ぼっちちゃんを雌にするつもりが雌にされた元男(♀)の話 作:樽薫る
※アニメ以降のネタバレがあります
両親は仕事の都合で国内外を転々としているが……まぁどうでも良い話か。
私の家にはよく後藤ひとりがいる。
昔からよく来ていたけど、最近はさらに多い。
恋人だし、週末は泊まっていくし……。
まぁそんな私の家なわけだが……本日、結束バンドの面々が揃って私の家にいた。
五人が集まるには少し狭い部屋だけれど、それはそれで悪くない。
「えーということで今日はMV作戦成功のお祝いを祝し」
そして最初に虹夏ちゃんが喋り出したが、なにか“動揺”でもしているのか、吐き出したのは“お祝いを祝す”とかいう“頭痛が痛い”言葉。
まぁ“動揺する”気持ちはわからんでもないけど、ていうかこの集まりは……。
「それと、審査用デモテープ投函後の不安を紛らわすために」
そっちが本命だね。うん。
「乾杯……!」
「眼がガンギマってる!?」
もっとリラックスしてくださる!?
◇
なにはともあれ、MVは無事にバズったのでこともなし。
いや、こともあるかも……クラスメイトが見てくれたみたいだけど、すぐに
しっかりと顔は映ってないけど、わかる人には口から下だけでも
『やっぱ動画でも大張さんはオーラあるなぁ』
『口から下だけでも凄い美人だってわかる』
『大張さんに言及するようなコメント書き込みされてるよ!』
『このおっぱいはねこみでしょー!』
最後は気にしない。うん、ともあれ私だということは見る人が見れば100%わかるわけだ。
一応MVでは喜多ちゃんとも虹夏ちゃんともリョウさんとも絡んでるところがちょっとずつはあったわけだけど、明らかにひとりとが多い。
結果的にひとりも凄い良い顔撮れちゃって……ファンがつきそう。
てか、学校でもひとりをチラチラ見る娘も増えてきたから、ファンがついた。
だけどまぁ、大々的に
───ひとりは
「ねこみちゃん?」
「へ? ど、どうしました?」
余計なことを考えてる内に周りが見えてなかったらしい。
「喜多ちゃんの歌、すごく良くなってたけどねこみちゃんとぼっちちゃんのおかげなんだ~って話」
チラッと喜多ちゃんの方を見ると、少しばかり照れくさそうな顔をしている。
MV公開当初、バズったものの喜多ちゃんが自分の歌に自信がもてなくなったりもした。
ということで私とひとりを含めた三人でカラオケに行ってみたりもして、そこで大槻さんと遭遇したり、ひとりの歌詞への理解を深めようという理由から後藤家に泊まったり……結果的にそれは成功したわけで、歌がよくなったとみんな絶賛。
ひとりと喜多ちゃんの距離が縮まったし、結束バンド的には実にいいことだ。
原作イベントも間近で見れて
「へぇ、ぼっちちゃんの家かぁ、また行っても良い?」
「あ、はい。おもてなしはできないかも、ですけど……」
嘘つけ、美智代さんと直樹さんがめちゃめちゃ張り切ってもてなすぞ。
「ちなみにひとりちゃんの卒業文集の寄せ書きページがこれです」
そういえば卒業文集見てたりしたのか、その時
ていうか、なんてひどいことを……殺人未遂ですよそれ。ひとりへの。
「あ、へへっ、えへへっ……」
なぜに? と
沈黙して左右を見るが横にはひとりがいるだけで、つまり二人が見ているのは私なわけで……。
───え、
「油性マジックでデカデカと……」
「『ずっと一緒!!』……かぁ」
「昔からラブラブだったんですよこの二人!」
認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ち……。
まさかの
◇ ◇ ◇
「うぅ~……」
たぶんしばらくは復活できないパターンのヤツだと思う。うん。
「ねこみが弱ってる」
「リョウ、おもしろがらない」
顔を覆っているからその両腕におっぱいが挟まれてて……私の脳細胞をバシバシ刺激してくるけど、なんとか目を逸らして気を逸らすことに成功。
本当にねこみちゃんは自分の魅力がどれほどか自覚が無いので心配になる。
最近じゃ虹夏ちゃんたちだって心配するぐらいなので、よっぽどだと思う。
路上ライブ、一緒に行って大丈夫かなぁ……な、ナンパとかされちゃったらどうしよう!?
こ、今度も私がたたた、助けてあげられる確証がないっっっ!
「ひとりちゃんはなに悩んでるの?」
「へぇっ!?」
「いや、さっきからぶつぶつ言ってるし」
お菓子をポリポリつまむ喜多ちゃんと虹夏ちゃんにそう言われて、ハッとする。
「え、えっと、ろ、路上ライブについて……」
「路上ライブにぼっちちゃんがそんな意欲的だったなんて!?」
───え?
「私達も頑張らないとですね伊地知先輩! リョウ先輩!」
「うん、頑張って投げ銭稼ごう」
「いっつもそれだね」
い、いやいやいや、路上ライブじゃなくって!
「頑張りましょうね! ひとりちゃん!」
喜多ちゃんが私の手を握ってそう言うので、私はコレどうにもならないやつだなと悟った。
なんとか笑顔を浮かべて、頷いてみる。
チラリとねこみちゃんを見るけど、ねこみちゃんはさっきと体勢を変えていて、ソファにうつぶせに寝転がって唸っていた。
スキニーなパンツを履いているので、ボディラインがくっきり出ている。
───えっちだ……。
◇
「えっと、なにはともあれ路上ライブの打ち合わせ、ですよね。来週は確定として……私はともかくみんなの休日のスケジュールとかすり合わせないとだし、期間中は何回もやりたいって言ってたし路上ライブのシフト作りましょうか、時間があるなら放課後とかも」
復活したねこみちゃんがノートを出してそう仕切ると、みんなが『おー』と間延びした返事を返す。
なんだか最近、ねこみちゃんが積極的に結束バンドのことに関わってくれる気がする。
前までは、気のせいかもしれないけど……なんだか、あえて結束バンドのそういう活動には口を出さないっていうか距離をつくるようにしてた気がするので、嬉しい。
「ねこみちゃんがやってくれるんだ。私がやらなきゃって思ってたんだけど」
「みんなには演奏にできる限り集中してもらいたいし……こういう簡単なことで良ければですけど」
「ううん、凄い助かるよ! ありがとう!」
満面の笑みでお礼を言う虹夏ちゃんに、ねこみちゃんが少し赤い顔ではにかむ……かわいい。
「えっと、告知は広報担当の喜多ちゃんにお願いして……」
「任せて! えっと、来週下北沢で路上ライブしま~すっと!」
あ、そういえば結束バンドのトゥイッターとかあったっけ……。
「まぁほぼ美容アカと化してるけど」
「あ、あはは~『いいね』が伸びるのよね~」
ねこみちゃん、色々見てるんだなぁ。
あんまり陽キャの趣味とかに歩み寄るタイプじゃないのに、人気者な理由がよくわかる。
別に容姿だけで人気者になってるわけじゃないっていうのはわかってたけど、そういう視野が広い大人っぽいところが……。
あれ、でも極端に視野が狭くなる時があるかも? この前の喜多ちゃんが泊まった日の後に……。
『そのっ、喜多ちゃんと仲良くなるのは、いいけど……あ、あんまり、私から目ぇ、逸らすなよっ』
───って言われた。私がねこみちゃんから目を逸らすなんて、あるわけないのに。
「この日は後藤家は家族で外食なので、夕方までなら路上ライブできて……この週の平日はひとりはほぼ暇で……月水が路上ライブの時間取れるかも、こっちは……私がひとりとシフト代わればいけるか」
「ナチュラルにぼっちちゃんのスケジュール知ってるね」
「いやぁ、後藤家のイベントはほとんどお呼びかかるんで、必然的に予定がほぼ一緒になるんですよ。バイトのシフトだけ記憶してれば、あとはひとりの予定なんかは丸わかりっていう」
「いい嫁だね、ねこみ」
「婿ですが?」
「……笑うとこ?」
「なにが!?」
そのあと、ねこみちゃん凄い甘えてきて……本当にかわいいかった……。
「ふへっ、えへへっ」
「どうした急に!?」
◇ ◇ ◇
とりあえず、
路上ライブの最大でできる数をまとめはしたが、たぶん全部が全部ってわけにもいかないのでここから減るが、全部やってても中々ハードなので少し連続になりそうな場合は少し削って、といったところだ。
MVの動画にも追記で路上ライブの予定なんかを載せとくと宣伝になるだろう。
原作みたいな“結果”になったとしても、そうでないにしろ
「あとは宣伝かぁ、クラスメイトとかにも言っといて……いや、いっそ学年に?」
「ねこみちゃん、いつになく真剣だね」
そう言われると反応に困るので、私は頬杖をつく。
虹夏ちゃんにそのつもりはないんだろうけど、今までが真剣じゃなかったみたいな気がして……いや、実際に原作遵守を意識し過ぎてたから。
でも、ひとりに誓った。これから一緒に頑張るって……。
「まぁ色々あったんですよ。思うとこ、だから頑張りますよ。やれることはやって……だから手が必要ならいつでも言ってくださいよ」
「ねこみちゃん……」
虹夏ちゃんが、少し驚いたような顔をした後に、クスッと笑って頷いてくれる。
「それじゃあ手始めに新しいエフェクターのために20万ほど」
「山田ァ!」
私と虹夏ちゃんの声がシンクロした。
勝手に“私のベッドに横になっている”までは許したが……今、良い話してたでしょうが!
ノートを畳んで、グループロインに撮った写真をアップしておく。
「とりあえずこのスケジュールで、申請とかも必要なんでその辺もやっておきます」
「なにからなにまでありがとうねこみちゃん!」
喜多ちゃんにもお礼を言われ、
最初からこうやって一緒に色々とやってればよかったな、とか思う。
ふと、さっきから無言のひとりの方を見ていると……なんだか眠そうにうつらうつらしていた。
「ひとり、眠い?」
「え、あ、う、ううん! 全然!」
絶対眠いやつじゃん。また夜更かしでもしたかぁ?
「すまないぼっち、さすがにねこみのベッドでぼっちと寝るなんてことしたら文春砲が炸裂してしまう」
「炸裂するぐらい大物になってから言え山田」
「……嫉妬?」
「違うわ!」
なんでそうなる!?
「まぁさすがに起きあが、痛っ」
ゴリっと音がして、ベッドの上のリョウさんが顔をしかめながら背中の方に手を伸ばした。
なにかあったかなと、私も記憶の中を探してみて……そこで気づく。リョウさんを止めようと思ったが時すでに遅し。
別にやましいことなどない。だがしかし。
───絶対勘違いされるやつ!!
「これだ……あ」
「え……」
「っ!?」
ソレが出てきた瞬間、リョウさんと喜多ちゃんは固まって、虹夏ちゃんの顔が一瞬で赤くなった。
リョウさんの手に握られたそれは所謂“電動ハンディマッサージャー”。
うん、別になんもやましくない。
───やましいのはそう考える人の心だよ!!
◇
とりあえず、スッと私は手を前に出す。
「……健全なやつだから!」
「ねこみ、ムッツリな奴」
「山田!?」
違うから! それは
「昨日肩に使ってた奴だからっ!」
「へー」
「全然信じてないじゃん山田!」
ハッとして喜多ちゃんの方を向くと、耳まで真っ赤にして俯いていた。頭から湯気が出ているかのようにすら錯覚するほど赤い……かわいい。
虹夏ちゃんの方を向くが、こちらもやはり真っ赤な顔をしていて、わたわたと両手を振って目をグルグルさせていて……うん、かわいい。
───じゃなくて! このままじゃ
「あ、私がねこみちゃんにあげたやつですね、それ」
おいひとり! 火に油をそそぐんじゃぁない! もはや火にニトログリセリン!
眠そうにするひとりは意識朦朧としながら適格な答えをブチ込んできやがった。
そんなことをするものだから、虹夏ちゃんと喜多ちゃんが一瞬動きを止めてから、さらに激しくビクッと動き出す。
「ぼっちちゃんからっ!!? そそ、そんなことをっ!?」
「ここ、これが現代カップル……!!?」
これ以上は虹夏ちゃんと喜多ちゃんの初心な心では耐えられない!
リョウさんはというと変わらず電マ……いや、略すのはなんかよくない。電気ハンディマッサージャーを持ったままだ。
実のところひとりからもらったというのは事実で、クリスマスプレゼントとして“肩こり解消”のために送ってくれたものだ。
だから、健全だから! 健全な使用方法しかしてないから!
「ま、まだそういうの使ったりはしてませんからっ!」
「まだ!?」
───私も墓穴ほるんかい!
「ねこみはソロ活動にも余念がないみたいだな」
上手いこと言ったみたいな顔をするリョウさん。
少し顔が赤くなっているので、ちょっとずつ自分が何してるか理解してきてるらしい。あと下ネタ言ってることも。
いや、私からすれば普通のマッサージ器具以上でも以下でもないんだけど、うん。
「ぼっち、ねこみは昨日これを使うぐらいには欲求不満らしいぞ、ちゃんと相手してやってるのか」
「へ?」
「違うからっ! 誤解するなよひとりっ!」
相変わらず眠そうなひとりを相手にそういうリョウさんだったが、ひとりは眠そうに首を傾げる。
一方の私は必死である。これで欲求不満だなどと思われた日には、さらにひとりのエンジンがかかってしまう可能性あり……。
───私がもたねぇわ!
「……たぶん昨日と同じシーツ」
───え?
「……シーツ変えてないってことは、してないですよ」
「……ひ、ひとり?」
思わず声が変に上擦るが、仕方ないことだと思う。
ポケーッとしたひとりは、自分が何を言ってるのか理解してるのでしょうか? 否、たぶんしてない。
そして一方、現状の私もいまいちひとりがなにを言っているのか理解していなかった。
「ねこみちゃんは絶対シーツ代えないといけなくなるぐらい」
「ひとりぃぃぃ!!!?」
さすがに動いて両手を使ってひとりの口を塞ぐ。
「ふきゅぅっ!?」
「ひあぁ~……」
虹夏ちゃんと喜多ちゃんはキャパオーバーで倒れた。私も倒れたい。
なぜか私に口を押さえられてるにも関わらず、ひとりは寝落ちした……私もしたい。
とりあえず覚醒しているのは私とリョウさんの二人。
───あ~あ、ひとりみたいに爆散したいなぁ。
「……ねこみ、涙目で睨まないで」
「涙目じゃねぇですっ」
「……そそるから」
「ひぇ」
「嘘だけど」
「嘘かよ!」
リョウさんは電マ……電動ハンディマッサージャーをベッドの上に戻して、テーブルにつく。
虹夏ちゃんが買ってきたお菓子を勝手に開けて食べだすいつも通りのリョウさんと、そんな彼女を恨めしく見る
なんだかんだ、リョウさんの顔はほんのり赤いし、なんならさっきより赤くなっていってる気がする。
「その……ごめん」
ここで謝るの!?
◇
しばらくして落ち着くなり、ひとり以外の
とりあえず路上ライブやらのスケジュール管理は
これでちゃんと結束バンドの一員となれたと、思いたいとこだけど……まぁ、あつかましい話、かも。
そういう気概でやっていこうと、そういう話だ。
アパートの前で三人を見送るなり、私とひとりは部屋へと戻った。
別になんの目的があるわけでもないけど、なんとなく自然と……。
「ひとり~晩御飯作るけど、食べてくでしょ?」
ベッドに腰掛けながらギターを弾くひとりにそう聞く。
元々そういうつもりで、こっちも週末は食材を買ってあるし、美智代さんも今朝会った時にそのつもりって感じだった。
「うん、ねこみちゃんの迷惑じゃなければ、だけど……」
そもそも、ひとりは食費としてバイト代を少し家に入れてくれてるんだから気にしなくて良いのに、とも思うが、今更言うことでもないだろう。
言ったところで、ひとりは同じこと言うだろうし。
「迷惑なわけないでしょ、ひとりに御飯つくってあげるの好きだよ……?」
「……私も、ねこみちゃんの御飯、好きだな」
夕焼けに晒されたひとり……ギターに視線を落としていたその目が
なんだか心臓がやけにバクバクと音を鳴らす。
見慣れてるはずなのに……その視線が、
「そ、そう……っ!」
「ん……?」
「なんでも、ないっ……」
冷蔵庫を開けて中を確認……するフリ。
作る料理なんて決まってるから、別に開ける必要なんてなかったんだけど、とりあえず冷気を浴びて熱くなる顔を冷やしたかった。
深呼吸をして、食材を取り出す。
───まぁ将来の旦那として! こういうこともしてかなきゃだしな!
「ん~♪」
ひとりの弾くギターの音に体を揺らしながら、エプロンをつける。
―――フフフ、主夫としての実力を見せてやんよ!
「ひとりぃ~♪ 今日はひとりの好きなから揚げで~す♪」
◇
下ごしらえを終えて、
そうしていると、突然ギターの音が止まる。
ん? と首を傾げて後ろを振り向くと、ひとりが私の真後ろに座った。
「へっ!? ななな、なにしてんのっ!?」
「ねこみちゃん、私達のために、色々ありがとう……」
───なになにどうしたの!?
こういう大胆なことを平気でするようになったからあまりに心臓に悪い。
真後ろにひとりが座ると、
それと同時に身体は密着するわけで、
「ねこみちゃん……疲れてる?」
後ろから……いや、私の横から顔を出すひとりが、切れ長の眼で
その視線に晒されると、言葉が上手くでてこない。
「え、あ、い、いや、べべべ、別にっ!?」
「でも“コレ”、昨日も使ってたぐらいだから……」
ひとりの左手にある電動ハンディマッサージャー。
他意はないが……念のためもう一度。“他意はない”が、
“肩に”使っていることもひとりには言っているし別に不思議じゃない。
「そ、それはそのっ……」
「ねこみちゃん、大きいから、大変そう……」
ひとりの右腕が私の胴体に回され、そのまま上に持ち上げられる。
それと共に、私の胸が持ち上げられ少しばかり楽になる事実に、
“男”なのに、こんなことで悩んでいるというのがやけに恥ずかしく感じる。
「え、えっと、そのっ、あぅっ……」
「ねこみちゃんが、私たちに、私に……色々して、くれるから」
ギュッと右腕に力が込められ、ひとりをさらに強く感じる。
ドクドクと心臓が全身に血液を巡らせるのを感じて、どんどん全身が熱くなって、お腹の……下腹部、臍の下の奥に妙な感覚。
言葉が上手く出ないまま、ひとりのその目に射抜かれる。
「ぇ、ぃゃ、そ、そのっ……ひぅっ」
ギュッと、また力を込められた。
「私が、これ、使って……してあげる、ね?」
───あ、これ、ヤバいやつっ……♡
「そのっ、ひ、とりぃっ……♡」
「……して、いい?」
強く抱きしめられてるからとかが理由じゃない。
実際、そんなに強く抱きしめられても無いだろうから……だけど、なのに……呼吸が荒くなる。
まだ御飯も作ってないのに、咥内に唾液が分泌されていく。
───ただのマッサージだからっ、嫁がっ、旦那に、してくれるやつ……っ♡
「ひとりっ……♡」
───だから、ひとりが
「そ、それで……し、して……♡」
「うん……ねこみちゃんが、望むなら」
頬に、ひとりの唇が触れた。
このあと、めちゃめちゃ肩こりほぐれた。
ちなみに晩御飯は遅くなった。
あとがき
前回からまさかの二週間足らずで投下
次があっても間空きそうです。たぶん
おセンシティブ回でした。いやでも肩こりほぐれてるので健全! 読むヨガ!
前半は結束バンドで山田は自爆、喜多ちゃんと虹夏ちゃんには過激すぎた
ぼっちちゃんは無意識にねこみを追い詰める
後半は加糖パートで
あからさまにぼっちちゃんの攻撃力が上がってますね
一方でねこみはまだネコを認めない(本人の意思では)
ということで、たぶん次もあると思います
感想とかもらえたら承認欲求モンスターも喜びます
ではまた次回、お会いできましたら