翔るは緋、“硬”るも銅 ~散弾銃で殴るんじゃない~   作:阿久間嬉嬉

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・小話・

調べてみたんですがキンジ(硬)の身長って父・金叉よりもニ十㎝以上高い様です。
分かり易く言うと金叉さんの頭の頂点が、キンジ(硬い)の顎辺りに来るかどうかって感じです、デカい。
これ並みの身長は0課の大門坊ぐらい、超えるのも“N”のグランデュカぐらいしか居ないみたいです。


白雪の暗躍?

 翌朝。

 アリアに呼ばれて、人工浮島の外れに位置する細長い空き地……体育館とRブリッジに向けられた看板に挟まれた、そのまんま『看板裏』の通称で呼ばれる場所まで来ていたキンジは、何時ものように微妙な表情で空を見上げていた。

 

 春だからか7時でも思いのほか暖かく、キンジの手にあるミルクティーの缶に水滴など一つもつかない。

 今の彼みたく地べたに胡坐をかいていても、尻に付くのはわずかな土くれぐらいだろう。

 

「…………」

 

 そんな感じで暖かな春風に身を任せていたキンジだが、どういう訳か唐突に振り返り、停止。

 

 しかし視線の先には誰もいない……と思いきや。

 

「まずは合格。そう、武偵は簡単に背後を取らせないものよ。でも出来れば立ちなさい」

 

 体育館の影からひょっこり、呼び出した主のアリアが現れた。

 しかし服装は何時ものセーラーミニスカな武偵高制服のそれではなく、黒を基調としたチアガール姿。

 胸辺りには弾丸型の穴まで開いている他に類を見ない珍しいデザインだ。

 

 ちなみにスカートは制服よりもミニなので普段は隠れている拳銃も丸見え。……こんな格好でも尚、この学校らしい物騒さは健在であった。

 

「今からアル=カタの練習をするのか。気合が入り過ぎだろ」

「あんたの特訓と一緒に練習すれば時間を無駄にせず済むでしょ。効率化よ、効率化」

 

 ならばと己もそれに合わせようとしたのか、キンジはそこで緩慢に立ち上がりつつ体ごと振り向き。

 

「特訓ってのは何をする気だ?」

 

 彼の問いにおほんと咳払いをしたアリアの次の言葉を待つ。

 

「まず最初に言っておくわ、あたしの中ではあんたはSランク武偵よ」

「なにぃ…?」

「何本気で意外そうな顔してんのよ!」

 

 すっとぼけた彼の態度に触発され、一瞬二丁拳銃に手を伸ばしかけたアリアは……『こいつにどんだけ撃っても意味がない』と思ったかすぐに定位置へ戻す。

 

「……それで豆知識として教えておくけど、強襲科(アサルト)におけるSランクの評価は『特殊部隊一個中隊と同等の戦力を持つ』って意味なの。勿論一人で、でね」

「無茶苦茶言いやがる」

「その言葉そっくりそのまま返してあげる。――要はあんたはそれだけの力を持ってるって事、やればできる子なのよ。チャリジャックの時然り、バスジャックの時然り、そしてハイジャックの時然りね」

 

 パラシュート無しの空挺(エアポーン)にヤモリもどきのノーワイヤー移動、超偵(ステルス)であろう犯罪者(峰理子)との撃ち合い……思い返せばどれもこれもがハイレベルだ。

 

 しかしこの例えには肝心の“ピース”が一つ足りない。なぜならばその行いを、厳密には事件解決を支えたものと言えば。

 

「そして三つに共通して言えるのが、赤銅色のあの散弾銃を含めた、謎の奇術を使ったって事。それが超能力なのか違うのはあたしには分からない、けどそれが大事な『鍵』なのは理解出来る」

「“これ”か」

「そう、その………あれ?」

「どうした」

 

 相変わらずの気まぐれ加減で、ぽんとカッパーレッド・ショットガンを取り出したキンジにアリアは目をぱちくりさせた。

 

「あ、あたしがみた二回ともギリギリまで使わなかったから何か制約があると思ってたのよ……」

 

 切り札的能力か条件付きかで中々出せない、というその予想に反する余りの気軽さに興味や説明よりも驚きの方が勝ったらしい。

 

「使わなくてもお釣りがくる、そうでなくとも事足りる。なにより多くの奴にそうぽんぽん見せたいものでもないんだわ」

「そっか、考えてみればそうよね」

 

 そもそも実際キンジは追い詰められた場面でしか出していないのだし、尚のこと切り札としか思えないのでアリアの考えは正しい。

 だがキンジの言い分も確かに納得できるものではあり、その辺りの齟齬の所為で彼本人の認識と周囲の考えが異なっていたようだ。

 

 元よりキンジが自分から話すタイプで無いと言うのも大きいだろう。

 

「というかそれ普段何処にあるのよ? テレポートでもさせてるの?」

「いいや服の間にしまっている。だから、出そうと思えばいつでも出せる」

「……その銃どうやってしまうの、結構大型でしょ」

「よく見ていろ」

 

 こちらについても渋ることなく彼女へ披露してみせるキンジ。いかなカラクリを持って出したり引っ込めたりしているのか、謎が一つが明かされた―――細長く平べったくなって服の間に滑り込んでいくという、予想の斜め上を行く奇術の種が。

 

「ほれ」

「…………」

「ほれ」

「……何で出来てるの、それ?」

 

 推理能力をそこも間で持たず、熟考する方ではないアリアの口からは、そんな疑問しか出ない。

 それを聞いたキンジの答えは果たして。

 

「金属だな」

「あんな金属があって堪るか!!」

「実際目の前にあっただろ、形状記憶液体金属――」

「貼り付かず散らないのに形状は憶える液体状の金属って何よ!? 誤魔化すにしても何かもっとあったでしょ!?」

「いや特に何も。それより進めた方がいいだろ、効率が悪くなる」

「ぐぐぐ……! ……はぁ…」

 

 要するにカラクリは見せたが、肝心の詳細を話す気は無い様子。

 有耶無耶にしようとしている言いぐさから少なくともアリアはそう判断し、尚且つキンジの言う通り時間も惜しいからか“後でじっくり問い詰めてやるから” と呑み込んだ。

 

 今ここで聞くよりも、超能力研究科(S S R)などの門をたたいた方が確実だ、と言うのもあるだろう。

 

 故にかもひとつ咳ばらいをし、改めて『例の散弾銃を自由に出せる』ことのみに焦点をあてて続きを話し出す。

 

「まあいいわ、プランは元々二つあったしね」

「散弾銃を自由に出せるようになる特訓がどっちかのプランだったか?」

「うん、Aプランだった。でも出せるならBプランでいいわね」

 

 言うが早いかアリアはチアガールファッションでもしっかり隠していたらしい、寸詰まりの刀を背中からぞろり、抜き放った

 

「さっきも言った通りあんたのポテンシャルはとても高い。ただガスのことすら知らないぐらい、強襲科(アサルト)での授業は受けてない。それは逆に言うと、まだまだ拡張性があるってことにもなる……あんたとはちゃんと約束したから、強襲科へ戻れなんて言うつもりはないわ。けど」

「こっから先の戦いに首を突っ込むんだから、お前との特訓で基礎ぐらいは憶えておけと」

「正解! ま、あんたの身体能力なら既に出来る事も多いでしょうけど、札を札として用意しているか否かで対応の速さや滑らかさも変わってくる。だからあんたが覚えるべきはちゃんとした戦闘技術! なにより銃とか下手糞なままだったんだし尚のことでしょ?」

「…………」

 

 今彼女が言った様に……実はあれからハイジャック事件後に再び銃や剣を使ったりしてみた折、どうにもならないなままだったことが証明された、という経緯を得ている。

 ……また散弾銃を経由しなければ三流以下のままである、その不可思議さについてキンジは先と同様に閉口しており、焦れてアリアが銃をぶっ放した一幕もあるがそれは置いておこう。

 

 今大事なのは散弾銃を毎度使わない決めている旨をキンジは口にしたこと、つまり早々期待できないと言う事だ。なればこそ取得すべき技が奇術以外で普段使いできる技術一択なのは当然と言えるし、とても理にかなっている。

 

 このアリアの説明に一理あると思ったのか、キンジは無言ながら珍しく素直に二度頷く。

 

「で、弾丸掴み取り(バレット・キャッチング)が出来るんだから掴んだり避けたりは余裕でしょうし、最初はそこから固めていくことにしたわけ」

「と言う事は、最初はそれ(・・)か」

 

 お決まりの微妙な表情で刀を指さすキンジに、アリアは涼しい浮かべ。

 

「そ……だからまずは真剣白刃取り(エッジ・キャチッング)

 

 声かけも予備動作も無く刀を振り上げるとキンジの胴体目掛けて躊躇いなくヒュ!! と振り降ろす。当然の如く人差し指と中指で受け止められるが、アリアは至極ご満悦である。

 

「はい。今のを何回か繰り返すから、あとはシャドーボクシングみたいにイメージトレーニングすること。制限時間は10分ね」

「…イ・ウーってのは剣使いもいるのか?」

 

 銃弾や超能力を先に見たからかそんなことを口走るをキンジへと、しかしアリアはさして引っ掛かりもなく普通に答える。

 

「ええ。ママに冤罪を賭けた奴の中には剣の名手もいるらしいし、何よりナイフ使いなんて武偵やってればしょっちゅう当たる。奴らも毎回自分だけで事件を起こさずチンピラを焚きつけたりもするでしょうから、やっておいて損は無いわ」

 

 言うが早いか看板を蹴って飛びかかったり、不意に足を狙ったり、フェイントをかけて横薙ぎにしたりと、バリエーション豊富に繰り出されてくるアリアの斬撃。

 キンジはそれを摘まんだり、見切ってシノギを払ったり、がっつり踏んづけたりしながら寸詰まりの刃より尽く逃れていく。

 

 訓練だとは言えSランクの近接攻撃をこうも捌く男なら、アリアの「自分の中ではSランク」も決して過言ではない様に思えた。

 ただし当人の夢はパンピーになる事なので言ったが最後、真面目かおふざけかに関わらず即行否定するのであろうが……。

 

「…………」

 

 スパーリングという名のシャドーボクシングの前準備も終わり。

 こういう時は確りやる質らしきキンジが小範囲内を動き回りながらイメージ状の刀をいなし続ける傍らで、iPodを取り出したアリアが何やら動画を確認し始める。

 

 内容は当然ながら趣味系の何かなどではなくアドシアード関係のもので、バンドをやるキンジにも送られたアル=カタ(チア)の模範演技だ。武偵、並びに武偵高校のイメージアップのための演技と言う事もあってか、その動作は中々に愛らしくも勇ましくまたノリが良い。

 

「ふぅん……かわいいかも」

「チア服の穴がか」

「何処をどう経由したらそうなんのよ。あたしは振り付けの話をしてんの!」

 

 お決まりとなったやり取りの後キンジから少し離れ、背を向けたアリアは―――ぴっ、ぴっぴっとダンスを踊り始める。

 やはり身体能力については並々ならぬものがあるのだろう。多少ぎこちない部分があったのも今は昔、一度憶えてしまえすこぶる早く上達し、たった10分間でその動きはかなりサマになっていた。

 

 一般的なチアに準じたものから武道の『型』を取り入れたものへ変わり、ナイフと拳銃を用い、追加でバック中まで決めて。

 

 道具さえ違えば立派なチアリーダーの様相を見せているアリアからは何時もの武偵らしさが少し薄れ、代わりに普通の高校生らしさを強く感じさせる。服装は勿論のこと、140㎝代で幼げな容姿や背格好も手伝っているのだろう。

 これで後ろにどう見ても高校生じゃないコワモテデカブツが居なければ、背が低いだけの我儘な女子高生だと心の底から思えたかもしれない。

 

 ……しかもそのデカブツは座禅を組んで大袈裟な構えでイメトレを始めている始末。何を想定した格好なのだろうか、それは。

 

「ちょっとキンジ、それ集中してるの? あと5分したら始めるからね?」

「心頭滅却すれば神崎もまた鈴虫」

せめて意味の分かる返答をしてくれない!!?

 

そんな朝のひと時を得て、今日もキンジとアリアの、武偵学校の一日は始まっていく。

 

 

 

 

 ―――そして放課後。

 

「キーンジ!」

 

 探偵科(インケスタ)専門棟前で待ち伏せをして駆け寄って来るという、いつぞやの時と似たシチュエーションで己へ呼びかけるアリアにキンジはこれまた微妙に嫌そうな顔を作った。

 

「……ストーカー…」

「違うから!」

 

 その返しすらあの時と似たような感じであったためか、アリアはツッコミも早々にひまわりのような笑顔を浮かべ、キンジの周囲でぴょこぴょこ動く。

 

「事件では協力すると言った、だがその件ではち合わなければ他は何もねえんだわ。早朝の訓練はやるが」

「分かってるわよ。ちゃんと今朝言ったでしょ? 強襲科に連れ戻したりはしないって」

 

 バス停までは一緒な事もあり、その言葉を最後に追い出す文句が無くなったのか、だんまりを決め込んでしまうキンジ。

 

「ねえ、キンジ? 今日は強襲科で対・ナイフの訓練をやったんだけどさ……」

 

 反対にアリアは喋りたい事がいっぱいあるようで矢継ぎ早にそんな物騒なことを語っていく。どう見てもご機嫌だ。

 ただその理由は明白であり……少々特殊な形とは言え、キンジがパートナーの如く協力してくれているからであろう。

 

 かつての名探偵『シャーロック・ホームズ』の曾孫である彼女は天才過ぎて(・・・・・)誰も合わせられなかったという背景があり、それ故に難航していた相棒探しがここに来て――アリアの中では――終止符を打たれたのだ。

 尚且つその相棒は色々と癖が強い代わり、アリアが望むような強さを望むときに発揮してくれ、奥の手(ショットガン)まで持ち合わせているときた。

 

 ならば、アリアからすればご機嫌にならない方が無理と言うものかもしれない。

 

「ねえ、キンジ」

「どうした」

「なんでもなーい」

 

 今もこうして先行しては時折振り返り、声だけかけて笑っている。それほどに喜びが抑えられないのが見て取れる。

 

「神崎」

「なーに?」

「物忘れに利く記憶力アップの食材はだな」

風穴!

 

 ……美少女の笑みを一瞬で怒りに変える奴が居なければ、かなり甘々な雰囲気になっていただろうが、それは叶わぬ夢と言う物だ。

 

 と、歩きながらアリアが遠慮なくバンバン撃ったのをキンジが文字通りたたき落とした、まさにその時。

 

「あ…! キンジ、これッ」

「………?」

 

 教務科(マスターズ)の掲示板の丁度前で。

 先までと丸で違う声音をアリアが挙げて立ち止まったからか、キンジが真面目に彼女が指し示す先を見ると―――そこには、まさかの文字が浮かんでいた。

 

『 生徒呼出 2年B組 超能力研究科 星伽白雪 』

 

「普段は品行方正なあいつが? 珍しい」

 

 キンジがこう言っている通り、白雪はアリアを襲撃した時の様な荒れ狂いモードを除けば、園芸部・手芸部・女子バレー部の部長を務め、生徒会長にも就任している偏差値も高い優等生であったりする。

 

 それこそ襲撃されたアリアがチクったりしない限りこんな事態にはならないのだ。

 

「…………」

「言っておくけど告げ口なんてしていないからね。あたしは貴族、売った買った関係無くプライベートな喧嘩でそんな事するほど卑怯じゃないわ」

「それじゃあ何故これに目を付けた?」

「あの凶暴女をあたし達から遠ざける、いいチャンスだからよ!」

「神崎に凶暴だの言われたらもう形無しだな」

 

 無言で飛ぶ銃弾、刃。止めては弾く、手刀、平手。

 怒気と無情に、火花散るやり取り。

 その後おもいっきり溜息を吐きつつも取り直したアリアは胸を張りながらキンジを見上げ。

 

「だからこの件を調査してあの女の弱みを握るわよ!」

「…アリア」

「言っておくけど強制参加だからね、キンジ」

「……やはり頭脳関係の食材をだな」

 

 三度繰り返されるやり取り(小競り合い)。……だがまあ先程貴族だなんだと言っておきながら堂々卑怯な真似をしようとしているのだし、言い草はさておきキンジのツッコミ? は真っ当なものだろう。

 

 それに加えキンジにはどうしても納得いかないことがあるようで。

 

「弱みを握る必要があるか? 白雪はずっとこちらを避けている、来てもいない」

「来てるじゃない!!」

「……」

 

 ここですれ違う意見にキンジは何かを感じたのか黙って続きを促した。

 

「あたしが一人の時に限るけど、あっちこっちのドアの前で気配がするし! 物陰から見張られてる感じがするのは勿論、盗聴も伝してんのか電話も断線するし! 渡り廊下を歩いてたら水を掛けられ、吹き矢を飛ばされ、落とし穴に落とされ!! 猫のイラスト付きで『泥棒猫』って手紙を送られ!!!」

 

―――最後だけ微妙だな――。

 ともあれ感じた予感は大当たり。どうやらキンジ “は” 何も無かっただけでアリアは陰湿な行為や監視を最近ずーーーっと受けていたようだ。

 

「とにかくそんな感じで嫌がらせを受けてるのよ! 気付いてないなんてあんたは」

「言っておくが教科も違えば寮も違う。そしてオレが居ないときを狙っていて、且つオレは蚊帳の外。気付けっていうのは無理がある」

「長々喋ったと思ったらそんな事ばっかり……! でもまあさっきまでの悪戯はいいのよ、引っ掛かったあたしが悪いで済むもの」

「……待て、洒落にならないものがあったのか?」

ロッカーにピアノ線が仕掛けてあったのよ!! しかも首の位置! 潜り込まなきゃ取れないの分かっててやってるわアレ!」

 

 白雪への呆ればかり浮かべていたキンジだったが、この所業に対してはさすがに明確な怒りと困惑が浮かぶ。

 いくらアリアが気に食わないとはいえ、殺人を禁止されている武偵の身で、おまけに強襲科三年か諜報科(レザド)が「知識として」学ぶことを実際に仕掛けるのは……洒落になっていない。

 

 眉根をひそめている所からして、言質か証拠が取れ次第白雪へ容赦なく、一発かます気なのかもしれない。

 

 

 だがそんなキンジの表情を再び元の無に近い物へ戻す言葉がアリアの口から放たれた。

 

「だからキンジ、白雪が呼び出されてるこの指定時刻に―――教務科へ潜入するわよ!」

 

 普通じゃない生徒達が集う学校。

 その先生をやっている普通じゃない……特殊部隊、傭兵、マフィア、殺し屋などなど、そんな者達が集う場所。

 『三大危険区域』とまで言われたその場所へ、忍び込むと言うとんでもない提案が。

 

「……ああ、嫌がらせにとうとう狂って…」

「現実逃避しても許さないから!」

 

 そんなキンジの抵抗も虚しく、白雪の弱みを掴む為、教務科への潜入が決まってしまうのであった。

 

 

 

 

 ―――と、思いきや。

 

「……あんたはそこで待ってなさい」

「おう、骨は拾ってやろう」

「帰ってきたら風穴」

 

 潜入用のダクトにデカすぎてギリギリ入れないことが判明し。

 ボコボコにした所で武器が無駄に消耗するだけなのでアリアもそこで諦めて。

 潜入の一部始終を通信越しに聴く事になったのであった。




・小話・

アニメでも確認したんですがキンジ(硬)ではちょっと無理があったのでこうなりました。
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