『三好inポケモン』   作:零戦

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見切り発車でやってるのでのんびりとやるつもりです。


第1話

 

 

 

 

 

 かつて、日本を破滅から救った三好将和。その将和もとうとう老いには勝てず、妻夕夏と共に永眠した。

 

 

 

「夕夏、あの世でもよろしく頼むよ」

「任されたわ貴方」

「暫くしたら私もそちらに行きますよ」

 

 

 

 息を引き取った二人に美鈴は涙を流しながらそう呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………今度はポケモンの世界か……」

「何か言ったマサカズ?」

「いや、何もないよ母さん」

 

 三好将和からミヨシ・マサカズになった。気付いたのは10歳の誕生日になった時だった。その世界はゲームの世界だった。何のゲームか?

 それは男なら誰もが一度はプレイしたであろう『ポケットモンスター』の世界だったのだ。しかも世界は金銀であり『特性』が無い無印、リメイク前の世界だったのだ。

 これにはマサカズにとっても朗報だった。マサカズ自身は初代→青→黄→金銀→水晶→ルビサファ→リメイク初代→リメイク金銀をプレイしてきたがやはり『特性』が無い方が好んだのだ。

 

「最近のはワケ分からんのだよ」

 

 まだ平成の日本にいる時はそう思っていた。それはさておき、マサカズが母親と住んでいるのはジョウト地方のコガネシティの近郊だった。より詳しく言うと育て屋の老夫婦が住む34ばんどうろが直ぐ近くのところだった。

 

「コガネの方に行ってくるよ」

「アカネちゃんのところでしょ?」

「そうそう」

「晩ごはんまでには帰ってきなさいよ」

「ホイホイサー」

 

 母親にそう言ってマサカズは自転車でコガネシティに向かいコガネシティの北側にあるコガネジムの入口で止まってその脇に自転車を置いてジムに入るのである。

 

「邪魔すんでー」

「邪魔すんなら帰ってー」

「はいー……ってちゃうわ!!」

「アハハハ、いらっしゃいマサカズ!!」

 

 中からアカネがボケを言ってきてマサカズがツッコミを入れるとアカネが笑いながらマサカズを招き入れた。

 

「今日は何して遊ぶん?」

「ミルタンクの【ころがる】はやめてくれよ……」

 

 以前、アカネと遊んだ時はアカネはミルタンクを出して【ころがる】でマサカズは死にそうになりその時にマサカズも将和がやってたポケモン金銀でのトラウマを発生させていたりする。

 

「えっ、やってほしいん?」

「やったらやったでウソッキー出すからな」

 

 ボールを出すアカネにマサカズもボールを出す。中にはウソッキーが入っていた。【ころがる】で死にかけたマサカズは対策としてウソッキーを捕獲していた。勿論、『ゼニガメじょうろ』を借りて36ばんどうろでエンジュシティ、キキョウシティを道を塞いでいたウソッキーに水をやりまくってウソッキーを退かして襲ってきたのをマサカズが家のポケモンを使用して捕まえたのである。

 なお、家のポケモンはバタフリー、サンド、ホーホーでありバタフリーの【ねむりごな】で眠らせた後に【ねんりき】等で体力を消耗させて最後はモンスターボールで捕まえたのである。なお、捕まえたウソッキーも基本は家のポケモンという事になっている。

 まぁ母親しかいないので家事代わりになればいっかと思うマサカズであった。マサカズのボールを見てアカネも流石にマズイと思ったのかアハハハと笑う。

 

「じょ、冗談や冗談やでマサカズ」

 

 ちなみにアカネもウソッキーに関してはマサカズがウソッキーを捕まえた後に対戦して【けたぐり】等でボロ負けしておりある意味で二人ともトラウマがあったりするのである。

 そして二人はコガネジムで対戦したり遊んだりした夕方、マサカズは思い出したように口を開いた。

 

「あ、そうや。俺、明日から母さんと一緒にカントーに旅行行くわ」

「へっ? そうなん?」

「そうそう。まぁ一週間で帰ってくっから」

「まぁマサカズのオカンなら大丈夫やな」

「大丈夫ってのはどういう事や?」

「いひゃいいひゃいいひゃい!!」

 

 アカネの言葉にマサカズはアカネの両頬をつねるのである。なお、ミルタンクはいつものじゃれあいなため我関せずだった。

 

「ほななマサカズ!!」

「あぁ、また一週間後な!!」

 

 そしてマサカズは家に帰るのである。翌日からマサカズと母親はカントーへ旅行に行くのであった。なお、カントーに行くのは就役したばかりの高速船『アクア』号である。以前の高速船は老朽化していたので『アクア』号が建造されたのだ。

 

「おぉ、流石のフネだ……」

「マサカズ、部屋に行くわよ」

「ホイホイ」

 

 母親に言われマサカズは部屋に戻る。なお、カントーには六時間後に到着した。その日はクチバシティのホテルに泊まるのであった。

 

「さて、マサカズ。今回はただの旅行じゃないわよ」

「へ? どゆこと?」

 

 ホテルから出た後、マサカズと母親ーートモコは笑みを浮かべる。

 

「マサカズ、10歳になったでしょ? ジョウトやカントーを旅するかは別としてせめてトレーナーとしてポケモンは持っておいた方が良いでしょ?」

「えっ、マジ?」

「多少なら良いわよ」

「やりぃ、ありがとう母さん」

「それで欲しいポケモンはあるの?」

「……やはりピカチュウかな」

「うーん、ピカチュウね……ピカチュウだと『トキワの森』か『無人発電所』のどちらかだけど……確率的には『無人発電所』けど、どうするの?」

「やっぱ『トキワの森』かなー」

 

 ちなみにマサカズもそうだが作者もトキワの森で必ずピカチュウは捕まえている。その為マサカズもトキワの森でのゲットを目的としたのだ。

 

「トキワシティには友人に会いに行くつもりだったから良いわよ」

「マジ? ヨッシャヨッシャ。なら行こうよ母さん」

「ハイハイ」

 

 そしてマサカズとトモコは6ばんどうろ→地下通路→5ばんどうろ→ハナダシティ→4ばんどうろ→オツキミヤマ→3ばんどうろ→ニビシティ→2ばんどうろ→トキワの森に向かうのであった。ちなみに二人とも自転車での移動である。

 

「じゃ、トキワシティにいるから捕まえたら来てね」

「うん、分かったよ母さん」

 

 トキワの森でトモコと別れたマサカズはトキワの森の左端にある草むらに入りピカチュウが出てくるまで歩きまくるのである。

 

 

 

 

 

 

「いや、出て来ねぇよ!?」

 

 辺りはスッカリ暗くなった夜の2000。なお、トモコにはケータイで連絡してトキワの森で野宿する事を連絡しているので問題なかった。ちなみに火を焚いているので虫ポケモンは寄って来なかった。

 

「くぁ~……やっぱゲームとか違うから中々出て来んのかもな……」

 

 トキワシティで購入していたお湯を沸かせといたカップラーメンを啜りながらマサカズは草むらを見る。草むらにはやはり虫ポケモンのキャタピーやビードルとかしかいなかった。

 

「まぁついでにレベル上げはやれているからいいか」

 

 トモコからバタフリーとサンドを借りているのでレベル上げはしておいたマサカズである。

 

「仕方ない……今日は寝るか……」

 

 そしてマサカズは寝具巻きに入って寝るのである……が夜中、不意に鳴き声が聞こえてきた。

 

「ん……バタフリー」

「フリィィィッ」

 

 マサカズはバタフリーを出して上空からの警戒を出した。直ぐにサンドも出して周囲を警戒するが程なくしてバタフリーが帰ってきた。

 

「フリィィィ、フリィィィッ」

「ん? 何かあったのか?」

 

 バタフリーはマサカズに何かを伝えるとトキワへの入口方面に向かう。マサカズもそれを追いかけると入口付近にピジョンの大群に襲われるピカチュウが逃げていたのを見つけた。

 

「( 'ω')ファッ!? バタフリー、【ねむりごな】で【ふきとばし】ッ!!」

 

 マサカズはバタフリーの【ねむりごな】で【ふきとばし】してピジョンの大群に向かわせて眠らせる。それによりピジョン達は飛んできた【ねむりごな】で眠る事になる。

 

「大丈夫かピカチュウッ!?」

「……チャ~」

 

 傷だらけのピカチュウにマサカズが駆け寄りキズぐすりを与える。キズぐすりで回復したピカチュウはマサカズに警戒するも自身を助けてくれたと認識して警戒を解いた。

 

「まぁ警戒を解いてくれただけでも嬉しいかな」

「チャ~♪」

 

 マサカズがそう言うとピカチュウはマサカズの足下に歩み寄り頬ずりをする。

 

「んー……これはゲットしても良いと?」

「ピッカチュウ!!」

 

 マサカズの言葉にピカチュウは頷く。合意したと判断したマサカズはモンスターボールを投げる。ピカチュウはボールの中に入ると数回揺らして赤ランプが消える。

 

「予想外やけどピカチュウゲットだぜ!!」

 

 懐かしいセリフを言いながらマサカズはピカチュウゲットを宣言したのであった。なお、ピカチュウはボールの中が嫌だったのか直ぐにボールから出てきた。

 

「あら、ボールが嫌いなのかしらね」

「チャ~」

 

 トキワシティの友人宅で待っていたトモコはピカチュウを撫でながら言うのであった。

 

「ピカチュウも捕まえたけど、他は?」

「後はシェルダーかな」

「フフ、シェルダーならふたごじまかしらね」

 

 なお、ふたごじまにも行ってシェルダーを捕まえるマサカズである。その後は再びクチバシティに戻り『アクア』号でジョウトに戻るのであった。

 

「へぇ~、それでトキワの森でピカチュウを捕まえたんやな」

「チャ~♪」

 

 コガネジムでアカネがピカチュウに頬ずりをするがピカチュウは嬉しそうであった。

 

「まぁピカチュウをゲットしたから目的は達してるしな」

「そうなん?」

「ピカチュウは欲しかったからな」

「そういやそうやったなぁ。でもウチもピカチュウ欲しいなぁ……」

「ウソッキー出すぞ」

「……ゴメン……」

 

 ウソッキーを出す構えをするマサカズに素直に謝るアカネであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれから時は流れた。

 

 

 

 

 

 




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