ありふれない狂人は世界最狂   作:寝心地

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今回は変なタイミングですが香織と雫視点です
それではスタート!!


会うために

雫&香織 サイド

 

 

 

時は空とハジメが落ちた直後まで遡る

 

 

 

オルクス大迷宮から無事抜け出した勇者達はその日はそのまま1泊し翌日直ぐに王城に戻った、それから5日後、香織は気を失った日から1度も目を覚まさず雫が常に近くにおり様子をみていた

 

 

 

雫「香織、もう5日よ、そろそろ起きないと空に怒られるわよ?」

 

 

 

雫は香織に声をかけ続けることで意識を回復させようとしていた、すると

 

 

 

香織「ん、んん」

 

 

 

雫「香織!!」

 

 

 

香織「雫ちゃん?、ここは」

 

 

 

雫「お城よ、私達戻ってきたのよ」

 

 

 

香織「そっか、そうだ、空とハジメ君は?」

 

 

 

雫「ッ!!」

 

 

 

雫は言葉に詰まる

 

 

 

香織「雫ちゃん?、嘘だよね?、だってハジメ君が落ちた後空が飛び込んだんだもん、助かったんだよね?、今は訓練所かな?私ちょっと行ってくる、また2人で武器造ってるんでしょ?私注意してくる、もう、2人とも物騒な物造るんだから、だから雫ちゃん、離して?」

 

 

 

雫「香織、2人はここには居ないわ」

 

 

 

香織「じゃあどこにいるの?、食堂かな?」

 

 

 

雫「香織貴方も見たでしょ?」

 

 

 

香織「やめて」

 

 

 

雫「貴方の見た通りよ」

 

 

 

香織「やめてったら!!、2人は死んでない!!、だって、だってそんなのあんまりだよ!!いきなり知らない世界に飛ばされて!!、好きな人も弟も失うなんて!!」

 

 

 

雫「香織、私も辛いわ、私も空が好きだったから、でもね、空もハジメ君も生きてるわ」

 

 

 

香織「え?」

 

 

 

雫「実はね」

 

 

 

雫は語り始めた、それは城に帰還して直ぐの事、全生徒とメルドが王と貴族に呼び出されていた、しかし生徒2名が落ちたと言う話を聞き騒然とした貴族達だったがそれがハジメと空が奈落の底に落ちたと言う話を聞いてやれ無能で良かっただのあんな狂った奴が死んで良かっただのと言い始めそれに雫がキレた

 

 

 

雫「ふっざけんじゃないわよ~!!、あんた達、私達を呼んどいてそんな風に言うなんてどうか知るんじゃないの!!、だったらもう良いわ、必死に戦ってそんな言われようなら私達を帰して!!帰してよ!!」

 

 

 

すると雫の周りを回っていた守護天使(ヴァルキリー)が突如1人の貴族の首を跳ねた、次に守護天使(ヴァルキリー)が雫の元に戻ると空の顔が大きく写し出され皆驚いた

 

 

 

空『クハハ、これが起動したと言うことは誰か雫を相当怒らせたらしいな』

 

 

 

生徒達「空!?」

 

 

 

空『さて、まず俺はまだ生きている、無論ハジメもな、ああ、これは奈落の底で撮った録画だから質問は意味ないぞ、さて、とりあえず雫に説明しておこう、今守護天使(ヴァルキリー)に起こっているのは俺が付けておいた排除魔法だ、俺はお前が気に入っているからな、俺が居ない間、お前が不快に思う存在を破壊、殺す様にしておいた』

 

 

 

生徒達「はあ!?」

 

 

 

空『クハハ、まぁ雫の事だ全員にこれを見せるのだろう、そいつらにも一言言っておくか、お前ら、俺が居ない間に死にたくなければ精々雫のご機嫌を取っておくんだな、それと姉の物にも同じものを仕込んでおいたからそっちも気を付けとくんだな、他にも色々仕込んでるからよろしく』

 

 

 

すると空が消え再び雫の周りを周り始めた

 

 

 

そして空の恐ろしさを改めて知った王と貴族は震え上がり、王は空を恐れ空とハジメの事を悪く言った貴族を極刑にする事を国中に発表した、と言う事だった

 

 

 

香織「そうだったんだ…」

 

 

 

雫「ええ、だから空もハジメ君も大丈夫よ」

 

 

 

香織「うん、雫ちゃん私ね、空とハジメ君を迎えに行きたい、だから力を貸して」

 

 

 

雫「ええ勿論よ!!」




と言うことで雫&香織サイドでした
次回はハジメ達のオルクス大迷宮脱出です
と言うことで次回もお楽しみに!!

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