追い課金しました。マドロックでした。BIG LOVE…。
ロドス内のジムにて、1人の黒髪の
「くっそ…キッツ…!」
そして彼女の前では、金髪の
「あと30秒。ラストスパートですよ。」
「あ゛あ゛あ゛あ゛い゛!」
そんな彼の様子に眉一つ動かさず、フェリーンの女性、フォリニックは淡々と告げた。そして男性の方、エリモスもまたそれに半分吠えながら応えると、脚を今までよりも一層力を込めて動かした。
そして地獄のような30秒が過ぎ、フォリニックの持つストップウォッチが電子音を奏でる。ピッとボタンを押して音を止めると、彼女は口を開いた。
「終わりです。お疲れ様でした。」
「終わり!?よっしゃぁ!」
緩やかに減速していくルームランナーに合わせて徐々にスピードを落としながら、エリモスは息を整える。彼の足はもはや棒のようになっていたが、それ以上に精神面でのダメージが大きかった。
「そのまま息を整えてください。絶対にすぐ止まらないように。」
「そんくらいはわかってる…仮にも戦闘班だからな…。」
肩で息をしながら小走りに、そしてウォーキングに移行するエリモスを見ながら、フォリニックは彼の様子に驚愕していた。
(こんなにも体力が落ちているなんて…!)
予想外、と言ってもいい。彼女の知る限りでは元々戦闘オペレーターたちの中でもエリモスは身体能力が極めて高く、持久力もまたそれに伴って相当なレベルであったと記憶している。
だが、今となってはそれも過去の話。スピードも、走行時間も以前より数段レベルを落としてなお、彼は限界をすぐに迎えてしまっている。おそらく、循環器系にも
「…?どうした、フォリニック。何かあったか?」
「…いえ、なんでも。それより、どうして私にトレーニングの指導を頼んだのですか?」
無意識のうちに深刻な顔をしていたのだろうか、クールダウンを終えたエリモスが尋ねてくるのに強引に話を変えて、フォリニックは彼に尋ね返した。エリモスが元々戦闘オペレーターであった、と言うことは、つまり自分以上にトレーニングの知識のあるオペレーターと関わりがあるということなのだ。
「なんでって…『戦うため』じゃなくて『健康のため』のトレーニングならお前の方が詳しいと思ったからだ。実際教官たちにもそう言われたしな。」
それを聞くと合点がいった。確かにその目的なら自分が適任だろう。それにしても、だが。
「健康のため…ですか。」
「おう。…ちょっとまあ、色々あってな。」
「なるほど、マドロックさんですね。」
「なんで知ってやがる!?」
淡々とタブレット端末に今回の記録を打ち込みながらそう言ったフォリニックに、本気で驚愕しつつエリモスが食ってかかった。息が荒いが、これは果たして走ったからだろうか、それとも驚いたからだろうか。
「そもそも彼女がロドスに入職した際に口添えをしたのは私ですよ?そのつながりで今でも関わりはありますから。」
「…マジで?」
「はい。ああ、ついでに言っておきますが…。」
「なんだ?」
その言葉の後で端末の画面を消し、エリモスを軽く睨む。元来気の強い彼女に睨まれて、エリモスは少し後ずさった。
「マドロックさんを泣かせたら、撃ちます。」
「怖いこと言うなよ!?」
医療オペレーター・フォリニック。彼女はロドスでも珍しい、本当の意味で『戦う』医師であった。彼女が自分のことをただの非戦闘員、と侮った敵を討ち取ったことは一度や二度ではない。そのことはエリモスにもよく知られていた。
「本気ですよ、私は。…話はここまでです。午後からは予定があるんでしょう?」
「…ああ、ヴィクトリアから人が来るからな。シャワー浴びてくるわ。」
「そうですか。湯冷めだけはしないように。」
そう言ってトレーニングルームを出ていく彼を尻目に、フォリニックは思考の海に沈んでいく。
果たしてどのようなトレーニングが負荷が少ないのか。それでいて身体能力を維持させるにはどうしたらいいのか。医師として、彼に先んじて鉱石病に罹った者として、フォリニックは文献を漁るべく、先程落とした端末の電源をつけた。
その日、ロドスに激震が走った。
「お久しぶりです、ホルンさん。」
「ええ、本当に久しぶりね。調子はどう?」
「最近は上々、てとこですかね。そちらはどうです?」
「どうにかってところね。被害があまりにも大きかったもの、復興までにはまだ時間がかかるわ。」
エリモスが、ヴィクトリア軍の制服を着た人物と何やら親しげに話している。最初こそ深刻な話題だったが、徐々にその話題は世間話へと変わっていき、時折笑みが混じっている。その様子を見た一部のオペレーターたちは、ギョッとした目をした後、何故かそそくさとその場を離れていくのだ。
果たして何故そのようなことになるのか。それは単純、彼らが『エリモスの彼女は誰になるんだろうねトトカルチョ』に参加しているからである。
ネーミングセンスの欠片もないこのトトカルチョだが、意外にも参加者が多い。参加人数だけで言うならドクターを対象にしたものに次ぐ規模となるだろう。そして現在のところ、この賭けで一番人気が高いのはマドロックであった。それも他に圧倒的な差をつけて、である。が、それが揺らぎかねない事態であることを彼らは察してしまったのだ。
と言うのもこのエリモス、過去の数々の玉砕によって女性の好みがほぼ完全に把握されている。強そうで、美人系の顔立ちで、髪が長くて、脚が綺麗で、身長が高いと尚よし。今までの傾向から考えた結果として、彼の好みは周囲からはそう認識されており、そして今、それにぴったり合致する人物が現れてしまった。
なんと言うことだ。オペレーターたちは戦慄した。ただでさえ過去には圧倒的一番人気と称されたリードが参加者を阿鼻叫喚の地獄に叩き落とし、そしてまさかのマドロックという大本命が生まれたと言うのに、またしてもダークホースが産み出されるとは。参加者たちはこれからどうなるのかを尋ねるべく、胴元であるクロージャの元へと足を運ぶことになった。
「…エリ、モス?」
そしてその様子を眺めていたのは賭けの参加者だけではない。エリモスとホルンが話していたのはロドスの搬入口。つまり人目が多いところなのだから、当然のように目撃者は増える。勿論エリモスのことを全く気にしない者がほとんどを占めるが、気にするものだって当然いるのだ。
「…あれ、は…誰だ?」
「知り合い、なんでしょうか…仲が良さそうですけど…。」
今なお近い距離で笑い合う2人を遠くから眺めているのはマドロック、スズラン、フォリニックの3人。過去の奇妙な縁があって関わるようになった彼女たちは、たまたまであるが彼らの再会を目にしてしまっていた。
「…撃つって、言ったはずなんですけどね。」
先程、エリモスの好みは割と知れ渡っていると言ったが、それはマドロックにだって例外ではない。思わぬ事態に目を見開くマドロックを見て、フォリニックは静かにそう呟いた。
フォリニック
僕らのケルシー先生の弟子。つまりスケスケ女医の弟子です。と言うことはえっちなお姉さんと言うことですね。完璧な証明です。
昇進1だとそこまで際立った何かがあるわけではありません(ロドス基準)。ごめんなさい嘘です。世界基準越えの美脚がありましたね。至高の黒タイツに包まれ、ホットパンツからスラリと伸びた美脚が。僕は脚フェチなのでこう言うのがすごい好きです。あと最近気づいたんですけど、ハイカットスニーカーとかも好きみたいですね。当然、フォリニックはそこも抑えています。流石はロドスの医師だぜ…。
そしてコーデでは私服を眺めることができます。…私服ですって?その格好で!?やべえよテラ。刺さったポイントを具体的に言うならトレンカと、オフショルダー。サイラッハの時にも言いましたが、僕はトレンカを至高の産物だと考えているので、トレンカの発明者にはノーベル賞をあげていただきたい。大至急で。あとオフショルダーとは言いましたが、実際のところノースリーブです。…腋。見えませんか?あなた。いいんですか?見た感じ脇腹もかなりパックリ開いてますけど…師匠リスペクト?やっぱロドスは最高やな。
他に好きな点でいうと、真面目なことですね。彼女の境遇ってかなりヘビーなんですけど、それに負けてない。母親とケルシーの縁から弟子入りしたみたいですが、あのケルシー先生の圧に負けずに弟子として一人前になった強メンタル持ちです。ウォルモンドの時のアレは、実際のところ友人のことを心配し過ぎて相当に動揺してたんではないかなって思ってます。普通はそりゃそうなるわって感じ。そんな人間としての弱みがある部分も好きです。完全無欠じゃない、ってのは個人的には大事ポイント。
そんなフォリニック。なんと配布です。彼女と、そしてマドロックの出ているウォルモンドの薄暮は常設なのでいつでも見れますよ。ただしアークナイツしている話なので、覚悟は決めてください。
ホルン
最初公式からの供給が多すぎる。もしかして僕は夢を見ているんでしょうか。