『三好inポケモン』 作:零戦
さて、『ディグダの穴』経由でのルートを断念し遠回りをする事になったマサカズとアカネであるが、『クチバシティ』を北上し『6ばんどうろ』に向かったがウツギ博士から言われていた事もあったのでポケモンを捕まえていた。
「取り敢えずはポッポ、コラッタ、ラッタ、ナゾノクサ、ニャース、マダツボミは捕まえたな。ケーシィは逃げられたけど」
「ケーシィは直ぐ【テレポート】するからな。しゃーないわな」
『ヤマブキシティ』のゲートを通る中、マサカズとアカネはそう話す。なお、ゲートの警備員はいたが特に喉が乾いたとかは言っていなかった。
(おいしい水くらいしかなかったけど……まぁ初代の設定だから特には大丈夫か)
そう思いながらマサカズは『ヤマブキシティ』に入るのであった。なお、まだ昼間だったのでポケセンでピカ達を回復させてから『ヤマブキシティ』を自転車で回ったがやはりリニア駅はあった。
しかし、有人発電所の方でトラブルがあったとかないとかである。
(うーん……まぁ大丈夫か)
ただ、『シルフカンパニー』の周辺には何故かロケット団らしき黒い服を着た団員ぽいのがいたがマサカズは確信が持てなかったので取り敢えずは無視する事にした。
(まぁたまたま黒い服を着ているだけかもしれんし……)
そう思い、二の足を踏むマサカズであった。それはともかく、フレンドリィショップでモンスターボールや回復系薬の補充をしつつ『7ばんどうろ』へ向かうのであった。なお、『7ばんどうろ』ではオニスズメ、ロコン、ガーディ、ペルシアンをゲットするのである。
そして1700頃に『タマムシシティ』に到着するのである。
「カー、『ヤマブキシティ』も凄かったけど『タマムシシティ』もビル群があるなぁ」
「まぁカントーで有名なのは『タマムシシティ』と『ヤマブキシティ』みたいなもんやからな」
マサカズとアカネはそう話しつつ『タマムシシティ』のポケセンに寄り、宿を取る。
「どっか行くんか?」
「せやなぁ……ゲームコーナーでもいくか」
町の中心部に初代ではロケットゲームコーナーがあり、そのゲームコーナーの地下はロケット団のアジトだったりする。
(まぁ……今は大丈夫だろ……)
原作の金銀はロケットゲームコーナーからただのゲームコーナーになっていたので特に問題はなかった筈だ。そしてゲームコーナーに入るがアカネはアカネでコインを大量に消費していた。
「アッカーン!! また外れたわこれ!! 機械が悪いんとちゃうやろな!!」
「んなわけあるか」
隣でウゴウゴ言うアカネである。マサカズもコインは消費していたがアカネ程ではなかった。
「ちょっとトイレ行ってくるわ」
「あいよ」
マサカズはそう言って席を離れトイレがある店の奥に行く…………………が、何故かトイレ前の廊下にどう見てもロケット団の服装をした男が廊下の壁に飾られたポスターの周辺をウロウロしていたのだ。
(……………………………待てや!! 此処で初代をリスペクトすんの!?)
マサカズは思わず頭を抱えるも直ぐに気を取り戻し取り敢えずはトイレをしてから一回アカネのところに戻るのである。
「ヤッター!?ヾ(o゚ω゚o)ノ゙ 当たっでェ!?」
「……幸せそうだなホンマ……」
スロットで大当たりしてミルタンクと喜ぶアカネにマサカズは溜め息を吐くのであった。そしてアカネに事情を説明し二人でトイレがある店の奥に行くとロケット団の団員がまだウロウロしていたのだ。
(……やっぱロケット団やな)
(だろ?)
そして意を決したマサカズは近づきロケット団の団員に声をかける。
「何してんすか?」
「ん? 俺はこのポスターを見張っているんだ。邪魔をすると痛い目に合わせるぞ!!」
(あー……これ確定だわ……)
マサカズはそう判断するとそのままロケット団団員の腹を殴る。
「ガッ!?」
「あちゃー」
団員はあっという間に気絶した。なお、アカネはやった瞬間に顔を手で覆うが指の隙間から見ていた。
「となるとポスターが……あった、これか」
マサカズは初代の記憶をまさぐりながらポスターを破ると何かのスイッチがあり、ボタンを押すと廊下の一番奥に階段が開いたのである。
「マサカズ、これって……」
「……アカネ、タマムシの警察に連絡してくれ。『ゲームコーナーにロケット団らしきアジトを発見』ってな」
「マサカズは……行くんやな?」
「一人で無理と思ったら直ぐ戻るよ」
「……分かった、ウチもポリ公と一緒に行くわ。やから無茶はせんときや」
「分かってるよ」
アカネはそう言って走り去る。マサカズは走り去るアカネを見てから階段を降りていくのであった。
「ほぅ、侵入者とは……珍しいものですね」
「………………………」
ゲームコーナーの地下4階にあるロケット団幹部室にてカントーのロケット団残党を束ねるロケット団幹部のアポロは薄い水色の短髪で白色のロケット団服を着て、監視カメラからの映像を見ていた。その隣では黒髪ボブで紅葉柄の着物を着た女性もいたのである。
二人が見る映像には階段を降りてきて、団員とポケモンバトルーーと思いきや団員を殴り倒すマサカズが映し出されていた。
「バトルと思いきや……まさかの殴り合いですか、いやはや些か原始的ではありますが……」
映像を見てアポロは苦笑する。映像では手当たり次第、ロケット団員を殴り倒したマサカズは監視カメラに気付き、カメラに向けて中指を立てるのである。
「恐らくは此方に来るでしょう。君、団員を緊急招集して地下4階を固めるように言いなさい」
「はッ!!」
アポロは控えていたしたっぱの団員にそう指示を出し、したっぱ団員は走り出す。それを尻目に和服の女性はお茶を飲み席を立つ。
「おや、もう行くので?」
「……ジムリーダーですので」
「分かりました。ではまたお会いしましょう………エリカ様」
「……………………」
アポロの言葉に『タマムシシティ』ジムリーダーのエリカは一瞬、立ち止まるも歩き出して部屋を出るのである。
「チッ、やっぱ初代と同じか……」
マサカズは地下1階を歩いていたが、建物配置等は相当やりこんだ初代と同じであった。取り敢えずは『あなぬけのひも』と隠しアイテムの『ポイントアップ』を回収して地下2階へと降りる。
地下2階に降りると団員がポケモンを出してきたので仕方なくバトルして勝利、カネを全部引き抜いてバタフリーの【いとをはく】で縛るのである。
「ち、畜生ッ覚えてやがれ!!」
「もう記憶から消えたわ」
そう言いながら回転マスに乗り回転しながら移動していく。
(これ……結構気持ち悪いな……)
ゲームでは気にしてなかったが、実際にやれば確か気分が悪くなる。取り敢えずは我慢しながら落ちている『きんのたま』『つきのいし』『いいキズぐすり』を回収するが『わざマシン07』は落ちてなかった。
(フム……第二世代だと07は【でんじほう】だからかもしれんな……)
マサカズはそう思いながら地下1階へ上がる階段を上がり、団員二人を倒して(物理的にも)『すごいキズぐすり』を回収、再度地下2階へ戻り、回転マスを利用して地下3階への階段付近まで戻り地下3階へ降りるのである。
地下3階では隠しアイテムの『きんのたま』と『ふしぎなアメ』を回収し地下4階へ降りた。降りた先の団員を倒してエレベーターのカギを入手するのである。
「じゃあ暫く眠っとけ」
「グゲッ!?」
マサカズほ団員に右ストレートを醸し、『マックスアップ』を回収、地下2階へ戻り回転マスで移動するが途中で気分が悪くなった。
「バクフーン、ちょっと警戒してくれ。吐いてくる……」
「バクッ」
マサカズはそう言って壁の死角に隠れて吐いた。胃液しか出なかったが吐いて少しは楽になり『おいしい水』で回復する。
「ふぅ……(少し休憩でもするか……)」
マサカズはそう思い、地面に腰を下ろした時、咳き込む音が聞こえた。
「ケホッケホッ……」
「ッ!?」
音は更に奥から聞こえ、マサカズは直ぐに忍び足で奥に向かうと奥では和服の女性が吐いていた。やはり回転マスで気分が悪くなったのだと思っていたがマサカズは和服の服装を見て誰かピンと来たのである。
「動くなッ」
「ッ!?」
マサカズはナイフを取り出し、女性の首に添えてからドスが効いた声で殺気を出しながらそう言うと女性はマサカズの気配に気付き身体を硬直させた。
「此処で何をしている?」
「……回転マスに気分が悪くなりましたので……」
「そうか……なら質問を変えよう……ロケット団アジトで何をしている……『タマムシシティ』ジムリーダーのエリカさんよ?」
「……………………………」
マサカズの言葉に女性ーー『タマムシシティ』ジムリーダーのエリカは言い返せなかったのである。
ロケット団=タマムシシティ→協力者→エリカはよくある都市伝説でしたのでこういった形で採用してみました。
ポケモンの女性キャラで最初に惚れたのはエリカ様でした。
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