ぼっちちゃんを雌にするつもりが雌にされた元男(♀)の話 作:樽薫る
※アニメ以降のネタバレがあります
♯にちようびよりのししゃ
突然だが自分語りをしよう。
チートとかは無い。あえて言うなら容姿。
そもそも、“ぼっち・ざ・ろっく”が舞台なら音楽チートぐらいつけとけよとも思うが……無いモノは無い。
余所は余所、家は家……なんて、“かつて”言われた言葉が身に染みるのなんの。
まぁ別にそれは構わないのだけれど……。
―――欲しいもんは手に入ったし。
色々あったが12月26日、無事に“
残りの“未確認ライオット”とかも無事に“原作通り”進んでほしいとこではあるけど……。
「ん~……原作通り、ねぇ……」
少しばかり声に出してしまって、しまったと周囲を見渡すが別段、聞いてる人間もいないようだった。
聞かれても問題ないだろうけれど……。
ここは駅の構内、私は灰色のコートを着て立っていた。
STARRYでこの後バイトなわけだが、現在はお手洗いに行ったひとりをこうして待っている。
「迷子になったりしてないだろうなぁ………」
通い慣れた下北でそれはないと思うが、今朝は我が家で“眠そうにしていた”ひとりを叩き起こして来た故に、少しばかり不安が残る。まぁ、さすがにないと思うが。
生憎とクリスマス後ということもあり人も多いので、お手洗いが込み合っていてもおかしくはない。
コートの裾を引いて腕時計を確認するが、別に時間に余裕もある。
「ま、最悪ロインすれば……」
「お姉さん~暇ですか?」
―――でたよ。私がどれだけナンパされ慣れてると思ってるんだ。断り方だって。
「誰か待ってる? 時計見てたけどお姉さん待たせるような奴なら」
視線を上げれば、男が二人。
やっぱ男二人が多いよねこういうパターンって……。
「もう来ると思うので大丈夫ですよ~♪」
大体、そこまでしつこいパターンは無いが……。
「じゃあ来るまでお話でもしようよ!」
「ロインのID教えて?」
しつこいパターンだったか……まぁ昔はビビりもしたが、さすがこうしょっちゅうだとな。
てかナンパなら胸見るのやめろよなぁ。下心が透けて見えるようだ。
いるんよなぁ、私のおっぱい見て全力でくるやつ……。
「あ~えっと、スマホ忘れちゃったぁ」
「それじゃ取りに行こうよ! お姉さん家どこ! 車で送るけど!」
ここから車じゃ2時間どころじゃありませんよお兄さん。
……まぁ別にスマホ忘れてないけど。
しかしまぁ、珍しいぐらいにしつこいなぁ。
実はナンパも本日二度目だけど……一組目はひとりが一緒にいたけど私一人だと思ってたらしいし、腕組んで歩いてやったら話しかけられることもなくなったけど。
さて、ここはどうするか……。
―――ストレートに女子トイレ入るか。
「すみません、私」
話そうと思えば……突然、隣から腕を引かれた。
慣れた優しい力加減で、私はすぐにその柔らかい身体にぶつかって、抱き留められる。
視界に映るピンク色のジャージと、同じ色の髪と、黒いギターケース。
―――おいおい、こういうのは男たる
「……わ、私の彼女、なのでっ……!」
「はぅっ……♡」
───じゃなくて! ちょっと突然どうしたのこの娘!?
「ししし、失礼しましゅっ! い、行こうっ!」
「きゃっ、ちょ、ちょっとひとり……」
「……いいな」
「ああ、いいな」
◇
そのまま下北沢駅を出る
先ほどと同じなので、腕はもちろん引かれたまま……。
「ひ、ひとり、ちょっと待っ」
「あ、ご、ごめんねっ」
ひとりが立ち止まれば、私もようやく立ち止まれるが、呼吸はどうしたって荒くなる。
てか最近気づいたんだが、この娘は意外と独占欲が強い……いや意外でもないかぁ。
通行人の邪魔にならないように移動すると、ひとりは私の腕を掴んだままついてきた。
「てか、突然びっくりした」
「あ、その、ごめんね……慣れてる、んだろうけど……」
「まぁ助かったけどね。しつこい手合いもいるから」
助かったのは事実、それに……。
―――う、嬉しかったりも、するんだけど……。
「ねこみちゃん、すぐナンパされるね……」
「ああいや、まぁ私ほら、カッコいいしカワイイし」
「うん、ねこみちゃん、かわいいもんね」
カッコよくもあるからね? ……ね?
「だから、心配……」
「あ、いやその、それはまぁ、申し訳ないっていうか……」
くぅ、私のかわいさが憎い! てかこうなると容姿チートと思いきやデメリットもデカいんですが。
「だからねこみちゃん」
「へっ!?」
手を離すと、腰に手を回して引き寄せてくるひとり。
───ちょっと天下の往来……っ、そうですねクリスマス後、ポストクリスマス! わりとイチャついてるカップル多いからそんな目立たないね!
でも私は恥ずかしいんですが!?
「私から、あまり離れないで……ね?」
―――あっ、だ、だから“その目”ダメだってぇ……♡
「そのっ……は、はぃっ♡」
ひとりの手が腰から離れる。
少し名残惜しいけど、すぐにひとりの手が、
指を絡めて、しっかりと……。
「だ、だから、こう、するね……?」
顔を少し赤くさせて言うひとり。
私はこうなればここぞとばかりに“男らしく”やるしかねぇだろと、そう言う思考に至るわけである。
恥ずかしがりながらも、腕を引くひとり。
───男らしく、男らしく……っ!
振り返ったひとりが、それでもやはり“あの顔”で私を見る。
「い、行こ?」
「うんっ♪」
―――ダメだったわ……。
せめて腕ぐらい組んで男らしいところはアピールしなければと、ひとりの隣で私は体を寄せた。
往来で密着する形になっているせいか、ひとりはさらに顔を赤くさせる。
さすがにこの程度で今更“崩壊”するひとりでもないが、なにかあれば危ういだろう。
「そ、そのっ、ね、ねこみちゃんっ……」
「ん~どしたのかな~♪」
さらにギュッと腕を組む力を強める。
「その、あ、当たってる……」
動揺するひとりだけに聞こえるように、呟く。
「あててんの♪」
「あぅっ……」
―――よっしゃ勝ったァ!
そして、賢明な
―――これ、ヒロインムーブでは?
◇
ねこみちゃんと一緒に、
さっきまで組んでいた手も解いて、先を行くねこみちゃんに続いて入る形で入る。
すでにいるのは、いつも通り店長さんとPAさん、それから虹夏ちゃんもいて……
「おはようございま~す♪」
「ん、おはよねこみちゃん、ぼっちちゃん」
店長さんからの返事を皮切りに二人からもおはようと言われるので、私も返す。
「あ、おはようございます」
「おはよう」
突然後ろから声が聞こえて、びくっと跳ねる。
振り返ればそこには見慣れた青髪───リョウさんだ。
「実はずっと少し後ろにいた」
そのまま私達の間を抜けて店長さんたちの方へと移動するリョウさん。
「え、声かけてくれても良かったんですけど」
「……二人が腕組んでイチャついてたからとても」
え゛っ! み、見られちゃってた……ま、まぁ恥ずかしいけど、別にそれほど気にすることじゃない、かな?
なんて思いながら横のねこみちゃんを見れば……。
「ねこみちゃん?」
「ぅぁ……っ」
真っ赤になってた。
その、腕を組んだ時とかも赤くなってたけど、それ以上。
声にならない声を出しながら、弱々しくリョウさんを睨むねこみちゃんを見てると……。
なんだか、“最近は度々感じる”良くない情動がふつふつ奥から湧き上がってくる。
リョウさんが数秒ほどなにか考えてから、親指を立てた手を私達に向ける。
「ナイスいちゃつきっぷりだったぜ」
「い、言わなくて良いからっ! そういうの!」
―――今日もねこみちゃんはかわいいなぁ。
◇
少しして……。
私は床をモップで磨いている。
「……ふぁ」
「あれ、ぼっちちゃん眠そうだね」
「あっ、はい」
虹夏ちゃんに声を掛けられて、私は素直に頷く。
昨日は遅くまで起きてたし、しょうがないんだけど……それにしても、ねこみちゃんは良く普通に過ごせてると思う。
私より寝るのは早かったけど、それでも私もすぐ寝てこれだし……。
「ぼっちが熱い視線を向けてる。大丈夫、ねこみはいらない」
「それはそれで癪だなぁ……で、どしたのひとり?」
「あ、ううん……ねこみちゃん、眠くなさそうだなって」
その言葉に、ねこみちゃんはクスッと笑う。
「ひとりが寝坊助なだけでしょ、まぁ私は多少寝ないぐらいなら全然動けるし……結構アニメとか見て夜更かししちゃうタイプだし慣れてるかも、ってなんすか」
「のわりに肌とか綺麗だよねねこみちゃん~」
「羨ましいぃ、若さが羨ましぃ~」
「ほっぺツンツンしないでください」
虹夏ちゃんとPAさんに頬を突かれてるねこみちゃん。
いいなぁ、と思うけど別に私はそんなこといつでもできるもんね……うん。
それにしても眠気が凄まじい。
「ねこみちゃんが起こしてくれなかったら起きれなかった……」
「え、今日はねこみちゃんに起こしてもらったのひとりちゃん!?」
「っ!!?」
喜多ちゃん、さっき来たけどそれにしても元気……これが陽キャ……太陽がないのに陽が眩しい……。
「あ、いやそのっ」
「ぼっちちゃん、詳しく……! 極一般的な恋人の25日の夜の過ごし方を詳しく……!」
「ちょいちょいちょい!」
グイグイ迫る喜多ちゃんと虹夏ちゃんの前に出てくれるねこみちゃん。
「なんも! なんもないからっ!」
「え~またまたぁ~」
瞳をキラキラさせながら迫る喜多ちゃんと虹夏ちゃんが眩しくて私の身体が灰になりかけてる。
―――い、いけない! ねこみちゃんの力にっ!
「ねこみ、
「おい山田なんで知って! ……あ」
―――あ。
喜多ちゃんと虹夏ちゃんの黄色い悲鳴が響いた。
「ねこみ、詰めが甘いな」
「ね、ねこみちゃん……」
わりとこのパターンでリョウさんに一本取られるねこみちゃんをよく見る気がする。
というより、なんだかんだでねこみちゃんは墓穴を掘りやすいタイプな気がする。
―――な、なら私がなんとかしないと!
「ななな、なにも特別なことはしてないですよ……!?」
「ひとりぃ、動揺するとこの場合いくない」
ど、どもっちゃうのはデフォなので……!
「お風呂一緒に入ったりするの?」
「あっ、はい……あ」
「ひとりぃ……!」
―――ごごご、ごめんねねこみちゃんっ!
「クリスマスパーティーの後は虹夏と帰るだけだった……私達なんもねぇなぁ」
「私はクリスマス配しげふんげふん! と、友達とクリスマスパーティーがありましたよ?」
「え、マジか友達いないと思ってた」
「ひどい!」
◇
とりあえず場を落ち着かせて仕事をこなした
店長も
ともあれ昨晩のクリスマスパーティーといえば、店長は私のあげたシュシュをさっそく使っていたと虹夏ちゃんから聞いたので、一安心。
ついでに入浴剤もセットにしたが喜んでもらえたらしい。
ひとりは私が事前に店長の誕生日会も兼ねてるってことを言っておいたのでちゃんとプレゼントを用意して、店長に渡してた……相談の結果“ファンシーなぬいぐるみ”となって、ひとりは恐る恐るだったが、店長は“内心では”喜んでいただろうからヨシ。
休憩ということでファミレスに来て昼食を取りながら駄弁っている
ひとりと私とリョウさん、向かいに喜多ちゃんと虹夏ちゃんという形で座っているが……隣のひとりがウトウトしてる。
「そういや、ぼっちちゃん、SIDEROSの大槻さんに結構絡まれてたけどなに話してたの?」
「ふごっ、え、な、なんですか?」
「寝ちゃってましたね」
ダメそうですね。これは。
同じ席に三人でいたリョウさんのほうを向けば、テーブルの上のポテトを見ながら頷く。
「ん、なんか、どうやってあんなカワイイ彼女つくったのって聞かれてた」
「え、既にSIDEROSにバレたの? ぼっちちゃんとねこみちゃんの関係?」
「きくり姐さんが一昨日速攻でバラしてました」
「あ~なるほど」
まぁバンドに関係ない奴がいれば気にもなるわな……。
楽屋までは入ってないけど、ひとりとほぼずっと一緒にいたし、それで大槻ヨヨコにきくり姐さんが『ぼっちちゃんの彼女かわいいでしょ~! おっぱいすごくね~!?』とか言って……フフフ、褒められるのは悪くない。でもチチのこと言うのやめろ。あと『カッコいい』もつけといて。
ちなみにギターヒーローのアカウントで、ひとりが調子に乗って『彼女ができました』とか書いて登録者数が増えた。
今度背景にチラッと映り込んでやったらどうなるか気になるのでやってみたいとかいう衝動が生まれる。
「だから一時大槻さんが凄い顔してひとりちゃんを睨んでたのね」
まぁあの人、元々目付き悪くなる傾向あるから……いやそれでもたぶんそれは睨んでるけど。
大槻ヨヨコ風に言うなら『ドーム2.5個分』ってとこだからな、ギターヒーロー。
「話代わるけど、ねこみちゃんはひとりちゃんにクリスマスプレゼントもらったの?」
「あ~まぁ」
恋人だから当然、ではあるけど……。
普通風のテンションを装いつつ、瞳をキラキラさせてそんなことを聞いてくる喜多ちゃん。
ホントかわいいなこの娘、めっちゃ陽キャ……陽キャってなんでこんな恋愛話好きなんだろうね。私も陽の一員なんだろうけどピンとこねぇわ。
てか学校でもめっちゃひとりとのこと聞かれるしなぁ。
「ん、ぼっちから聞いたけどねこみ、クリスマスプレゼントには」
「リョウさん、このポテト半分あげる」
「ねこみ大好き」
よし黙らせた!
「なんか気になるけど~?」
「いやぁ、気にしないでください虹夏ちゃん」
ちなみにクリスマスプレゼントにひとりがくれたのは、マッサージ器、所謂ハンディマッサージャーだった。
……ええ、もちろん元男、じゃなくて男としてはよからぬことを発想しましたとも……めっちゃ動揺した。ともあれひとりがそんなことを考えてるわけがないじゃないか、ということで普通に納得したけど……。
まぁ言わせたくない原因はそんなことではなく、単純に私がよく『肩がこる』と言っているからひとりが送ってくれたものであると言うことだ。
―――そう、胸の話はNG、みんな知ってるね?
「ほらリョウさん、もっと食べていいですよ」
「ねこみ優しい、愛してる」
かわいいなこの人……餌付けのし甲斐がある。
「なんかリョウ、犬みたいだよ……」
「先輩が犬!?」
なんか喜多ちゃんが変なテンションのあがり方したけど放っておこう。
首の下掻いてみると、リョウさんが犬の真似をしだすので……ちょっとおもしろい。
「でも普段はねこっぽいですよね。気ままな感じ」
「ネコはねこみに譲る」
そのねこって普通の意味であってるよね?
「虹夏ちゃんは?」
「華麗にスルーされた……虹夏はうさぎっぽい、寂しいと死ぬ」
「ちょっ、寂しがりじゃないし!?」
赤くなって抗議する虹夏ちゃんがかわいい。
まぁ暫定うさぎということにしておこう、と提案すると不満そうに頬を膨らます。
え、なにこれかわいいんですけど、かわいいの権化かよ……うさみみつけて? つけろ。
そして三人揃って喜多ちゃんの方を向けば……。
「ハイテンションな小型犬」
「それですね」
「わかる……」
「先輩のペットっていうのもまぁ……」
喜多ちゃんも中々“
そして“うとうと”しているひとりのわけだが。
「ぼっちちゃんは、その、なんだろう」
「……ツチノコでいいんじゃ?」
「ひとりちゃん、難しいわね……ヒト?」
―――動物に例えると『ヒト』はどういうこと……?
相変わらずナチュラルに鬼なことを言う喜多ちゃん。
難しい問題になってしまった。店長あたりに聞けばもっとおもしろい回答もありそうだ……シンプルに可愛い生き物出してきそうな気もするけど。
ヤドカリぼっちなるものも存在するしヤドカリでも良いが、なんかそれも違う……。
「えっと、それじゃ私は?」
「ネコ」
―――おやくそくネタじゃねぇ!
◇
ファミレスだけれど、御飯を食べてから眠気がいきなり襲ってきて、ねこみちゃんが『ちょっと寝れば?』って言ってくれたのでねこみちゃんの肩によりかかってまれに意識を飛ばしてる。
寝たり起きたり……今度からはもうちょっとちゃんと寝よう。
でも、夜更かしすることになったのはねこみちゃんも悪いと思う。
「ぼっちちゃん?」
「ふへぇっ!? あっ、はい!」
「すごい元気な返事ね」
虹夏ちゃんの声に、ハッとして返事を返した。
―――眠い、頭が回らない……。
「ねこみちゃんで連想したときに出てくる動物ってなんだと思う?」
「ひとり、猫以外な」
猫以外で動物、ねこみちゃん。
ハッキリしない意識の中で昨夜を、一緒にお風呂に入ってた時を思い出す。
湯船に浮かぶソレ。
―――大きな……。
「クジラ……?」
◇
「クジラ……?」
「ぶふぅ!」
ひとりが眠気眼でそんなことを言うものだから、
たぶん、意識が朦朧としているのでどうせ“なにかの勘違い”からそうなっているのあろうけれど、他はそうは思わないだろう。
さすがの喜多ちゃんも
―――っていうかそうじゃなくて! 絶対誤解されてるからっ!
「ひ、ひとりぃ……?」
「……ぐぅ」
「寝るな! 起きろ! これをなんとかしてから寝れ!」
肩を強請るがひとりが起きる気配はない。
「頼むからぁ~ひとりぃ~」
「んぇあっ!?」
ハッと起きるひとりに私は希望を見出すし、私は思わずパァッ、と笑顔になってしまう。
「ひとりっ!」
―――起きた、かわいいね! 弁明を述べよ!
などと思っていると、どこか眠そうな表情でフッ、と笑みを浮かべたひとり。
そんなひとりの手がこちらへと延びるなり、
思わぬ行動に、この私とて思わずは動揺せざるをえない。
「あっ、え、えっと、な、なにやって……っ!」
―――そういうのは、こっちのムーブじゃねぇのかオラァッ!?
「ねこみちゃん……今日は、ダメだから……ね?」
そっと頭を撫で、諭すように……ひとりは“
「あっ……う、うんっ♡」
―――いつだって、ひとりはズルい……っ♡
「私達、完全に蚊帳の外ですね」
「ねこみが完全に雌に……もう戻れないな」
「その前にリョウは私に言うことない?」
「……ポテト食べる?」
「それ元々ねこみちゃんのでしょ!」
あとがき
蛇足的な後日談でございました……下ネタもあったし(
まぁあと今回とは色を変えたパターンを1~2話はやる予定……そう言って三倍ぐらいになったのが本編ですが
とはいえ、恋仲になった二人の日常的なものの紹介が今回
次回は、周りがどう変わったかとか、上手く行けばゆるーく締めですね
後日談なのであまりちゃんと締まらなさそうなのでゆるめです
本編も終了しましたが、後日談も楽しんでいただければと思います
では、次回もお楽しみいただければ!