蛮族クズエルフ(ハーフ)   作:おもちぴん様

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第4話 お前の"モノ"は俺の"モノ"

 どうもアイラです。

今私の部隊は隣の領地の助っ人に来ています。

何でも天の御使いと名乗る男に率いられた平民達が反乱を起こしたらしい。

やれ重税だの、重税だの、重税だので不満が噴出。

そこで突如現れた祝福を持った天の御使いが平民をまとめ上げ反乱を起こした。

 

 見たところ指揮系の祝福だな。

アルフレッドとどっちが強いんだろう。

しかし、この領地の軍は平民に勝てない程弱いのかね。

 

「助かったぜアイラ!流石従兄弟だ。」

「いいよいいよ、困った時はお互い様でしょ。さてと……」

「何だその大弓は?」

「うーん、対指揮系の祝福ウェポン?」

「何だそりゃ?」

「まあ見ててよっと!」

 

 "バシュン"と弦が弾ける音がした。

当たれ!当たれ!当たれ!

あっ、ちょっとズレちゃった。肩が吹っ飛んだだけかあ。

まあ、目に見えて動揺してるな。

 

「よし!撫で切りだ!行くぞ!」

「「「イエス!ボス!」」」

 

 私達は雑魚を無視して天の御使いと名乗る男の元に進む。

向かってくる奴は殺さず、無力化する。

私達に向かってくる勇敢な男達だ。

領地に連れ帰って兵士にする。

しばらく進んだところで天の御使いを見つける。

仕上げに入りますかね。

 

「武器を捨てろ平民共!向かって来ないやつは生かしてやる!」

 

 何人かは武器を捨てずに向かって来た。

はは、良いね!無手でそいつらを無力化する。

 

・・・

 

 こいつが御使いか。真っ平らな顔してんな。

わーわー意味の分からないことを喚いているので、首を斬り黙らせる。

蜂起したとこが悪かったね。

エングランドだったら何とかなったかも知れない。

ここはディナビア、戦士の国。

祝福持ちが蜂起したところで無駄よ。無駄。

 

「従兄弟!ありがとよ!助かったぜ!」

「良いってことよ、あとまだ終わりじゃないよ。」

「は?」

 

 剣を振り抜き、"従兄弟だった"奴の首をはねた。

奴らの部隊は動揺している。

さっきまで敵だった平民達は歓喜の声を上げている。

平民を纏められないディナビアの為政者なんか必要ねえんだよ。

 

「皆殺しだ!この領地をヴィーキンのものとする!」

「「「イエス!ボス!」」」

「平民共!欲しいものがあれば自分で勝ち取れ!」

「「「おお!」」」

 

「ち、父上、ご報告が!」

「何だビヨルン。」

「はっ!アイラより隣の領地をぶんどるから攻城部隊を隣の領地に送るように依頼が来ました。

 あのバカ、援軍に行った隣の領地を奪い取るつもりです。」

「……ふむ、急いで攻城部隊を送ってやれ。」

「は?隣の領地は父上の兄君では?」

「さあ、どうだったか。民も纏められずに他領に援軍を求める奴など知らぬなあ。」

「……承知しました。」

「ビヨルンよ、戦場でのアイラの感覚を大切にしろ。必ずヴィーキンの為になる。」

「はっ!」

 

・・・

「ボス!何故魔法を使わないので?」

「加減が出来ないからね〜。城の中の可愛子ちゃんが燃えたらどうすんのよ?」

「イエス!ボス!浅慮でした!」

「分かればよろし〜よっと!」

 

 私の投げた石が城門にぶつかる。

今は遠目から弓を射ったり、石を投げたりと戦況は小康状態だ。

攻城兵器も持ってくれば良かった〜。

でも頭の中で、この展開を思い描いたのがこっち着いてだったからなあ。

四六時中戦争のこと考えてる訳じゃないんだよ、私は。

結局、この日は城は落とせず終わり。また明日。

 

・・・夜

 

「ボス!講和の使者が来ています!」

「使者は女の子?」

「男です!ボス!」

「殺して送り返せ!」

 

・・・朝

 

「ボス!攻城部隊到着しました!」

「よっしゃあ!城門に突っ込むぞ!」

 

 1日で攻城部隊が到着。迅速な対応ありがとうございます。

攻城兵器があればこっちのもんよ。

今日中に落ちるかな。ドカドカと城門を叩く音が心地良い。

私の仕事は、城壁の上にいる奴目掛けて矢を射ったり、石を投げたりと多岐に渡る。

敵もビビって城壁の上に出てこなくなった。

あら、これだと昼前に終わりそうだ。

 

・・・昼

「城門をぶち破ったぞお!」

「領主の首を取ってきた奴にはご褒美上げちゃう!父上が。」

「「「おっしゃあ!行くぞ!」」」

「あ、女は殺しちゃ駄目よ。私のものだから。」

 

 たまには部下にも手柄を上げさせないとね。

今回の手柄で私の部隊から新たな指揮官が出て、領地の軍を私色に染められると良いな。

領主なんかどうでも良いから居住区を探して、従姉妹を探す。

めっちゃ可愛かった記憶がある。お救いしなければ。

 

「報告!領主とその家族、居館に火を付け焼死!」

「は?まじ?いやそんなあからさまなことしないよ。よく探してみんしゃい。

 あ、城の外に包囲網敷いといて。平民くん達で。」

「「「イエス!ボス!」」」

 

 それから、数時間、館内で領主家族を発見。男は皆殺し、女は連れて帰った。

この領地は晴れてヴィーキンのものだ。

手柄は発見したやつと平民のリーダーにあげといた。

 

 我が軍も強くなってきましたな。

……ラグナルの跡を継ぐのは息子達じゃあない。私達、ヴィーキンだ。

なんとか口実付けてビヨールとシグルドの領地に攻め込めないかなあ。

そうだ、アルフレッドと協力してエングランドでぶち殺す方法もあるな。

父上に相談しよーっと。

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