機動戦士ガンダムSEED INFINITY   作:吉良/飛鳥

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終わらない明日……未来の無限ループか!?Byイチカ      確かに、そう聞こえるかもByキラ      明日が終わらなかったら明後日は永遠に訪れないわね♪Byカタナ


PHASE49『終わらない明日へ~Toward a never-ending tomorrow~』

 

アスランはジャスティスで、カガリはストライクルージュでジェネシス内部に侵入する事に成功し、二人は一路コントロールルームへと向かっていた。

コントロールルームまでの道のりでザフト軍の兵士と鉢合わせるかもしれないとアスランもカガリも思っていたのだが、意外な事にザフト軍兵士とエンカウントする事なくコントロールルームまで進む事が出来ていた。

 

 

「コントロールルームまでの護衛が存在していない?……誰も此処まで辿り着く事は出来ないと高を括っていたか……!」

 

「だがそのおかげでこうしてすんなりと進む事が出来た訳だがな。」

 

 

そうして辿り着いたコントロールルームだが、アスランとカガリはすぐに突入する事はせずに、先ずは外からコントロールルーム内部の様子を伺い、隙を見て突入しジェネシスを発射する為のコントロールパネルを破壊する心算だった。

アスランとカガリの二人でジェネシスを完全に制圧するのは難しいだろうが、コントロールパネルを破壊してジェネシスを発射不可能状態にする事ならば可能であり、アスランは父であるパトリックを人質にしてしまえばジェネシス内のザフト軍兵士達を黙らせる事も出来ると考えていた。

 

 

「お、おい、アスラン……お前の親父さん、コイツを地球に向けて放つ心算みたいだぞ!そんな事をしたら地球は……!」

 

「地球で暮らしているコーディネーターだって存在していると言うのに、ナチュラルを根絶やしにする為に同胞をも殺す心算なのか……完全に狂っている!」

 

 

だが此処でパトリックがジェネシスを地球へ向けて発射するように命令を下したのだ。

ガンマ線レーザーが地球へと降り注いだら、直撃した場所に存在していた生物は全滅するのは確実なだけでなく、直撃せずに余波を受けただけの場所でも多くの生物が死滅し、地球上に存在する動植物を問わずに九割の生命が息絶えると言われている――つまり、ガンマ線レーザーが地球に照射されると言うのは即ち地球が星として死を迎えるのと同義なのである。

 

己の妻を核攻撃で殺された事で『ナチュラル憎し、死すべし、滅ぶべし』の思考が大きく燃え上がったパトリックではあったが、自分がプラント最高評議会の議長、つまりプラントのトップに立った事でタガが外れ、ナチュラルを滅ぼす為ならば手段を選ばない復讐の鬼となってしまったのだろう。

だからこそ、本来ならば忌むべき力である『核』をザフトの戦力として使う事を厭わなかったのだ。

 

流石に地球へのジェネシス発射は喰い止めなければならないと思い、アスランとカガリは突入しようとしたのだが、其れよりも早く一発の銃声がコントロールルームに鳴り響いた。

其の銃声の発生元はコントロールルーム内に居たザフト軍兵士の銃であり、其の銃はパトリックを撃ち抜いていたのだ。

 

 

「ち、地球には俺の家族が居るんだ……其処に向けてこんなモノを撃てるか……!」

 

 

地球をジェネシスで攻撃すると言う狂気染みた命令に対し、ザフト内でも其れを制止しようとする者が現れ、その内の一人がパトリックを止める為に銃を抜いたのである。

此のまさかの事態にアスランとカガリはコントロールルームに突入し、アスランは胸を撃ち抜かれ命の灯が消えようとしているパトリックを抱き止めた。

 

 

「父さん……」

 

「アスラン……戻って来たのか……戻って来たのならばジャスティスの力を持ってしてナチュラルを滅ぼせ……ナチュラルを全て滅ぼし、純然たるコーディネーターだけの世界を……」

 

 

最期の瞬間に親子の再会を果たしたモノの、今わの際にもパトリックはナチュラルへの呪詛を口にし、そして息絶えた。

パトリックが死亡したのならばジェネシスが地球へ向けて放たれる事はないと、誰もがそう思っていたのだが此処で誰もが予想していなかった事態が発生してしまった――度重なる攻撃を受けたヤキンドゥーエが『被ダメージパーセンテージが50%に達したら発動する自爆プログラム』が発動し、更にヤキンドゥーエの自爆に連動したジェネシスの自動発射プログラムが起動し、地球へ向けての発射を開始してしまったのだ。

 

 

「此れは……如何するアスラン?」

 

「……ジェネシスの動力部でジャスティスを自爆させて核爆発を起こして、ジェネシスを内部から破壊するしかない……俺が単身で乗り込んでいたら、俺も死ぬ事になったが、君が一緒なら俺は死なずに済みそうだ。

 カガリ、君もルージュで一緒に来てくれ。」

 

「アスラン……あぁ、勿論だ!」

 

 

こうなってしまってはコントロールパネルを破壊してもジェネシスの発射を阻止する事は出来ないので、アスランはジェネシスの動力部でジャスティスを自爆させて内部からジェネシスを破壊する事を決めた。

アスランが単身で乗り込んでいたらアスラン自身がジェネシスと運命を共にしていただろうが、カガリが一緒に来てくれた事でアスランはジャスティスをジェネシス内部で自爆させても生き延びる事が可能となったのだった――高機動のエールストライカーを装備したストライクルージュならば、ジャスティスの自爆コードを起動してからでもジェネシス内部から脱出する事は充分に可能なのだから。

 

そうしてジェネシス内部に最強の爆弾を仕掛けると、アスランとカガリはジェネシスから脱出し、アスランはカガリからストライクルージュの操縦を変わって再び戦場へと戻って行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機動戦士ガンダムSEED INFINITY PHASE49

『終わらない明日へ~Toward a never-ending tomorrow~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連合、ザフト共に切り札を失って尚戦闘は終わる兆しがなかった。

連合はドミニオンを失ったモノの、他の戦艦は健在で其れに積まれた各種ダガーは出撃しており、ザフトもジンやゲイツなどのモビルスーツを出撃させ、正に戦場は混沌していた。

 

 

「えぇい、もういい加減にしろ!」

 

 

そんな中、アークエンジェルで補給を済ませたデュエルは連合の戦艦を一隻撃沈していた。

アサルトシュラウドを失った事でデュエルの火力は低下したのだが、アークエンジェルでストライクの予備として積み込まれていたビームライフルとシールドを搭載したデュエルは汎用性に富みながらも高い機体能力を如何なく発揮して見せたのだ――恐らく連合の兵士では、デュエルの真価を発揮する事は出来なかっただろうが、そのデュエルの真価を引き出したのが連合にとっては敵であるコーディネータだったと言うのは皮肉にもほどがあるかもしれない。

 

 

それはさて置き、ドミニオンを脱出した脱出艇は終わりの見えない戦場を漂っていた。

一応アークエンジェルに救助要請を出してはいたが、連合とザフト、そして三隻同盟が入り乱れている此の戦場では救助されるのは難しい――ロランも救助されたら御の字くらいに考えていた。

 

 

『アークエンジェルに救助要請を出してたのはアンタ達か!』

 

「此の声は……イチカ!君なのか!」

 

 

そんな中で救助艇内に聞こえて来たのはビャクシキからの通信だった。

イチカはドミニオンから射出されたであろう脱出艇を見付けると、カタナと共に其の脱出艇の回収に向かっていたのだ――其の脱出艇にロランが居るとなれば尚更だ……イチカもカタナも、ロランがドミニオンと運命を共にするとは微塵も考えていなかった訳だが。

 

 

『お前の言うイチカが俺かどうかは分からないが……だが一つだけ問うぜロラン……IS学園の生徒会長が意味する称号はなんだ?』

 

「愚問だね……其れは『IS学園最強』と言う事だろう?……私の記憶が確かならば、楯無が其の称号を奪われた事はなかったと思うよ。」

 

『あら、ロランちゃん大正解♪』

 

 

此処でイチカはロランに対して一つ質問をした。

その質問はイチカとカタナと同じ記憶を持つ者でなければ意味不明なモノなのだが、ロランは其れに見事に答え、同時に『自分もまた前世の記憶持ちだ』と言う事を暗にアピールしていたのだ。

 

イチカとカタナは此の世界のロランが自分達と同様の存在であったと言う事を確信すると、グラディエーターが脱出艇を両手で持ってアークエンジェルに向かい、ビャクシキは脱出艇が狙われないようにドラグーンを飛ばして周囲を警戒していた。

 

そうしてドミニオンからの脱出組は無事にアークエンジェルに辿り着き、ブリッジでは無事に再会を果たしたマリューとナタルが抱擁を交わしていた……だけでなく、ロランはアークエンジェル内のドッグエリアに向かうと、未出撃だったスカイグラスパーに乗り込み、ライトニングストライカーを装備するとアークエンジェルから出撃し、最終決戦に参加するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

終わりが見えない戦場にて、キラはミーティアを装備したフリーダムのミーティアフルバーストで連合とザフトのモビルスーツを不殺で戦闘不能にし、其の圧倒的な力を持ってして戦場を鎮圧する事が出来る状態になっていたのだが――

 

 

「戦争は終わらない……私が終わらせない!」

 

「く……!」

 

 

其処にプロヴィデンスが現れ、フリーダムのフルバーストを回避した上でビームサーベルでミーティアを破壊し、フリーダムは否応なしにミーティアをパージせざるを得なくしてしまったのだ。

フリーダムもプロヴィデンスも核エンジン搭載型のモビルスーツなので基本的なスペックに大きな差はないが、搭載されている武装に差があった。

フリーダムは核エンジンを搭載した事による無限とも言えるエネルギーを得て、現状ではモビルスーツに搭載出来る最強の武装である『プラズマ集束砲』をはじめとした多数の火器が搭載されており、火力ならば最強クラスであると同時に攻守速のバランスも高水準で備わっているのだが、プロヴィデンスはより攻撃に特化した性能となっていた。

肩に担ぐほどの大きさのビームライフルに左腕と一体化した巨大なビームサーベルは取り回しが難しい大型武装なのだが、其の武装の取り回しの悪さをオールレンジ攻撃が可能になるドラグーンが補い、結果としてドラグーンによる空間制圧を行いながら圧倒的な攻撃力で殲滅すると言う戦術を可能としていたのだ。

 

 

「此れ以上の戦闘は無意味だ、其れなのに何故戦うんだ!」

 

「愚問だなキラ・ヤマト君!

 私はアル・ダ・フラガの劣化クローンとして生み出された……其れも数多の犠牲を払いながらも短命と言う決定的な欠陥を抱えた失敗作として!

 アル・ダ・フラガ本人になる事も出来ず、だからと言って別人として生きる事が出来る時間は極めて短い……此れほどまでに呪われた運命を背負わされた私は、人類全てを裁き、そして其れを新たな礎としなくてはならない!

 故に私は戦うのだ……だから君も私と一緒来るべきだ――数多の犠牲の末に誕生した君とイチカ君は、私と共に世界を裁く側の人間であるのだから!

 ラクス・クラインも、フレイ・アルスターも君ほどの存在には相応しくない……彼女達を斬り捨て、君は新たな世界を作り出す義務がある。」

 

「ふざけるな!

 僕は貴方とは違う……全てを憎み、全てを壊そうとする貴方とは違う……僕には、守りたい人と世界があるんだ!」

 

 

 

――ティリィン……バシュゥゥゥゥゥ!!

 

 

 

クルーゼのフレイとラクスの存在をも否定する物言いにキラは激高し、SEEDを発動させる。

SEEDを発動させたキラの反応速度は正に超人レベルであり、フリーダムほどの高スペックモビルスーツでもその反応速度に機体が何とかギリギリついて行けていると言う状況だった――其れを踏まえるとストライクはバッテリー駆動のモビルスーツながら基本スペックは相当に高かったと言えるだろう。

 

其れでもドラグーンによる死角からの攻撃は厄介で、直撃こそ避けたモノの、何発かは掠ってしまい、シールドも破壊されてしまった――フルバーストを使えばドラグーンを全て破壊する事が出来るとも思えるが、ドラグーンはモビルスーツよりも遥かに小型であり、マルチロックオンでロックしても其の軌道を完全に追う事は難しく、マルチロックオンの範囲外である背後などの死角に入られてしまっては対応し切れないのだ。

此れにはキラも苦戦を強いられていたのだが――

 

 

「世界をぶっ壊そうとする迷惑な人間なんてのはお前だけで充分だぜ仮面隊長!」

 

 

此処でイチカが参戦して来た。

ロラン達が乗る救助艇を保護してアークエンジェルに持ち帰った後にイチカとカタナは再出撃し、カタナはイザークとディアッカと共に連合の艦隊の殲滅に向かい、イチカはクルーゼと交戦中のキラの助太刀にやって来たのだ。

 

更にイチカはキラとクルーゼの戦闘に割って入るだけでなく、ウンリュウパックに搭載されているドラグーンでフリーダムの死角に放たれていたプロヴィデンスのドラグーンを破壊して見せたのだ。

 

 

「な、なに!?」

 

「なにを驚いてんだ?ドラグーンを使ったオールレンジ攻撃はアンタの専売特許でもないだろ!」

 

 

ウンリュウを装備したビャクシキとプロヴィデンスでは搭載されているドラグーンの数に差があり、プロヴィデンスの方がドラグーンの数は上なのだが、プロヴィデンスのドラグーンはクルーゼがパイロットを務める事が決まってから急遽追加で開発されたモノだった為に僅かに、本当に僅かにクルーゼが操作してからドラグーンが動き出すまでの間にタイムラグが存在していた。

其れは時間にしたら0.1秒にも満たないモノではあるが、ウンリュウのドラグーンは最初からイチカが使用する事を前提に作られていたので此のタイムラグは存在せず、その僅かな差によってビャクシキは機体性能で大きく上回るプロヴィデンスと互角に戦う事が出来ていた。

 

更にイチカの参戦はキラにとっても有り難いモノだった。

如何にキラとフリーダムであってもドラグーンによる立体的な攻撃に対処するのは難しく、あのまま戦っていたらドラグーンによってフリーダムは大ダメージを受ける事になっていただろう。

だが、ビャクシキがドラグーンでプロヴィデンスのドラグーンと遣り合ってくれるのであればキラはプロヴィデンス本体に集中する事が出来るので形勢は一気に逆転していた。

 

キラはプロヴィデンスを戦闘不能にするためにビームサーベルを抜いて接近を試みるが、プロヴィデンスは近付けさせまいとビャクシキとの戦いで余剰分となっているドラグーンを自機の近くに呼び寄せてフリーダムに対してビームを放つ。

だがフリーダムは其のビームをビームサーベルで斬り飛ばすと背部のバラエーナーを放ってドラグーンを破壊する。

そして其のままプロヴィデンスに近付き左腕を斬り落とす――頭部も破壊したかったのだが、其処はドラグーンからのビームが放たれた事で回避に専念して破壊出来なかったのだが。

 

 

「く……だが、私は負けぬ!

 此の世界を否定し、全ての人類を裁き、新たな世界を始める為に今の世界は一度終わらなければならないのだ!」

 

「たった一人で世界を壊せる訳ねぇだろ、誇大妄想も大概にしろよマッタク……キラ、コイツは不殺で止められる相手じゃない――だからお前は下がれ。コイツは俺がやる。」

 

「……ううん、僕も覚悟は決まった。

 殺さずに済むなら殺したくはないけど、殺さずに済ます事が出来ない相手が居る事は僕も理解はしてるから……だから、僕も一緒に行くよイチカ!」

 

 

ドラグーンは全て破壊されて左腕も失ったプロヴィデンスの武装はビームライフルだけなのだが、其れでもクルーゼは戦う事を止めようとはせず、フリーダムとビャクシキに向かってビームライフルを放つ。

だが、ドラグーンの立体的攻撃があるならば兎も角として、ドラグーンが無くなったプロヴィデンスは重装甲の重武装のモビルスーツでしかなく、取り回しの悪い重武装ではビャクシキとフリーダムを捉える事は出来ていなかった。

 

そしてビャクシキは雪片を双刃モードで展開すると、フリーダムもラケルタビームサーベルを連結させた『アンビラクスハルバート』形態で展開してプロヴィデンスに向かって行く。

突撃してくるビャクシキとフリーダムに対し、プロヴィデンスはビームライフルを連射するが、ビャクシキとフリーダムは其れを回避しながらプロヴィデンスと距離を詰め、其のコックピットを貫いた。

 

 

「……成程、此れが最高のコーディネーターと最強のコーディネーターの力か……ならば今この時は、君達に此の世界を任せるとしよう……だが、何時の日か必ず第二、第三の私が現れるだろう。

 其の時に君達がどのような選択をするのか、楽しみだ……精々地獄で観戦させて貰うとしよう。」

 

 

コックピットを貫かれたクルーゼは仮面が溶解し、そしてプロヴィデンスは爆発し、其れと同じくしてジェネシス内部でジャスティスの自爆プログラムが起動してジェネシスが大爆発を起こし、ビャクシキとフリーダムは其の爆発に巻き込まれてしまった。

如何に物理攻撃には無敵とも言えるPS装甲を搭載しているとは言え、至近距離で核爆発を喰らっては無事では済まないだろう――プロヴィデンスとジェネシスの爆発が収まると、其処には大破したビャクシキとフリーダムの姿があった。

 

 

「キラ!イチカ!!」

 

「二人とも無事か!」

 

 

其処にアスランとカガリが乗ったストライクルージュが駆け付け、大破したフリーダムのコックピットにはキラが存在していたので回収したのだが、ビャクシキのコックピットにイチカの姿はなかった。

イチカの姿が無かった事に最悪の事態を考えたアスランだったが、良く見るとビャクシキのコックピットは外部から開けられた形跡があり、イチカはあの爆炎の中で何者かがコックピットから連れ出した可能性が浮上した――そうであればイチカは恐らくは無事だろうが。

 

ともあれ連合は核攻撃部隊が全滅し、ザフトはジェネシスを失い、互いに此れ以上の戦闘継続は不可能となった。

其れを確認したラクスは連合とザフト双方に通信を繋げると、『此れ以上の戦いは無意味』と伝え、双方の現時点での最高指揮官に対して停戦を要請し、ザフトも連合も其の要請を受け入れて停戦し、そして此の停戦を持ってしてラクスの仲介の元にプラントと連合の会合が行われ、其処でユニウス条約が締結されて戦争は一応の終わりを見せたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

プロヴィデンスにトドメを刺した後に核爆発に巻き込まれたビャクシキ。

其のパイロットであるイチカは、至近距離で喰らった核爆発の威力でコックピット内で強烈に頭部を強打して気を失っていた――ヘルメットを着用していても頭部への衝撃を軽減し切れなかったと言うところに核爆発の凄まじさが見て取れるだろう。

 

そうして気を失ったイチカは、現在一隻の小型宇宙艇に乗っていた。

 

 

「タバネ博士との約束で君を回収したが……こうして実際に見てみると、タバネ博士が君に入れ込んでいると言うのも納得出来る……私よりもずっと歳は下である筈なのに、君からは私ではとてもかなわない程の経験をして来たのではないかと思う程のモノを感じてしまうからね。

 そしてもう一人、カタナ・サラシキ君もまた君と同様のモノがあるのだろうね……カタナ君、イザーク君、ディアッカ君がザフトに戻れるように取り計らわなければだ……だが、此れも未来の為に必要な事か。」

 

 

其の宇宙艇を操縦しているのは嘗てタバネと邂逅していたギルバート・デュランダルだ。

デュランダルはタバネとの約束通りにイチカを戦場から連れ出し、そして現在自分と妻のタリアが暮らしているプラントの家に連れ帰って行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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