きんいろモザイク ~plus α Road Days~ 作:T93
今回と次回のほぼオリジナル話の構成にかなり時間が掛かってしまいました!
あと、2月末にきらファンオフラインに向けて色々やって小説考える暇がなかったのもありました。
とりあえず、これを含めたオリジナル2つは直ぐにあげますがまた次話を投稿するのに時間かかると思いますのでどうかご了承ください。
前書きという名の謝罪は一旦この辺に致しまして、それではどうぞ!
しのの誕生日から2日経った休日の日曜日。バイトも休みで俺は暇だった。
宿題も終わらせちまってた俺はネットでも眺めていた。
すると、俺の好きなアニメがお菓子会社とコラボしてる項目を見つけた。前に5人で出かけた時のショピングモールが対象店舗の1つだった。
なんて事ない、対象商品を数個買うとクリアファイル等が貰えるという最近よくあるやつである。多分バレンタインに次ぐ、お菓子会社の新たな企業戦略商法だと思う。
そうだとわかっていても買いに行くのがそれなりでもアニメ好きである者の悲しい性である。
別に人に知られても恥ずかしがるようなアニメではなかったので、しのとアリスでも誘って行こうと思い、俺はしのん家へと向かった。
「……ん?なんか騒がしいな」
しのの家まで来ると、中から何やら騒がしい話し声が聞こえてくる。
すると中から勇さんが出てきた。
「先出てるわよ〜っ。あら、峻君」
「あ、勇さんこんにちは。仕事ですか?」
「ええそうよ。…水着じゃないわよ?」( ̄∇ ̄)
「知ってますよ。陽子と一緒にしないでください」
「忍達に用事?」
「用事って程ではないんですが。……なんか騒がしかったんですか、何かあったんですか?」
「あー、ちょっと忍がねー。じゃあ私もう行くから後はよろしくねー」
そう言って勇さんは仕事に向かって行った。
「え。あ、えーと、仕事頑張ってきてくださいね」
勇さんにそう言いつつ、俺は何かを押し付けられたんじゃないかという感覚になった。
そう考えていると…。
「どうしてわかってくれないんですか!」
「わかってくれないのはシノの方だよ!」
しのとアリスの叫び声が聞こえてきた。
「なんだなんだ!?」
2人が珍しく喧嘩しているのか!?
俺はしのん家の玄関を開けた。
「お邪魔します!おい、しの、アリス、どうした!」
玄関を開けるとすぐそこの廊下でしのとアリスが向かい合っていた。
「あ!峻君!ちょうど良い所に!峻君からもアリスに言ってあげてください!」
しのは何やら怒った様な、心配そうな顔をしている様子だった。
「アリスがいったいどうしたんだよ?」
しのは目に涙をためて震えていた。
「アリスが…!アリスが……!!」
「アリスが?」
「1人で出掛けると言っているんですっ!!」
さーて、今回はどうリアクションを取ってやろうかな。無言で呆れるかな。盛大にズッコケてやろうかな。うーん、よし!最近無言の割合の方が多いからな。ズッコケる方でいくか!つってもズッコケた事あんまりないんだけどな。地面痛いし。
そんな思考を俺は6、7秒程巡らせた後、
ドンガラガッシャンッ!!
盛大にズッコケてやりました。
「峻君!?なぜ今倒れたんですか!?」
「あだだだだだ。変なとこ打った」
「ならいきなり倒れないでくださいよ!いったいどうしてそんな事に!?」
原因があるとすればお前だわ。
これちょっと練習が必要かな。いらんかな?
「で、アリスが1人で出掛ける事に、お前は何が納得できないでいるんだ?」
「何を言っているんですか!アリスが1人でお出掛けなんて、早すぎます!」
「だから、わたしもう高校生なんだけど!?」
「でもアリスは小さくて見た目小学生みたいじゃないですか!その上金髪で外国人で可愛くて!」
途中から惚気みたいになってないか?まあ、アリス本人は今"見た目小学生"の発言にショックを受けているが。
「そんなアリスが1人で外をうろついていたら、誘拐されるに決まっています!!」
「んな大袈裟な……」
まあ、しのの言い分も心配になる気持ちも理解できる。
「付き添いを付けるにも、お母さんとお父さんは2人でもう出掛けて行っちゃいましたし、お姉ちゃんも仕事に行っちゃいましたし…」
「しの、お前は?」
「だから私が一緒に行くって言ったんですけど、アリスが私はどうしても駄目だと言うんです〜っ!」
そう言ってしのは泣き出してしまった。
そんなしのを心苦しいような表情で見ていたアリスに俺は近づいて話しかけた。念の為小声で。
「おいアリス。なんでしのが一緒だと駄目なんだ?」
「そっ、それは……。一昨日……その……」
一昨日……。ああ、そういう事か。
俺はアリスの思惑を察すると、しのの方へ向かい直した。
「しの、だったら俺が一緒に行ってやるよ。それなら良いだろ?な、アリス」
「え?う、うん…」
「どうして峻君は良くて、私は駄目なんですか〜っ!」
「まあまあ。アリスにも色々事情ってやつがあるんだろ。今日の所は俺に任せとけ。な?」
「…………わかりました。峻君、アリスをよろしくお願いします」
「おう」
しのは納得しきってはいなかったが、なんとか了承は得てくれた。
「そうです!峻君、アリスが悪い人に連れさらわれない様にアリスの首に紐を括り付けてそれをしっかり握っていて下さい!今紐を持って来ます!」
「わたし犬扱い!?」
「俺が捕まるわ!!」
※ ※ ※ ※ ※
しのの家を出て、俺はアリスと一緒に歩いていた。出発する時にしのが涙を流しながらハンカチを振るわ、紙テープを投げるわで大変だった。船出かっつの。
もうだいぶしのの家から離れたから、そろそろ聞いてみてもいいかな。
「なあアリス。今日出掛けるのって、しのの誕生日プレゼントでか?」
「!…………う、うん…」
やっぱり。だからしのが一緒だと駄目だったんだ。
「行き先は、前に皆で行ったショピングモールか?」
「うん。もう過ぎちゃったけど、やっぱりわたしも皆みたいに形に残る物を渡したいなあって思って。それでシノには内緒でプレゼントを買いに行きたかったんだ。でも、シノがなかなか行かせてくれなくて」(´`;)
「だったら他の奴に同行を頼めばよかったじゃねえか。カレンとか綾とか」
「あ、カレンとは午後から合流する予定なんだよ。しのの誕生日の事話したら、カレンもプレゼントを贈りたいから一緒に買いに行こうってなって。午前中は、用事があるみたい」
「そうなのか。じゃあ、午後にカレンに迎えに来てもらって行けばよかったんじゃ」
「カレンにまだ、シノの家を案内した事ないから迷子になる可能性がありそうで……」
「あー…」
前科があるからしょうがない。
因みに、カレンのご両親に送って貰うという案もあったが生憎、ご両親は今日仕事があるらしい。休日だというのに、お金持ちはお金持ちなりに苦労があるみたいだ。
「アヤは家族で遠くの方に出掛けるって言ってて、ヨーコの方は両親が日帰り旅行に行ってて、夜まで弟と妹を見てなきゃいけないって言ってた」
なるほど。見事に皆用事があるな。
…あれ?
「おいアリス。それこそ何で俺には聞かなかったんだよ。俺は今日暇だった、というか俺もモールに用あったぞ?」
俺に連絡してりゃあ、家であんな大騒ぎする事なかったぞ。
「そ!それは……!その……」
俺の問いかけに、アリスは何やら言いづらそうな様子を見せた。
「………じ、実は………」
「うん?」
「…………わ……、忘れてました」
「いやあ心なしか近頃、気温が高くなってきたよなぁ。夏も近くなってる証拠だなこりゃ!こんな日に川へ飛び込んだりしたらさぞ気持ちがいいだろうな!よし!俺ちょっくらそこの川で水浴びしてくるわ!」
「そこはドブ川だよ!?それに今日は寒いほうだよ!?ごめんシュン!謝るから、泣きながらドブ川に突っ込んで行こうとしないで!!」
※ ※ ※ ※ ※
アリスに頼りにされてなかった事のショックで俺が半自殺行為を行いかけた後、俺達はモールに行く為に電車に揺られていた。
「で、アリス。今日はどんな塩梅で行くんだ?」
「"アンバイ"?」( • . • )?
「あー、すまん。えーと、どんな調子っつーか、予定で今日は物色…、買い物するんだ?午前中にアリスのプレゼント、先に見つけとくのか?」
「うん。午後からはカレンのプレゼントを一緒に探してあげようと思ってるの。だから先に自分のを見つけておこうかなって」
「そっか」
「あ、そういえばシュンも何か用事あるって言ってたよね。なら先にそっちに行こうか」
「え。いや、…いいのか?」
「うん。わたしの方はカレンが来てからでも探せるし」
「……じゃあ、お言葉に甘えて」
「うん!そういえば、シュンの用事って?」
「モールん中にある、とある店で俺の好きなアニメのグッズのキャンペーンやってて、それを入手したいんだ。結構人気のあるアニメだから、早くしないと無くなるかもしれんくて…」
「そうなんだ。わかった」
アリスは俺の頼みを了承してくれると、何やら俺の方を黙って見て、暫くすると俺に質問をしてきた。
「シュンってその、いわゆる、"オタク"…って言うの?それなのかな?」
「あー、それよく言われるな。確かにアニメは好きだが、別にオタクって程ではないぞ。俺はアニメだからって何でもかんでも観るってタイプではないし、グッズとかも全種類集めるとかじゃなく好きなキャラのだけ買えればいいって感じで、ましてや"保存用"、"布教用"、"観賞用"とかって何個も同じものを揃えたりするわけでもないから」
「よく知らないけど、オタクの定義ちょっと偏ってない?」
「そうかな?」
みたいな話をしている間に、電車は目的地の駅まで着いた。
※ ※ ※ ※ ※
俺とアリスが駅からショッピングモールへ入ると、店内にある俺が目当てのグッズがある食品売場のコーナーへと向かい到着した。
まだ朝早かったので、グッズは余裕で残っていた。
俺はカゴを持ち、対象商品のお菓子を10個近く入れ、クリアファイルやキーホルダーをカゴに入れた。
「ずいぶんお菓子たくさん入れたね」
「対象商品3個で特典1個だからな。お菓子、1人で食いきれねぇし、後でいくつかアリスにやるよ。あとカレンにもやるか」
「ありがとう。ところでシュン、クリアファイルは何に使うの?答案用紙とか?」
「え?使わねーけど?」
「……え?」
アリスの問いかけに俺が当然の様にそう答えると、アリスは訳が分からない様な顔をした。
「だって使って鞄とかに入れて、折れたり曲がったりするの嫌だもん」
子供の頃、なんでゲームの予約特典のファイル使っちまったかなぁ…。
「………じゃあそれ、どうするの…?」
「うーん…、飾るか、しまって大事にとっとくか…」
「………。(シュンって充分オタクだと思う……)」
アリスが何やら無言で、何か言いたそうな顔で俺の顔を見ていた。
※ ※ ※ ※ ※
俺の用事が終わった後はアリスのショッピングに付き合った。
洋服売場に来てアリスと服を物色したりした。
その時にアリスが店員さんにおすすめの服を聞きに行った際、店員さんがアリスを子供服コーナーに連れて行ってしまい、アリスが「わたし高校生ですっ!!」と叫んでいたのはまた別の話(笑)。
※ ※ ※ ※ ※
「もう!わたしはもう立派な高校生なのにっ!」
服屋を出た後アリスはまだご立腹だった。
「まあでも、服は歳じゃなくて体のサイズの方が重要だからな。あの店員さんがアリスがもし、高校生に見えてたとしても(ないだろうけど)、比較的サイズのあう服を紹介するのが仕事なんだろうし」
「だからっていくら何でも子供服はないよっ!!」
「でアリス、大人サイズで着れる服はあったのか?」
「…………」(._."ll)
アリスは落ち込んでしまった。
さーて、どうやって立ち直らせよう。
ふーむ…、よし。
「そういえばこのモールには、前に来た時は時間がなくて行けなかったんだけど、和物だけを取り扱っている雑貨屋が」
「そこどこっ!?」Σ(*゚Д゚*))))
アリスは立ち直った。
※ ※ ※ ※ ※
「ふわああぁぁ…!!」。+.゚.(*°∀°*)゚+.゚。
和雑貨屋に着くとアリスは店の中の様々な小物を見ては、金髪少女や中世ヨーロッパ風の物を見た時のしのみたいに、目を輝かせていた。
「ワビサビを凄く感じるよ〜っ!」
「喜んでもらえたようで何よりだ」
「着物とかはないのかな?」
「そういうのは無いんじゃないかな」
「サラシとか
「それは和と言うより極道じゃね?」
その後アリスと10分程、和雑貨屋内をうろついていると、俺はあるものを見つけた。
それは桜の模様があしらわれている桜色の扇子だった。
それを見て俺は少々考えた後、
「アリスー、ちょっといいか?」
小物を見ていたアリスに話しかけた。
「はわぁぁ………」(*´∇`*)
アリスは こもの に
むちゅうに なっている!▼
「………おーい!アーリースー!!」
シュンは アリスに
おおごえを だして よびかけた!▼
「はわっ!?」Σ(๑º Д º๑)
アリス は ビックリ して
われに かえった!▼
「え?…………ああっ!!シュン、ごめん!なに?」
「なあ アリス、ちょっと
しつもんを しても いいか?▼」
「いいけど、なんか喋り方というか文章おかしくなってない?」
おっと、いかんいかん。戻ってなかった。
「それで、私に質問って?」
「ああ。なあアリス、お前誕生日いつ?」
「え?急にどうしたの?」
「いやほら、この前、しのの誕生日の事お前に伝えてなかっただろ?だから、またそんな事にならない様にあらかじめ誕生日聞いとこうと思って。で、いつ?」
俺がそう聞くとアリスは何やら、また言いづらそうな表情になった。
「…………し、4月………、5日……」
「…………どうリアクションとったらいいと思う?」
「わたしに聞かないで!!」
いや、別にいいのだ。聞いたところで過ぎている可能性とかは充分に考えていた。でもなんというか、知り合う日とビミョーに近くてなんともリアクションが取りづらい。
別にアリスは何も悪くない。その日はアリスはまだイギリスに居たんだし仕方がないと思う。ただなんだろう、何故かなんとなく気まずい。
………でも、まあいいや。
俺はそう思うと、さっきの扇子を1つ取り、レジに向かって行き会計をした。
そしてアリスの元へと戻った。
「シュン?」
アリスが首を傾げる中、俺はさっきリボンで軽くラッピングをして貰い、買ってきた扇子をアリスに差し出しこう言った。
「………ハッピーバースデー」
「ちょっと無理あるんじゃないかな!?」
やっぱり?
「まあでも、受け取ってくれや。前にゲーセンでぬいぐるみプレゼント出来なかった………、アリス。この前ゲーセンで取り損ねた時のリベンジと言っちゃあなんだが、今度こそ俺からの留学記念だ。おめでとう!」
「今、完全に途中で思いついたよね!?……でも、いいの?」
「いいって。これ、お前に似合うなと思って買ったんだから。ほら」
「…………。じゃあ、ありがとうっ」
そう言ってアリスは扇子を受け取った。
「わあっ、桜の模様だ〜」
アリスは貰った扇子の模様を見ては嬉しそうにしていた。
喜んでもらえたようで何よりだ。
「そうだ!わたしもシノに扇子をプレゼントしようかな!色違いのでわたしとお揃いになるし!」
………いやまあ、別にいいけどね。
~アリスSide~
「シノ、喜んでくれるといいな〜♪」
わたしはシュンがくれた桜模様の扇子の色違いの赤茶色の扇子を購入して、和雑貨店を後にしてシュンとモール内を歩いていた。
……わたし、シュンに悪い事したなぁ。
今朝、わたしの買い物の付き添いの件で、あの時わたしはシュンの事は忘れていたと発言したけど、実はそうじゃなかった。
わたしはわざとシュンに聞かなかったのだ。
この前、シノとシュンが喧嘩して、仲直りをしたその直後のこと。
シノがシュンに愛の告白みたいなことを言い始めた時、シュンは凄く慌ててた。その後違った事に気づくと、シュンはがっくりと項垂れてた様に見えた。
この時わたしは、シノの紛らわしい発言に肩透かしを食らうと同時に、シュンの様子に疑いを抱いた。
ひょっとしたらシュンはシノの事を好きなのではないかと。
わたしの気のせいかもしれない。でも、もしそうだとしたら…。シュンとはもう友達だけど、それとこれとは話は別である。
そう思ったわたしは、シノの誕生日プレゼントの事をシュンに相談する事を躊躇した。なんだか気乗りがしなかったのである。
でも、シュンはそんなわたしにいつも優しくしてくれる。
わたしが困っていると助けてくれたり、悩んでいると話を聞いてくれる。
今朝もわたしが困っている事に気づいて、嫌な顔1つせずわたしの用事に付き合ってくれた。
シュンは何時だって皆に…、シノに…、そしてわたしにも優しくしてくれる。
わたしは自分の思い込みだけでシュンにいじわるな行動を取ってしまったと言うのに…。
「シュンっ!」
わたしは隣を歩いていたシュンに話しかけた。
「ん?なんだ、アリス」
「こんな卑しくて嫌な女なわたしなのに、優しくしてくれてありがとうっ!!」・゚・( ߹ Д ߹ )・゚・
「いきなりどうした!!」Σ( ̄□ ̄;)
本当に悪いことをした。何かシュンにお詫びが出来ないかな。
……そうだっ!
「ねえシュン。わたしも聞いていいかな?シュンの誕生日って」
『Please Gimme Your Voice!君と僕が〜♪』
「ん?ちょっと待てアリス。電話だ」
わたしが聞こうとすると、突然シュンの携帯から着信が入った。
シュンの携帯を覗くと、そこには『しのの家』と書いてあった。という事はおそらくシノからだ。
シノもわたしと同じで携帯を持っていないから、わたしとシノはどこかに連絡を入れる時は、公衆電話か家の電話からかける必要があった。
シュンが電話に出ると着信音に鳴ってた歌が止んだ。
「はい、もしも…」
『シュンくううぅぅぅううんっ!!』
「どわぁっ!?な、なんだ、しのか!」
シュンの携帯からわたしも聞こえる程、大きい声で叫んでいたシノの声にわたしとシュンは驚いた。
シノ、何かあったのかな…!?
「どうしたしの!何かあったか!?」
『アリスはどこですかっ!?』
「は?アリス?アリスなら俺の隣に居っけど?ほれ」
シュンはそう言うと、わたしに携帯をかざしてきたので、その携帯にわたしは「シノ〜?」と手を振りながら話しかけた。見えないとわかってても手、降っちゃうよね。
『ほっ。……もうっ、わたし心配したんですからっ!!』
「え、なに?俺らの周辺でなんか事件が起きたとでもニュースで言ってたりしたのか?」
『私、アリスが迷子になっていないか、ずっと心配なんですよっ!一緒に居るのなら連絡してくださいっ!』
「なんで居る時に連絡すんだよ!!普通はいなくなった時にするだろ!」
『10分おきには電話をくださいっ!!』
「短ぇよっ!!電話料金えらい事になるわ!!」
「シノ……」
心配してくれるのは嬉しいけど、ちょっと大袈裟だよ…。
「で、アリス?さっき俺に何聞こうとしてたんだ?」
シュンがシノとの通話を切って携帯を仕舞うと、わたしにそう聞いてきた。
「え?ああ!……………あれ?何だっけ……!?」
「あるよなー、すぐに聞こうとしたのを忘れる事。ま、その内思い出すだろ」
「うーん…、そうだねっ。あ、じゃあ別の質問してもいいかな?さっき鳴ってた曲は何?」
「あー、あの着信音?あれは『Your_Voice』っつー曲で、俺のお気に入りの曲なんだ」
「へー。良い曲だね!」
「だろ?」
そんな話をしながら、わたし達はショッピングを続けた。
~アリスSide、OFF~
[おまけショートこぼれ話]
ある日の、俺、陽子、綾の3人で集まって話してた時の事。
「それにしてもしのとの連絡は、こっちからはしのが家にいる時か、しのが綾か峻かカレンと一緒の時じゃないと連絡出来ないのが不便なんだよなー」
陽子がそんな事を呟いた。
「しのもアリスも携帯持ってないものね。しのは携帯、買ってもらおうと思わないのかしら」
「あー。機械オンチだからっつーのもあるが、買ってもらおうと思わないっつーか、勇さんがそうさせてないんだ」
「え?勇姉が?なんで?」
「今の携帯はネットも気軽に使えるだろ?」
「そうだな」
「しのがネットを手に入れたらどうなると思う?」
「しのが…」
「ネットを…」
綾と陽子はそんなしのを想像した。
~もしも、しのがネットを手にしたら~
『はぁっ!金髪少女の画像!すごい…、私の金髪少女フォルダが、夢と金色で一杯に!はぁ…!はぁ…!』
しのは物凄いスピードで金髪少女の画像を興奮した顔で保存していた。
~完~
「「おそろしい事になる(わ)!!」」
「同じ理由でパソコンも触らせてもらえないらしい」
「なるほど…。勇さん、さすがね」
「扱いを分かってらっしゃる…」
「せいぜいしのは、トランシーバーだな」
「探偵団かよ」
~See you, next time!~
Part2へと続きます。
アリスみたいになにか悩みを持ってたりするキャラの方がオリ主と絡ませやすかったりするから絡みが多いというか組ませやすいんですよね。逆に陽子とは絡ませにくかったり。というか陽子と峻の2人組だとどっちがボケかツッコミかわかんない(笑)
それと遅れましたが原悠衣先生、新連載おめでとうございます!