ここはエングランド首都のルンデン、アルフレッドの城館がある土地だ。
私は今、客人としてエングランドにいます。
領地に戻って、早速計画を父上に話してみたら大盛り上がり。
やるならすぐやれと言うことで、単身エングランドに行き、客人というか客将だね、として迎え入れられた。
アルフレッド君は父上からの手紙を読んで、得心がいったのか了承してくれた。
手紙を読んで悩んでる顔も可愛い、抱かせろ。
・・・
「一発、一発で良いから抱かせて!」
「は?若の子種を貰うのは私なんですが?!」
「ディナビア人は国に帰んな!若は黒髪が好きなんだよ!」
そして、今は絶賛イジメられ中だ。
アルフレッド君とセッふふしようとしたら、可愛い女の子達にイジメられました。
私は女には手を出さねえ、騎士だから、戦士だから。
「あんた、助っ人で来てるんでしょ!こんなことする暇があったらこっちの軍式に慣れなさいよ!」
「ぐぬぬ、正論過ぎて何も言えない。」
「ふんっ!ディナビア人は手間が焼けるわね。」
めっちゃええ子や。抱きてえ。アルフレッド君と3ピーしたい。
襲いかかろうとしたところで、アルフレッド君からの使者が来た。
ふむふむ、ランジー領からビヨールの軍を追い払うと、
よっしゃあ、あわよくばビヨールぶち殺してやらあ。
◆
「思った以上ですね、あの方は。」
「はい、強過ぎますね。若の援護があるとは言え。」
「はあ、顔が可愛く生まれて良かったです。」
「はは、冗談が言えるようになるとは、良いことです。」
「冗談じゃないですよ。」
「あの方と子作りされては?男子でしたら是非我が家の跡継ぎに。」
「アルフィスが許すかどうか。」
・・・
アルフレッド軍は、ランジー領に居座るビヨール軍との戦争に勝利した。
それは戦争というよりも虐殺に近かったが。
謎の女騎士が先鋒となり、祝福で強化された兵士達を鼓舞。
今まで散々アルフレッド軍を苦しめてきた、ビヨール軍の主だった戦士達は、
女騎士に膾切りにされ、ヴァルハラに旅立つ。
女騎士が叫べば敵は死に、女騎士が前に進めば道ができる。
その光景を見て、何とか恒久的に味方に出来ないかとアルフレッドは頭を悩ますことになる。
・・・
すごい、すごい、すごい!体が嘘みたいに動く。
これは確かに、ビヨールとシグルドも苦戦するわ。
なんちゅー力やアルフレッド君の祝福は。
ボロくずみたいにディナビアの戦士が死んでいく。
あの勇敢な戦士達が私を恐れて退いていく。
「退いたら殺す!退かなくても殺す!掛かって来い戦士達よ!」
「見事な女戦士よ、ヴァルハラで待つぞ。」
「おうっ!」
向かってくる戦士達を殺す、殺す、殺す。
ああ、ヴァルハラは既に満員だろうか?
私もそのうち行くから。早く転生してくれ。
─ランジーの戦いと名付けられたこの戦争は、エングランド軍の大勝に終わった。
ビヨールは何とかシグルドの領地に逃げ込むことが出来たが、
2度とランジーの土地を踏むことは出来なかった。
◆ ◆
「お見事です、アイラさん。」
「それほどでもあるよ、アルフレッド君。」
「ほんとお調子者ですね。」
「いや〜。」
「褒めてないです。」
戦争が終わり、論功行賞が行われている。
私は褒美はいらないのでセッぴぴさせて下さいと、地面に頭を打ち付けて頼んだけど駄目でした。
ケチンボ!鬼!女顔!
何か普通に剣を貰っちゃった。名剣らしい。
切れれば何でも良いけど、初めてのアルフレッド君からのプレゼント。
使わずにとっておこう。「使ってください。」……うす。
「ここからどうすんの?シグルドもやっちゃう?」
「いえ、この土地の民を慰撫してから向かいます。」
「ゲエル軍にやられちゃわないかな?」
「まあ無理でしょう。」
ゲエルはブリソン半島北部の王国だ。エングランドは南と中央ね。
ちょうど真ん中をビヨールに奪われてたけど、今回の戦争で奪い返したから、
エングランドの慣習的領土ってのを殆ど支配した形になる。
シグルドはゲエルの西側とエイルランド島の北部を今は支配している。
蛇の目と言われているだけあって、ディナビア人には珍しく頭脳派だ。
簡単にはやられそうにはない。
「慰撫してる間暇だからセッんんしよう!」
「良いですけど、子供出来たら、どちらの家で預かりますか?」
「えっ!良いの?女の子だったらヴィーキンで!あっでもアルフレッド君似の男の子だったらヴィーキンが良いな!」
「はあ、わがままですね。あなたは。」
「ディナビア人なので。」
「そう言えば許されると思ってません?」
「……思ってません!」
結局、抱いて貰いました。子供の家は追々決めることにして。
あと、あの可愛子ちゃんも一緒に抱いてもらったよ。
正妻のアルフィスちゃん。
アルフレッド君ラブなのでベットの上でも塩対応だった。
大分先のことになるけど私はアルフレッド君の子供を産むことになる。
男の子(クヌート君)と女の子(アストリッドちゃん)の双子ちゃんだ。
で、このクヌート君がヴィーキン領を後ろ盾にエングランドの領有権を主張。
見事奪って北海帝国を築くことになるんだけど、それはまた別のお話。