『三好inポケモン』   作:零戦

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第十五話

 

 

 

 

 

 『コガネシティ』に戻った二人はそれぞれの家に戻るのである。

 

「ただいまぁ」

「あらあら、誰かと思ったらアカネちゃんと愛の逃避行をしている筈の放浪息子じゃないの」

「久しぶりに会って早々それは無いんとちゃうの?」

 

 夕飯の支度をしていたであろうマサカズの母親であるトモコはニコニコと笑みを浮かべながらそう言うのである。

 

「あら、逃避行は否定しないのかしら?」

「……ハネムーンでもしとき」

「…………………………あらぁ♪♪♪♪♪♪♪」

 

 マサカズがボソッと呟いた言葉にトモコは大きく反応しニコニコ顔は止まらないのであった。なお、その日の夕飯は何故か赤飯だったがマサカズは気にしない事にした。

 

「そう、カントーに行くのね」

「あぁ。カントー制覇をしてくるよ」

「無茶はしない事、それが出来ていたら問題ないわ」

 

 トモコはそう言ってウィンクするのである。

 

「ちなみに月曜の夜におつきみやまの広場はピッピ達が舞ってるわ。岩を砕いたら『つきのいし』を手に入れるわよ」

「何で知ってんの?」

「カントーにも知り合いはいるからね」

 

 ホホホと笑ってコーヒーを啜るトモコであった。なお、アカネとも話をして出発は2日後とした。次の日、マサカズは『コガネ百貨店』に来ていた。

 

「あった、これだこれ。すみません店員さん」

「はーい」

「このわざマシン下さい」

「はーい、3000円です」

 

 5階のわざマシンコーナーに来たマサカズはショーケースに置かれていた『わざマシン41』を見つけて店員に購入を伝えると値段を言われたので3000円を支払い、『わざマシン41』のディスクを購入するのである。

 なお、『わざマシン41』の中身は【かみなりパンチ】でありこれはバクフーンに覚えさせる為であった。ちなみに作者もバクフーンには【いあいぎり】【かみなりパンチ】【火炎ぐるま】【火炎ほうしゃ】が常であったりする。

 

(ポイントアップがあればPPの回数を増やせるんだけどなぁ)

 

 また、ポイントアップの入手は難しいのでどうしようもなかったりする。それはさておき、準備をしたマサカズは旅立ちの日を迎える。

 

「身体には気を付けてね」

「あぁ。一週間に一回は電話するわ」

「ありがとうね」

「アカネも気を付けてね」

「何言うてんねんオカン。ウチやで?」

「余計に心配やわ」

「何やて!?」

「まぁまぁ。そうそうアカネちゃん?」

「はい?」

 

 トモコがアカネにソッと耳打ちをする。

 

(あの子、案外悪い気はしてないみたいよ♪)

(えっ……?)

「頑張ってね♪」

「ッ。は、はい……」

 

 トモコの言葉にアカネは顔を真っ赤にするのである。その後、二人はトモコ達に見送られて【そらをとぶ】で『アサギシティ』に向かうのである。

 

「チケットを拝見します」

「はい」

「確認しました。ようこそ『アクア』号へ」

 

 船員にチケットを見せてから『アクア』号に乗り込む。部屋に向かうと何故かベッドが二つあった。

 

「……何でベッドがダブルサイズなん?」

「……なぁマサカズ」

「何だ?」

「ウチの番号、マサカズの部屋と一緒なんやけど……」

「……まさかッ!?」

 

 マサカズは部屋の扉の番号を見る。マサカズのチケットは『564』でありアカネのチケットは『565』。そして部屋の番号は『564』と『565』であった。

 

(……やったなウツギ博士ェ!?)

 

 確かウツギ博士は既婚者だった。だからチケットが二枚あったので番号等も恐らくは見ていなかったのだろう。チラリとアカネを見るとアカネも顔を赤くしていたがチラリとマサカズを見ていた。マサカズと視線が合うと目を逸らし指でモジモジしている。

 

「……取り敢えず中に入るか」

「せ、せやな」

 

 取り敢えずは部屋に入る二人である。気まずい雰囲気ではあるが以前にも『こおりのぬけみち』で同じような事はあった。

 

「取り敢えず、荷物は置くか」

「うん」

 

 部屋は特等らしくベッド(ダブル)の他にもシャワートイレ・冷蔵庫・テレビ・インターホン・ナイトウェア・サンダル・タオル・ヘアードライヤー・洗面用具・ティーセット・カードキー対応となっていた。

 

「景色は良さそうやな」

「ホンマやな」

 

 窓を開けて海を見ると野生のメノクラゲ達が泳いでいた。流石に【なみのり】だけでカントーには行けそうにはなかった。

 

(アニメのオレンジ諸島やないんからな……)

 

 ラプラスで行けるのはアニメ限定であろう。それはさておき、夕食までピカ達と寛いでいたマサカズとアカネであるが船内放送で夕食を食べに行くのである。

 

「何で1100円なん。1000円ピッタシにしたらええやん」

「世知辛いんやろ……」

 

 1100円に文句を言いながら食券を購入するアカネにマサカズはそう言い、夕食のバイキングを楽しむのであった。ちなみに他の乗客にもトレーナーはいたので夕食後にバトルをするのであった。

 そして夜、風呂も入ったマサカズは床にシーツを敷こうとしていたがアカネはそれを止めた。

 

「ええよ……ベッドでも……」

「………………」

 

 そう言うアカネにマサカズは溜め息を吐きつつシーツを畳む。

 

「言っておくが……俺もタイミングと場所は選ぶようにしてはいるからな。そこは理解しろよ」

「……ふぇっ」

 

 マサカズの言葉にアカネは意味を理解し、顔を更に赤くする。

 

「な、なぁマサカズ、それって……」

「さーて寝るぞー」

「ちょ、待ってやマサカズ!! も、もう一回……」

「わーッもう、五月蝿いな!!」

「ッ」

 

 マサカズはそう言ってアカネの額にキスをする。アカネは要領オーバーし頭から煙を吹き上げてそのまま気絶するのであった。

 

「……コイツ、風呂行ってたかな? まぁいいや」

 

 マサカズはベッドに気絶したアカネを乗せて寝かせる。マサカズは腕を組み、悩んだ末にベッドに入るのであった。なお、翌朝にマサカズがベッドにいた事にアカネは歓喜の悲鳴を挙げて起きたマサカズの頬を叩くのである。

 そして午前中に高速船『アクア』号はカントーの港でもある『クチバシティ』に到着した。

 

『ご乗船、真にありがとうございます。高速船『アクア』号は『クチバシティ』に到着しました。又のご利用をお待ちしています』

「さーて、降りんぞ」

「はいよ」

 

 ゲートを利用し他の乗客らと共に降りるマサカズとアカネ、フェリー乗り場から離れたところで自転車を出すのである。

 

「ほんなら何処に行くんや?」

「うーん、よくある構図だとジム戦をするなら『ニビシティ』からかな」

「まぁジョウトで言うと『キキョウシティ』から当たるもんやな」

「まぁな。そうなると『ディグダの穴』から入ってニビシティに……」

 

 マサカズはそう言って『ディグダの穴』の方向に視線を向けるとそこには何か大きい巨体のポケモンがいた。

 

(あ、まさか……)

 

 何かに勘づいたマサカズであるがそのまさかである。『ディグダの穴』の入口にはポケモンーーカビゴンが眠っていたのである。

 

「あちゃー、カビゴンが寝とるなぁ」

(……そういやこれのイベントって……)

 

 マサカズは金銀の事を思い出す。カビゴンが寝てるのでそこはスルーし、『シオンタウン』のラジオ塔(ポケモンタワー改装とか絶対アカンやつやろと当時は思った)でラジオ局長からラジオの『拡張カード』を貰って『ポケモンの笛』のチャンネルで漸くカビゴンを起こせるのだ。

 しかも無人発電所ではなく有人発電所になった発電所からロケット団の残党が部品を持ち逃げしてハナダジムの水中に隠すアホをしている。

 

「……しゃーない。アカネ、遠回りになるけどええか?」

「ええよええよ。それで何処に行くんや?」

「クチバから『ヤマブキシティ』を抜けて『タマムシシティ』に行き『セキチクシティ』から『ふたごじま』方面の水道を抜けて『グレンタウン』から『マサラタウン』方面に向かうわ」

「成る程。確かにそれは遠回りやな」

「済まんな、カントー制覇するならそこからしたいしな」

「大丈夫やでマサカズ」

 

 斯くして、マサカズとアカネは盛大な遠回りをする事になるのだが果たしてそう事が上手くいくかは分からないのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか君が我々に手を貸すとはな」

「おや、利害が一致した……と言ってもらいたいね。私はあくまでもスイクンを狙うだけ。エンテイやライコウなどはどうでも良い」

 

 『エンジュシティ』の『焼けた塔』の内部でロケット団を仕切る最高幹部のカーツと長年に渡り幻のポケモンであるスイクンを追い続けるスイクンハンターのミナキが話していた。

 

「……了承した。ならばそれで良い」

 

 そう言ってカーツは姿を消す。一人になったミナキは一枚の写真を出す。それはぼやけてはいるがスイクンを捉えた写真であった。

 

「あぁ、愛しのスイクンよ。もうすぐだ、もうすぐ君に会いに行けるよ。待ってもらいたい……フフフ、ハッハッハッハッハッハッハッハハッハッハッハッハッハッハッハ!!」

 

 ミナキはそう言って笑うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マサカズの手持ち

 

 ピカ レベル48

 

 使用可能の技

 

 【電気ショック】【鳴き声】【しっぽをふる】【でんこうせっか】【スピードスター】【かげぶんしん】【カミナリ】【たたきつける】【10万ボルト】【でんじは】【こうそくいどう】

 

 

 パルシェン レベル45

 

 使用可能の技

 

 【体当たり】【水でっぽう】【にらみつける】【からではさむ】【うずしお】【なみのり】【ちょうおんぱ】【オーロラビーム】【ふぶき】【こごえるかぜ】【まきびし】【とげキャノン】

 

 

 バタフリー レベル43

 

 使用可能の技

 

 【かぜおこし】【ちょうおんぱ】【ねんりき】【どくのこな】【しびれこな】【ねむりごな】【サイケこうせん】【ふきとばし】【しんぴのまもり】

 

 

 バクフーン レベル49

 

 使用可能の技

 

 【体当たり】【煙幕】【ひのこ】【でんこうせっか】【火炎ぐるま】【かみなりパンチ】【いあいぎり】【スピードスター】

 

 

 

 マンタイン レベル42

 

 使用可能の技

 

 【体当たり】【あわ】【ちょうおんぱ】【バブルこうせん】【とっしん】【なみのり】【こうそくいどう】【つばさでうつ】

 

 

 

 ピジョット レベル41

 

 使用可能の技

 

 【かぜおこし】【すなかけ】【でんこうせっか】【ふきとばし】【そらをとぶ】【つばさでうつ】

 

 

 

 パソコン行き

 

 ギャラドス レベル36

 

 

 

 

 

 




ミナキ、悪役にしたのは初めてなんじゃない?
御意見や御感想等お待ちしていますm(_ _)m
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