ロガリンガ王国からの流入者が増えるとどうなる?
そう、別の宗教が入ってくる。
土着のアサトル教(野蛮、他宗教に無関心、生贄を求める)とクラスト教(野蛮、他宗教に非寛容、金を求める)の宗教バトルがデルマークでも勃発した。
私のところに相談が来るわ来るわ。
足して割らない新しい宗教でも作れば良いじゃん。
「聞いておりますか?領主殿!」
「アイラ様!どちらの宗教をお認めに!」
「どっちでも良いじゃん。足して割ったら?」
「「何を言ってるんですか!」」
「うるせえ!」
はっ!しまった殺しちゃった。
皆は何も見てないよね?
周りの兵士達を見る。うんうん、頷いているな。
ちょっと待て!首を持っていくな!広場に飾るな!
・・・
そして紆余曲折あって、デルマークでは過度な布教は禁止されることになれました。
良かったね。
それよりも、クラスト教の女の子の修道服というのえっちだ。
我が領内の女の子はみんなあの服着る決まりでも作ろうかな。
改宗するからえっちな懺悔させろ!
・・・
そんな宗教バトルにかまけていると、アルフレッド君の直属部隊と
アルフィスちゃんとキッズ達がやってきた。
あれ?うちのベイビーと母上達は?
アルフレッド君が母上にデレデレで怒って家出してきた?
変則式親子丼じゃねえか!
ゆ、許せねえ!子供抜きの親子丼は存在しねえんだ!
私もエングランドに行く!
ところでエドワードくん、大きくなったね。
お姉さんと良いことしようか?痛い痛い痛い!やめて!
はい……近寄らない様にします。すみませんした。
じゃあアルフィスちゃん、これ(修道服)着て懺悔聞いてくれない?
フリーダちゃんでも良いよ。
こんな事もあろうかと女児様の修道服も作っておいた!
「あなた、本当に変わらないわね。」
「もっと軽蔑した感じでお願いします!」
「お姉さん、気持ち悪ーい!」
「ひゅう!毒舌のフリーダちゃん最高!」
「阿呆が移るから離れなさい。ゲストハウス借りるわよ。」
「あっ、はい。みんな案内してあげて!」
エドワードくんと遊びたい気持ちをぐっと抑え、私はロガリンガ王国との
戦争のことを考える。
リードルフィング家の糞ったれが、久々に戦争で負けたわ。
でもあいつ怪しいんだよなあ。
ロガリンガ王の軍を上手いこと戦わせて、自分が良いとこ取り。
聞いたところだと特にお咎めなしみたいだ。
戦争に加え、外交も上手い。周辺領主との仲も良好。
家格も問題ないようだし、私だったら王国を簒奪するね。
「よし!リードルフィングと近づく!元市長呼んできて!」
「イエス!ボス!では今後は東進するので?」
「うん、今の内に恩を売っておこう。」
・・・
「お呼びでしょうかアイラ様?」
「リードルフィングに近づくこと出来る?」
「リードルフィング家ですか?当主のリウドルフ様とは何度か話した事があります。」
「細い糸だなあ、まあ良いか。簒奪の手助けするから手を組もうって使者頼んで良い?」
「突然ですな、アイラ様の勘ですか?」
「うん、戦場で感じたから合ってるはず。」
「承知しました。」
◆
「リウドルフ様、デルマークのアイラ殿から使者が。」
「なんだ?なんだ?あの可愛い姉ちゃんから恋文か?」
「違うかと。」
「かぁーっ!ロマンがねえなお前は!」
「……使者殿、早いとこ要件を頼みます。」
「お前最北の町の市長だな。生きてたのか。」
「覚えていて下さり光栄です。こちらをご確認願います。」
「ふむふむ……よし、分かった、1ヶ月後だ。」
リウドルフはそう言うと手紙を燃やした。彼は魔法使いだ。
手紙と共に彼の野心は燃えていた。名前だけの王に国は守れない。
スウォームを敵軍に片付けさせた事を自慢していた王の姿を見てから、
彼の忠誠心は消えた。
言葉はないが市長は同盟が結ばれた事が感覚的に分かった。
1ヶ月後は恐らく動く時期だろう。
市長は急いでアイラの元に戻ろうとしたが止められた。
「なあなあ、アイラちゃんの好きな物とか知らねえか?」
「あ、アイラ様のですか?……うーん、確か可愛い物が好きですね。1番好きなのは女の子だと思いますが。」
「女の子?!アッハッハッ!通りで気が合う訳だ。」
「リウドルフ様と変わりませんね。」
「一発抱かせてくれねえかな!クソ好みだ!」
「……戦場で聞いてください。」
「そうするか!アッハッハッ!1ヶ月後が楽しみだぜ!」
─リウドルフ、簒奪者、後のドイチュ王。
祝福は勇士。味方を鼓舞し、敵を恐怖させる、騎士と並び立つような祝福。
アイラと轡を並べたのは1回切りだが、寝た回数は数え切れない。
彼とアイラの子オットーは、東フロンク、バイアル、ロガリンガを纏め上げ、
800年は続くホーリーロマン帝国を築き上げる。
え?私が尻軽過ぎないかって?うるせえ!
アルフレッド君が母上に寝取られたのが悪い!
なーにが"あなたの弟よ"、じゃ!娘の旦那と寝るんじゃねえよ!
双子ちゃんの教育に悪いわ!あほんだら!
報告を聞いた時のアルフィスちゃんはオーガの形相だった。
怖い顔も可愛いよ。あ、はい、母がすみません。