ソードアート・オンライン〜白鷺の剣聖と剛腕の戦鬼〜   作:yoru07#青薔薇

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まさかの本当に飛んで75層ヒースクリフ戦からです。
6層から74層までの大切なシーンはALO編やGGO編で過去編として書く予定です!よろしくお願いします。


最後の砦

コウキたちは75層に到達し、数多くの犠牲を払った後スカルリーパーを討伐した。

スカルリーパーはガラスのように砕け散り、報酬の画面が表示される

それと同時にコウキたちは崩れ落ちる

 

「終わった...」

 

その隣でヒロキも膝をつく

「コウキ最後ナイスアシスト...」

 

みんなが安堵するなか、キリトだけはヒースクリフと方をじっと見ている

その瞬間キリトはエリシュデータを手に取りヒースクリフを突く

だが、その攻撃はヒースクリフの目の前で止まる

 

「キリト何を!」

キリトの行動にミトが叫ぶ、だがミトはすぐに声を止める。なぜならヒースクリフの前に、「imporyal object」というウィンドウが出ていたからだ。

 

「システム的不死....って、どういう事?」

 

「この男のHPはどうあろうとイエローにまで落ちないよう、システムに保護されているのさ。この世界に来てからずっと疑問に思っていたことがある。

あいつは今、何処で俺を観察し、世界を調整してるんだろうってな。

でも俺は単純な心理を忘れていたよ。どんな子供も知ってることさ。他人のやってるRPGを傍らから眺める事ほどつまらない事は無い...そうだろ「茅場晶彦」」

 

キリトの言葉に全員が反応する

「「「っ!」」」

 

「...何故気づいたのか、参考までに教えて貰えるかな」

 

「最初におかしいと思ったのはデュエルの時だ。最後の一瞬だけあまりにも速すぎたよ」

 

「やはりそうか...。あれは私にとっても痛恨事だった。君の動きに圧倒されてつい、システムのオーバーアシストを使ってしまった。そうだな...確かに私は茅場晶彦だ。付け加えれば最上階で君達を待つはずだったこのゲームの最終ボスでもある」

 

「趣味がいいとは言えないぞ。最強のプレイヤーが一転、最悪のラスボスか」

 

「中々良いシナリオだろ。最終的に私の前に立つのは君だと予想していた。二刀流スキルは全てのプレイヤーの中で最大の反応速度を持つものに与えられ、その者が魔王に対する勇者の役割を担うはずだった。キミは私の予想を超える力を見せた。まあこの想定外の展開もネットワークRPGの醍醐味と言うべきかな」

 

「俺達の忠誠...希望をよくも、よくも、よくも!!」

突然、一人の血盟騎士団団員が飛び上がり、ヒースクリフに斬りかかった。

しかし、ヒースクリフがメニューを操作するとその団員が地面に膝を落とした。それに合わせて、その場のコウキ達全員に麻痺が付与される

 

「麻痺...」

 

「キリト君...」

 

「どうするつもりだ!この場で全員殺して隠蔽するってことか....」

 

その言葉を聞き、ヒースクリフは笑う

「まさか、そんな理不尽なまねはしないさ。こうなって致し方ない。私は最上層の紅玉宮にて君達の訪れを待つことにするよ。ここまで育てきた血盟騎士団並びに攻略組プレイヤー諸君を途中で放り出すのは不本意だが、なあに。君達の力ならきっと辿り付けるさ。だが、その前にキリトくん。君には私の正体を看破した報酬を与えなくてはな。チャンスをやろう」

 

「チャンス?」

 

「今この場で私と一対一で闘うチャンスだ。無論、不死属性は解除する。私に勝てばゲームはクリアされ全プレイヤーがログアウトできる。どうかな?」

 

「駄目だキリト、ここは一旦退こう!」

 

静かに俯くキリトが声を放つ

「すまんコウキ....わかった。決着を付けよう」

 

「キリト!」

 

「ここで逃げる訳にはいかないんだ」

 

アスナがキリトに優しく声をかける

「死ぬつもりじゃ、ないんだよね」

 

「ああ。必ず勝つ。勝ってこの世界を終わらせる」

 

「信じてるよ、キリト君」

 

「キリト!」

キリトがエリシュデータとダークリバルサーを抜き、ヒースクリフに向かう。

 

「コウキ、ヒロキ今ままでずっと俺を助けてくれてありがとうな。お前たちがいるだけで士気が高くなってすごく心強かった」

 

「何いってんだ、俺らもだよ...だけど死ぬなよキリト。向こうで絶対に合うんだからな」

 

「ああ」

 

「エギル、今まで剣士クラスのサポート、サンキューな。知ってたぜ。お前が儲けの殆ど全部、中層ゾーンのプレイヤーの育成につぎ込んでたこと。クライン。お前をあの時...置いていって悪かった...」

 

「て、てめえ!キリト!謝ってんじゃねえ!今謝るんじゃねえよ!

許さねえぞ、ちゃんと向こうで飯の一つも奢ってからじゃねーと絶対許さねえからな!!」

 

「分かった。向こう側でな」

 

キリトとヒースクリフが向かい合う

 

「悪いが一つだけ頼みがある」

 

「何かな?」

 

「簡単に負けるつもりは無いが、もし俺が死んだら、しばらくでいい。アスナが自殺出来ない様に計らって欲しい」

 

「ほう。よかろう」

 

「キリト君ダメだよ!そんなの...そんなの無いよ!」

 

ヒースクリフがメニューを操作し、不死属性が解除される

そして、キリトの前に「完全決着」モードのデュエルの合図が出された。

 

 

(これはデュエルじゃない...単純な殺し合いだ.....そうだ、俺はこの男を.....殺す!)

「はあああっ!」

 

キリトとヒースクリフの攻撃がぶつかる。

キリトの攻撃をヒースクリフは盾で凌ぎ、

ヒースクリフは剣で斬り返すも、キリトはその攻撃をかわしていく。

 

「(二刀流スキルをデザインしたのは奴だ。システム上の連続技は全て読まれる!ソードスキルに頼らず、自分だけの力で倒すしかない!もっとだ....もっと速く!)」

 

キリトは攻撃し続けるも、全て盾で防がれ、やがてヒースクリフの一撃がキリトの頬をかすめた。

 

「はぁあ!!」

 

キリトは二刀流ソードスキル「ジ・イクリプス」を発動

先程の懸念通り、その攻撃も全て盾で防がれていく。

 

(ごめんアスナ....君だけは生きて...)

 

やがて、攻撃はすべて弾かれ、キリトの体勢が崩れる

「さらばだ、キリト君」

 

ヒースクリフの剣が紅い輝きを纏い、それがキリトに向かって振り下ろされた。

 

迫りくる剣にキリトは死を覚悟した

 

その瞬間、金属が重なる鈍い音が響く

「まだっ!死なせねぇよ!」

 

ヒースクリフの剣が届く前に、コウキとヒロキが前に飛び出て防ぐ

 

「コウ....キ?」

 

「まだ、お前は死なせない...ここからは俺達との戦いだ!」

コウキは剣を弾き返し体勢を整える

 

「これは驚いたな...麻痺を自力で回復する手段は無かったはずだがな、こんな事も起きるものかな。やはりあの子が認めただけはある」

 

「キリト!行くぞ!」

「ああ、もちろんだ!」

 

すると3人を見たヒースは笑みを浮かべる

「そうか...3つのユニークスキル。キリトくんは「二刀流」ヒロキくんは「剛腕」コウキくんは「抜刀術」...面白い。ならば私も本気を出そうか。「神聖剣」これが私のユニークスキル」

 

その瞬間ヒースクリフの見る世界が変わる。それに合わせ3人は武器を取る

 

「いいか、2人ともソードスキルはやつが作ってるからすべて読まれてしまう。気をつけろ。自分の技量と経験が頼りだ!」

 

「「OK!任せろ!」」

 

「行くぞ2人とも!」

キリトが飛び出し、2人も後に続く

「メインは俺と、ヒロキが!アシストはコウキに任せる!」

 

「はぁっ!」SS2

ヒースクリフと盾とキリトの剣がぶつかる

「スイッチ!」

 

キリトが一歩下がりそのまま流れるようにヒロキが後ろから飛び出す、ヒロキは大剣を重化させ盾と何度もぶつけ合う

その隙を見てコウキが後ろから現れる

 

「神里流・雷突」

雷のように速い突きが3回ヒースクリフに向けられる

 

「ふっ...甘いな」

ヒースクリフは盾でヒロキの大剣の軌道をずらし、コウキの攻撃をすべて受け流す。そのままヒースクリフは2人に向い攻撃を放つ

 

2人の攻撃により隙ができた正面にキリトが入る

「ここだっ!」

キリトがSSを発動した瞬間、ヒースクリフが人知を超える動きを見せ、すべてを防ぐ

 

同時にキリトは体勢を立て直し攻撃を放つそれに合わせコウキもSSを発動する、だが、どの攻撃も全て盾で受け流される。

 

「キリト俺が続く!スイッチ!」

ヒロキはヒースクリフの隙を見て大剣を「重化」させ、2連撃+2回の追撃を繰り出す、その攻撃はヒースクリフの盾をずらし体制を崩させる

 

「ここだっ!神里流・流水」

飛び出したコウキは水のように流れるような攻撃をヒースクリフに向かって放つ。攻撃はヒースクリフのHPを削る

 

「コウキ、ヒロキ畳み掛けるぞ!」

「「おう!」」

 

3人はヒースクリフに考える隙を与えず攻撃を繰り出す。だが、先程のようにダメージを与えることはできず盾と剣で受け流されてしまう。

 

「(まずいな、さっきの攻撃からダメージを入れられてないキリトもコウキもかなりきつい状態だ)」

だが、一瞬の焦りにより隙ができる。これをヒースクリフは見逃さなかった。それと同時にヒースクリフの剣が赤く光る

 

「しまっ!」

 

「ヒロキ!!(くそっ!間に合わない!!)」

 

その瞬間コウキの刀と眼が蒼白く光る

「神里流・終の型「白鷺」

同時にヒースクリフに17連撃の攻撃が放たれる

 

「待て!コウキ!!」

 

ヒースクリフが不敵な笑みを浮かべると、コウキの攻撃は盾ですべて弾きかえす

「くそっ....」

コウキが最後の1撃を繰り出し、盾に刀が触れた瞬間

 

コウキの刀身が蒼白く光り砕け散る。コウキはそれを見るとすぐに体勢を整えヒースクリフから距離をとる

 

「コウキ、武器の予備はあるか?」

「ああ、あるにはあるが使わない。理由は聞かないでくれ」

「秘策があるんだな...わかった」

 

3人はヒースクリフと向き合う

「コウキ、ヒロキ。ラストアタックだ...俺らでこの世界を終わらせよう」

 

「ああ、任せろ。キリトラストはお前に託す」

ヒロキは大剣を肩に置いて構える。すると髪と眼が紅色に染まる

 

「コウキ、合わせろよ...奥義「飛龍」!」

飛龍とは

使用すると超軽化状態(軽化の時の半分)になる。移動速度が上昇する。

攻撃時には超重化状態(重化の時の倍)になり。移動速度と引き換えに攻撃力を大幅上昇。

 

「おーけー相棒...」

コウキは武器を持たずヒロキに合わせ飛び出す

 

ヒロキは目にも留まらぬ速さで飛び出し、ヒースクリフが盾を構えるよりも尚速く近づき飛び上がる

「はぁあっ!!」

ヒロキは大剣を重化し一気に大剣を振る。その攻撃はヒースクリフの左腕を斬り落とす

 

コウキはそれに続きヒースクリフに近づく

 

「(おそらく新しい刀を持って、やつに斬りかかっても全て軌道が読まれる....だからお前が知り得ない、不意の一撃を叩き込む!)」

 

 

「(コウキくん...何をする気だ...何も持たずに)」

ヒースクリフがそう考えたその瞬間コウキの手のあたりが淡く紫色に光る

 

「(ミト...力を貸してくれ...)行くぞヘルマニビス!....ヒースクリフ!お前と戦ってるのは俺たちだけじゃない!」

 

「神里流・紫獄(しごく)」

 

コウキはヘルマニビスをミトのように素早く回転させ、渾身の1撃を放つ。紫色の光を纏ったヘルマニビスの刃はヒースクリフの右腕を切り裂く

 

「キリト!」

「決めろ!」

コウキとヒロキの合図に合わせキリトが飛び出す

 

「これで....終わりだ!」

ダークリパルサーを構えヒースクリフを斬ろうとした瞬間、

 

 

キリトは自分の体に違和感を感じる。

 

「キリトくん!!」

アスナが叫ぶ。なぜなら先程2人が斬ったばかりのヒースクリフ腕が再生し

 

剣がキリトの心臓を貫いていた。キリトのHPがとんどん減っていく。コウキもヒロキもSSの長い硬直で動けない

 

「(アスナ....俺は....)」

その時キリトは過去を一瞬にして思い返す

 

キリトのHPが0になった。

 

そのままキリトが倒れ

 

 

消滅

 

 

 

したはずが、砕けたポリゴンの欠片が集結し、

 

半透明になりながらも復活した。

 

「まだだ....」

 

キリトが剣に貫かれたまま、ヒースクリフに近寄っていく。

 

「まだだ...」

 

 

「はぁぁぁぁ!!」

目を黄色く輝かせたキリトがヒースクリフに向けてダークリバルサーを突き出した。

それを見たヒースクリフは微笑を浮かべ

ダークリバルサーにその身体を貫かれた。

 

そしてキリトとヒースクリフが共に消滅した。

 

 

そのポリゴンの欠片は迷宮区を風になびかれるように抜け出し、アイングラッド中に飛び散っていった。

キリトがこれまで関わってきたプレイヤー達もそれを見た。

 

 

「11月7日14時15分、ゲームはクリアされました。ゲームはクリアされました・・・」

 

アナウンスが流れたと同時に目の前が白く染まる




どうだったでしょうか?
コウキが最後に使った技は一体…次回ついに現実世界に復帰した昂樹達。この先どうなるのか…

ぜひお楽しみに!
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