裏側の苦難   作:鞍馬エル

5 / 8
ノリと勢いで書くということは方向性が迷子になるって事なんだ!(強弁)

という訳で、未だ到達点に辿り着かないけど、これ以上続けると長くなりそうだから切ります

結果あるものが泣く事になりますが、仕方ない(仕切り直し)

なお今回某人物がかなりの外道っぷりを発揮します
一応ご了承下さい

それでも構わんっ!とお考えの方はどうぞ


 恐怖きたりて

 色々と余談が過ぎたが『対ナリタブライアン偏食矯正用経口摂取型栄養液(仮称)』

 

の開発は

 

ビワハヤヒデ(発案者。情報提供、食材提供担当)

アグネスタキオン(主要開発責任者。薬学知識あり)

モルモットトレーナー(主席被験者(タキオンが作ったモノなら俺が最初に口にするのは当たり前っすよ!との事による)開発共同責任者(タキオンの以下略)

オグリキャップトレーナー(計画立案、開発副責任者。薬学医学知識あり。開発についての全責任を負う統括責任者兼任。被験者B(自身が主導する試作品における主たる被験者))

オグリキャップ(被験者B'(オグリのトレーナー主導の試作品『限定』の為)開発副責任者補佐)

 

が主要な人員だ

 

 

なお時と場合(・・・・)によっては善意(・・)の協力者も募集する事とする

 

ちなみに協力者はハルウララ、ウイニングチケット、ナリタタイシン。キンイロリョテイ、ミスターシービー、マルゼンスキー、タマモクロスにシンボリルドルフ、エアグルーヴ更にシリウスシンボリとなっている

(なおシンボリ家については調整ずみ)

 

協力者の大多数は治験後暫く緑色の液体などにモノについて怯えていたが、それについて治験との因果関係は不明である

 

 

 

 

計画当初まず問題となったのは最終的に飲ませる相手であるナリタブライアンの嗜好を把握する事から始まった

これについては姉であり、今回の計画の発起人であるビワハヤヒデが愚痴と姉バカを発揮しながら聞き取り調査を行なう事になる

なお開発チーム一同の想像を超えるハヤヒデによる『うちの妹可愛い談義』が長引いてしまい、それのみで1日を消費する事となった

 

最終的には自分の愛するトレーナーの時間を浪費された事にたいそうお冠なオグリキャップが『覇王化』(タキオンら命名)してしまい、危うく計画が白紙に戻るところであった事を追記しておく

 

曰く

私は別に構わない。既に引退した身だ。ハヤヒデ、きみとて問題にする必要はない。発案者だ。だが、タキオンと彼女のトレーナーはきみのために時間を割いている。何より私の(・・)!そう、わ、た、しの!トレーナーの時間を浪費するとはなにを考えているんだ?!

との事

 

なおその場の近くにいたハルウララは

 

あれ?今は私のトレーナーなんだけどなぁ?

と若干不満そうにオグリキャップをジト目で見つめていたそうである

 

ちなみにハルウララのトレーニングメニューはキチンと調整した上で指示している辺りは流石オグリキャップを育てたトレーナー。と言わざるを得なかった

タキオンについてはまだ脚に問題を抱えていた為にタキオンと彼女のトレーナーは暫くの期間激しい運動を自重する事で話をつけていたりする。なので問題は無かったりするのだが、それを今のオグリキャップに言い出すのは躊躇われた

 

何故か?

 

怖いからに決まっているだろう!?あんな怖い雰囲気(オーラ)を纏っている先輩に挑むとか無理に決まっているだろう。私を何だと思っているんだい!?と後日疑問を口にしたハヤヒデに涙目で抗議していた

 

その場にいたタキオンと仲の良いウマ娘は一言

 

自業自得ではないでしょうか?

とだけコメントしたらしい

 

彼女はタキオンに普段から良く振り回されている。その為にタキオンに対しては辛口なコメントが多かったりする

 

 

ウマ娘の中には領域という独特のものを持つ者が存在するという

殆どのウマ娘はレースの最中に『負けたくない』という強い想いが原因で発現するとされており、かの有名なマルゼンスキーと対決したウマ娘は一様に

 

自分達はターフを走っていたのに、何故か自分達が高速道路に立っている風景を幻視したと話している

 

 

オグリキャップの場合だと、静かなターフに強い風が吹き、その風が吹いた後には遥か先に彼女がいるという何とも抽象的なものであるらしい

 

これに加えて普段温厚でのんびりしているイメージの強いオグリキャップだが、レース中特に相手と競り合っている時は豹変する

 

総てを踏み潰さんが如き気配を纏うのだ

 

この時のオグリキャップは普段の様子からのあまりの変化に同じレースを走るウマ娘から畏敬の念を込めて『阿修羅』だ『覇王』と呼ばれていた。それがいつの間にかウマ娘達に浸透した形である

 

 

しかし、そのレース中の彼女にもファンがいる

しかもかなり熱狂的(・・・)なファンが

 

曰く

普段の様子とのギャップがたまらない

阿修羅?覇王?馬鹿言っちゃあいけねぇよ。あれこそ勝負師ってもんだろう?

あの表情は惚れる。惚れないわけがない

 

との事らしい

少し高い年齢層からの人気がある様だ

 

オグリキャップがトレーナーと良い仲と一時期報道があった時、殆どのファンから批判や否定的声があがるが、彼等は

 

それは彼女の自由だろう?

それに良くトレーナーを見てみりゃ納得もするってもんよ

 

と寧ろ祝福すらしている

 

 

オグリキャップ出走時、トレーナーである彼はいつも関係者の席の一番前で手すりを握りしめながら見守っている

そして、彼女のレース終盤になると決まって手すりを握りしめる手から出血していた

 

彼の本音としては彼女の夢を応援したい反面、大怪我や万が一があり得るレースに出て欲しくない。という浅ましい自分の欲が彼女のレースを見る度に自分を襲うのだ

それを必死に押し隠す為の自傷行為ともいえる

 

彼とてオグリキャップよりたった三歳年上なだけのまだまだ未熟な若者なのだ。早々割り切れるものではなかった

 

 

オグリキャップの熱狂的なファンである彼らだが、レース後やレース前に彼女が自身のトレーナーに視線を巡らせているのを知っていた。その為自然とトレーナーにもある程度の注意が向かっていたのである

そうでなければ彼等も知らなかっただろう事は想像に難くない

 

 

元々『地方出身』という事でオグリキャップとタマモクロスはデビュー当時からメディアから公然と否定的な意見が述べられていた。本来制止すべきURAもどの様な思惑があったのか不明だがこれを放置している。トレセン学園理事長からは再三『良識ある公平な報道』を要請されていたが、かつてのハイセイコーが築き上げた実績など忘れたかの様に悪し様に否定していた

 

この報道を見たウマ娘について余り興味のない層はあまりの報道姿勢に嫌悪感を持ち、結果として新規ファンの獲得に悪影響を出している

なお、同期であり仲間である2人を貶されているマルゼンスキーやミスターシービーらはそんなマスコミと話をしたいわけもなく、トレーナーも不愉快であった

その為、彼女達がデビューしてから取材行為が認めたのはほんの僅かな期間のみ

 

それ以降はトレセン学園を通じて『書面』のみの対応となっていた

 

 

当事者である2人については最初から取材に応じる事もなく、淡々とURA(主催者)のインタビューに応えるだけであった

事実彼女達2人がはっきりとコメントしたのはオグリキャップが春天を制した年の秋天にてタマモクロスが勝利した時だけである

 

更に報道各社に対しても取材はおろか、撮影についても『レース場内』と通告(・・)されていた

 

 

その為、各報道機関はレース中の彼女らの撮影に全神経を費やす事となり、オグリキャップのトレーナーについて撮影する暇などなかったのである

 

オグリキャップの熱狂的なファンである彼等が彼女を悪し様にいう連中に好意的な訳もない

 

一部の記者がその噂に気づいた時には時すでに遅く、彼の異常を見た周辺関係者が『場内からは見えない』しかし、レースはしっかり見える所を確保し、彼にはそこでの観戦をすすめた

周りの気遣いを理解した彼は深々と頭を下げてそれを受け入れる

結果彼の様子はマスコミからも見えなくなっていたのであった

 

その為、記者達はどうにかしてその噂の真偽を確かめようと関係者への取材を行なう

 

あくまでもオグリキャップと彼女のトレーナーについての取材禁止である

 

として彼等はレース場関係者などにも取材する。が、彼等の立場からすれば既にオグリキャップとタマモクロスは確たる人気を獲得している。本来であればもっとウマ娘に対する注目や人気が高まり、レース観客数は増加。関連グッズ販売売り上げ増加などで良い方向に動いていた筈なのだ

 

URAはオグリキャップとタマモクロスなどの当時激闘を繰り広げていた彼女達の関連グッズ販売を打診している

が、都合の良い時だけ利用しようとするURAに対する不満もあり彼女達はそれを拒否

更に彼女達と共に走っている先達も明らかな贔屓などに良い感情を持てるはずもない。その為今までしていた彼女達のグッズ販売についても中止を求め、結果としてグッズ販売が一切禁止されると言う異例の事態となっている

 

その原因を作った連中に彼等が好意的になれるはずもない

当然の様に取材拒否される

 

 

では未確認の状態で報道するか?と言われると報道各社は躊躇う

何せ既に反感を持たれているのだ。これ以上刺激して更に拗れると関係修復不可能となる事は確実

 

そこまでのリスクを冒して(・・・・・・・)不正確な報道をするべきか?と言われると躊躇してしまうのだ

最悪の場合、トレセン学園側との関係が決定的に拗れるのも非常に良くない

 

 

そこで彼等はレース場にいる一般客から情報を得ようとした

しかし、レース場は『レースを見る』場所であり、間違っても取材される場所ではない。ウマ娘や関係者以外にとっては

 

はっきり言うと

 

は?今レース観てるのワカンねぇのか?

知らねぇよ。んなもん聞くな

TV?取材?あ、今忙しいんで

邪魔

 

という塩対応だった

と言うのも彼等観客は彼女達を応援したいというものや彼女達を直に見たいというものばかり

 

 

勿論彼女達のことを知りたいとも思うが、それを個々人が言い始めては無用な混乱を招く事も理解していた

その為にTVなどを観るのだが、明らかに情報が少ないし、推測ばかりでよくよく見ていると『中身がない』

 

そして少しでもウマ娘のレースを見てきた者達は少し前までの状況と違う事にも気づくだろう

そうなればやはり原因を探してしまうもの

 

となれば気づく。オグリキャップとタマモクロスについての情報が一切ない事に

 

 

正確には彼女達の生い立ちやプロフィールくらいは分かる

が、それこそトレセン学園のホームページで見れば分かる程度のものでしかない

 

 

それ以外は自称専門家や自称関係者(コメンテーター)達の意見であり、そこに根拠は見られなかった

前者はともかくとして後者については先ずあり得ない。地方側からすればハイセイコー以来の地方ウマ娘が輝いているのだから。そうでなかったとしても彼等はウマ娘に携わる仕事に就いている事を誇り(・・)に思っているのだから

なお自称関係者については後に地方側から抗議を受け、売名行為と名誉毀損などにより民事裁判を起こされる事になる

そもそも地方ウマ娘と一括りにしてオグリキャップとタマモクロスという個人を見ない彼等(地方レースでの戦績はあった)。それをあっさり受け入れる番組関係者にも疑問しかない

 

 

 

いやお前らの意見なんて要らないから

全部推論やんけ。井戸端会議ならよそでやれ

何で地方レースのデータが出てこないんですか(憤怒)

あ"地方馬鹿にしてんのか?

 

と言った意見も出ており、後年の様に番組中に視聴者からの意見が表示されるシステムだった場合放送事故待ったなしだった

 

 

オグリキャップの熱狂的なファン達は『地方の星』『砕けよ壁を』と言った応援幕を持ち込んでおり、目立っていた

当然記者も話しかけるが一切無視(いないもの扱い)である

 

流石に腹を立てた記者が抗議しようしたが、目の前にあるものを見て絶句する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビデオカメラ(撮影機器)であった

 

 

 

 

当時まだインターネットにおける動画配信の概念は殆ど(・・)なかった

が、ホームビデオなどは普通にある

 

 

オグリキャップのファンは彼女のレースに何度も足を運んでいる

当然所謂レース定連と言われる客とも顔見知りとなり、そのうち世間話をする程度には仲良くなった

年齢的にも近いことも手伝ったといえるだろう

 

ある時、記者が色々嗅ぎ回っている事を常連客から聞いた男は自分達もそのうちその対象になるのでは?と考えた

 

そこで同じオグリキャップを応援する仲間に話をするのだが、そのうちの1人が

やり返すか

と呟いた事で事態は動く

 

ホームビデオを撮るのが趣味な人物もいた為にレース場には(・・)説明し、持ち込み許可を貰うことは成功

レース場としても一般客にまで取材行為をする記者達は邪魔以外の何者でもなく『レース中のウマ娘の撮影』を禁じた上で認めた

 

 

ファンの男は

 

いつも大変だなぁ、アンタら

偶には『撮られる側』になってみるのも良いと思うが、お前さんどう思うよ?

 

と笑顔で問いかける

すでにビデオカメラが回っているのは記者の男だけでなく、カメラマンも気付いていた

しかもこの角度だとカメラマンも映っている角度だ

 

此処はレース場。当然近くの客は気づいている

が、誰一人として動こうとしない

 

 

それもそのはず

近くにいる客は全て常連客なのだから

 

 

記者は

カメラの持ち込みは禁止されているはずです

と非難するが

 

冗談だろ?それをしょっちゅうしてるアンタらが言うのか?

 

と嘲笑される

それにこれはレース場の運営さんにも確認とってキチンと書類とかも提出してるんだが?

 

そ、そんな事許される訳が

 

狼狽する記者に

 

 

 

いえ。確かに彼等の撮影機器持ち込みは許可しましたよ?

 

との声がかかる

声をかけたのはこのレース場の責任者の一人

 

なぜですか!彼等がもしウマ娘達を撮りでもしたら

 

撮るわけないだろう。俺達は彼女達を応援しに来ただけだ

アンタらみたいに数字(視聴率)稼ぎに来てるのと一緒にするなよ

そもそも彼女達の邪魔をするつもりは俺達にある訳ない

後はお任せしても?

 

ええ。お任せください

くれぐれも頼みますよ?

 

あとは彼女達のレースを楽しむだけですからね

 

ファンの男と責任者はそう話し、ファンの男とその仲間達はレース観戦に戻り

 

 

ではお話(・・)したい事がありますので、事務所まで来てもらえますね?

 

と記者とカメラマンを事務所に連れて戻って行った

 

その後、レース場の運営より『この様な取材行為をされる方が居られると一般のお客様に迷惑がかかる為、今後当レース場の出入りを禁止します。なおこれを無視して当レース場に入場した場合、所轄警察などに相談の上しかるべき措置(・・・・・・・)を取らせていただく事をあわせてお知らせします』

と記者とカメラマンが所属するテレビ局に連絡が来ている

 

 

まぁオグリキャップの『覇王モード』にもファンがいる

そういう事である

 

 

 

さてビワハヤヒデの暴走によりプロジェクト崩壊の危機をいきなり迎えた本プロジェクトであったが『好き嫌いの是正』という主要開発責任者(アグネスタキオン)にもしっかりささる内容だった為、親友でのオグリキャップ経由で親しくなったタマモクロスが電撃的に参戦

 

んな事言うんやったら、タキオンも治さないとあかんやろ?

という至極当然の指摘により、彼女の偏食についてもあわせて解決する運びとなった

 

いやいやいや。この計画はあくまでもブライアンの為のものだろう?

私まで巻き込むなら、私はおりさせてもらうよ!

 

と計画からの離脱を主張。タキオンのトレーナー(タキオン大好きトレーナー)

 

なら俺もだ!タキオンの意思を尊重してこそのトレーナーだからな!

 

と共に離脱を宣言する

 

…そう言えばお前、セロリとブロッコリー食べられる様になったんだよな?

 

とのオグリキャップトレーナーによる指摘が入ると

 

(ふいっ)

と明らかに目を逸らした

 

 

その為

 

皆のもの!その不届き者達を捕らえよ!というオグリキャップトレーナーの指示に

 

よしまかせろ!

好き嫌いはあかんからなぁ

 

とオグリキャップとタマモクロスが

 

すまないな。タキオン

だがこれも可愛い妹の為だ

 

更にビワハヤヒデも参戦し

 

みんな楽しそうだね。ウララも手伝う!

 

追加でハルウララも参加する

 

因みにタキオントレーナーは

 

 

あ痛たた!先輩痛い、痛いっすよ!

 

やかましいわ!お前が好き嫌いしといてどうする?

アレルギーなら分かるが、そうでなきゃ今のうちに治せや!

 

と既にオグリキャップトレーナーに拘束されている

 

 

 

なおアグネスタキオンは

 

やれやれ。流石に試験薬を作るのは心惹かれるがねぇ

私にまで類が及ぶとなると勘弁かな

 

と逃げおおせていた

引退した身とはいえ当時最強格といわれたオグリキャップとタマモクロスから逃げ切るとは流石アグネスタキオンというべきだろう

 

いやいや

なぁにこんなこともあろうかと、彼女達のトレーナーの写真を確保していてねぇ。流石に彼女達も自分のトレーナーの写真を放置は出来なかったみたいさ。愛故にだね

 

…先程の発言を撤回したいと思います

 

しかし、まさかこの私が技術者のロマンが詰まったセリフである『こんなこともあろうかと』を実行する事になるとは

くっくっくっ、これだから人生はわからないねぇ

 

とタキオンは楽しそうに忍び笑いをしていた

 

楽しそうですね

 

おや、カフェじゃないか。どうしたんだい?

 

いきなり怪しげな笑い声がしてたら気になりませんか?

とタキオンの友人であるマンハッタンカフェが彼女のそばに近寄ってきた

 

それはすまなかったよ

中々面白い事があったもので、つい笑いが止まらなくてね

 

そうですか。それは何よりです

ガシッ

 

カ、カフェ?この手は何だろうか?

 

タキオンはいきなり自分の肩をしっかりと捕まえる友人に困惑する

別に今日彼女に対して何かした訳ではない

 

せっかくの機会ですから。意趣返ししたいと思いまして

 

と友人は不穏な発言をする

 

ま、まさかカフェ。君は

 

大したものだと思いますし、素直に感心もします

ですが、ウララさんからカフェさんも手伝ってくれると嬉しい!と頼まれてしまえば断れませんし

 

しまった!あっちにはウララ(愛されキャラ)がいたのを忘れていた!カフェ後生だ。見逃してくれないか?

 

とは言っても

 

タキオンの涙目での懇願にカフェも少し躊躇うが

 

 

みぃつけたぁ

 

逃すわけないだろう?

 

ああ。手遅れでしたね

 

ヒイッ

 

タキオンの背後には鬼がいた

 

いやぁ、やるもんななぁ。ウチらも鈍ったもんや

 

そうだな、タマ。今度鍛え直す必要があるかも知れない

 

タマモクロス(白い稲妻)オグリキャップ(芦毛の覇王)

彼女らが怒っているのには勿論理由がある

 

 

オグリキャップとタマモクロスはアグネスタキオンを追いかけている途中、卑劣な罠(二人基準)により足止めをくらった

それは良い

 

のだが

 

中々ええアングルの写真やな。まだウチこのアングルのは持ってへん

 

うん。いつものトレーナーも良いがこういう悪戯っぽい表情のトレーナーもいいな

と写真を見て喜んでいた

 

後でアルバムに入れとかんと

 

また一枚トレーナーの写真が増えたのは嬉しいな、タマ

 

 

だが、

 

タマモ?

 

オグリ?

 

二人の喜びの感情は後ろからかけられた声によってかき消される事になった

 

 

オグリキャップとタマモクロスのトレーナーは二人とも写真に自身が写る事を好んでいなかった。いや嫌っていると言って良い

 

その為、愛バであるオグリキャップやタマモクロスがどれだけ頼んでもこればかりは叶わなかった

そこで彼女達は同期や先輩にお願いして自身のトレーナーの写真を撮ってもらってそれをアルバムとして大事に大事に保管している

 

勿論トレーナーに見つかれば最悪の場合、処分される事もある

勿論そんな事程度でトレーナーを嫌う気は更々ないが、それでもやはり悲しくなるのは間違いない

が、それ以上にオグリキャップとタマモクロスは自身のトレーナーが悲しむ顔をみたくない

 

 

その為

 

ごめんな、トレーナー

 

すまない、トレーナー

 

と泣く泣くお宝(トレーナーのアルバム)をトレーナーに預ける選択をしなければならなかった

二人にとってアルバムは正に努力の結晶(なお方向性)だ。先輩や同期達との絆の証だ(だから方向性)

それを手放さねばならなくなった彼女達の絶望はいかばかりか

 

 

そしてそのやるせ無い感情は原因(アグネスタキオン)(間違ってはいないが、それだけではない)に向けられる事になる

なお

 

 

オグリキャップ先輩、タマモクロス先輩!二人とも何をやっておられるのですか!?

果敢(無謀)にも二人を制止しようとしたシンボリルドルフ(生徒会長)だったが

 

邪魔、する気か?

 

シンボリルドルフ、退いてくれないか?

と現役時代さながらの剣呑な気配を纏った二人の前に敗北している

 

 

その話を後日聞いたミスターシービーとマルゼンスキーは

 

あー、ルドルフもタイミング悪かったね

 

二人ともトレーナー大好きだものね。流石にルドルフちゃんでもあの状態の二人には敵わないかしら

と語っている

 

 

そんなこんなで二人は怒れる鬼と化していた(ほぼ八つ当たり)

 

 

 

なお、無事にタキオンを連れて来たオグタマコンビは自身のトレーナーにそれぞれ

 

めっ!

 

された模様

 

 

 

ごほん

何やら盛大に脱線した様だが、続けようか

 

ふむ。そうしよう

さてブライアン(可愛い妹)は野菜全般が苦手でね。一応姉として言っているんだが中々聞いてもらえないのが実情なんだ

 

あー、分からんでもないなぁ。ウチも弟達好き嫌い昔はしとったから

そういうの矯正するのは大変やろな

 

となると、それをいきなり治そうとするのは少しハードルが高いかもしれないな

 

またまた横道に逸れた(脱線した)が話を元に戻すタキオン

彼女の本音としてはあまり気が進まない

 

 

ふふふ、気乗りしないタキオン。コレを見ても同じことを言えるかな?

 

っ!それは、まさかっ!

オグタマとカフェに連行されたタキオンはオグリキャップのトレーナーに呼ばれ、少し離れた所で彼からの話を聞いていた

 

なお、タキオンのトレーナーは実家からの電話で消耗していた

 

〇〇っ!アンタまだ好き嫌いしてるの!

Yさんの担当さん(オグリキャップさん)から聞いたわよ!

と彼が数少ない頭の上がらない姉に怒られている

 

トレーナーになる為の専門知識は彼自身で調べて学び、困った時は先輩であるYに教わっている

が一般科目まで流石に頼れないと彼は考えていた。そこで暇そうな姉に頼み込んだのである(実際には彼女もそれなりに忙しかったのを知ったのは彼がトレーナー試験を突破した後)

その為両親には反抗できても姉には勝てない

 

完全降伏である

姉には勝てない。弟の悲しい宿命(さだめ)なのだ(体験談)

 

 

 

その隙にYはタキオンに取引を持ちかけた

Yはタキオントレーナーとは少学校からの付き合いであり、家族ぐるみの付き合い

 

その為

 

そ、それはトレーナーくんのアルバム!?

正しくオグトレは外道であった

 

しかも

 

ま、まさかっ!彼の小学生の頃の写真もあるだって!?

そういう事であった

 

昔タキトレによって自身の幼い頃の写真をばら撒かれた事を未だに彼は恨んでいたりする

なのでイーブンだ(暴論)

 

さぁどうするアグネスタキオン?

別に俺はこれを君に見せる必要も義理もない

確かに俺と君は友人だ。だが、一方で俺とアイツもまた古くからの付き合いだ

あくまで今回()アイツと対立する事になってしまったが、基本的に俺はアイツの側に立つ事が多い

 

ぐっ

 

つまり俺とアイツが少しばかり対立している今しか俺がコレを見せる事を言う必要は無い。聡明な君ならばわかるだろう?

 

悪魔めっ!

 

タキオンをひたすら惑わすY。タキオンとしては勿論彼女のトレーナーの事を全て知りたいと思うのは確か

が、果たして彼の思いを無視してまでそれを知るべきか、否か

今のタキオンからは目の前の(友人)は間違いなく悪魔にしか見えない

だが

 

悪魔でも構わんさ。それに妙なことを言うな?

俺は君に昔のアルバムを見せているだけで、それ以上の事をした覚えはないが?

 

タキオンは考える

ここで(悪魔)に屈してしまうか、それとも彼の意思を尊重すべきか

 

…なるほど

ではサービスタイムは終わりだ

 

ま、待って!

 

タキオンは思わず制止する

 

いやいや。君の意思の強さはよくわかった

これ以上は逆に失礼だろう?

 

(し、白々しいやっちゃなぁ)

(確かに交渉としては有効だろうが)

(ですが彼女にはかなり効果的だと)

 

ウマ娘独特の高い聴力でそのやり取りを聞き取ったタマモクロスは現役時代から全く変わらないいっそ清々しいと思える程の外道っぷりに苦笑いを隠せず

ビワハヤヒデはいつも飄々としている人物の別側面を見て、納得と驚愕の感情を抱き

マンハッタンカフェはアグネスタキオンというウマ娘を動かす効果的な手段を躊躇いなくとるオグトレに少し感心した

 

逆に

(相変わらず、目的の為には手段を選ばないなあの人は)

と寧ろ安心しているオグリキャップに

(うーん、やりたい事は分かるんだけど)

とやや不満なハルウララ

 

この二人の態度の差は過ごした時間の長さもあるが、オグリキャップというウマ娘とハルウララの立ち位置の違いである

 

ウララも地方からの転向組だが、その道はオグリキャップとタマモクロスによって拓かれた道

一から道を拓くのとその後から続くものの違いといえるだろう

 

 

 

特にオグトレとタマトレはマスコミやURAを相手にしなければならず、理事長や学園側などもバックアップしたとはいえ実際に矢面(やおもて)に立つのは彼等

綺麗事を言って、彼女達の道を閉ざすわけにはいかなかった

 

 

まあ、それを今発揮して良いのか?と聞かれると答えにくいものだろうが

 

後に彼は語る

 

いやほら、アレだ

タキオンにも理不尽な交渉紛いの事を強いられる時があるかも知れないからね?その対策を取るなら早い方が良いと思うんだ、俺は?

 

なお

へぇ?その為ならいたいけな後輩を〇めても良いって事なの?

随分とアナタも偉くなったものね?

 

か、勘弁してつかあさい

 

ダメよ♪

と無事に〆られた模様

 

 

 

 

因みにタキオンは結局この卑劣な交渉の前に屈し、その日の一晩をかけて全ての写真を記録媒体に移したとか何とか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緑の液体

あの、いつになったらワタシの出番あるのでしょうか?

 

 

 

 

 




という訳で割を食ったのは緑の液体君でした

まぁのちにトレセン学園最大の災害を撒き散らすので、多少はね?

トレーナーに愛されているウマ娘がトレーナーに夢中にならない訳ないだろ!というお話
みんな頑張って抑えているという
一部ブレーキが破損してるって?

残念ながらサービス適応外なので無理です

勢いとノリしかない奴なので許してくれると助かります
ダメなら一度削除して改稿します

ではご一読ありがとうございました
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