遊戯王世界に水瓶座のカードを持ち込む不審者   作:蟹活倶楽部

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字の間隔がわからない、私は雰囲気でマインドブレイカーを書いている!


生活相談窓口前の待合場で決闘開始する不審者

「デュエルしてる!」

 

小学生くらいの男子二人がデュエルディスクを片手に装着して

お互いにモンスターを立体映像で出力、この光景を

ダイレクトに魅せられた時点で自分の心中で着席して

カードゲームする世界では無いんだなと認識せざるを得なかった。

 

「あっ!見ていきますか、気になるものを見たら思い出しそうになる

とか小説やドラマであるあるですもんね。」

 

「いやぁ大丈夫です。窓口に行きましょう行きましょう。」

 

日本人特有の大丈夫じゃない大丈夫ジョークを小粋に飛ばして

役場併設の子供図書館の窓から視線を役場入口に定め直して歩き出す。

お巡りさんは窓口に先に着いて受付の女の人と話して用紙を貰い、

私に手渡してくれた。

 

「生活相談窓口、今受付に担当者呼ぶ様に言ったから、ここの紙を持って

待っててね。私は巡回連絡の仕事に戻るけど、心配だから交番の番号と

後で困りごとがあったらこの番号に連絡してね。」

 

そうそう、パトロールの途中だったんだ。自分への対応に時間を

取られて申し訳ないと今更思ってしまったが、お巡りさんの名前と番号

交番の住所と番号をわざわざ書いて渡してくれた。

そして別件があるらしく足早に去ってしまったお巡りさん。

記憶喪失とか気味悪いから避けたのかな?と思考がネガティブに

落ちそうになった。今更ながら一人で全く知らぬ、

スマホも取り出して覗いても役場に、ちゃんとした公共の施設に居るのに

圏外表示、まったくネット接続出来ないことに不安が増してきた。

そんな気持ちが顔にも出て来たところで。

 

「番号1番の方!!生活相談の窓口5にお越しください。」

 

「あっはい!」

 

機械アナウンスにつられて窓口5に座ると、受付の女の人とは違う、

どこか道場か運動部の顧問の様なビシッとしたお爺さんが居た。

勿論この世界特有のデュエルディスクを片腕に取り付け、ドローする利き手も

ドローマッスルというやつだろうか?筋肉がガッチリしてる第一印象に、

如何にも弱いと侮るとヤバそうな空気を感じさせる。アニメなら

一話だけ出るテーマデッキ持ちかサブキャラに居てもおかしくなさそうだ。

 

「私が担当の丸谷だ。今し方巡査長の奥田から軽く聞いたよ、

記憶が曖昧で身分証も偽物なんだって?」

 

「はい、ただ自分のクレカとか銀行のカードと、パスワードは覚えてるので

一応すぐ飢え死にとはならないんですが。」

 

話を聞いた偉い人なんだろう職員さんは顎に手を当てて。

 

「う~ん、それなんだが…あんた、デュエルディスクは?」

 

「いえ、記憶にありません。」

 

「じゃあちょっとだけ、両腕見せてくれねぇか?」

 

「あ、はい?」

 

そう間抜けな声を出して両腕をホイホイ差し出す自分、話すと年を

召してるのに結構音圧もしっかりした聞き取りやすい声、ベテラン声優

の様な勢いがあってあまり疑問を差し挟む余地も無かった。

 

「ディスクを数日やそこら外しても子供の頃から付ける眼鏡みたいに

腕に独特の癖というか痕跡が残るもんなんだが、少なくとも数か月は

ディスクつけてないだろうねあんた。」

 

子供の頃にデュエルディスクなんて金持ちが付属のカード目当てに

買ってそれでおしまいだし、さっき見た高性能な機能でデュエル

なんて出来なかったからずっとつけてないのは当然だ。

 

「はぁ、そうなんですか。」

 

そんな今までデュエルよりマスクしてる方が長い世界での生活が続いてた以上

ここが増々異世界、それも遊戯王中心だと実感が増す。

 

「これで生態認証で遡れないなら、新生児用じゃない

登録機械持ってくるから少し待ってくれ。」

 

赤ちゃんもつけるんか、データ登録と幼児にになったら新型に乗り換えるのか?

疑問を胸に仕舞いつつ少し待つと視力検査で顔を突っ込む機会と

指紋や静脈承認を組み合わせた様なゴテゴテした機械をキャスターで

引っ張って来て、座って視力検査の要領で網膜と指紋静脈データを

取られ、照合された結果は勿論。

 

「登録情報が無いなぁ、この年までデュエルディスクを正式所持してない

ってなると、やっぱり警察側には事件の可能性もあるから連絡を…。」

 

とか怖い独り言を聞いた気がするがそれは無視するぅ!!

だってもう一日に詰め込み過ぎだもんね!

 

「仮登録が出来たからとりあえず、仮のデュエルディスクを支給するけど

デッキは持ってる以上仮支給はディスクのみになるな。」

 

そう言うとデュエルディスクを支給してくれた。持ってみると軽くて小さい

お巡りさんは仕事用で多機能なのかこっちはデッキ挿入口とライフの表示、

あと試合開始に展開しそうな出っ張りはプラスチック丸出しで簡素な感じだ。

 

「さて色々相談したいことは山積みだが、さっきから色々考えることが

多過ぎるのは同情するが、表情が険しいぞ。」

 

「はい、あっやっぱり顔に出てましたか。」

 

「確かに今は心細いがその感情を一時的にだが少し忘れて

楽になる方法が一つある、試してみるか?」

 

と、まるで体が楽なるツボでも教えてくれるのかという雰囲気で

言うものだから、自分はまったく警戒出来ず気安く返事してしまった。

この世界が遊戯王中心だとさっきからずっと示されていたのにだ。

 

「お願いします。実は結構いっぱいいっぱいで……」

 

「じゃあ!デュエル開始の準備だな!!」

 

そういうや否や、ガタッっと立ち上がる丸谷さん、

そして対面に座ってる自分に後ろを見るように指差すとそこには。

 

「あ、準備完了ですよ丸谷ちょ…丸谷さん!!」

 

受付のお姉さんが窓口の待合場の椅子を丸く整えてて、それを見ていた

隣の図書館から子供、役場の他の暇そうな人達も野次馬に集まってきた!

 

「デュエルディスクの使い方の説明、やらないとだな!!」

 

いつの間にか窓口を抜けて笑顔で丸谷さんが出口進路を塞ぐ形で配置に着いた。

 

「…はい。遅かれ早かれ使用するものですしね。」

 

「では、私が教えますよまずはデッキをこの部分に装着して……。」

 

もうここまでお膳立てされる世界に軽く絶望を感じながら、

ただお姉さんが一生懸命若干いい匂いを感じると錯覚する距離感で

デッキのセットとドローや魔法罠のセットと一通り教えてくれたので

希望とデュエルするエナジーが湧いてきた。

後は目の前の勝負にさえ勝てれば、多分色々とうまく好転する世界なんだ

そうなんだと自分に言い聞かせ、自分は丸谷さんと例の宣言をしていく!

 

 

 

「「デュエル!」」




次でやっと出したいオリカが出るんだ。丸谷さんのキャラが好々爺なのかデュエル脳にするか悩んでるので後日誤字脱字と一緒に変える可能性が微レ存!
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