下記の者は、本校の生徒であることを証明する。
●学年 第1学年3組(男)
●氏名 山川 晴飛(やまかわ はると)
●生年月日 平成19年 10月 23日
●住所 ○○県××市△△区☆☆3-3-21
*♪♡☆年 4月 1日発行
●所在地 ○○県××市♪♪区##町 964
●学校名 ××市立##第一高等学校
電話(××××)○○○○
●校長 吉田 千代
●10月1日
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「1ヶ月後、私は殺人をするよ。」
と、不意に君が言った。
何を言ってるんだろう?と思ったね。
それよりも、怖いのは
「でもそうしたら…」
君は捕まってしまうのではないか?という頭によぎった疑問を言葉にしようとした時に、妨害するかのように君は被せて
「ふふ、止めてくれるのかい?
安心してくれ。
その後私も後追いでタヒんでやるからさ」
微笑みながら言う君。
少しの不気味さと恐怖があった。
「今日は10月1日…
1ヶ月後となるとハロウィンの日だね。」
…ハロウィンって10月31日のことを言っているのか…?
1ヶ月後なら11月1日じゃなくて…?
頭の中ははてなマークばかりで埋まっていく。
そんな僕を気にも留めず言葉を続ける君。
「ふふ、どうなるのかな?
…そんなに怯えないでよ」
え…?なんで、怯えてるって…?
あ…気づいたら手が震えている。
君の顔を見て思った。
怯えている…んだろうな。
今日の君は少し狂気じみている。
流石に僕だって怯えるさ…
あれ、殺人をするなら相手は?
誰を殺すつもりなの?
「誰を殺すんだ?って思ってるね?」
なんで気づいたんだろう。
「ふふ、本当にわかりやすいね。
顔に出てるんだよ。」
あぁ、僕は顔に出やすいんだったか。
いつも思ってることを当てられてしまう。
「…さすがに君も気づいてるだろう?」
と、いつもよりも低い声で言った。
考える暇もなく、直ぐに君は
「私は何も言わないけどね。ふふ」
と言い、帰って行った。
全く気づいていないと言えば嘘にはなるのかもしれない。
だが、ハッキリとは分からない。
そして、僕は気づくつもりもない。
ソレに気づいてしまったら今のような関係に戻れるような気がしないんだ。
先刻、彼女が屋上から飛び降りる想像をしてゾッとした。
彼女の冗談だろう。
いつもの事だ。
僕をからかったりしてよく遊んでくる。
早い内に忘れてしまおう、と自分に暗示をかける。
大丈夫、彼女は死なない。
1ヶ月後とは言っていたが、その後も結んである、あの綺麗な黒髪をたなびかせながら僕を見透かすような青い瞳でこちらを見ているんだ。
そうに、決まっている。
…ッあ、もう家か。
考え込んでしまう癖、直さなきゃ…
カバンにしまってある鍵を取り出し、開ける。
「ただいま〜」
疲れたような、それでいて大きな声を出す。
「おかえり」
「おけーり〜」
ふたつの返し。
母と弟、リビングに顔は出さずそのまま2階の自分の部屋へ向かう。
やっぱり、1人が1番落ち着く…