誰が噛ませ犬だって?   作:名も亡き一般市民

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大変長らくお待たせしました。

久しぶりすぎるのに文字数少なくてごめんなさい。場面転換多いと整理できない雑魚なので次の話にいこうってなった。あといい加減完成させて投稿したかった。てかもう誰も見てなくない?もういいや自己満で投稿しちゃえー!


社会人てこんなに忙しいの?っていう気持ち。ガンマも分かってくれてるタイトル。


世知辛いね。前世もこっちも。

 

ゴッドエデンでの特訓を終え、雷門中へ戻って来たがサッカー棟は閉鎖されており、一刻も早くプロトコルオメガを倒すため、究極のサッカーチームが記されている覇者の聖典を手にいれることとなった。

要は原作通り。唯一違う所は残ったメンバー全員で未来の博物館に行った所を、僕一人で行った所か。

正直一人で行った方が速いと思ったので行っただけなのだが、アニメ的に考えたら僕はかなり怪しい人物になってはいる。実際神童には疑いの目で見られていた。

 

セキュリティにバレることもなく、ロボとのサッカーバトルをすることもなく、覇者の聖典を入手した。最大限カメラの死角を通っては来たが、覇者の聖典そのものが無くなっているのだからバレるのも時間の問題であろう。というか、本体に発信器でも付けとけばいいのにと思ったのはここだけの話だ。

 

 

「う~ん、やっぱり文字じゃなくて何かの暗号なのかなぁ。」

「そもそも未来の技術力でも解読出来ないものを、俺達が読めるのか?」

「「「……」」」

「恐らく読めないだろうとは思っていた。ワンダバはああ言ったが、気合いや気持ちじゃあどうにもなりそうにない。」

「うむぅ…」

「じゃあ諦めるしかないの?一刻も早くプロトコルオメガを倒さなくちゃいけないのに。」

「いや、手はある。聖典をアーティファクトにして、マスターDが生きた時代に行けばいい。その時代の人に聞けば分かるかもしれない。」

 

 

少し待っていれば誰の物なのか分かるのだが、未来の誰も知らないものを突然円堂大介のものと言っても無駄に疑われるだけなので、それっぽいことを言っておく。

原作を特別守るつもりはないが、踏むべきフラグを踏まないと知らない世界線へ行く可能性もあるので、少なくとも時空最強イレブン集めまでは守る必要がある。

内心やれやれと思いつつ、時を待つ。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去のコトアールへのタイムジャンプをし、円堂大介を監督に交えてプロトコルオメガと試合を行った。即ちここでも原作通りである。ただ僕はロボとのバトルをカットしたことによる経験値の不足を考慮して試合に出ず、何故かベータがいなかった。その上プロトコルオメガの面々がやけに殺気だっていた。ベータがいないことが関係しているのか?

などと思案しているうちに、石となった円堂大介から時空最強イレブンの説明がなされる。

 

「──十の力、絶対的な勇気と揺るぎない実行力で大地をも味方にする キングオブMF!」

 

とは言え、アニメだけでなくゲームでも同じ内容を聞いたためそこまで驚きはなく───

 

「十一の力、熾烈な熱風と閉ざす雷雲の力で全てを支配するオールラウンドプレイヤー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…は?今の十一の力の説明?明らかに違った、よな?

 

確か、灼熱の熱風と激震する雷鳴の力で全てを貫くオールラウンドプレイヤー、じゃなかったか?

しかも熾烈な熱風は兎も角、閉ざす雷雲?さらりとゲームタイトル詐欺されて、しかも貫くじゃなく支配する…大きく感じが変わっている。

 

本来の十一の力は、まさにザナークが当てはまる、というよりも最初からザナークにするつもりで考えた意図が読み取れた。

しかしこの十一の力は、なんというか…原作のザナークのイメージからは離れたような気がする。

 

 

「えーっと…」

「内容自体がまるで暗号のようだ…何をすればいいのか全く分からん。」

「けど、やるしかない。少なくとも今は頼りがこれしかない。」

 

 

表情には出ないものの、少し動揺している僕を置いて話は進む。

 

 

 

「1の力に当てはまる人物は、織田信長!信長ならピッタリだ!」

「織田信長って、戦国時代の?!」

「ピッタリったって、信長連れてきてサッカーさせろっての?」

 

 

僕の行動によって生じた変動。バタフライエフェクトというものか。何がきっかけかは分からないが、ザナークの進化の方向性が変わったりする可能性もあるか?

原作から大きくずれなければいいが、そうならない確証はない。何せ僕の認知していない変動が起きているのだから。

 

 

 

「できるよ。ミキシマックスガンがあればできる。」

「そっか!その時代に行ってオーラを借りてくれば!」

「何?!そんなことが可能なのか!?」

 

 

 

目的のためにずっと積み重ねてきたものが、ザナーク1人で崩れるわけではないが、警戒するに越したことはない、か。

例えへし折る(・・・・)ことになっても。

 

 

 

 

「なんとかなります!皆で時空最強になりましょう!」

「出たな、その言葉が。」

「フッ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「世知辛いね、前世もこっちも。」

 

 

静かに誰にも聞こえぬよう呟いた。

 

 

やはり転生などしたところで、僕の本質は変わらない。

 

 

諦めのように薄く笑う。それに誰も気付かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

「只今戻りました、議長。」

 

頭を垂れ、恭しく言葉を述べたのはプロトコルオメガ2.0のエイナム。その手には覇者の聖典が握られている。

 

それを受け取った議長のトウドウは中を確認し、「ふむ、確かに。」と声を発する。

 

聖典から目線を外し、プロトコルオメガの面々、正確にはチームA5の5人へ視線を向ける。

 

「首の皮一枚繋がった、といったところか。ガンマが試合に出なかったのは幸運だったな。ザノウ、クオース、ガウラ、レイザ、エイナム。」

「…」

 

5人はそれには答えず、ただ平伏するのみ。

ガンマには知るよしもなかったが、ベータが原作のように5人を庇うことはなく、前回の任務失敗時点でムゲン牢獄行きが確定していた。しかし、議長のトウドウが最後のチャンスとして、覇者の聖典奪取を命じていた。原作よりも殺気だっていたのはそのせいでもあった。

 

「だが詰めが甘いな。残った雷門イレブンの洗脳、クロノストーンとなった円堂大介の回収。それをしていれば奴らの抵抗を殆ど終わらせることができた。指示されたことのみ行うだけではエージェントは勤まらん。」

「…」

「お前達の代えはいる。これ以上失望させるな。」

「……はい。」

 

5人を代表してエイナムが短く答え、会議室を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エイナムは少し不満な様子が見られましたが、覇者の聖典は何とか取り戻しましたし。雷門も、もうそこまで気にすることもないのではないですか?」

「ウム…」

「トウドウ議長?何か懸念点でも?」

「不安要素は、雷門よりもガンマの方だな?トウドウ。」

「その通りだ。何故奴は今回の試合に出なかった?奴の動きに着いていける可能性があるのは、現時点のうちの戦力でベータのみ。そのベータが不在だったのだから、自身が試合に出れば勝利できたことは明白だ。まさかエイナムら5人をムゲン牢獄行きにしなかったのは、消耗しているであろうガンマのものさしにするつもりだったことを読んでいたわけでもあるまい。」

「例のS級犯罪者との抗争で負った怪我がまだ治っていないのでは?僅かながら時空を歪める程の出力が観測された訳ですし、歴代最高峰のエージェントと言えども完全に復調していないということでは?」

「勿論その可能性はあるが…どうにも釈然としない。ベータ相手にあっさり退いたことも、簡単に覇者の聖典を取り戻せたことも。あまりにも上手く行きすぎている。」

「我々の動きがガンマに操られていると?」

「その可能性もあるということだ。奴がエージェントコード『ガンマ』に任命されてからの功績を考えれば尚更、な。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し間が空いて、議員の1人がため息に似た息を吐き出す。

 

 

「…言うべきでないことですが、ガンマは惜しい存在でしたね…」

「ええ、本当に。彼がいればもう雷門など相手ではなかったでしょうに。いったい何故我々を裏切ったのか、このままでは世界がどうなるか分かっているはずだと言うのに。」

 

 

 

 

議員の会話を遮るようにトウドウが机を一つ拳で叩く。

 

 

「それは今議論しても仕方のないことだ。」

「…その通りですね、失言でした。」

「雷門は引き続き監視を続ける、奴らが障害であることに変わりはない。次の試合に勝利し次第、洗脳して奴らのサッカーへの想いを完全に断つ。そうなればガンマも動くだろう。ベータにそう伝えろ。」

 

「はっ!」

待機していた者の1人が、足早に会議室を出ていった。

 

「トウドウ議長、そのベータは今何処に?」

「例のトレーニングルームだ。日米親善試合の任務の報告が終わってから籠りきりだ。」

「またですか。ベータは少し時間が空くとすぐそこに向かいますね。」

「更に力を付けようとしているのだろう。我々以上にガンマの脅威を知ってるのは、間違いなく彼女なのだからな。」

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

仰向けに寝たままゼエゼエと息を吐く。

頭に過るのはこの前の試合、正確にはガンマとのやり取り。

 

「本来なら、僕がいなくても、なんとかなるのさ。今回は勝てないまでも、必ず勝ってサッカーを取り戻す。それが彼ら、イナズマイレブンだからね…」

 

歯を噛み締める。折れそうなほど。強く。

 

忘れたくても忘れられない声。私があなたの虜になった日から、忘れたことのない声。

 

 

「僕は何も変わってないさ。勝手な期待を押し付けないでほしいね。」

 

その声が、私をゆっくりと否定する。

 

どれだけ体を動かしても、頭から離れることはない。

 

 

 

 

「……ッッ!!」

 

声にならない声を出しながら、一気に化身を解放。

感情に呼応した化身は暴れまわりながら仮想現実の訓練室を滅茶苦茶にしていく。

 

 

 

「ハァ、ハァ…あはっ♡」

 

 

次。次こそ。必ず。あなたを連れ戻す。

 

狂え、狂え。どうせまともにやっても追い付けない。

 

 

 

そして私は、無意識のうちに言葉を胸の奥にしまいこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なんで、私を選んでくれなかったんですか…』




おや?ガンマのようすが…?



この世界線のゲームタイトル

イナズマイレブンGOネップウライウン

ライウン購入時の主題歌

ライウン・ブルートレイン


わりとどうでもいい追加情報
原作ではベータのみが使っていたゴーストミキシマックスですが、今作品のゴーストミキシマックスは地味に強化されてます。それはベータ本人の強化によって分け与えられるパワーがより強力になったことと、持続時間が長くなったことです。
つまり「私は試合に行かないけど(今ガンマ見たら泣くかもだし)強化したの残してあるから大丈夫でしょ。」です。
これにより円堂大介率いる雷門を退けました。
ちなみにこれでも結構ギリギリの勝負だったのでA5の皆さんはトウドウのパワハラ会議中ビクビクしてたり。
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