友達の他人の友達が言ってたので次話投稿です。
不貞寝から目覚め部屋備え付けのトイレシャワー室で身支度を済ませたら
ドアの所に何かが挟まっていた。
「あ、扉に紙、女将さんからか?どれどれ……店主からだ。」
寝てたので置き手紙だけだが、朝営業が終わった残りの賄だけど
軽く弁当作ったらしい。お裾分けに感謝の言葉を言おうと下に降りた
のだが、昼営業担当の女将さんから店主は昼~夜は餅蛙市の飲食店で
働いてるなんてハードなことを言ってた。
え、偉すぎる……娘達の学費の為だろうか?
もう看板娘二人は学校で居ないし、とりあえず民宿にありがちな
一番上が色褪せた観光案内パンフレットを一通り貰って確認して、
昨日お世話になったお巡りさんが詰めてる交番に向かうことにした。
「あ、水野さん!あの後大丈夫でしたかね?何か倒れたと聞いて、
病院での検査とかも考えてます?」
すぐに自分を見つけて若干心配性な声をかける、口から出まかせで
本当に記憶喪失設定申し訳無いなぁと思いつつ。
「いやいや初めてのデュエルで疲れただけですよ!それより、
病院で使う保健証作る所持金も含めて色々先立つものが足りなくて、
この町で買取やってるカードショップありますかね?」
パンフレットには廃坑を再利用してワイン熟成や観光資源として
押してるお土産を中心こ書いてあったが、カードショップは流石に書いてなかった。
「ああカードショップは餅蛙市に、そのカードは高額なものなんですかね?」
盗難の恐れ、それは確かにあるよなぁ皆が皆高額な資産のデッキを抱えてる
カードゲーム中心世界での警察業務、名誉のために国名は伏せるが
日本人は歩く身代金だ銀行だと言われてたのが思い出される。
「実はカードの効果はともかく価値もおぼろげで、
詳しい所で教えて欲しいというのもあるんです。」
「記憶喪失、難儀ですね~町内でカードの価値に詳しい人なら
宝石商を今現在営業してますよ。」
金持ちと新婚カップルしか来ない宝石商と男の汗臭いカードショップ、
買取もする場合がある点以外まったく関連が感じられない組み合わせだ。
「え、そのカードショップより詳しい人ってプロデュエリストの方?」
「いえいえデュエルのプロではない専門の宝石商でこの先の、
ああパンフレットに書いてある大規模施設工事区画の隣のここ、
商店街に行けばすぐわかりますよ。」
持ってるパンフレットの地図にペンで丸を付けてくれて、
有難く向かうことにして一旦お巡りさんに別れを告げる。
貴重品はデッキとかカードしか無いから安過ぎたら本当に価値だけ聞く格好だ
悪いなぁ、宝石商店主が暇そうなら話しかける程度に留めて
忙しそうなら町役場に行こう。買取は国民健康保険証代が
ワンチャン払える額ならと、気持ちも足取りも軽く向かうことにした。
「教えてくれてありがとうございます。早速行ってきます。」
「美品だったらカードの買取もやってるので大丈夫だと思いますよ~。」
いやー、本業が宝石商だとカードは最低限買い叩いて他業者に流すだけだろうからと
内心ツッコミ入れたが、この時はカード中心社会の値段設定を舐めていたよ完全に。
まだ目的地じゃないが、途中のシャッター商店街はやたら宝石や鉱石関連の
閉店した店ばかりだ、撤去されずに残った看板が当時の面影を偲ばせる廃業店も
あれば、無人になった店舗の窓のカーテンの隙間に見える、指輪やネックレスを
置きそうなホコリまみれのガラス台と古ぼけたネックレススタンドの
首マネキンが哀愁を沸き上がらせる。そして目的の店は、その中で
唯一当時の面影を残しつつ、消毒用のボトル台を追加して
開店していて偉いなぁ、そういえばここ廃坑があったよな
昔は産地直売してたってことかと納得しながら入店した。
「ごめんください、今少し買取出来るか聞きたいのですが。」
「いらっしゃいませ!大丈夫ですよ、カードですか?貴金属ですか?」
若そうな店主がお迎えして買取席に案内してくれた。随分手馴れててもしや宝石商は
昔の居抜きで、デュエル関連の知識をもった次代店主が先代の宝石商を兼業させてるのかな?商店街で唯一生き残った点を見るにその線が濃厚だなと考えて、
買取だよと頭を切り替える。
「このカードなんですけど、金額は何円になるんですかね?」
夏将軍❜❜関羽❜❜
ランク8地属性
【戦士族/ブレイク/効果】
レベル8地属性戦士族モンスター✕2
攻撃力3000守備力2500
①「関羽」モンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
➁自分のターン終了時に発動出来る、手札を任意の数だけ選んで
エクシーズ素材としてこのカードにセット出来る。
おずおずとベルベットで出来たアクセサリートレーにカードを置いて鑑定を頼む。
普通に100均のプラスチックの入れ物に置いてた元の世界とは
えらい違いに戸惑うが、これで何もわからない低価格だったらちょっと嫌だな、
でも店先に査定無料お気軽にとか書いてあったしなと
心の中に言い訳がつらつらと渦を巻く。
「おお、ランク8の大型エクシーズモンスターカード!これは持ってこられたお客様
はあなたが初めてですよ、査定はひとまず組成分析で少しこの機械に入れますね。」
早速金の買取に使う測定機の様な機械にカードを入れる、この世界特有の
デュエルディスクに接続出来るタイプである点はご愛嬌だけどね。そして
カードそのものを手袋つけて取り扱い本当に色々資産価値が狂いっぱなしの一日だ。
「エラー表示無し!偽物では無いのでこれは高くなりますよ!ステータスといい
モチーフと良い需要は申し分ありません。ここまで高い見積額だと
後日オークション会場にて確定となりますが、最低価格は決めていますか?」
「オークション……普通のカード買取にならないんですか?」
「いや~現金即決とはいかないですね~、実際10万円以上の買取は都心部の店でも
昨今は事前連絡して頂くと色々スムーズですけど。私の当て推量になりますが
オークションだとこのくらいには……」
見せられた電卓のゼロが7つ見えた辺りで怖くなってくる。
「いや~こんな大金受け取れません!住所を手に入れて働き口探す計画の当面の
お金が欲しくて、質屋じゃないんですが質草にするとか出来ませんかね?」
こっちの身の上を正直に話すと、買取やオークション以外の提案も出してもらえた。
「それは心配ですね、確かに売却した後に色々思い出してもこのカードですと
高い確率で海を渡りますし買い戻せないですからねぇ。それに金額が
大きすぎますから~こちらも貸出金額に対して質草が査定の7割とすると
どうでしょう、かなりの珍品ですし利息分は非売品展示の集客効果で
補う形に出来るくらいですよ。」
こんな田舎で?と思ったが隣の餅蛙市という大きい市があるからそこで
陳列するのか、それなら自分より完璧に管理してくれそうだ、
実際温度も湿度も一般人では管理しかねるしね。
「それでお願いできませんか?返済期日はどれくらいに?」
「勿論カードを陳列してる間は利息は取りません、元金だけ返してもらえれば
さっきの電卓の当て推量額7割まで、現金ではなくてDP決済なら即日貸せますよ。
宝石商の看板は先代から残してるもので法改正された今現在は特定質屋ですので。」
話がまとまり現金一括とはいかない、DP決済で貸金が入金される、
最初に現金なんて元の世界の勢いで言ってしまって結構まわり道して
しまったなぁと一人思う。そして町役場に行く、懐が温かく?
なったので足取りは若干軽い、意気揚々と町役場の
国民健康保険の各種手続窓口を探しだすのだった。
で保険証発行した所で時間切れ、窓口は閉まって働き口の斡旋は明日の餅蛙市
にある総合病院での検査後にハロワに行くのが吉と嘉島さんに時間外の席で
手短に提案された。
夕方民宿下の食堂で看板姉妹が接客する食堂はエグイ混み具合してたので
近づけないなと思い、一旦夜閉店間際のコンビニまで行き、
カップ麺やおにぎりを初めてのDP決済をして民宿の部屋に戻り
(コンビニの電子マネー決済機器がデュエルディスクの影響で
超巨大化してて一瞬レジ側にあるのかと腕を近づけて笑われてしまったよ!)
下の階の喧騒をBGMに民宿部屋に入り持っているカードの確認に精を出した。
「サモンサーモン味のおにぎりがおススメ、遊戯王世界にぶち込まれた時は
皆もぜひ試そう。ドローパンは激辛カレー味で馬鹿舌辛党おじさんには
うれしい激辛だったよ。」
アクエリアンエイジsaga2から始めたニワカで、関羽が最初に手に入れたカードです。(隙自語)
美少女TCGを前面に押し出してるカードゲームなので強化も入らず関羽の名前の重さと
比較して存在感が皆無過ぎるのです。