ソードアート・オンライン〜白鷺の剣聖と剛腕の戦鬼〜   作:yoru07#青薔薇

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引き続き投稿していきます。

今回はSAOから生還してからのお話。病院のベッドで目覚めた2人。

その2人に接触する謎の人物。果たしてキリトは生きているのか。


生還者

「っ....」

コウキはゆっくりと眼を開く。

そこには見慣れない天井があった。

 

「昂樹さん、昂樹さん?聞こえますか?」

 

「はい....(声が出しづらい...)」

すぐとなりでは看護師さんが必死に先生を呼んでいる

「先生!昂樹さんが目を覚ましました!」

「わかってる!弘輝くん!聞こえるかい?」

 

「(隣には弘輝もいるのか....ならここは病院か...)」

 

 

 

2人が目覚めて約2週間が経った

「今日で地獄のリハビリと検査ともおさらばか」

検査が終わって歩いて病室に戻っている、自分の病室のドアを開けると弘輝がベッドに座っていた

 

「おはよう弘輝、今日で退院だな」

「おは昂樹、そうだな長かったわ」

 

昂樹と弘輝は同じ病室。最近は少しずつ話せるようになった。なにせ検査とリハビリが地獄級で話す前に疲れてお互いベッドに即入る生活をしていたからだ。

 

すると突然ドアをノックする音が聞こえる

そこには、学校の教師然とした生真面目な容姿に黒縁眼鏡をかけ、笑顔を絶やさず穏やかな雰囲気を纏った男性が立っていた。その後ろにはSAO第5層で会った七菜さんがいて手を降っている

 

突然七菜は前にいた男を突き飛ばし昂樹に飛びかかってくる

 

「昂樹!」

 

「ちょっ!七菜!あぶっ!」

 

「元気だった?ごめんねあのときあんなことしかできなくて」

 

「いいのいいの。おかげでヒースクリフを倒せたから」

 

「うん.....」

 

それをみて突き飛ばされた男は咳払いをし場を整える

 

「ゴホン....突然失礼するよ。昂樹くん、弘輝くん。いや、「白鷺の剣聖」と「剛腕の戦鬼」と呼んだほうがいいかな?」

 

「今の状況でそれする?菊岡さん」

 

「はあ....七菜さん少しは落ち着きを持ってくれないと困ります。おっと紹介が遅れました。私はSAO対策本部本部長/菊岡誠二郎だ。まあ対策と言っても何もできなかったがね...」

 

「本部長の人がなぜここに?」

 

「私達はキリトくんから君たちの話を聞いて、ここに来たんだ」

 

その言葉に2人が反応する

「キリトが生きてる?!本当なのか」

 

その言葉に菊岡が口を開く

「ああ、本当だ。彼はあの後茅場晶彦に接触し。無事に現実世界で目覚めた。そして君たちの話を聞いたわけだ。君たち2人はキリトくんが背中を預けられる数少ない人だ、そして最後の戦いに参加した最強のプレイヤーでもある。だから君たちの主観でのSAOの話を聞きに来た」

 

「キリトが生きてる...菊岡さん、それならすぐに教え....」

話し始めようとする弘輝を静止し、昂樹が話し始める

 

「俺達からそれを話す前に条件を出したい、菊岡さん構わないよね」

 

それを聞き、菊岡は少し笑い口を開く

「ふっ...君たちは似ているね..いいだろう。私にできる限りのことはしよう」

 

「それならSAO生還者の情報が知りたい。もちろん限定的なメンバーでいい。ミトとユキというプレイヤーの情報がほしい。それ以外はいらない」

 

俺が話し終わるまでに菊岡はタブレットを取り出し操作している

「そうか、それなら構わない。先に話しておこうか。まず「ミト」彼女の本名は「兎沢深澄」入院している病院は....この隣の病院だね」

 

昂樹はあまりの近さに驚きを隠せない。そんな昂樹を無視し菊岡はタブレットを操作し、話しを続ける

 

「次に弘輝くん。ユキさんだが、本名は「山本雪」入院しているのは北海道札幌の病院だ」

 

「なるほどね、雪がいるのは北海道か....って北海道!?ま、まじか〜遠すぎる」

 

「とりあえず昂樹くんには車を用意してある。それでミトくんのところに向かうといい。話は後で聞くよ。弘輝くんは...どうしようか。いくら私でも飛行機の手配までは....」

 

菊岡さん含め全員が黙り込んでしまう

 

「あっ!弘輝うちプライベートジェットあるわ!多分使えると思う」

 

「あるの?さすが金持ちだな、でもいいのか?」

 

「いいよ!お父さんに伝えておく〜、それじゃ菊岡さんありがとうございました」

 

そう言い昂樹は菊岡から許可証をもらい病室のドアを開け足早に出ていく、と思っ矢先再度ドアが開く

 

「そうだ弘輝、今度こそお前ちゃんと雪に告白しろよ〜」

 

「わーーーーってるはよいってこい!」

 

弘輝がそう言うと昂樹はガッツポーズを送り病室から出ていった。それに合わせ菊岡も口を開く

 

「雪くんと、弘輝くんはまだ付き合っていないんだね。キリトくんから聞いたときも、コウキとミトは付き合ってるけど、あの2人はわからないといっていたからね。」

 

「そうですね、俺が土壇場で言い出せず、そのままSAOがクリアされてしまって言えてないです...」

 

「そうか、まあ頑張ってくれよ。私達はそろそろ失礼するよ」

 

「菊岡さん、七菜さんSAOの話は?」

 

「また来るから今度でいいわ」

そう言い、2人は病室から出ていく。

弘輝は2日後、昂樹のプライベートジェットに乘り北海道に向かった

 

 

昂樹は病院の手続きを済ませた後、菊岡の用意したであろう車に乗り隣の病院に向かった。

30分ほどすると病院につき、昂樹は車から降りると受付に向かう

 

「すいません、兎沢深澄さんにお会いしたいのですが」

「はい、えっと許可証はお持ちでしょうか?」

 

昂樹は荷物から菊岡からもらった書類を取り出し渡す。受付の女性は手早くそれを確認すると、深澄のいる病室は「301号室」と教えてくれ向かえば会えるとも教えてくれた。案内通りエレベーターに乘り病室に向かい301号室の目の前につく

 

「(今まで普通に会ってたのに...すごくドキドキする)」

昂樹は少し震える手を抑えながらノックする。そのままドアを開く

 

そこには毎日見てきた顔に、SAOで見ていた髪よりも少し濃い紫、深紫色というべきか...整った顔立ち、いつもより少しクールなような落ち着いた雰囲気を纏っている深澄がいた

 

昂樹と目があった瞬間深澄は今にも泣き出しそうな、嬉しそうな顔で柔らかな声を放つ

 

「あなたが昂樹?」

 

「ああ、久しぶり。ミト...」

 

深澄はゆっくりとベッドから立ち上がる。昂樹もそれに合わせ近づき優しく抱きしめる。

 

「(深澄はいつもクールでカッコいい俺のパートナーだけど、こういうときは普通の女の子なんだなって感じる)」

 

「昂樹...やっとやっと会えた...会えたよ」

 

「いつも会ってただろ?変わらないさ」

 

昂樹は深澄をギュッと抱きしめる。その時昂樹は自分の体に伝わる温もりも感じる

 

「あっ....」

 

昂樹の目から自然と涙がこぼれ出てくる。その涙は止まることなく頬を伝って零れ落ちる。

そのまま2人は離れ、深澄はベッドに昂樹は椅子に座る。そこからはSAOのことを話したり、現実世界に帰ってきてからの話を沢山交わした。

 

程なくして病室のドアにノックがかかりドアが開く

 

「おっと、先客がいたのか」

「あら〜随分とかっこいい人ね〜もしかして深澄の彼氏かな?」

昂樹は椅子を立ち上がり軽くお辞儀をする

 

「お父さん、お母さん、この人が昂樹だよ。私のパートナー」

深澄の言葉を聞いた父親は昂樹に一気に近づいて手をとる

 

「そうか、君が昂樹くんか!深澄から話はたくさん聞いている。深澄の命を助けてくれてありがとう」

 

「そ、そんな。当たり前のことをしたまでです。僕自身いつも深澄に助けられていたので」

深澄の父親、母親は昂樹に深く頭を下げる。

 

 

「それでは、私達は先に失礼させてもらう」

それから少しして2人は椅子から立ち帰っていった。昂樹と深澄は2人を見送る。

昂樹は不意に親を見送る深澄の横顔を見る。

 

「(整った顔立ち、SAOのときはいつも緊迫感があってゆっくりとする時間がなかったが、改めて見ると深澄は綺麗だ....)

 

「深澄はSAOで見るよりも綺麗だね」

 

その突然の言葉に深澄は目を丸くする

「え?」

 

「深澄は綺麗だねって....ふぅ。深澄改めて言いたいことがあるんだけど言ってもいい?」

「うん」

 

昂樹は深く息を吸い深澄に目を合わせる

「俺は深澄のことがSAOでも、この世界でも変わらず好きです。付き合ってください」

 

「うん。もちろん。昂樹は私のパートナーだから。よろしくおねがいします」

 

2人は少し照れながらも告白を終える。そのまま沈黙が訪れる

 

「でも、昂樹ってSAOではかっこよくてとても強いのにリアルだと少しかわいいのね」

 

「そうかな...」

 

「昂樹はわたしとの関係をご両親は伝えた?」

 

「俺はまだ伝えてないけど、多分大丈夫だと思う。深澄は?」

 

「私は一番最初に伝えたよ。最初は不安そうだったけど、話を聞いてから深澄が決めたことなら大丈夫だろうって言ってた」

 

「良かった...」

 

2人は連絡先を交換した後に解散し、昂樹は自宅に帰り、深澄は退院までの3日間リハビリを頑張った

 

そして3日後深澄の退院日

 

昂樹は病院の入口の前で待っている。空を見上げると雲ひとつない晴天。

「こんな日に退院か...いい日になりそうだ。」

昂樹がそんなことを考えてると自動ドアが開き深澄が出てくる。ゆっくりと近づいて挨拶を交わす

 

 

「深澄久しぶり」

 

「昂樹も久しぶりね」

すると深澄は昂樹の胸に飛び込む

 

「昂樹、ただいま!」

 

「ああ、おかえり」




どうでしたでしょうか?

今回はALO編につながる間の物語です。次回からはALO編に突入です!
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