『三好inポケモン』   作:零戦

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『OK!』聞いてたらいつの間にか出来たので投下


第十四話

 

 

 

 

 

 フスベジムを出たマサカズとアカネの二人は一旦、マサカズの手持ちを回復させるためにポケセンに来てポケモンを回復させた。

 

「さて……ワカバタウンにでも行ってみるか」

「ウツギ博士に挨拶すんの?」

「まぁそんなところだな。ヒノアラシをバクフーンに進化させたし見てみたいだろうしな」

「せやな。早く行こうや」

 

 マサカズとアカネはそう言いながらポケセンを出て『45ばんどうろ』に向かうのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 イブキがポケセンに来たのは二人と完全に入れ違いだった。ポケセンのジョーイに確認するが二人は既に宿を引き払っていたとの事だった。

 

「……私は……」

 

 『45ばんどうろ』の方向を見ながらイブキは膝から崩れ落ちて……涙を流すのであった。

 

「……………………」

 

 その様子をワタルもやりきれない気持ちで見守るのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほい、ワシの電話番号だ」

「ありがとう。また勝負しよう」

「ガハハハ、次は負けんぞ」

 

 マサカズは山男のタロウと勝負をして電話番号を交換していた。

 

「マサカズ、そろそろ夕方やで」

「もうちょい行こか」

「あぁ、野宿するのかい?」

「えぇまぁ」

「それならそこの草むらの先は開けたところだから野宿には持ってこいだ。まだ我慢出来るならもう少し先のところに中規模の池がある」

「本当ですか?(多分、ミニリュウやハクリューが釣れるところの池かもな)」

 

 タロウからの言葉にマサカズは成る程と頷く。

 

「どうするアカネ?」

「せやなぁ……それなら池まで行ってみようか」

「あぁ、そうだな」

「気を付けてな」

「ありがとうございます」

 

 二人はタロウに礼を言って自転車に乗りペダルを漕ぐのである。なお、道中に落ちている『きんのたま』と『げんきのかけら』は忘れずに回収するのである。

 

「あれだな」

 

 池に着いた時、時刻は1900を指していた。日はすっかり落ちていたがバクフーンが火を出して明るく通行出来たのである。

 

「ヨッシ、テント張るぞ」

「分かったで」

「ピカ達は焚き火用の薪を拾ってきてくれ」

「ピカッ」

「ンモゥ~」

 

 ピカ、バクフーン、ミルタンクで薪を拾いに貰いその間にマサカズとアカネはテントを張る。張り終われば焚き火用のかまどを作るために石を集めるのであった。(石かまど用)

 

「さて、時間も無いし……バクフーン、頼む」

「バクッ!!」

 

 バクフーンは頷き、石かまどに用意した薪に向けて炎を出す。あっという間に焚き火が出来たのである。

 

(色んな意味で便利だな……)

 

 思わず納得するマサカズであった。それはさておき、アカネが直ぐに腹が減ったと喚くので手っ取り早く鍋に水を入れてラーメンにするのである。

 

「フー、フー……美味いわマサカズ」

「豚骨ラーメンだかんな」

 

 一応、この世界にも豚はいるらしい。ピカ達にもポケモンフーズをあげての晩飯後、後片付けが終わったマサカズは寝る準備をする。

 

「もう寝る準備するん?」

「お前のお喋りの時間、なげぇからな」

「ひどッ!?」

「まだ寝ないから今のうちに寝る準備しとけよ」

「はいはい……」

 

 ブーたれながらもスリーピングを出して寝る準備をするアカネであった。

 

「ほら、コーヒー」

「ありがと」

 

 準備終わったアカネにマサカズは用意していたホットコーヒーを入れたステンレスのマグカップを渡す。そしてコーヒーを啜っていたアカネが不意に口を開いた。

 

「なぁマサカズ」

「ん?」

「今日の事、戻ったらポケモン協会に……」

「別に言わなくてもいいよ」

 

 ポケモン協会にチクる気満々だったアカネにマサカズはそう言う。

 

「でもマサカズ、それは……」

「別にジムバッジが一つしか無くても俺は問題無い。ジョウトを制覇していなくてもお前は見てただろ? それだけで十分だよ」

「ッマサカズ……」

「まぁジョウトやなくてもカントーでも良いしな。カントーの方も最近強くなっているって聞くしな」

「……ホンマアホやな」

 

 マサカズの言葉にアカネは一筋の涙を流しつつ笑みを浮かべるのであった。ちなみにアカネが言わなくても影から見ていたワタルがいた事を知らなかったマサカズは悪くないと思う。

 なお、夜中に怖くなったアカネがマサカズのテントに入ってきたのはいつもの通りであった。

 

「何で来んねん!!」

「だってホーホーの声が暗闇から聞こえてきて怖くなったんや!!」

「ホーホーに謝れよ」

 

 なお、テントの周囲にはバクフーン達が寝ていたので野生のポケモンが襲ってくる事はなかった。

 

「バクッ(あの二人……アレなのか?)」

「ピカッ(はよくっつけっての)」

「フリィィィ(くっついても出来るのはタマゴじゃないよ)」

「ンモゥ(バタフリーがまだまとも……)」

 

 翌朝、爆睡するアカネの横から這い出てきたマサカズは朝食の準備をするのであった。

 

(あの野郎、左頬にストレート入れやがって……)

 

 ちょっと腫れてる左頬を擦りながら白米、タマゴ焼き、ウインナーの簡単朝食を作るのである。その後、起きてきたアカネが寝癖を直すのに時間を掛けてしまい出発する時間が過ぎたがマサカズも気にしてはいなかった。

 その後、『46ばんどうろ』→『29ばんどうろ』を通り『ワカバタウン』に到着するのである。

 

「おや、マサカズ君じゃないか。どうしたんだい?」

「貰ったヒノアラシがバクフーンまで進化したので見せに来ました」

「バクッ!!」

「おぉ、元気そうだね」

 

 ウツギ博士に抱きついてはしゃぐバクフーンにウツギ博士も喜んでいる。

 

「ついでだ、一応検査もしてみても良いかな?」

「勿論ですよ」

「少し時間が掛かるから外にいてもいいよ。そうだ、図鑑も持ってたよね? それもアップデートさせようか?」

「マジすか? ありがとうございます」

 

 ウツギ博士に図鑑を渡してマサカズとアカネは『ワカバタウン』を見回る事にしたーーーと言ってもウツギ研究所と他に数軒の家しかなかった。

 

「のどかだなぁ……」

「ええやないの。風もそこまで強くなく吹いているから気持ちいいわな」

「多分、シロガネ山からの風かもな」

 

 歩きながらマサカズとアカネはそう話す。

 

(しかし……主人公らしき子はいなかったな。殆ど老人ばかりだな……)

 

 遭遇する人の殆どは老人ばかりで主人公らしき子や母親らしき人もいなかったのだ。

 

(まだいないのか……?)

 

 そう思うマサカズであった。そしていい時間になったと思い研究所に戻るとバクフーンの検査と図鑑のアップデートは終わっていた。

 

「はい。バクフーンも異常無しだよ、図鑑はもう少しポケモンを捕まえてほしいかな」

「ハハ、すみません。気を付けます」

 

 ウツギ博士の言葉にマサカズは苦笑するのである。

 

「それと『ワカバタウン』って過疎化が激しいんですか? 子どもの姿が……」

「あぁ……まだ幼い子が数人いるよ。それに図鑑を挙げる予定だった子どももいたんだ。一週間前まではいたんだけどね、引っ越しちゃったんだ。だからその子に挙げる予定だった図鑑のデータ等をマサカズ君の図鑑にもアップデートしたんだ」

「そうだったんですね……(oh……マジかよ……)」

 

 ウツギ博士の言葉にマサカズは驚きつつも原作と剥離している事に頭を悩ますしかなかった。

 

「それで最近はどうなんだい? ジム戦をしていたんだろ?」

「えぇまぁ……」

「ちょっと色々あったんよウツギ博士」

「色々?」

「まぁ……」

 

 マサカズはウツギ博士にフスベジムでの事を話すとウツギ博士も頭を抱えた。

 

「……イブキ君の事も分かるけど、それを対策をした上でのジム戦でありその素質を見てバッジを渡すモノだよ……」

「まぁ終わった事なんでいいんすよ」

「いや、それは駄目だ。そうなってしまうとイブキ君の好みでバッジを渡す人とかが増えるだけだ。それはポケモン協会のルールに違反してしまう。そうなるとポケモン協会の任命責任まで事態が発展してしまう」

 

 マサカズの言葉にウツギ博士はそう反論する。

 

「取り敢えず、この事はボクの方からも取り上げてみるよ」

「はぁ……自分はいいんけどね。次からそうしてもらえたらいいですし」

「ジョウト制覇の夢が叶わなくなるよ」

「カントーでやりますよ」

「フム……カントーに行くと?」

「そうですね。『アクア』号に乗ろうかなと……」

「……分かった。ならこれをあげよう」

 

 そう言ってウツギ博士は机の中から二枚のチケットを取り出した。

 

「これは?」

「ジョウトとカントーの行き来を可能とする『アクア』号の年間パスだよ。協会から貰ったんだけど、研究で忙しいから使用する機会もなかったんだ。だからこれをあげるよ。骨休みとしてカントーに行ってきたらいいよ」

「いいんすか? ありがとうございますッ」

「あぁ。可愛い彼女さんと行ってきたまえ」

「彼女……?」

「……え? アカネ君じゃないの?」

「彼女だなんて……ウツギ博士も困ったもんやわぁ」

 

 彼女呼ばわりされてアカネは照れながらも嬉しかった。が、マサカズは鼻で笑った。

 

「はんwww彼女www」

「ヨーシ、ゴング鳴らしたんはマサカズやからな?」

「喧しいわど阿呆ッ」

(やっぱ彼女だよね?)

 

 そう思ったが口には出さないウツギ博士だった。取り敢えずは『アクア』号のチケットを貰うマサカズとアカネであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんで、どうするん?」

「一旦はコガネの家に戻るか。母さんにもたまには顔を見せないとな」

「せやなぁ。ウチもジムの皆に顔を出した方がええわな」

 

 一旦、コガネの家に戻る事にしたマサカズとアカネであった。二人はこの後、【そらをとぶ】を使い『コガネシティ』に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 




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