機動戦士ガンダムSEED INFINITY   作:吉良/飛鳥

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ロリババア さっさと地獄に 落ちやがれ~~Byイチカ    素敵な死の575ね♪Byカタナ    対面で言われたら怖すぎますよ此れ……Byシン


PHASEFINAL『最終決戦Ⅱ~The Last Dance~』

 

レクイエムはファウンデーションの切り札であるので、レクイエムの防衛には多くのモビルスーツが配置されており、数の力で押し切る心算だったのだが……

 

 

「纏めてふっとべぇ!!」

 

 

――バガァァァァァァァン!!

 

 

ライトニングバスターから託されたミーティアを装備したインパルスのミーティアフルバーストによってレクイエムの防衛部隊は全壊状態となっていた。

フォースシルエットをパージしてミーティアと合体したインパルスだったが、実はブラストシルエットを再装備し、デリュージーレール砲と長射程ビーム砲『ケルベロス』を展開した状態でミーティアとドッキングした事で其の火力はミーティアフリーダムに匹敵する火力兵器となっていたのである。

 

此の完全殲滅兵器と化したミーティアインパルスだけでも厄介なのだが、此の場にはアスラン、ロラン、ムウと言ったスーパーエース級も集結しており、レクイエムの防衛を行う事は最早不可能となっていた。

 

此の状況に戦場から離脱しようとする兵士もいたのだが――

 

 

「逃げられると思ってんのか?」

 

「一度戦場に出たのならば、勝って生き延びるか負けて死ぬかの二者択一でしょう?

 目前に迫った死に怯えて逃亡を選ぶくらいなら、最初から戦場に来るべきではなかったわね。」

 

 

それらの機体はゾルガとアグネスを葬ったイチカとカタナ――エクスキャリバーンが撃滅していた。

スコア10に至ったパーメットフィールドの中に入ってしまった敵機は操縦権を奪われて操縦不能になり、その上でエクスキャリバーンのユキヒラ参型とセツゲツカに斬り裂かれ、其れを回避した連中にはエスカッシャンでの全方位ビーム砲攻撃が待って居るのだから地獄だろう。

仮にエスカッシャンの攻撃を回避したところで最後には絶対に相手を殺す無慈悲な『データストーム根性焼き』が待っているのだから、これはもう手札0枚でフィールドのカードも0枚の状況で3体の神を倒せと言うレベルでムリゲーだろう。

 

 

「露払いは済ませた!全力でブチかませぇ、シン!!」

 

「はい!!」

 

 

此処で真打の『ゼウスデスティニー』がゼウスシルエットの特徴とも言える最大級の超超巨大レールガンを構えてレクイエムの発射口に向けて発射する。

モビルスーツに搭載されているレールガンは、ストライクフリーダムに搭載されている『クスィフィアス 3レール砲』が此れまでは最強の実弾兵器だったが、ゼウスシルエットの巨大レール砲は其れを遥かに凌駕する威力があり、其の破壊力は宇宙空間から放って地球上の巨大建造物を木っ端微塵に出来るレベルであり、先の大戦時には実は試作機が完成していたのだが、そのあまりの強力さにデュランダルが正式採用を見送ったほどであるのだ。

 

そして其れを喰らったレクイエムだが、これが通常の待機状態であったのならば防御用の陽電子リフレクターが作動しているので無傷で済んだのだが、今回はその陽電子リフレクターが機能していなかった――カンザシが外部ハッキングでレクイエムの防御プログラムにウィルスを打ち込んでレクイエムの防御を0にしたのだった。

 

そしてそうなればレクイエムを護るモノは何もなくなり、ゼウスシルエットの一撃を喰らったレクイエムは爆発四散!!

 

此の戦いもいよいよ大詰めを迎えようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダムSEED INFINITY PHASE FINAL

『最終決戦Ⅱ~The Last Dance~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラウドディフェンダーとドッキングしてマイティストライクフリーダムとなったフリーダムは正に次元が違う性能を発揮していた。

カルラを護ろうと迫りくる雑兵をいとも簡単に切り捨て、致命傷にはならないがモビルスーツには致命傷と言わんばかりに主に頭部を破壊していた――そして其処から距離を詰めてカルラと肉薄する。

 

 

「く……なんだこれは?先程までとはまるで違う……此れがフリーダムの真の力なのか……!!」

 

「僕は……僕達は負けない!

 人の未来を、明日を奪おうとするに等しい野望なんてこの手で砕く!!」

 

 

フツノミタマとシュペールラケルタの二刀流のフリーダムに対し、カルラも対艦刀の一刀流で対応し対艦刀の大きさでフツノミタマとシュペールラケルタを受け止めて鍔迫り合い状態に……カルラの対艦刀は対ビーム処置が施されているのでシュペールラケルタの斬撃を受け止める事が可能だった。

 

 

「なら!!」

 

「!!!」

 

 

此処でフリーダムは前蹴りを繰り出し、カルラは其れをギリギリで回避したのだが、其処に続けざまにフリーダムの額からディスラプターが発射された。

此れを喰らったら問答無用で戦闘不能になるので、カルラは其れをギリギリで回避してカウンターの一撃を放つも、其れは金色と桜色の粒子フィールドによって阻まれフリーダムの本体に届く事はなかった。

 

 

「なんだこの機体性能は……卑怯だぞ貴様等!!」

 

「条約の穴を突いて違法な性能のモビルスーツを開発してた君達がそれを言う?

 だけど、戦場で『卑怯』って言葉を使う時点で君達の底が見えたよ……本物の戦場には卑怯って言葉はない……戦場では、生き残る事が全てで、生き残るためには自分の持つ力を全て発揮するんだぁ!!」

 

「戯言を……!

 我らアコードこそが人類を導く存在なのだ!私も貴女も其の為に生まれた……なのに何故、貴女は私を拒むのだラクス!私と共にあれば貴女はアコードとしての能力を最大限に発揮出来る!

 私と共に新たな世界の支配者となる事も出来る……何故それを拒んで取るに足らない愛などに拘るのです!」

 

「愛は遺伝子の相性を超えるのです。

 確かに私は貴女と添い遂げる為に生み出されたアコードであり遺伝子的には最高の相性なのでしょう……ですが、私は貴方に何も感じません――そう、キラと初めて出会った時に感じた運命的なモノは何も感じなかったのです。」

 

「愛など、所詮は幻想だ!!」

 

「そう思っている以上は私とキラには勝つ事は出来ませんわ……貴女を本気で愛している存在が居る事に気付かない限りは……」

 

 

マイティストライクフリーダムとなった事でドラグーンがなくなったため、ドラグーンを持つカルラの方が空間を制圧出来るかと思いきや、カルラのドラグーン攻撃は全てフリーダムが放出する粒子によって防がれ、更にキャリバーンが展開したパーメットフィールドによってその動きを大きく阻害されて其の真価を発揮する事が出来ず、結果としてカルラは劣勢を強いられることになったのだ。

 

 

「愛などは一時の気の迷いだ!遺伝子で管理するデスティニープランこそが世界を安定させると何故理解しない!!」

 

「確かにデスティニープランを使えば世界から争いは無くなるのかもしれない。

 だけどデスティニープランは進化を許さずに停滞を強いるモノだとも言える……安定した世界は素晴らしいけど、其のままでいたら世界は何れ衰退し、人は未来を失ってしまう!

 僕達は変わっていける世界が、明日が欲しいんだ!!だから僕達は戦う……其の覚悟はある!」

 

「デスティニープランの描く未来が衰退などありえん!

 母上の導き出した答えが間違いである筈がない……我等アコードは、世界を管理する存在なのだぁ!!」

 

 

それでもフリーダムとなんとか渡り合えているのは流石はアコードと言うべきなのだが、マイティストライクフリーダムとなった事でキラの操縦能力に対応出来るようになったフリーダムは『C.E最強のモビルスーツ』の名に恥じない性能を発揮し、カルラを猛烈に、そして強烈に攻め立て、やがてカルラは防戦一方となってしまった。

プラウドディフェンダーとドッキングした事でフリーダムはドラグーンが使えなくなったので、カルラはドラグーンを使えば優位に立てるのだが、カルラのドラグーンは先刻のフリーダムの広域電撃攻撃を受けてショートして使用不能となってしまい、結果として逆転の一手を打つ事も出来なくなっていたのだ。

 

 

「何が何でも人を遺伝子で支配して明日を奪うと言うのなら、僕は君を討つ!!」

 

「!!!」

 

 

此処でフリーダムは一度距離を取ってから腰部のレールガンを放つと、一気に肉薄してフツノミタマを振り下ろす。

カルラは其れを辛くも防御するも、フリーダムは即座に左手に持った連結状態のシュペールラケルタでカルラの右腕を斬り飛ばし、更にはフツノミタマとシュペールラケルタの二刀流でカルラを達磨にしてしまった。

此の時点で最早勝負あったのだが、キラもラクスもオルフェをこのまま生かしておく気はなかった……

 

 

「此れで……」

 

「お終いですわ!!」

 

 

戦闘不能になったカルラのコックピットに、ダメ押しとばかりにフツノミタマを突き立て、オルフェを完全に葬ろうとしたのだ。

だが、幸か不幸か、フツノミタマの一撃を受ける直前にカルラに小型のスペースデブリが衝突した事で僅かにコックピットの操縦席部分をハズレ、オルフェは貫かれずに済んでいた――とは言え、右腕を丸々失っただけでなく右半身も大きく損傷していたので即死を免れただけで死の運命は逃れられないだろうが。

 

 

「何故だ……何故、私が奴に……私にはアコードとしての使命が……」

 

「もういい、もういいんですよオルフェ……貴方は此れまでにもう充分アコードとして頑張りました……だからもう良いんです……此処で終わりにしましょう。

 世界は私達アコードを必要としていなかった……それが此の戦いで示されたのですから……ですが、貴方を一人にはさせません……私も貴方と一緒に地獄に落ちましょう。」

 

「イングリッド?……あぁ、そう言う事か……私を必要としていた者は、こんなにも近くに居たのか……其れに気付かぬとは滑稽極まりない。

 だが、私と共にお前が地獄に落ちる必要はない……お前は生きろイングリッド――アコードとしてではなく、一人の人間としてな。」

 

 

だが此の土壇場で、自分を愛していた人物がイングリッドであった事を知ったオルフェは、残る力を振り絞ってカルラの緊急脱出コードを起動して、イングリッドを機体外に強制排出し、直後カルラは爆発四散したのだった。

 

 

「オルフェ……私は生きます貴方の分まで……そして他のアコードの分まで。」

 

 

直後機体外部に排出されたイングリッドはフリーダムに保護され、そして此れにてファウンデーションとクーデター部隊の戦力はゼロとなり、プラントとオーブの連合軍の勝利が確定的になったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「妾の……妾の子供達がぁ……何故だ、何故妾の子供達があ奴等に負ける!」

 

 

敗北が決定的となったファウンデーションの女帝のアウラは、此の結果を受け入れる事が出来なかった――自身の研究の末に誕生したアコードはスーパーコーディネーターやプロジェクトモザイカの成功例にも勝る存在である筈だった。

だが、イチカとキラがガチモードになったらマッタク相手ではなく、シュラはアスランとロランに負け、他の四人はシンによって完封されてしまったのだから、その結果を受け入れる事は難しいだろう。

 

 

「その思考形態だから負けたんだよロリババア。」

 

 

そんな中で突如として聞こえてきた声。

その声が聞こえた方にアウラが向き直ると、其処にはエプロンドレスを着用し、頭にウサミミ型の何かを装備した紫色の髪の女性が存在していた――ファウンデーションの人物でなければ立ち入る事が出来ない作戦指令室にだ。

 

 

「貴様は……タバネ・シノノノか!!」

 

「大せ~い~か~い!!!

 天から降りたか地から沸いたか、それとも海から爆誕したか!世紀の大天才にして大天災!ちーちゃん曰く『この世のバグ』こと、世界のアイドルにして賞金額100万ドルの世界の指名手配者、タバネさんだよ~~!!」

 

 

其の正体はタバネだ。

アルテミスの作戦指令室にはファウンデーションの人物でなければ立ち入る事が出来ない――と言うのも、此処に立ち入るには専用のパスワードが必要であり、其れを知っているのはファウンデーションの幹部クラスのみなのだが、タバネは其のパスワードを解析してここに来たのだ。

尤も、10桁程度のパスワードを解析するくらいはタバネにとっては朝飯前なのだが。

因みに100万ドルの賞金額は、此の世界でモビルスーツの基礎理論及び、モビルスーツに関するあらゆる技術の基礎を作り上げたタバネの存在を取り込もうとした連合が設定したモノでありプラントはノータッチである。

 

 

「タバネ、シノノノ……貴様、何をしに来た!!」

 

「自分の思い通りにならなかったからイラついてんのかいロリババア?

 生憎だけど、お前の計画は絶対に成功しなかったよ?」

 

「なに?」

 

「此のタバネさんがお前如きの野望を感知してないとでも思ってたの?

 お前がアコードとやらを作り始めたその時からタバネさんは既に手を打ってたんだよ……カタちゃんとラクちゃんにはお前の作品には絶対になびかないように細工させて貰ったし、そもそも将来的にイッ君の敵になる奴らを私が見逃す筈ないっしょ?

 つまりお前は初めからこの私を敵に回してたんだよ……私を敵に回してお前如きの計画が成功する筈がないじゃんよ?」

 

「貴様……!!」

 

 

憎悪が籠った視線をタバネに送るアウラだったが、タバネには其れはマッタク意味をなさなかった。

イチカとカタナの最悪の未来を回避する為に数え切れない程の人生をやり直して来たタバネにとって、人生経験50年程度のアウラが勝てる筈がなかったのである。

 

 

「何故だ……何故貴様はイチカ・オリムラのカタを持つ!

 奴は所詮は戦う為だけに作り出された生物兵器なのだぞ!一歩間違えば人類の敵となる危険な存在を、なぜそこまで貴様は大切にするのだ!!」

 

「ん~~……ぶっちゃけて言うならイッ君はタバネさんのお気に入りだから。それとカタちゃんもね。

 最初はさ、カタちゃんにはムカついたよ?タバネさんの妹からイッ君を横取りしやがったと思ったからねぇ……でも違った。イッ君とカタちゃんはお互いに愛し合っていた……一方的な思いをぶつけて、思い通りにならないと暴力を振ってた箒ちゃんとは違った――って此れはお前に言っても分からないか。

 兎に角、私が望むのはイッ君とカタちゃんが幸せに人生を全うする事であり、その障害となるモノは全て排除する。

 イッ君とカタちゃんが幸せならタバネさんは満足で、其れ以外はどうでも良いんだよねぇ……まぁ、イッ君とカタちゃんのお仲間に関しては全力で力を貸してあげるけど、其れ以外はどうでも良いのさ……だから、お前の子供達を葬り去られても何も感じなかったよ。」

 

「く、狂っているぞ貴様……」

 

「狂ってる?狂ってるねぇ……そうだね、傍から見ればタバネさんは狂ってるように見えるんだろうね。

 だけどタバネさんは正常だよ?もっと正確に言えば正常に狂ってるのさ!イッ君とカタちゃんに幸せな人生を送らせる為に正常な理性を保ちながら、でもそれを成す為に狂気に染まった……理性と狂気、本来なら共存し得ないモノがタバネさんの中では共存してるのさ!

 だからさ……お前を殺す事にも躊躇はないんだよね?」

 

 

タバネの話を聞いたアウラはタバネの中の狂気に恐怖した……たった二人の人間の為に己の力を使い、障害となるモノは全力で排除する……其れこそタバネはイチカとカタナの為ならば此の宇宙すら滅ぼすくらいの事はするだろうと理解してしまったのだ。

一方でタバネはエプロンドレスの胸元から拳銃を取り出すとそれをアウラに向けた。

 

 

「ベレッタか……そんな旧世界の銃で妾を殺せると思っているのか?」

 

「殺せるよ、お前が生物である限りはね。」

 

 

タバネは迷う事無く拳銃の引き金を引くと、吐き出された弾丸はアウラの胸に命中した。

其れ即ち心臓を貫かれたと言う事で普通ならば即死なのだが、アウラは胸から血を流しながらも生きていた――アウラは自身が開発したアンチエイジング薬を事故で全身に浴びた事によって若返って子供の姿となり、其処から肉体的加齢がなくなったのだが、同時に細胞が常に活性化して今の状態を保とうとしており、外部から受けた攻撃によって受けた傷も即時に修復してしまうようになっていのだ――たとえそれが致命傷であってもだ。

 

 

「この程度で妾は死なない……って、なんだこれはぁ!?」

 

 

だが、タバネの攻撃を受けたアウラの身体は、手足の指先――身体の末端部分から硬直し始めて動かす事が出来なくなっていたのだ。まるで死後硬直がおきたかのごとく。

 

 

「アポトーシス……動植物を問わず、全ての生き物が持っている自殺する為の因子――自己崩壊の因子を活性化させるプログラムを弾丸と一緒にお前に打ち込んだんだよ。

 通常の数千倍にまで活性化されたアポトーシスは自己崩壊を成す為に細胞分裂を停止させ、結果として末端部分から筋肉が固くなり、やがてそれは全身に及んで、最終的には心臓が機能を停止して死に至る。

 そして其れを止めるすべはない……お前は此処で死ぬ運命だっただけの事だから精々それを受け入れな。」

 

「そんな……そんなバカなぁ!!」

 

 

先程打ち込んだ弾丸には数千倍にまで活性化された自殺因子『アポトーシス』のデータが搭載されており、其れを喰らったアウラの身体は活性化されたアポトーシスによって自己崩壊を引き起こし、末端から生命活動を停止し、数分後には全身の筋肉が硬直して活動を停止し、ファウンデーションの女帝は静かに死を迎えたのだった。

 

その後、イチカ達が現場に到着したのだが、其処にあったのは既にこと切れたアウラだけであり、其れ以外の計器類は全て操作不能となっており、それは即ちファウンデーションが完全に崩壊した事を意味しており、此の戦争は此処に終結を迎えたのだった。

 

 

「イチカ、此れって……」

 

「タバネさんがやったんだろうな……どんな方法を使ったのかは分からないけど、一滴の血も流さずに殺すとかハンパねぇよマジで……取り敢えず、ファウンデーションの女帝の死の真相はコズミックイラ史上最大の謎になるのは間違いないだろうな。」

 

「でしょうね……」

 

 

終結後、ファウンデーションは独立国家としての資格を失い、地球連合の一部として併合される事となったのだが、其れが発表されるギリギリのタイミングでファウンデーションの唯一の生き残りであるイングリッドが『ファウンデーションはオーブに亡命します』との発表をした事で、ファウンデーションはオーブに併合される事になり、イングリッドはカガリの秘書として日々を過ごしている。

 

 

――そして……

 

 

「今度はアフリカか……ったく、なんだって攻撃してくるかねぇ?

 私設武装組織程度の戦力じゃザフトの正規軍に勝てる筈ねぇだろうに……しかも投降勧告も聞かねぇってんだから性質が悪過ぎるぜ……」

 

「だが逆に言えば此方の投降勧告を聞かないのならば迷う事もあるまい……話を聞こうともしない相手ならば此方とて手心を加える必要はないからな。」

 

「仰る通りで……そんじゃ行きますか!」

 

 

ファウンデーションが起こした一連の騒動、通称『ファウンデーション事変』から一年が経過した。

あの戦いの終結後、連合からの独立運動は更に加速し、最終的に地球連合軍は形骸化して自然と消滅し、連合から独立した国家は夫々が独自に自国防衛を行う事となった。

それに加えてブルーコスモスも完全に解体されたのだが、それでも『アンチコーディネーター』の思想を持つナチュラルは一定数存在しており、そんな連中が独自に組織した武装集団がザフト軍の地球基地を攻撃する事も少なからずあった……が、これ等の武装集団に対しては嘗てのミネルバ隊とジュール隊を中心とした迎撃部隊、通称『掃除屋部隊』が対応してこれを壊滅させていったので大きな問題にはなっていなかった。

戦後の後始末とも言える仕事ではあるのだが、イチカとイザークは『此れも世界平和実現の為に必要な事』と理解しており、軽く拳を合わせた後に出撃する様はザフト軍の名物となっていると言えるだろう。

 

因みにだがファウンデーション事変から数ヶ月後にイチカはカタナと、イザークはカンザシと結婚し、まさかのダブル結婚式を行っていた。

参加人数も凄かったが、デュランダルとタリアの夫妻も結婚式には参加しており、更に野外会場で行われた披露宴では突如としてファウンデーション事変後にミレニアムに帰還せずに密かにミレニアムの緊急脱出艇を使ってミレニアムから脱出していたフレイを回収後に行方知れずとなっていたフリーダムが現れて、ラクスがフリーダムの掌に乗って一曲披露すると言うサプライズもあった――尤も、其の後フリーダムは直ぐに其の場から離脱し、現在もその行方は分かっていないのだが。

 

 

「それにしても、キラ達は一体何処に居るのだ?」

 

「さぁな……だが、俺達が本当にヤバい状況になった其の時は来てくれるさ……仲間のピンチには必ず駆けつける、其れがキラ・ヤマトって男だからな。」

 

「確かにそうだな……だが取り敢えずは……」

 

「目の前の馬鹿共をぶっ倒しますかぁ!!」

 

 

未だ世界から争いは無くなっていないが、それでも人々は平和の為に戦う事を放棄してはいない。

イチカ達が生きている間に世界が平和になるかどうかは分からないが、人々の心から平和の為に戦う意思がなくならない限りは世界平和の実現の可能性がなくなる事だけはないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっと、計算完了。

 イッ君とカタちゃんが此の世界で己の寿命を全うする確率は99.99%か……うん、100%の確率は存在しないって事を考えるとフォー9の確率なら最高だね。

 長かった……本当にここまで来るのに長かったよ。」

 

 

地球から遠く離れた火星軌道にある宇宙船にて、タバネはイチカ達の戦闘をモニターしながら満足そうに呟いていた。

数えるのが面倒になるレベルでのやり直しを行った末に辿り着いたこの結果に、タバネもようやく安堵したと言ったところだろう。

 

 

「ん?あぁ、此処まで辿り着いたんだね?やぁやぁ、よく来たね?」

 

 

そんなタバネは突如として振り返ると誰も居ない筈の空間に話しかけた。

 

 

「誰も居ない?

 いやいや居るでしょ……そう、君だよ。パソコンやスマホでこの話を読んでいる君の事だよ……いやぁ、ホント此処までよく来てくれた。

 え?読者に話しかけるな?メタすぎる?……はっはっは、此れは作者の意図とは関係なく、タバネさんの意思で行っている事だから問題ないよ……それはさておき、如何だった?楽しめたかな?

 きっと君達はこれを『インフィニットストラトス』と『ガンダムSEEDシリーズ』のクロスオーバー作品だと思ってるんだろうけど実は違う。

 この話はね……いや、この話に限らずアニメや漫画、ゲーム、二次創作と言ったモノは君達が生きている地球とは別の世界線に存在している地球で実際に起きた事なんだよね。

 いわゆる並行世界って奴で、普通は其の並行世界の出来事を知る事は出来ないんだけど、世の中には其の世界の出来事を閃きやアイディアって形で受信する人がいるんだ――そして其れを受信した人が其れを形にしたのがアニメや漫画やゲームに二次創作なんだよね。

 そうして無数の並行世界が認知されて来た訳で、このお話もその一つに過ぎないのさ。

 残念ながら、吉良飛鳥が受信した此の世界の歴史は此処までなんだけど、此の先の歴史を受信した其の時には続きが語られる事もあるかもしれないね。

 だけどまぁ、今はタバネさんと一緒に美しい地球を肴に一杯やらないかい?月見酒ならぬ地球(ほし)見酒ってのも乙なもんでしょ♪」

 

 

そう言うとタバネは片手に二つのグラスを、もう片手にオーブの最高級純米吟醸酒『焔の扉』を手に宇宙船のラウンジへと向かい、手酌した杯を地球に向けて高々と掲げていた。

その先にある地球は美しい青い輝きを放っているのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Fin 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダムSEED INFINITY

 

原作:IS-インフィニット・ストラトス 機動戦士ガンダムSEEDシリーズ

 

STAFF

 

 

 

企画・原案:吉良飛鳥

 

 

 

ストーリー構成:吉良飛鳥&kou

 

 

 

文章更生:kou

 

 

 

Specialthanks:読んでくださった読者の方々。

 

 

 

Thank you For Reading

 

 

 

Presented By 吉良飛鳥

 

 

 

 

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