決闘指導する非常勤講師的立ち位置になるまでは頑張ります。(微バレ)
相手が悪態をついてターンエンドしたこっちの手番、さあ。
「では反撃開始、ドローします。」
自分の引いたカードは宇宙空母、パーマネントカードとアクエリアンエイジでは
区分されていた、遊戯王における装備カードだ。
「自分フィールドに闇属性モンスターが3体以上、
よってランク6までのブレイクモンスターをエクストラデッキから召喚可能!!」
ここで素直に高ランクのブレイクモンスターを出せれば順当に勝てていたが、
大会出場も禄にしないカジュアルプレイヤーとして、相手の展開が弱いとこっちも
手心を加えてしまうという悪癖、今回は相手が通常モンスターのグットスタッフだと
慢心し余計に出し惜しみをしてしまう。
戦士族ブレイクモンスターを入れてないので「電子幽霊」はそのままチャージ要員にする、
本来ならここで攻め切るべきだった。マインドブレイカーとしてチャージ要員は
補給線として残すという慣習から攻めきれない選択をしてしまう。
「スター・トランスポーター一体を対象にエクシーズ召喚!
侵入角度よし!強襲せよ惑星揚陸艦!!」
惑星揚陸艦
ランク2闇属性機械族効果・ブレイク
攻撃力2000守備力1000
闇属性機械族レベル2モンスター✕3
➀1ターンに1度自分のドローフェイズに発動出来る、自分のデッキから1枚ドローする。
➁自分のターン終了時に発動出来る、手札を任意の数だけ選んでX素材としてこのカードにセット出来る。
無骨なコンテナを両脇に抱えた形状の宇宙輸送艦がオーバーレイネットワークに飲み込まれ、
直後吐き出される艦影は全くの新型、そして畳み掛ける様に痛宇宙船も飲み込まれ、
前日にこの世界に公開された艦影が再度現れる。
「さらに痛宇宙船一体を対象にエクシーズ召喚!殲滅せよ、駆逐艦!!」
駆逐艦
ランク2闇属性機械族効果・ブレイク
攻撃力2000守備力1000
闇属性機械族レベル2モンスター✕3
➀このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
➁このカードの攻撃宣言時に発動する。このカードのX素材を1枚選んで手札に戻す。
③自分のターン終了時に発動出来る、手札を任意の数だけ選んでX素材としてこのカードにセット出来る。
「おー、昨日銅宮町の配信で出てた奴じゃん、こっちでもデュエルしてたんだ!」
「痴漢容疑者ってマジ?店に入ってずっとストレージのカード漁ってたの見てたゾ」
「店で今戦ってるあの女の人が声をあげたから今戦ってるみたいですね。」
「う~ん、なんか引っ掛かるんすよね~?」
人の口には戸が立てられないからか戦いの最中にも噂され、
店の人がほぼ全員2対1の変則デュエルの行方を見守っていた。
「バトルフェイズに入り、駆逐艦でシャドウファイターに攻撃!さらにこちらは
駆逐艦の②の効果でX素材を1枚手札に戻す。」
分身する戦士が哀れにも宇宙から来た侵略駆逐艦の艦砲射撃の露と消える、
だがその焼け残ったペンダントが怪しく光り、黒い衝撃が自分へお返しとばかりに飛ぶ。
LP4000→3500
「クッソダメージが!だが黒いペンダントの効果だ!」
だがそれもデッキトップがスライドしそれをデュエルディスクからドローすると衝撃が霧散する。
「水瓶座時代の②の効果でダメージを500軽減しドロー!
…よし!AIOSを守備表示で特殊召喚!!」
AIOS
レベル2闇属性
【機械族/効果】
攻撃力1500守備力500
➀1ターンに1度自分のドローフェイズに発動出来る、自分のデッキから1枚ドローする。
4体目のモンスターに流石に焦り出した夜木は彼女を見て迂闊にも敵前で聞き取りをする。
「おい美香、お前デッキに魔法解除入れてたか?」
「は?夜木くんモンスター倒す魔法だけ入れろって言ってたでしょ!?」
「うっせーよ!文句あるならお前何とかしてみろよ!」
仲間割れとは悠長だが有難い、もうこちらにほぼ勝機は傾いてる。
「惑星揚陸艦でダイレクトアタック、強襲せよ!!」
「うがぁ!?いってぇ!!」
LP3500→1500
「バトルフェイズ終了、メインフェイズに手札の痛宇宙船を攻撃表示で召喚、
さらに痛宇宙船を選択肢してエクシーズ召喚、さぁ一番の相棒
この世界でもドテッ腹に風穴を空けてやろう…突撃艦!」
突撃艦
ランク2闇属性機械族効果・ブレイク
攻撃力2000守備力1000
闇属性機械族レベル2モンスター✕3
➀相手フィールドにブレイクを持たないモンスターしか存在しない場合、
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃をする事ができる。
➁このカードが場から離れる場合、代わりにこのカードのX素材を1枚取り除く。
③自分のターン終了時に発動出来る、手札を任意の数だけ選んでX素材としてこのカードにセット出来る。
「さぁこれだけの艦隊の威容を観閲する儀式といえば、魔法カード観艦式発動!
条件は既に満たしている、全ての自軍モンスターに補給効果として
エンドフェイズに使える効果が追加される!!」
観艦式
魔法カード
自分フィールドに闇属性ブレイクモンスターまたは通常召喚可能な
レベル4以下の闇属性モンスターが合計3体以上存在する時に発動することが出来る。
(1):自分のコントロールする全てのモンスターは自分ターン終了時まで以下の効果を得る。
●自分エンドフェイズに発動出来る。
自分のデッキからカードを1枚ドローし、
X素材として自分フィールド上のブレイクモンスターの下に重ねて置く。
「エンドフェイズに電子幽霊の②の効果発動、ドローして突撃艦へ付ける。さぁて
次に観艦式の追加効果で自分フィールド上のモンスターの数、つまりもう5回続く!!」
ギャラリーも詳しく言わなかった効果がエンドフェイズに詳細を実行された瞬間流石にざわつく。
「ふぁ~たまげたなぁ、エンドフェイズにする動きかよあれ。」
「たった1枚で初期手札の差5枚分挽回しましたね。」
「伝説の決闘王でもなかなかでないアドだゾ。」
「……さて、突撃艦に5枚、駆逐艦に1枚、これでターンエンドだ。」
焦る彼女改め美香がドローして一連の滅茶苦茶な展開ですっかり
「ドロー!!デッキ貰うのに聞いてない、なんで大人しくやられないのよ
インチキインチキ普通こういうのって戦う前から決まってるもんじゃん!」
「うちの店で被害にあったからデュエルしてるはずなのに、なぜデッキを貰う前提なんだ?
和解の品とは考えにくいし、本当にどうかしてる。私はもしかして勘違いしてたのか?」
「相手が悪いですね、攻撃力2000をこれだけ横に展開されては次のターンで決着かもしれない。」
「ポもそう思うゾ。」
「いい時に来たね、エクシーズ使いの人が勝ったら色々聞きたいけど今警察呼んでるってマジ?
これだけデュエル出来るのに彼氏が隣に居る人間に痴漢する必要あるの?」
なぜ痴漢制裁のためのデュエルではなくてデッキを取ることに腐心するのか、
ガヤも店長も流石に不審に思い出す。
「うるっさい!モンスター出して、死者への手向けでよくわかんない5枚付いてる奴を破壊!」
シャドウ・ファイター
レベル2地属性
【戦士族/通常】
攻撃力600守備力500
いろんな奴に変身して、相手をだましながら戦う戦士。
2枚目の通常モンスターを出して、すかさず彼女が繰り出した魔法から出現したミイラ男が
突撃艦を除去しようと組み付く、だが突撃艦から女艦長らしき眼帯の上級士官が
飛び出し直接撃退してしまった。
「突撃艦の②の効果、このカードが場から離れる時、代わりにX素材を1枚取り除けばよい。」
「もう!じゃあ女王でダイレクトアタック!」
突撃艦の艦長がボコボコにしたミイラ男の横で一仕事終わったと伸びをしてる横を女王の影武者が
駆け抜ける、自分に来たのでドローで迎え撃つ。
「ドロー!さて確認、クリスタライズシンドローム、魔法なので裏側除外」
LP3950→3900
「はぁ~無理無理夜木君助けて!ターンエンド!」
「チッ、使えねぇ…ドロー!!おお、よっしこれならいけるぞ美香ぁ!」
夜木が引く、切り札らしきカードを引き、彼女のモンスターを指差して宣言する。
「オレは2体のモンスターをリリースして、アドバンス召喚!現れろ、ソードハンター!!」
ソードハンター
地属性レベル7
攻撃力2450守備力1700
【戦士族/効果】
このカードが戦闘によってモンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、
墓地に存在するそのモンスターを
攻撃力200ポイントアップの装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
「あ~勝手にそんな、でもこれでイケるかも!?」
「バトルだ!まずは駆逐艦からだなぁ!」
バトルフェイズで駆逐艦はどこで視界を確保してるのかわからないソードハンターに
涼しい表情で全砲撃を回避肉薄され、剣戟でその船体を解体され爆発四散する。
「ドローで受ける。引いたカードは四大天使降臨、魔法カードを裏側除外する。」
爆発の衝撃をドローで去なす。自分側には全く頓着せずな表情のソードハンターが
駆逐艦の焼け跡から軍装品だろう儀礼剣を体に装備してご満悦だ。
「ソードハンターは倒した敵を装備カードにする!これで合計2850!!
勝負あったなァ、俺はターンエンドだ!!」
「2850!中々ありませんよこういう切札は!?」
「もう1体倒したらまた上がるもしそうなれば伝説の竜を凌駕する圏内、流石ゾ」
「突撃艦が場で踏み止まってもこうなるとジリ貧だなぁ。」
自分の彼女の場をがら空きにした乾坤一擲、完全に形勢逆転だと周りのガヤが気づかないが
「良かった、それが全力なんだね?ドロー!!AIOSの①の効果でさらにドローし
メインフェイズ、電子幽霊一体でオーバーレイ!!私掠の限りを尽くせ、宇宙海賊船!!」
宇宙海賊船
ランク2闇属性機械族効果・ブレイク
攻撃力2000守備力1000
闇属性機械族レベル2モンスター✕3
➀1ターンに1度自分のドローフェイズに発動出来る、自分のデッキから1枚ドローする。
➁このカードは守備力を効果テキストに含むカードの効果で破壊されない。
③自分のターン終了時に発動出来る、手札を任意の数だけ選んでX素材としてこのカードにセット出来る。
ゆらゆらと漂う幽霊がオーバーレイネットワークに取り込まれた直後、剣呑な衝角を携えた
宇宙を駆ける海賊船が躍り出る。
「バトルフェイズ、もうそろそろ終わりにしよう。突撃艦で夜木さん側に
ダイレクトアタック!突撃艦、ブレイクスルーだ!!」
「おいてめぇ!目の前のソードハンターが見えねぇのか……そんな馬鹿な!?ぐわぁぁぁぁ!」
さっきの手向けへのお礼参りだとソードハンターを飛び越えて
突撃艦艦長が夜木をゲンコツ制裁する。
LP1500→0
「突撃艦の①の効果によりブレイクを持たないモンスターは早速壁にはならない
このデッキの鬼札だ。」
あっさり勝利、最後の一撃は切ないと思いながら
隣の美香さん側に向き直りバトルフェイズを続行する。
「さぁ、揚陸艦と海賊船で4000きっちり受けて?」
「降参!サレンダー!!今なら痴漢したのはデッキ貰うだけでナシにするから!」
「逃げるなと言ったのに自分達は降参出来るのは可笑しいと思います、ダイレクトアタックだ!」
LP4000→2000→0
勝負が決定し、フィナーレの艦砲射撃と衝角アタックに歓声が上がる。
夜空も草原も、デュエリストの勝敗と共に元の店内へと霧散し帰ってゆく。
勝敗が決定すると案の定。
「痴漢のくせに勝ちやがって、勝負が台無しだろいい加減にしろ!そもそも
そっちが痴漢したんだからちゃんと誠意見せてデッキよこせ!!」
と夜木の手が出るが、それが決め手となり店内の学生さん達や店長が
「え?和解してないのにデッキ取るのは盗難ですね。」
「結局難癖つけてカード欲しかったのか、失望したゾ。」
「こいつこそ勝負を台無しにしてる、はっきりわかるんだよね。」
「ちょっと、大人しくしててくれる?後は警察と話して欲しい。」
と間に入る。店長も止める、流石にこいつカード目当て過ぎておかしいと確信
されたところで警察が到着し、容疑者の自分と痴漢された自称被害者ということで離される。
遠くで痴漢のあいつを捕まえろと怒鳴り声が聞こえるが、警察も若干同情した顔で話し始める。
「あいつら二人組には他県の別件でも話があってね。
まずはこちらでの事件の防犯ビデオ映像、見せて欲しいですね。」
案の定他県で揉め事ばかり起こしこんな地方都市まで流れ着いたらしい。
県外の他の管轄の地区の調べで虚偽告訴罪の容疑がかけられている、
そしてビデオカメラを警察に見せた店長も女性に全く触らずストレージのカードを
両手に持ってカードしか眼中にない自分の立ち回りの一部始終を見てやっと。
「何だこれは、痴漢できる状態じゃないじゃないか!」
と驚き、警察車両に突っ込まれる二人とは別行動で事情聴取に夜まで時間を取られ、
銅宮町行きのバスが既に無いバス停の夜、駅前バスターミナルに自然保護への募金活動を
という声を尻目に寂しくタクシープールまで歩き出した、マインドブレイカーおじさんだった。
今度こそ誤字脱字チェックしてます。
もう少しゆっくり投稿になりますね。