蛮族クズエルフ(ハーフ)   作:おもちぴん様

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第7話 アイムユアマザー

 あれから5年、我がヴィーキン領は最盛期を迎えている。

父上と兄上がめっちゃ頑張って、ディナビア3国(ノレグ、スウェーグ、デルマーク)を手中に収めちゃったのだ。

私も働いたけどね。

一応私も一族だから、デルマーク貰っちゃった。

今は南のロガリンガ王国とバチバチにやり合ってる。

 

 そんなことよりも今は子育てが大事だ。

なんと、なんと、なんと!アルフレッド君の子供を妊娠して出産しました!

双子のベイビー!クヌート君とアストリッドちゃん。

もう4歳でやんちゃ盛りだ。アルフレッド君似の美男美女で目に入れても痛くない。

ちなみに父上が悪魔に育てられたら禄な子に育たないと言って取り上げようとしたので

体で分からせてやった。

そんなことより今の問題は……。

 

「お婆ちゃまがママだったら良かったのに!」

「お婆ちゃまがママになって!」

「まあまあ、2人共、仕方ないわね。」

「仕方なくないよ!マイベイビー!私がママですが?」

「あっち行け!悪魔!」

「ママ嫌い!」

「ぐぬぬ、実の親に何たる仕打ち!また雪原にほっぽり出したる!」

「そういうとこよアイラ。」

 

 はい、3歳くらいから訓練と称してサバイバルさせてたら嫌われました。

かーっ!私が小さい頃はなあ!……いやそんなことさせられなかったわ。

勝手に自分でやってただけだ。へへへ、人は皆、自分の都合の良いように過去を作り替える。

なんと愚かなことか。

ちなみに私に愛想尽かしてた母上は孫が出来たら豹変。

私の家でこの通り、双子ちゃんの面倒を見てる。

 

「パパに会いたーい!」

「早くパパに会わせろ!」

「私も挨拶しておきたいわ。」

「我慢して。私も会いたいけどロガリンガ王国のクソ共を片付けないと……。」

「私達だけで行けば良いじゃない。あなたはお留守番。」

「は?」

「お婆ちゃま頭良い!」

「そうしましょう!」

「あなたの直属部隊借りるわよ。」

「えー!借りるのは良いけどさあ!良くはないよ!」

「じゃあ行ってくるわね。」

「「バイバーイ!」」

 

 本当にバイバイになったらどうしよう。

業腹だがアルフレッド君と戦争するしかねえ。

双子ちゃん奪還戦争。陣容はこんな感じか?

勝てる気がしない。

 

敵:アルフレッド君(エングランド)、私の直属部隊、双子ちゃん、母上、父上(ノレグ)、兄上(スウェーグ)

味方:私(デルマーク)

 

 兄上のところは中々子供できないけど夫婦仲良いから側室いないんだよね。

兄上と義妹ちゃんもクヌート君とアストリッドちゃんに懐かれてるし……。

嫌われてるの私だけじゃね?

双子ちゃんは直属部隊とも仲が良い。

そう言えばあいつら、見た目と中身が一致してるとか訳の分からないこと言ってたな。

最近私を見る目が残念な奴を見る目をしてるし、何て部下達だ。

 

 双子ちゃんと母上がエングランドに行ったので、今は気晴らしにロガリンガ王国で

略奪をする準備をしている。

ロガリンガ王国は由緒正しきカーリング王朝の一族が納める国で、西フロンクも同じ系列だ。

ついでに言うとロガリンガ王国の南のバイアル王国と東フロンク王国も同じ系列。

元々サルルマ大帝って人が全部納めてたんだけど、死んだ後は子供達で分配相続したんだって。

何でそんなことするのかね。国として弱くなっちゃうじゃん。

 

 ちなみに私はデルマークでは人気がある。

ゴロツキ達を教育して兵士にしたり、モンスター退治したりで、領内の治安はすごく良い。

それに私はお金に興味が無いから、税金もそんなに高くない。

これでも住みやすい領土ナンバーワン目指してるんで。

意外にもロガリンガ王国から逃げてくる人多いからね。

略奪は救済も兼ねてる。引っ越しの手伝いみたいなもんよ。

 

 今日も最寄りの町に挨拶(略奪)に行くと、市長さんが出迎えに来てくれた。

もう顔見知りだよ、顔見知り。

優秀そうだから、うちで家令してくれないかな?

 

「アイラ様、この度は……」

「挨拶は良いから要件は?出迎えにくるとは珍しいね。」

「……領外の方に頼むことでは無いのですが、モンスタースウォームが近くで起こりまして……」

「領軍はどうしたの?」

「はあ、デルマーク軍と戦争中なので出せる兵士はないと……」

「見捨てられたって訳ね。ディナビアでやったら族滅させられるよ。」

「ボス!こいつが嘘をついてる可能性は?」

「知らん!行って確かめるぞ!」

「「「イエス!ボス!」」」

 

◆ ◆

 

「わお、本当にモンスタースウォームだよ。」

「ボス!命令を!」

「ぶち殺せ!」

「「「うおおお!」」」

 

 しばらく進んだところでモンスターのスウォームに出会した。

作戦はぶち殺す、それだけ。

こっちは双子ちゃんの件でストレス溜まってんだ!

手加減しねえぞ!

 

・・・

 

 無事にスウォームを片付け、町に戻る。

まだ略奪してないしね。へへへ、可愛子ちゃん出ておいで!

そんな邪な事を考えて町に進んでいると、町の入り口で市長さんと

様々なおっさん達が私達を出迎えてくれた。

 

「出迎えご苦労!スウォームは片付けたよ!略奪させろ!」

「それなのですが……」

「えーっ!」

 

・・・

 

 なんと、町ごと私のものになりました。

流石にこの位置だと守りきれないので、皆でお引越しだ。

土地はクソ余ってるからな。開拓ヨロシク!

はあ、双子ちゃん帰ってきてないかな。

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