ありふれない狂人は世界最狂   作:寝心地

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すみません驚く程ネタが浮かばず遅れました、ごめんなさい


アンカジ公国へ

空「ふぁあ~、何やらまた厄介事のようだな」

 

 

 

空が欠伸と背伸びをしながら話しかける、それに答えたのはハジメだった

 

 

 

ハジメ「空、起きたのか、ティオ曰く厄介事ってより何かおかしな事が起きてるらしい」

 

 

 

ティオ「うむ、あの様に静止してる姿は見たこと無い、奴らが姿を現すのは補食する瞬間だけの筈じゃ」

 

 

 

ハジメ「つまり獲物を食べるか迷ってるってことか」

 

 

 

空は2人が話をしている間に魔眼を使いその生物とその周辺を探し、人影らしき物が1つ倒れているのを見つけついでに動かない理由も探りその理由も見つけた

 

 

 

空「成る程、確かに獲物に毒が混じっていれば食べるのを躊躇うだろうな」

 

 

 

ハジメ「ああ?、毒だ?」

 

 

 

空「ああ、奴はあそこに倒れてる人間を食べようとしているのだ、そして真っ先に食べないのは奴が毒を持っているからだっと、奴ら標的を変えてきたらしい」

 

 

 

ハジメ達は空の発言に首をかしげる

 

 

 

ハジメ「奴ら?」

 

 

 

空は意外と言うような表情でハジメに返す

 

 

 

空「気づいてなかったのか?、奴らは複数犯だぞ?」

 

 

 

その言葉と同時に背後から別個体が姿を現しハジメ達に襲いかかった、ハジメは必死に運転し空とミュウ以外のメンバーが撃退するがいかんせん数が多く対象しきれない、ハジメはやはりと言うべきかここでも彼に頼るしかなかった

 

 

 

ハジメ「空!!、悪いが手を貸してくれ!!!」

 

 

 

空はゆっくりと起き上がり言う

 

 

 

空「悪いが今は無理だ、あの時の戦闘で力が回復しきってない、最低でも後5時間は俺は動けんと思ってくれ」

 

 

 

その言葉に全員が青ざめ香織と雫がハジメに言う

 

 

 

香織「ハジメ君!!!、兎に角飛ばして!!、これ以上は持たないよ!!!」

 

 

 

雫「そうよ南雲君!!!、空が動けないんじゃ私達で何とかするしかないわ」

 

 

 

ハジメ「だあ~!!!ちくしょう!!!、空!!!、次から徹夜は俺が良いって言ったときだけだからな~!!!」

 

 

 

空「ふむ、どんどん制約が増えてっている気がするな」

 

 

 

全員「「「「当たり前だ!!!」」」」

 

 

 

その後ハジメ達は何とか全ての魔物を撃退し毒で倒れていると言う人物の元に向かった、そっと体を起こすと目、鼻、口からも血が吹き出した跡の様なものがあり呼吸が速く浅くなっていた、香織が診たところ体内の魔力が暴走し体外に排出出来なくなっておりかなり危険な状態らしかった、最も彼には関係無いだろうが

 

 

 

空「姉よどけ、少し荒療治だが数珠繋ぎの命を使い甦らせる」

 

 

 

空がナイフを取り出し刃を突き立てようとするのを雫が慌てて止めるが空はそれが気に入らなかったらしい

 

 

 

空「何だ?、速くしないと手遅れになるぞ?」

 

 

 

雫「良いから!!、ここは香織に任せなさい」

 

 

 

空「俺がやったほうが速いと思うが?」

 

 

 

雫「あんたあれでも姉なんだから弟に良いところ見せたいとか、好きな人を取られない為に自分に出来ることを見せたいとか香織にもあるのよ」

 

 

 

空「そう言うものか?」

 

 

 

雫「そう言うものよ、ところで私の愛に対する返答をまだ貰ってないんだけど?」

 

 

 

空「ほう、省略されたとは言えハジメのあの話を聞いてまだ俺の事が好きと言うのか?」

 

 

 

すると雫は少し真剣な表情で話し始めた

 

 

 

雫「正直思うことが無いわけじゃ無いわ、でもね好きな気持ちに嘘が無いのも事実よ」

 

 

 

空「そうか、ならばお前の好きにすると良い、と言いたい所だが今回は俺が言わなければならないようだな、良いぞ、付き合ってやる」

 

 

 

雫は一瞬呆けた顔になり、次に顔を赤くし空に抱き付き顔を胸に埋めた

 

 

 

ハジメ「まさかこんな状況でカップル成立を見るとはな」

 

 

 

ユエ「私達も似たようなもの」

 

 

 

シア「確かに、そう言えばここにいる人でまともなのってほぼ居ないですよね」

 

 

 

ミレディ「シアちゃんは空くん取られたのに平気そうだね、ミレディちゃんはちょっと嫉妬してるのに」

 

 

 

ティオ「まぁ空殿のお気に入りは皆大事にされる様だからそう妬くなミレディ殿、ここは歳上の余裕と言うものを見せておくべきじゃ」

 

 

 

ミレディ「そうだね~、そうしておくよ」

 

 

 

香織「皆?、私の事忘れて無いよね?」

 

 

 

空「姉よ、出来ればこっちに来て雫を剥がすの手伝ってくれ、俺の力では壊してしまいそうで敵わん」

 

 

 

香織「空、雫ちゃんは地球にいた頃からの夢が叶ったんだから、ちょっとは堪能させてあげなさい、それでハジメ君、あの人の事なんだけどね」

 

 

 

どうやら今ここに空の味方は居ないようだった、それからハジメ達は倒れていた人間を起こすと詳しい事情を聞いた、何でもアンカジ公国では深刻な病に侵されるものが現れ始め遂には死者まで出してしまったらしい、原因は水質汚染、それも毒素が混ざっており人為的な可能性が高いらしい、そのせいで国では深刻な病と水不足が起こっていた為彼、ビィズ・フォウワード・ゼンゲンは国王の命令により助けを求めて旅立ったが症状の発症には個人差があったのかあの場で倒れることになったらしい

 

 

 

空「……………………水質汚染、毒素か」

 

 

 

ハジメは首をかしげる

 

 

 

ハジメ「なんだよ、何か気になることでもあるのか?」

 

 

 

空「……………………そうだな、もしこの事態が俺の思っている奴の仕業なら、恐らくお前、そして今の俺では恐らくだが

 

 

 

勝てん」


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