ソードアート・オンライン〜白鷺の剣聖と剛腕の戦鬼〜   作:yoru07#青薔薇

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今回のシナリオは書くのに時間がかかったことを覚えてる。



6話 後悔

1週間後

 

俺らは2層のイグの森で待ち合わせをしていて、その人のところに向かっていた

「ようキリト!」

 

「コウキか、おはよう」

 

「アスナ、行きましょ」

 

「そうね!」

 

この1週間ボスの情報収集のためクエストを進めていた俺達一行

だが度々キリト、アスナペアと会うことが多かった。そのためかなり仲良くなった。特にキリトとはお互いゲーム好きだったので話が合った。

5人は2層の中央区に向かい歩き始める

 

2層中央区につき、ディアベルに手に入れたボスの情報を伝えて、近くのベンチに座る

 

「たった今、全ての情報を把握した。今からそれを話す」

 

ディアベルは情報を事細かく話し始める

 

ディアベルの話を要約すると

HPは1層のボスの約2倍。けど防御力が低いため1,5倍と考える。武器はHPが半分になると、槍に持ち変える。そして、HPがラスト1本になるとなにか特殊SSを使ってくるという。内容はわからないが、警戒に越したことはない

ディアベルは1層と同じくABCDのチームに区別した

俺達はA、キリト、アスナはDとなった

 

「では3日後ボス攻略を行う、それまでに武器や、ポーションなど、準備しておくように。解散!!」

 

その言葉とともに集まっていたプレイヤーは散っていく

「じゃあ、キリト3日後な」

「おう」

 

「じゃあねミト。2層頑張ろう」

「もちろんよ」

アスナとキリトは挨拶を済ませると、宿に帰っていった

 

 

その日の夕方

今日は武器点検のため、ガンジの鍛冶屋を訪れている。

ガンジはこの街で一番の鍛冶技術の持ち主。

 

鍛冶屋の外見は西部劇にでも出てきそうな感じで、素材は

鉄製で出来ている。

 

中に入ると、カウンターがあり、奥には工房が見える。

 

「おう!来たな!」

 

俺が店に入ると出迎えてくれたのは、エギルと親しい仲であり1層でミトが助けた人物であるガンジ。見た目は頭にバンダナをし、エギルと同じ肌の色、身長はエギルと対極的に小さめである。ひげは胸の辺りまであるため、いかにも鍛冶師って感じがする

 

「こさせてもらったぜ」

 

「ガンジさん以外にこんなに速く鍛冶屋を開くプレイヤーは居ないし」

 

「だな」

 

3人は苦笑しながら武器を預ける

 

「まあ、俺は現実世界でも鍛冶屋だからな」

ガンジは笑いながら武器を見つめる

 

「どうだ?」

 

「コウキと、ヒロキは大丈夫そうだが、ミトのは少し不安だな、、、2層のボス戦で持つかわからん」

ガンジはミトの鎌を持ち刃先を触っている

 

「そうね、かなり使ってたからね」

 

「まじかよ、どんだけ使ってんのよ」

 

「でも俺らはボス戦前に変えただろ?それじゃね?」

 

「そうね、多分その差かも」

ミトは口に手を置き考える

 

悩むミトのガンジ声をかける

「今から作り直すこともできるがどうする」

 

「お願いしようかしら」

 

「多分だが、柄の部分は今ある素材でこれ以上の耐久値をもたせられる。だか刃の部分だな。現状、鎌の素材はかなりレアだ」

 

「今から探してくるわ」

 

「俺もついていく、夜はモンスターが活性化するしミト一人だとかなり危険だから」

俺は先に歩き出すミトを呼び止める

 

「いいえ、そこまで深くは潜らないわ、そうでしょガンジさん?」

ミトはガンジを見る

 

「ああ、2層だけならばそんなに潜らなくとも素材の回収はできる」

 

ミトは俺を見つめる

「ガンジさんもこう言ってるし。」

 

「わかった。ただ、身の危険を感じたらすぐに逃げること、これは約束してくれ」

俺はミトをじっと見つめる

 

「わかったわ」

そう言いながらミトは鍛冶屋を出る

 

「ヒロキ、俺らはポーションとかの素材を探すか」

「おけ」

 

2人もミトに続き店を出る

 

「2人とも気をつけろよ」

ガンジはカウンターから手を振っていた

 

「おう」

そう言い残し俺達は店を出た

 

 

1時間後

俺とヒロキはイグの森に来ていた、あまり深く潜らずに薬草を探していた

「そろそろいい感じじゃないか?」

俺は近くに居るヒロキに声をかける

 

「そうだな、とりあえずガンジのとこに戻るか」

 

「そうするか」

 

 

2層 ガンジの鍛冶屋

「帰ってきたぞ」

俺が扉を開けそう言うと奥からガンジが出てくる

「きたか、素材はどうだ?あつまったか?」

 

「もう完璧なほど」

 

「あとはミトだけか」

 

「そうだな」

 

 

一方で、ミトもイグの森にいたが、コウキよりも少し深くまで来ていた。辺りは木々に囲まれ、日も落ち始めていた

 

「(だいぶ素材も集まったわね、、、そろそろ帰ろうかしら)」

ミトは膝を落とし、素材を回収しながらそんなことを考えていた

 

この時ミトは気づかなかった後ろから迫る黒い影に

バキッ

木の枝が折れる音がした

 

「なに?!」

振り向いた瞬間、なにかの衝撃により飛ばされる

 

ミトはなんとか空中で体勢を立て直しその影を見る

 

見た先には片手の爪が異常に大きく伸びた、巨大な鼠が居たのだ

 

「(攻撃が全く見えなかった、、、しかもこのモンスター見たことがない)」

その瞬間、鼠がミトの目の前に現れる

 

「くっ!」

ミトは反射的に攻撃を受け止める

だがその力はミトが想定していた以上であった

 

「(重いっ!弾き返せない、、、)」

ミトは後ろに飛び攻撃をずらしながら反撃に移る

予想通りモンスターはバランスを崩す

 

「ここ!SS」

ミトのSSは完璧なタイミングでモンスターにダメージを与える

が、その瞬間ミトの大鎌が弾け飛ぶ

 

そう、これがガンジの心配していた事態

格上のモンスターと戦闘時の武器損失

 

「(もうここまで武器にダメージがっ、、、このモンスター、そうとう格上!)」

 

鼠は体勢を立て直し一気にミトに接近する

その攻撃はミトのHPを削る

HPはイエローでギリギリ止まる

 

「次食らったら、、、」

モンスターは立て続けに攻撃を繰り出す

 

「(ごめん、、アスナ、、、2層攻略一緒に行けないかも、、、)」

 

モンスターの爪が迫り、

 

ミトの身体を引き裂く

 

その攻撃は今のミトだと即死級だ。徐々にHPがレッドゾーンに近づき、ミリになる

 

「(ここまでなのかな...)」

 

ミトはゆっくりと目を閉じる

 

その瞬間、バキンッ

その音でミトは目を開く

 

目の前に見たのはミトの首にかかるネックレスの宝石が砕け散った光

 

そう、この宝石がダメージを肩代わりしたのだ

そしてすぐにHPが半分まで回復する

 

「(まだっ!)」

ミトは勢いで飛ばされ、地面に投げつけられるがすぐに身体を起こす

 

「(まだ死ねない!)」

ミトはマントからナイフを出す。そして、側面からナイフを何回も投げつける

 

だが、そんな攻撃では止まるわけもなく。一気にネズミは接近する

「くっ!」

 

ガキンッ

金属と金属が当たる鈍い音が響く

 

 

そこには刀を持ったコウキが立っていた

 

「ぐっ、、、、はっ!」

俺はモンスターの攻撃を弾く

 

モンスターは距離を取るためか一旦距離をおいた

 

「ミト、大丈夫か?」

 

「ええ、大丈夫。」

 

ミトの無事を確認して、モンスターを見る

「(こいつHPが減ってるな、ミトが攻撃を入れたのか、、、)」

 

俺はそのまま攻撃態勢に移る

「はあっ!」SS2

その2連撃はモンスターのHPをかなり削る

 

「(HPがかなり少ない、、、)」

だがモンスターの目は俺を見ていなかった。まっすぐミトを見ていた。

次の瞬間ネズミはミトの方に飛び出す

 

「しまっ!」

俺は咄嗟にミトをかばおうとするが、

 

モンスターがこちらを向く

 

「(ブラフ!)」

だが考えついた時にはもうすでに遅かった

モンスターの尻尾が俺を軽々と吹き飛ばす

 

「がはっ、、、」

吹き飛ばされ、地面に転がった俺に向かい、モンスターは攻撃する

 

「(いい作戦だな、、、だがHPが少ないときにすべきことではない!)」

俺は攻撃の軌道見極め攻撃を躱しモンスターの心臓に攻撃を入れる

 

モンスターのHPが0になり四散する

 

「ふーーーーう」

俺は安堵したように息を吐く

 

するとミトが走ってきて昂樹にポーションを渡す

 

「コウキ!大丈夫?」

ミトは凄い心配そうな顔で見つめる

 

「大丈夫、ミトが無事で良かった」

俺受け取ったポーションを飲みHPを回復させる

 

「ごめんなさい、、、」

ミトはすぐに頭を下げる

 

「いいよいいよ、気にしないで」

 

「でも、、、」

ミトはネックレスを俺に見せる

ネックレスの先についていた赤色の宝石がなくなっていた。

 

「いいさ、ミトが無事ならまたいつでも渡せるから」

 

 

すると俺あることに気づき前を指差す

 

それにつられミトは後ろを見る

 

「2層にこんなきれいな場所があったなんてな」

 

「綺麗、、、」

そこには、朱を含んだ紫陽花色の夕空が目の前に広がっていた

 

するとミトが口を開く

「ねえ、コウキ、、、すこし話してもいいかしら」

 

「え?」

俺はミトを見る。するとミトは今までにないぐらい真剣な顔をしていた。まるで覚悟を決めたように

 

俺はそれを押しのけることはできなかった

 

「いいよ、聞くよ」

そういうとミトは静かに話し始める

 

「私は、人を見捨てたことがあるの」

その言葉を話すと少しの沈黙

 

ミトは俺が何も言わないことを確認すると再度話し始める

 

「私は中学生の頃、なかなか学校に馴染めなかったの、、、自慢になっちゃうけど、、、私ずっとテストが学年1位だったの、それで中学校の人もどう関わっていいかわからなかったんだと思う。でもね、ある日私がゲームセンターでバトルしてるのを同じ中学の人に見られてしまって、それをきっかけにその子と関わるようになった。そして私はその子をこのゲームSAOに誘ってしまった」

 

ミトはうつむきながら話す

 

彼女とは誰なのか俺にはわからなかった。けどそのことがミトにとってどれほどの後悔だったのかは痛いほどわかっていた

 

それでもミトは話すのはやめなかった

 

「コウキは1層のイベント〈森の秘薬〉っていうイベント知ってる?」

 

突然投げかけられた質問に俺は驚きながらも返答する

 

「ああ、植物型Mobの≪リトルネペント≫っていう奴から落ちる胚珠を一つ集めるやつだろ?この刀もそのイベントの報酬だってアルゴが言ってた」

 

「そう、、、私はその子を置いて、レアモンスターを優先したの。そして私がいない間にその子は誤ってSSで実付きのリトルネペントを倒してしまった。コウキなら、この意味わかるでしょ?」

 

「実付きは倒されると特殊な粉を撒き散らす。それに触れるとモンスターを集める」

 

「その通りよ、なんとか応戦したけど私は崖から落ちてしまった。そして、その子のHPバーがレッドゾーンに入った時私はパーティーから抜けてしまった。そして、私はその子を...絶対に守る決めたのに...見捨ててしまった。私は...私は...その子よりも自分の命を優先したの...」

 

ミトは話しを止める

 

「(これがミトの後悔。後悔か...おそらくミトが話しているその子はアスナだろう。彼女と話す時。時よりとても暗い顔をしているときがあった、なるほど、そういう事があったのか。)」

 

俺は俯くミトに向かい声をかける

 

「ミト、多分だがその子は生きていたんだろ?だから見殺したじゃなくて見捨てたって言い方をした」

 

「っ、、」

その言葉にミトは少し反応をした

 

「ミトはその子にどう謝ればいいのか、これからどう接すればいいのか。それに迷ってるんだろ?」

 

ミトはそれに静かに頷く

 

「俺はさ、いつも思うことがある。生きていれば...生きてさえいればどうにでもなる。ミトがその子を見捨てたことは変わらないし、その子が味わった恐怖も、痛みもわからない。けどさ、けど生きていてくれればどうとでもなるよ大丈夫」

 

俺はミトの背中を優しく擦る

 

「けど...けど...」

ミトの瞳から無数の涙が溢れる

 

「1層で、その子はミトのことを攻めたか?怒ったか?多分怒らなかっただろ?その子はミトが何を思って、何を考えたのかわかっていたからじゃないのか?」

 

「私が何を...考えたのか?」

ミトは俺の言葉を小さい声で繰り返す

 

「でも、忘れちゃ駄目だ。そのことで悩んで、苦労して、それでその子と楽しく話せたらハッピーだろ?」

 

俺はミトに笑いかける

 

「うん...うん...」

ミトは何度も頷く

 

俺は立ち上がる

そして、ミトに手を差し出す

 

「ミト!一緒にこのゲームをクリアしようぜ、その子に面と向かって現実世界で謝るためにも」

 

「うん!」

夕日に向かいコウキと共に歩くミトの後ろ姿に一点の曇もなかった




ミトのシーン書くの難しかった...

感想、アドバイス気軽にたくさんくださると嬉しいです。
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