?」
「誰から聞いたんだ、それ」
「フーチ先生。流石に妙だからって一応報告もらってる」
随分と苦い顔をする。トムが来ていないのはこの辺を詰められると悔しいからだろうか。若干プライド高いし。
そう、どうにも彼ら二人とも箒に乗れないらしいのだ。飛行訓練の時に発覚したらしく、箒が1ミリも動かなかったらしい。
初日なのでうまく飛べない子供はいる。地面に置いた箒にうまく命令が出せず、手元に飛んでこない子もいる。だがそれでも魔法使いであれば少しは動くのだ。揺れる程度であれ数ミリ浮く程度であれ、多少空は飛べる。
フーチ君は魔法使いだが魔法の使えない存在、つまりスクイブの可能性も考えたらしいが、他の教員に聞けば魔法の発現は成功させていると教えてもらったらしい。ならばなおのこと妙だ、何か原因があるのではと使っていた箒から何から調べてくれたようだが...むしろ、本人に問題があると言う確証を持っただけで終わったらしい。
さて、と最初に少し考えていたことを思い出す。魔法とは便利なようで不便だ。杖魔法を二人は使う事はできるが、箒で飛ぶ事はできなかった。しかし学校に来る前私の魔法で作った道具類を使用して決闘なりなんなりしていたので魔法道具が使えないと言うわけでもない。魔法薬の調合ができているので、いわゆる魔力を込めるような動作にも問題がないのだろう。
原因不明。なぜか空だけ飛べないらしい。
「十中八九君らの肉体のせいだろうねー。シッターな私暇だし箒関係の研究するか」
「一応言うとトムが前に使ってた箒のない飛行はいけたそうだ」
「それ死喰い人のだっけ?あとで情報くれっていっとくか」
黒い煙のような物体に変わって空を飛んでいた気がする。目撃回数が少ないのであれがどう言う飛行なのかよくわかってないのだけども。
最悪はそれを改良して箒で飛んでいる風の魔法でも作ろうかと考える。もしくは二人専用箒を作るとか。一年の間は箒の個人所有ができなかった気がするので来年の話にはなりそうだ。
「...お前に問題がある可能性は?」
「無きにしも非ず。シュウも知っての通り私って私ですし?でも箒では飛べたから直接的な原因かと聞かれると難しい話だ。原因次第だけどもしやさっきの話賢者の石でも使った方が早く治療できるのでは...?」
「話がややこしくなるだろそれ。正直俺はクィディッチにも箒での飛行にもこだわりはねーから問題はないが」
「この後の授業の方が大変そうだ。なんとか話つけとくわ」
飛べないんじゃ授業にならないだろうしなぁ。こっちで個人授業って借りても良いけどいつも暇なわけではないし。難しいところだ。
もしかしたらスリザリンで変な噂やグリフィンドールでちょっとした冗談が飛び交う可能性がないわけでもないが...まぁどーにでもなるでしょ彼らは。見た目は子供頭脳は大人って感じだし。
「頼む...あー、そう言えば」
「え、まだなんかあんの」
「いや、さっきの賢者の石の話。妙に気になるんだよな...妙な感覚だ。すぐじゃないと思うがそのうちなんか起こるんじゃないか?」
「ふむ?その感覚はよくわからないが気にしておこうか」
なんだろう感覚って。シュウは記憶や感覚の半数が私だから自分同士で話してる感覚が多かったんだけど、その勘は妙に引っかかるな。少なくとも私のセンサー的なものには引っかかっていない何かを感じ取ってるようだ。
うーむ考えて行動することが多すぎる。授業対策してクリスマスまでに箒研究進めて賢者の石のことまで気にしろとはなかなかに酷な。分身いなかったら詰んでたぞ。