ありふれない狂人は世界最狂   作:寝心地

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ハジメ達が車を走らせ数分後、一行はアンカジ公国の農業地帯に来ていた、水が不足していると言うことからハジメ達は貯水地を作りユエの魔法 氾禍浪で作った水を貯める事にした、作業はすぐに終わりアンカジ公国の領主に話を付けに向かい報告と大火山に向かう事を告げた、その際静因石の採取を頼まれ空は自身の仮説の確信を得るためついでにオアシスに向かう事を告げた

 

 

 

ハジメ「さて、早速向かうとするか」

 

 

 

空「ああ、もし本当に奴の仕業なら人間にとって事態は最悪、まぁ、奴にとっては遊んでいるつもりなのだろうがな」

 

 

 

皆が向かおうとした時

 

 

 

香織「空、ハジメ君、私はここに残って患者さんの治療をしてくるね、勿論2人がこの世界に関心が無いのは分かってる、でも私は治療師だから」

 

 

 

ハジメ「…………魔力はどれくらい持つ?」

 

 

 

香織「2日、2日は誰も死なせない」

 

 

 

ハジメ「分かった、それまでには戻る、ミュウもここに残るんだ」

 

 

 

ミュウ「またお留守番!?、ミュウも行きたいの!」

 

 

 

ハジメ「香織お姉ちゃんを助けてやれ、1人だけじゃ大変だろ?」

 

 

 

ミュウは一瞬ポカンとしていたがすぐに目を輝かせ

 

 

 

ミュウ「ミュウに任せて!」

 

 

 

と胸を叩いた、その際ハジメがビィズにほぼ脅迫の念押ししたのは言うまでもない

 

 

 

空「ミレディお前も残って2人を守れ、お前の体は例え細胞レベルで分解されても元に戻るようになっている、奴が相手でも死ぬことはない」

 

 

 

ミレディ「りょうか~い、でもその前に、今のミレディちゃんは空くんの目にはどれくらいの強さに見える?」

 

 

 

空は少し考えミレディに告げる

 

 

 

空「そうだな、お前は、俺の前での戦闘がほぼ無かったが、その体なら、まぁ少なく見積もって、約50000程か」

 

 

 

ミレディ「そっか、了解、参考にするよ」

 

 

 

それからミュウ、香織、ミレディを残し一行はオアシスに向かった、そこには一面綺麗な水が広がりオアシスの名に恥じない美しさだった

 

 

 

ティオ「みた感じ異変は無さそうじゃの」

 

 

 

空「…………いや、居るな」

 

 

 

ハジメ「オアシスの底は調査してないと言っていたが」

 

 

 

ハジメは何かを取り出すと湖に投げ入れた、すると数秒後湖が爆発を起こし同時に青い植物のようなものが現れる

 

 

 

空「ほう、奴め、毒性植物を魔物にしたか、気を付けろ、奴は存在その物があらゆる毒だ、酸性毒、出血毒、神経ガス、その他もろもろ、触れただけであの世行きだ」

 

 

 

雫「冗談でしょ!?、そんなの近付かずに倒すしか無いってこと!?」

 

 

 

空「…………まぁ、そうだが、簡単だ、奴には再生能力も毒以外の攻撃もない、おまけに毒は奴が死ねば体内に入ったもの以外は無毒化される」

 

 

 

雫「体内に入ったものは毒のままってことじゃない!!!」

 

 

 

空「そもそも奴が生物に打ち込むのは即効性の毒ばかりだからな」

 

 

 

ハジメ「生物の授業中悪いんだが手伝ってくんね!!!?」

 

 

 

ハジメ達は既に戦闘を開始しており、中々倒せず四苦八苦していた

 

 

 

空「そうだな、ちょうど良い機会だ、さっき戻ってきたこれを試すか、」

 

 

 

空は右手を掲げ意識を集中させる試目を閉じる、それから数秒後、再び目を開き、そして

 

 

 

空『消え去れ』

 

 

 

するとその場にいた毒性植物はまるではじめから居なかったかのように消えた、不思議そうにしているハジメ達に空が近づき説明する

 

 

 

空「今のはまぁ、分かりやすく言えば存在の消失だ、俺の技能零無限、の効果の1つ、俺が認識できるものを消す、或いは増やすことが出来る、今回は奴の存在を消した、それだけだ」

 

 

 

ハジメ「……………………チートめ」

 

 

 

空「そう言うな、結果的に助かったんだ、そろそろ大火山に行くぞ、今回はかなりヤバイ事になりそうだからな、気を付けろ」

 

 

 

空の言葉に全員が今までに無い程緊張した、ここまで空の口から気を付ける等と聞いたことが無かったからだ

 

 

 

ユエ「…………ハジメ」

 

 

 

ハジメ「……………………ああ、それだけヤバイってことだ」

 

 

 

ユエの言葉にハジメはそう返すしか無かった


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